千葉敏生のレビュー一覧

  • トレーディング・ゲーム 天才トレーダーのクソったれ人生

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    ネタバレ

    トレーディングフロアや登場する面々の雰囲気はうまく書いているんだろうと思う。

    著者は若くしてすぐ稼いですぐ辞めたので勘違いしたままのようだが、著者の能力がすごいから稼いだんじゃなくて、たまたまそこに座ってたから稼げたというのが大前提。他の人間でも額の上下はあれ、相応に稼げたはず。
    やってるトレーディングもニッチ市場なんで著者が属するシティバンクの力が大きくて殿様トレーディング。リスクテイクしてポジションとるというよりは注文が来るので、それをさばきつつうまく立ち回って鞘を抜くって感じだろう。音声で注文が来て情報端末とExcelファイルを見て値段を提示するなど昭和的なトレード原始時代の延長線上に

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    2025年11月30日
  • トレーディング・ゲーム 天才トレーダーのクソったれ人生

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    激務すぎて何のために働いているのかを自問したことはあるが、そこから社会問題(経済格差)を見出し解決しようと思えたことはないのが正直なところ。観測する限りだが、優秀でステータスもあり、経済的に恵まれた人は広く社会に貢献するようになる傾向があるように思える

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    2025年09月26日
  • トレーディング・ゲーム 天才トレーダーのクソったれ人生

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    金持ちになるためには、金持ちの親のもとに生まれてくることというようなことを述べていた元シティバンクの通貨トレーダーの自叙伝。
    著者は金持ちの親のもとに生まれてはいないが、数学の才能で成り上がっている。
    読み物としては面白かった。ただ、私にはこの生き方はできそうにない。

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    2025年09月06日
  • トレーディング・ゲーム 天才トレーダーのクソったれ人生

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    自伝としてのお話としておもしろく次々と読み進めてってしまう展開が広がってくる。実際、シティバンクで、そして東京支店も含めてこのような取引の時代があったこと、これは外からはなかなか見えないところである。
    ただ、取引のとても目を引くところだけが書かれているという印象も強かった。実際にこのような取引を自己ポジションとして利益を上げていくことに。リスク管理など銀行の経営管理のところには言及がほぼない。銀行は無制限に取引できるわけではない。少々、お話を面白くしすぎているようにも見え、後半3分の1ぐらいは惰性で下記進められているような印象も強くなってきた。
    やっぱりお話ではある。

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    2025年08月31日
  • トレーディング・ゲーム 天才トレーダーのクソったれ人生

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    丸の内の丸善にて購入。

    世界の滅亡に賭けて、ボロ儲けをした男の半生。

    貧しい家庭育ちの著者が、持ち前の数学的才能を武器にトレーダーとなり、若くして億万長者へと成り上がっていく姿を描く。

    若くして稼ぎまくっていた著者が羨ましいか?
    すごいなーずるいなーとは思うけど、別にそんなでもない。

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    2025年07月27日
  • トレーディング・ゲーム 天才トレーダーのクソったれ人生

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    皮肉と悪態に満ちたモノローグと共に疾走する暗黒金融自叙伝。労働者階級出身ながら並外れた才能とトレードへの強迫観念でトップに上り詰めるも、虚無感に塗れて抜け殻と化していく。世界経済は崩壊するが、富裕層は更に富み、トレーダーは大儲けする。サイコパス以外が資本主義というゲームに勝ち続ける為には、正気を失うしかないのかもしれない。

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    2025年07月19日
  • トレーディング・ゲーム 天才トレーダーのクソったれ人生

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    面白い。

    東ロンドンの貧しい家に生まれた著者は、類まれな数学の才能を武器にトレーダーとして成り上がっていく。
    大金を稼いでいくのだが、その一方で虚無感が募っていく。


    タイトルにあるようなトレーダーとして活躍していた時の葛藤や信念、責任感やプレッシャーなどに物語の焦点があたっているではなく、トレーダー時代を経た自分の人生がどのように変わっていったかを中心に描かれる自伝的な内容。
    「欲望と幻想の市場」の様なトレーダーにとっての箴言などは軽め。

    文章がサラサラしていて読みやすいのだが、その分状況説明があっさりしていて、わかりにくい部分もあるが、読み物としては面白かった。

    世界の格差が広がり

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    2025年06月29日
  • デザイン思考が世界を変える〔アップデート版〕 イノベーションを導く新しい考え方

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    デザイン思考のフレームワークとかではなくて、どう使われてきたか?今後どう使うか?の勉強になりました。

    もう少し要点を絞ってあったらより分かりやすかったかなと思います。

    一つ学んだことは、デザイン思考は一人で取り組もうとしても無理そう。職場全体で取組む姿勢を持って、アイデア出し合わないと、良いものが生まれてこなそうです。

    本の装丁がとても綺麗でした。カバー外して飾りたい。

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    2025年06月10日
  • The Nvidia Way エヌビディアの流儀

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    一日25時間週8日で働く文化。
    優秀な人材を競合から引き抜いてくる力。
    それを30年以上続けられることがまたすごい。


    とても冗長な本

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    2025年05月17日
  • 決定力! 正解を導く4つのプロセス

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    ハイローのコブラが言っていた「ダン、お前は銭湯を守るために本当にすべて試したのか??」という問いをちゃんと順を追って書いた本。良い想像も悪い想像も含め、本当にすべてを試したのか考えて決定をしていかないといけない

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    2025年04月15日
  • 億万長者だけが知っている教養としての数学―――世界一役に立つ数学的思考力の磨き方

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    正しく物事を判断するために、確立思考を身につけたいと考えていたが、人間は本質的には統計に強くない、ということが本書から分かった。少ない標本で誤った結論を導いたり、特定の選択肢を過大/過小評価してしまったりしている。引用も多いため、参考になる。

    以下自分用メモ。

    1. 指数関数的な成長を見つける。魔法の種は存在しないが、目の前のものが何年で2倍になるか(72の法則)は常に見極める必要あり。なお、本当は71or69が正確。

    2 ギャンブルでは破産を防ぐことが重要。せっかく確率的に勝利が近づいていても、破産してしまうと勝負すらできない。なお、ギャンブルではハウスエッジ(胴元の取り分)の考慮が必

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    2025年04月14日
  • アメリカの中学生が学んでいる 14歳からのプログラミング

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    これをアメリカの中学生が読んでいるというのは驚き。日本の中学生は技術の時間でプログラミングをやると思うのだけれど(どんな内容かも知らないけれど)、多分この本の方が面白いだろうな。実際、読んでいて楽しいし、基礎を学ぶという意味ではいい内容だと思う。大人でも本当の初学者には役に立ちそう。全体的に手書き風フォントがいい感じ。シリーズの他の本も読んでみたい。

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    2025年01月31日
  • 僕たちはまだ、インフレのことを何も知らない―――デフレしか経験していない人のための物価上昇2000年史

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    HSBC顧問の方によるインフレの本。
    政府は量的緩和の魔力に魅せられやすいが、その後の金利上昇で利払いが増えジワジワと財政が蝕まれていく。量的緩和政策は債券市場のアラート機能を低下させるというフレーズが怖い。

    ■資産防衛策
    ・一つの通貨に集中投資しない
    ・株はインフレに強いと思い込みしすぎない
    ・ゴールドの保有
    ・預金利益率はマイナス。過度な警戒はジリ貧
    ・不動産購入を考える
    ・ユーロ債が大化けする?

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    2025年01月29日
  • スタンフォード式 人生デザイン講座

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    様々な人の経験談を豊富に盛り込んでいるが、伝えたいことはいたってシンプルである。
    全てが全て役に立つとは思わなかったが、エッセンスとしては有益なものが多かった印象。
    やはり講座というだけあって実践しないと実りがないので、一部は読みながらワークをしていたが、ぜひ試してみたいと思う。

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    2025年01月25日
  • 僕たちはまだ、インフレのことを何も知らない―――デフレしか経験していない人のための物価上昇2000年史

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    2025年1冊目。満足度★★★☆☆

    翻訳自体がそれほど悪いとは思わないが、読んでも内容がすっと入ってこない

    これは私の理解力不足なのだろうか

    いずれにしても、金融経済の知識が一定ある人向け

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    2025年01月08日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    半導体の歴史について、バリューチェーンと各国との関係性の観点から、アメリカを中心に俯瞰的に勉強できたと思います。

    個人的に文章が冗長に感じ、基本的に各章の最初と最後の段落さえ読めば追っていけるような気がしました。ジャーナリズムというか、ドキュメンタリーチックなストーリー仕立てにしたかったのかもしれないのですが、あまり入り込めませんでした。

    また、設計・装置・製造に関する各国のプレイヤーやアメリカ、中国、ソ連といった主要国の政策を知ることができましたが、技術的な構造については、本書からではイメージしにくく、別で技術補完したいなと思いました。

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    2025年01月06日
  • Adaptive Markets 適応的市場仮説―危機の時代の金融常識

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    効率的市場仮説の不完全性を補完する新しい考え方についての経済本。600ページの分厚さだけど、著者のポエムや昔話などもかなりのボリュームがあって、無味乾燥でお堅い学説といった雰囲気は無い。

    金融市場は経済法則だけで動くものではなく、人間が進化の過程で獲得してきた特質によって生物学的に説明されるとしている。

    どこまでの範囲を仮説と呼んでいるのか?事例紹介はあるけれど科学的根拠の裏付けがあるのか?など、不明点はいろいろあるけれど、考え方として面白いなと感じた。

    ■基本原理
    ・人間は常に合理的でも非合理的でもない。進化によって特徴づけられる気まぐれな存在である。
    ・人間の行動にはバイアスがある。

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    2025年01月01日
  • 僕たちはまだ、インフレのことを何も知らない―――デフレしか経験していない人のための物価上昇2000年史

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    長期にわたるデフレを経験する中で、日本人にはインフレに対する感度が十分に備わっていないのではないか。日本は政策的に持続的な2%の物価上昇を目指しており、2024年12月時点で、物価は継続的に上がり続けている。インフレに対して資産防衛する必要があり、その備えとして過去のインフレの状況や処方箋についての知識を蓄えておくことが有益。
    (知っていたとて個人が取り得る対応は限られているだろうが…)

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    2024年12月08日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    ネタバレ

    地政学についていくつか書籍を読むなかで、半導体についても学んでおきたいと思い読んだ。
    が、半導体そのものへの興味と理解の低さが原因か、読みすすめるのがなかなか大変だった。
    半導体の産業の構造やその成り立ち・背景について、詳しく書かれており、学ぶことができた。

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    2024年12月06日
  • ダマシオ教授の 教養としての「意識」―――機械が到達できない最後の人間性

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    久しぶりに意識に関する本を読んだ。専門書ではないので,ざっと読むことができ,20数年前の意識と心について考えようとしていた自分を懐かしむ。植物や単細胞動物も覚知するが意識はない。人間は覚知をして意識がある。この神経学的メカニズムと麻酔の話が興味深い。新しい概念も獲得した。アロスタシス。ホメオスタシスを取り戻そうとする生物が用いるメカニズムということだが,この概念を人の知的獲得過程に援用してみようと思う。何かヒントが得られそうだ。

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    2024年11月25日