千葉敏生のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
反脆いという概念って何だろ?と手にとってみた。冒頭、「衝撃を利益に変えるものがある。変動性、ランダム性、無秩序、ストレスにさらされると成長・繁栄する。そして、冒険、リスク、不確実性を愛する。」って、ドラゴンボールの孫悟空みたいなものかと。
「第1部の反脆さとは」、「第2部 現代性と、反脆さの否定」、「第3部 予測無用の世界観」と、例えば進化、例えば歴史、例えば医療と、他にも様々なエピソードを用いて、反脆い状況の説明と素晴らしさが書かれている。本の半分くらいまでは、これは、良い本なんじゃないか?という期待のもと読み進めたが、後半から、自説に対する批判的な人への攻撃的な物言い(たぶん、デブのトニ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「麻薬カルテルのボスとグローバル企業のCEOが考えることはよく似ている」という発想が面白い。たしかに、サプライチェーン、人材獲得、オフショアリング、ネット販売など、リアル産業と裏産業には共通点らしきものが見える。
その上で、著者は、現在各国が採る麻薬対策、特に供給面、具体的には生産国や経由・密輸国への対策よりも、需要面、つまり消費国における啓蒙や更生プログラムに資金を投じたり、、場合によっては麻薬の合法化など消費面の規制の枠組みを見直した方がずっと効果的であるとする。これも経済学的なアプローチとして興味深い。
麻薬問題に対する正しい政策が何なのか、答えは容易には見出せないが、経済学の視点から解 -
-
Posted by ブクログ
本来、情報は物理的なものだ。ボルツマンの原子やその運動エネルギーと同じくらい、物理的な意味を持つのだ。確かに、情報は触れない。固体でも液体でもない。情報の粒子があるわけでもない。それでも、同じく固有の粒子を持たない運動や温度と同じくらい物理的なものだ。情報は実体を持たないが、いつでも物理的に具象化されている。情報はモノではない。むしろ、物理的なモノの「配列」、つまり物理的秩序といえる。p19
経済とは、人々が知識やノウハウを蓄積して物理的秩序(つまり製品)を生み出し、知識やノウハウ、ひいては情報をいっそう蓄積していく能力を増強するためのシステムなのである。p35
人間はコミュニケーションの -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ職場での非公式なコミュニケーションが仕事の生産性に相関していることは経験から感覚的には知っているけれども、これまで客観評価できなかった。データを収集するセンサー技術の向上と大量データを分析するアルゴリズムの進歩によって可能になった、ひとの行動を数値化し分析・検証する人間科学(ピープルアナリティクス)を紹介している。IDバッジくらいの大きさのソシオメトリックバッジをつけることによって、職場での歩き回り行動や会話の相手と量を科学的に分析し生産性向上への道が開けると説く。
ひとの行動(とそれがもたらす結果)を科学する分野を広げていく点については凄くワクワクする。それは、自分たちのことをより知ること -
Posted by ブクログ
ネタバレまるで宗教の本みたいなタイトルだなーと目を奪われ、表紙のセンスが気に入ったので買ってみました。
ある未来のことを予測する命題につき、その的中を市場で売り買いするシステムとして考案された「予測市場」。
株と似たようなシステムで、ポイントは常に市場の上で他の人がどう考えるかを念頭に入れて動くこと。
専門家ではない素人集団の意見の集積によって、未来を見通す可能性について考察する。
現在実際に、グーグル、モトローラ、マイクロソフト、GEなどの先進企業が事業に取り入れていること画期的なシステムの社会的応用法にも触れる。
人間の心理的には、どうしても素人100人の意見の集合体よりも、専門家数人の意見の