千葉敏生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ職場での非公式なコミュニケーションが仕事の生産性に相関していることは経験から感覚的には知っているけれども、これまで客観評価できなかった。データを収集するセンサー技術の向上と大量データを分析するアルゴリズムの進歩によって可能になった、ひとの行動を数値化し分析・検証する人間科学(ピープルアナリティクス)を紹介している。IDバッジくらいの大きさのソシオメトリックバッジをつけることによって、職場での歩き回り行動や会話の相手と量を科学的に分析し生産性向上への道が開けると説く。
ひとの行動(とそれがもたらす結果)を科学する分野を広げていく点については凄くワクワクする。それは、自分たちのことをより知ること -
Posted by ブクログ
ネタバレまるで宗教の本みたいなタイトルだなーと目を奪われ、表紙のセンスが気に入ったので買ってみました。
ある未来のことを予測する命題につき、その的中を市場で売り買いするシステムとして考案された「予測市場」。
株と似たようなシステムで、ポイントは常に市場の上で他の人がどう考えるかを念頭に入れて動くこと。
専門家ではない素人集団の意見の集積によって、未来を見通す可能性について考察する。
現在実際に、グーグル、モトローラ、マイクロソフト、GEなどの先進企業が事業に取り入れていること画期的なシステムの社会的応用法にも触れる。
人間の心理的には、どうしても素人100人の意見の集合体よりも、専門家数人の意見の -
Posted by ブクログ
多くの普通の人が参加する予測市場によって、多くの知識と経験を持つ1人の専門家よりも高い精度で未来を予測することができることを、企業や選挙、スポーツなどの事例を交えながら紹介しています。
全体的に論文という感じで一、二例読めば言いたいことは理解できると思います。
テクノロジーの発達によって経営者の経験と勘に頼る必要がない様々な分析結果や判断基準などのイ ンプットをスピーディーに得られるようになりました。
特定の業界で多角化することで、他社と差別化し、優位性を築いていくような企業には凄くよいツールだと思います。現場で蓄積されたナレッジを活用しやすいと感じました。
タイトルの「普通の人たち」