姜尚中のレビュー一覧

  • 漱石のことば

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    うーん
    たぶん私と姜さんは寄って立つ思想というか哲学が違うんだろうな
    後半で取り上げている「死なずに生きてらっしゃい」という言葉ですら、根底に哀音が流れている気がする
    ただそれは漱石の持つ哀音ではなく、姜さんの持つ哀音

    光には影がある

    であるならば光の中を歩もうよと思うのか、やっぱり影があるんだよね と達観したふりをするのか

    少なくとも後者を肯定したくない

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    2023年10月15日
  • 生きる意味

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    「計画を立てることは無意味だし、むしろ無計画であるほうが幸せで、憎しみや不安から解放される術は身近なところにある。」というところが印象的だった。先が見えないことや計画が進まないことに息苦しさを覚えるのでなく計画を立てる生き方から距離を置くことの意義を知れた。ケセラセラの言葉を想起した。まだ自分にも難しい境地だと思うが。
    野菜スープが気になった。

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    2023年09月26日
  • 「戦後80年」はあるのか――「本と新聞の大学」講義録

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    今日は令和4年8月15日だ。正午少し前から毎年の様に戦没者への哀悼を示す番組が国営放送(NHK)で流れ、武道館には天皇皇后両陛下だけでなく岸田首相も訪れ、正午の時報がなれば1分間の黙祷が捧げられる。1945年8月15日は昭和天皇による玉音放送が流れた日であり、ラジオで初めて聞く天皇の言葉の前に、何やら難しい事を言っている様だが、日本が戦争に負けた事だけは確からしい、と膝をついて泣き出すもの、心の中では生き残れたと安堵するもの、様々な感情が渦巻いた日でもある。特に戦争遂行の最前線にいた軍部には腹を切って自決するものも多数いた。
    終戦記念日と呼ばれるこの日は、この様に先の大戦において国民が戦争に負

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    2023年08月15日
  • 悩む力

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    「悩んだ末に、どうにでもなれと突き抜ける横着者になれ」というメッセージにしびれた。
    自分はまだ悩んでもいない。
    もっと自分自身と向きあって悩まないと、いつまでたっても自己を持てない子どものままな気がする。

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    2023年08月06日
  • 見抜く力

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    「見抜く力」という題については、ちょっとずれていると思います。

    前半は身の回りでおきていることについての考察。後半は、北東アジアによる地政学的考察となっています。

    ■はじめに
    人生を見抜き、時代を見抜く、これが、本書のねらいです。見抜く力のガイドブックです。

    ・自分のまわりの、小さな事実の世界と、世界で起きている、大きな事実の世界とは、実際には同時並行的に起きているのです。

    ・とすれば、それらを別々の世界として切り離すほうがむしろ不自然なはずです。

    ■人生を見抜く
    距離をおく

    ・匿名の烏合の衆によってあっという間に世論もどきのものが形成され、それが一挙に拡散してしまうネット社会の危

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    2023年07月08日
  • NHK「100分de名著」ブックス 夏目漱石 こころ

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    近代という断絶に直面して、失われた過去の美しさに目を向けた鴎外に対し、近代的自我の孤独に真正面から向き合った漱石。そんな時代に「真面目」に生きることの重みとは。

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    2023年02月13日
  • 生きる意味

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    忙殺された生活から解放されるとこのような心境になるのかと思った。
    3拠点生活でも充実しているし、妻との愛情がたくさん詰まっていった。

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    2023年01月14日
  • 続・悩む力

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    時代と悩みは直結するけれど。
    普遍的な悩みも勿論あるけれど。
    自分の悩みのもっと深淵を知ろうと思えるのも力なのかもしれない。
    その力が、弱くなってしまう状況も。
    簡単に解決出来るより、出来ているつもりでいる危うさも。

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    2023年01月08日
  • 悩む力

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    第六章 何のために働くのか に納得

    この問いの答えは著者によると、
    他者(家族以外)からのアテンションであると。

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    2022年11月21日
  • 悩む力

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    感想
    悩みと一生付き合う。巷に溢れる、悩みを手放すという教え。生きている限り悩みを放棄するのはおおよそ不可能。それならうまく付き合っていく。

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    2022年10月30日
  • 悩む力

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    アイデンティティも時代も国も家庭環境も…。
    私はずっと悩み続けてきたし、まだ悩み続ける。
    でもそれは決して悪い事ではないし、むしろ糧でしかないと思える。
    放棄したり誰かに委ねるのは楽かもしれない。
    けれども、と私は思う。
    やはりそれは力になるのだ。

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    2022年10月12日
  • 漂流者の生きかた

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    難しかった。
    前提となる知識が足りなさすぎた。読むのが早すぎたか。
    もうちょっと色々と読んで知って、また読み直すと色々とわかるようになる気がする。

    p200
    「聖と俗の、楕円というふたつの中心のダイナミズムがなくなった時に、皆カプセル化されて、狭い範囲のアイデンティティでしか人と交われなくなり、排他的になってゆく面があるんじゃないこと思います。」

    今の世界は、まさしくこれで、多様性といいながら、一つの円の中に取り込んでいこうとしているところに違和感を感じる。
    ここ何年かでよく聞くようになった「インクルーシブ」も、正直あまり好きではない。
    別々の土俵で、お互いにそこにいることだけを許容しあえ

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    2022年09月03日
  • 悩む力

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    何が悪いのかわからないが、余り頭に入ってこない文章だった。
    2人の歴史上の人物の考え方から自我を確立するための方法を探るといった内容。
    自分って何だろうと考えるきっかけになりました。

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    2022年08月28日
  • 新世界秩序と日本の未来 米中の狭間でどう生きるか

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    安倍さんが暗殺されたばかりの頃に読んだ本。
    第一章の「問題提起」で、ずいぶん安倍政権をこき下ろしてくれていたので、読むのをやめようかと思ったが、第2章以降は、まずまずの納得感であった。
    とくにアメリカの分断というか、対立の構図についての説明がわかりやすかった。

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    2022年08月12日
  • 悩む力

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    いま漠然と人生に悩んでいます。
    筆者がいうには悩み続ける事が死の抑止になり自分の生に意味を持たせる事ができる、と。

    傷つくことを恐れて人との関わりを避けて来ましたが、結局は人と繋がることでしか人生を満たすことはできないのですね。。

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    2022年04月19日
  • 悩む力

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    漱石やウェーバーが生きていた近現代でも、2022年現在でもほとんど同じ悩みを抱え、悩んでいる事実が面白い。

    私自身、今漠然とした不安や悩みを抱えていて、何かヒントやアドバイスが得られればと思ってこの本を読んだのだが、悩んでいる事を肯定してくれて、漱石やウェーバーも悩んでるよって言ってくれたようで少し嬉しかった。

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    2022年04月13日
  • アジア辺境論 これが日本の生きる道

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    ネタバレ

    読書中のメモ
    ●独裁制の反対は民主制ではない。民主制はいとも簡単に独裁制に転じてしまう悪い面を持っている。みんなが難しいことを考えるのに疲れたとき、シンプルな政策を提示する者に政治をゆだねてしまう
    ●独裁制の反対は共和制。共和制とは、法の制定者と実行者が別ものである統治形態ー立法権と行政権の分離
    ●共和制の統治機構は様々。条件は重大な決定は立場や判定基準の異なる複数の審級を経由し結論までに長い時間をかけること
    ●倒産したら終わりの会社経営と国政を同様に考えてはならない。独裁で迅速な判断ができることを至上命題としてはならない。国政は会社経営と違って間違えたら取り返しがつかないのだから。
    ●憲法2

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    2021年12月01日
  • ナショナリズムの克服

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    固有名詞が数多く登場するため案外スルスルと読み進められなかった。
    ナショナリズムとはなんぞや?ナショナリズムをどう捉え、関わるのか?などが体系的にまとめられた本ではなかったように思うが、二人の個人的な経験や思想に触れられたのは、これからナショナリズムの問題を深掘りしたい私にとっては非常に有益であった。

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    2021年11月19日
  • 生きるコツ

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    毎日新聞内での連載コラムをまとめた本。

    コロナによって、「自分にとっての幸せとは」「生きるとは」と考える機会が増えたが、なかなか上手く言語化できない部分を巧みに翻訳されている。

    ◼️コロナにより気づかされた人間の本質
    技術の進化によって「どうにでもなる」と考えられる機会が増えていたが、元来「どうにもならない」ことの方が多い。
    「知らぬ間に満たされていた」ことの多さに気づかされ、今ある環境や状況などのありがたさに振り返るきっかけとなった。

    ◼️「今日やるべきことを先延ばしにするべきではない」との記載があったが、20代の自分は、やるべきと気が付いていることすら、やれないほど不確実な未来が不安

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    2021年11月09日
  • 漱石のことば

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    筆者の心に残る夏目漱石のことば集。

    筆者が夏目漱石大好きということで、筆者の琴線に触れたであろうことば満載。夏目漱石の言葉から何かを学ぼう、という感じとはちょっと違い、夏目漱石ってこんなこと考えてたんだよ〜的な感じを受けた。
    死生観のところはジーンときた。かっこいいです、夏目先生!私も死なないで生きていきます!
    「草枕」はほんと名言揃い。話自体は自分の好みってわけじゃないんだけど、書いてあることがカッコ良すぎて痺れる。

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    2021年08月25日