姜尚中のレビュー一覧

  • ニッポン・サバイバル――不確かな時代を生き抜く10のヒント

    Posted by ブクログ

    勘違いしてはいけないのは、この本は決して本そのものに価値があるわけではなく、ただひとえに姜尚中が書いたという事実に価値があるのです。あまりにも綺麗にまとまりすぎていて、その思想性も美しすぎるのでは?と首を傾げたくなる気持ちもある。しかし、姜尚中という洗練された存在はサイードから受けるような知性と崇高な印象を私に与えるのです。姜尚中の生き様とか、歩んできた歴史がほんの少しでも垣間見られるのが私にとっては価値があった。「パブリックな個人として存在する」ことができたら、多くの人はもっと快・不快から切り離された幸福を内発的に見出していくことが可能なのではないかと、私自身も強く思いました。

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    2009年10月07日
  • 姜尚中の政治学入門

    Posted by ブクログ

    かなり興味深い引用があった。

    ↓以下引用

    人類学者達が未開社会をフィールドワークするうちに
    「共同体内部で発生する諸処の『過剰』(貧富の差、
    人間関係の矛盾、等々)が、祝祭や儀礼といった
    非日常の時間の中で一気に『蕩尽』される仕組みを
    発見しました。それは時によって、
    共同体の成員である人間をも生け贄として
    殺傷するような、暴力的な相貌を呈することがある」

    未開社会がどの定義で扱われるかは別として、
    さほど関係の濃くない人間関係の薄い、ある種の未開な
    関係でもその事身近に生じる。

    まだ、信頼関係を結んでいない中での
    特定の人への中傷による、特定の人以外の
    人員の中での結びつきの深まりと

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    2009年10月04日
  • デモクラシーの冒険

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    確かに、世の中自分が何かしたところで変わらないって思っている節はある。でも、今までの歴史を振り返ってみるとどうして今の世の中があるかって誰かが体制を変えてきたから。今も体制を変える原動力を一人一人が持っているはず。現在人々が無気力化しているのはグローバリゼーションによって力が分散してまとまって大きな力を築くことができないって書いてあったけど、私個人的には今の生活に満足しているからかなって思った。それは世の中を知らないからかもしれないけど、満足しているからこそ知ろうともしないのだと思う・・

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    2009年10月07日
  • 姜尚中の政治学入門

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    テーマは時事的な問題ばかりだが、ところどころ脚注などで多様な人物、思想、出来事を紹介している。まぁ興味関心を喚起するにはちょうどいい作品。

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    2009年10月04日
  • デモクラシーの冒険

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    デモクラシーの担い手とは、「それを望むすべての人々」というタテマエになっているが、現実では人々は自らの無力さを感じ、それゆえ「政治的無感情」となっている。その原因はさまざまである。「市場の社会的深化」により、デモクラシーにおいて有権者である人々は消費者となったこと。世論は人々の声を代表しないことや、グローバルな権力によって、人々の選んだ代表にも決定できない事柄が増大した。このように、自分たちがいくら努力しても結果に結びつかなくなって人々は「政治的無感情」に追い込まれた。こうしてデモクラシーの空洞化が進み、ポピュリズムを促進させ、憎悪の政治学を作っている。しかしながら、今は市場の社会的深化や公私

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    2009年10月04日
  • 姜尚中の政治学入門

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    他の人はどう評価するのか僕には分かりませんが、僕にはこの本は「入門」ではなかったです。

    政治に関してまだぺーぺーの僕としては、一般的な論説なのか、それとも姜氏の特徴的な主観論なのか、さっぱりわかりませんでした。

    それでも、分かる部分に関しては、「なるほど、そういう考え方をするのか」と素直に感心できる部分もありました。

    本当に政治学の入門書を探している人には不向きな書かもしれませんが、姜氏の考え方を深く知るには格好の1冊なのではないでしょうか。

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    2009年10月04日
  • 姜尚中の政治学入門

    Posted by ブクログ

    「入門」という文句に引っかかりを覚えながらも購入。結果的には結構の当たり、かな。「アメリカ」「暴力」「主権」「憲法」「戦後民主主義」「歴史認識」「東北アジア」の7つのキーワードから現代世界を政治学的に斬るという内容。
    メディア露出の多さから敬遠してしまう人も多い姜尚中だけど、この本を読むと彼の考え方が学問と感性の二つ(彼に言わせると「干物」と「生もの」)のバランスのうえに成り立っていることがよく分かる。
    前提的な知識を必要とせずに現代世界を概観するには良い本。特に「東北アジア」の項は、流石に熱い。

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    2009年10月04日
  • ナショナリズムの克服

    Posted by ブクログ

    これを読んでいる時電車で90歳だという老婦人によく勉強してると誉められた。そんなことはさておいても、背伸びして頑張って読んで本当に良かった。

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    2009年10月04日
  • 集英社新書創刊20周年記念小冊子(試し読み付)

    購入済み

    荒木飛呂彦先生の他の連中が臭い臭い
    一応は中身を確かめてみたけど、他の人は読まなくていいよ?
    無駄だ

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    2024年11月01日