姜尚中のレビュー一覧
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[ 内容 ]
湾岸戦争以後、時代の重大局面に際し、さまざまなメディアで精力的に発言してきた「行動する政治学者」が、その揺るぎない思考を支える歴史観と、政治理論のエッセンスを、コンパクトな一冊にまとめました。
アメリカ、暴力、主権、憲法、戦後民主主義、歴史認識、東北アジアという七つのキーワードを取りあげ、現代日本とそれが関わる世界の現状をやさしく読み解いた本書は、五五年体制の成立以来、半世紀ぶりの構造変化にさらされる社会の混迷を、正確に見据える視点を養ってくれます。
未来への構想力を提言する、著者初のアクチュアルな入門書。
[ 目次 ]
第1章 アメリカ
第2章 暴力
第3章 主権
第4章 憲法
第5章 戦後民主主義
第6章 歴史認識
第7章 東北アジア
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
一一〇〇万人を超える人類史上最大の反戦運動もむなしく、アメリカとその同盟国は、ついにイラク攻撃に乗りだします。
デモクラシーを高らかに謳いあげる国々による圧倒的な暴力は、人々の意志が政策に反映されることのない絶望的な光景を、かえって浮き彫りにしました。
果たして、政治はひと握りの人間によって決定され、他の者たちは粛々とそれに従うほかないのでしょうか?
本書では、世界的に進行するデモクラシーの空洞化を多角的に分析しながら、私たちの政治参加の可能性を探ります。
日豪屈指の知性による、深くて鋭い盛りだくさんの対話劇。
「イラク戦争以後の民主主義入門書」を片手に、いっしょに考えてみませんか。
[ 目次 ]
序章 ヤギさん郵便、あるいはデモクラシーの議論への誘い
第1章 デモクラシーの空洞化―冷戦構造崩壊後、自由は勝利し、それによって自由な選択肢はなくなった
第2章 グローバル権力の誕生小史・第二次大戦後五〇年―国家と企業の癒着、民営化
第3章 政党、世論、ポピュリズム―デモクラシーのブラック・ボックス
第4章 直接民主主義と間接民主主義―デモクラシー思想の歴史と「外国人」
第5章 間奏曲「月夜の対位法」―デモクラシーは酸素なんだよね
第6章 ふたたび「暮らし」のなかへ―今、私たちに何ができるのか
[ POP ]
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
政治も経済も未曾有の混迷期にある現在、私たちは「リーダーシップ」という古くて新しい問題を、問い直す必要がある。
安全保障の激変期における政治家とは?
金融崩壊後の市場で持続可能な成長を実現し得る経営者とは?
明確なビジョンを示す上司とは?
本書は、古今東西の政治家や歴代の日本の首相に言及しつつ、悩める時代を突き抜ける「7つのリーダー・パワー」を提言する。
韓国元大統領にしてノーベル平和賞を受賞した金大中氏との対談も収録。
指導者不在が叫ばれる日本社会で、現代を代表する政治学者が思い描く、理想のリーダー像とは。
[ 目次 ]
第1章 カギは「半歩前」だ-そろそろ、ニュー・モデル(リーダーは「カリスマ」ではない、「司令官」でもない。 科学論が通用しない世界。でも、新しい潮流が見えている。 ほか)
第2章 あなたも「リーダー」になれる?-リーダーシップ/ビジネス篇(多少、肉食系がいい 姜尚中流「七つのリーダー・パワー」)
第3章 「見てるだけ」ではダメです-リーダーシップ/政治篇(何だったのか、「小泉劇場」 土壌を作ろう、参加しよう)
第4章 対談 幸いなる邂逅-アジアのリーダー、金大中氏に聞く(アジアのリーダーシップの、真の継承者。 いくたびか「死線」を越えてきた。だから、私は国民を信頼する。 ほか)
終章 歴史と勝負する-「責任力」もしくは「信じる力」(リーダーシップについて私が言いたい、二、三の事柄。 ペリー・メイスン的な「言葉の錬金術」。 ほか)
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[ 内容 ]
在日の立場から、長年、「日本」について鋭い批判と分析をつづけてきた姜尚中と、オーストラリア在住の国際的博奕打ちで作家の森巣博という、異色の対談が実現しました。
テーマは、一九九〇年代以降、日本に吹き荒れている、ナショナリズムの嵐です。
第一部で、日本型ナショナリズムの歴史を通観。
第二部で、グローバル化によって変質する国民国家像と、国境なき後の世界の未来について、刺激的な意見交換を繰り広げます。
国家とは何か、民族とは何か、故郷とは何か。
本書は、ナショナリズムを理解し、何者をも抑圧しない生き方を模索するための入門書です。
[ 目次 ]
第1部 ナショナリズム/自由をめぐる対話―東大教授、豪州博奕打ちに会いに行く(石原慎太郎の「中国人犯罪者民族的DNA」発言を容認してしまう空気は何か? 姜尚中教授の特別課外授業スタート!講座名はズバリ、「日本ナショナリズム小史」 知られざる在日韓国・朝鮮人二世の青春―経済ナショナリズム体制下の、姜尚中の個人的体験)
第2部 グローバリズム/故郷をめぐる対話―豪州博奕打ち、東大教授に会いに行く(知られざる和製イージー・ライダーの青春―グローバリズムの渚における、森巣博の個人的体験 民族概念をいかに克服するか 無族協和を目指して)
[ POP ]
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[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
アメリカ、主権、憲法など7つのキーワードから政治学と現代日本を読み解く。
視点はラディカルというほどでもないけど言われてみると確かに、といったほどよい斬新さがあり、興味深い一冊。
ただ、それぞれの章で結論が相当ぼかされたままなのと、氏の在日としての立場がやや影を落としすぎな気がした。
あと各章末に古典書の紹介があるけど、その古典はいつか読みたいなと思った。(「リバイアサン」とか。)医師でそういう教養を持ってると役に立つ日もあるかもしれないし・・・いやあんまりないか。
~本の内容以外で~
姜尚中は好きだけど、姜尚中の文章の展開はあんまり好きじゃないんだってわかった。難解な言葉を必要以上に使いすぎで、わかりやすそうな語り口なのに展開がもどかしいから。(それが氏なりの誠実なのかもしれないけど) -
Posted by ブクログ
暴力 ホッブズの自然状態
戦後民主主義 丸山真男
歴史認識
ユートピア思想
現在を出発点にするだけでは未来は考えられない、未来は過去の延長線上に創るられていく以外にない
ケシの実がアヘンになるように、歴史は政治化する
1980年代、ドイツでアウシュヴィッツをめぐって歴史家論争 エルンスト・ノルテ 歴史相対主義 v.s.ヘーゲルの絶体精神、マルクス史的唯物論
自民族中心的な語りを招く 新しい歴史教科書を作る会
ライフヒストリー 人生に何らかの意味づけをしようとした場合、人はライフヒストリーを語る
歴史の意味や価値は>主体である国家、国民、特定のエスニシティに回収される
厳密な意味での実証は無理
中国
五・四運動 1919年 パリ講和会議での日本の対華二十一箇条要求の承認がその引き金
グローバルの相互交流によってもたらされたアイデンティティの危機 →これがいま歴史を問題としている所以
歴史認識の4つのスタンス
1 マルクス主義 ヘーゲルに由来する歴史を総体として捉える「世界史へと連なる歴史」統合主義かな
2 オーギュストコント(19世紀 社会学) 歴史を科学技術史と捉える!?それが人種や見んぞ訓お垣根を超えて世界史を形作る、と
3 ナショナルヒストリーや国民国家の虚構性を理論的に批判、歴史的認識問題の新たな展開の可能性を探るやり方(京大杉本さん)
マイノリティ、人種、ジェンダー等、国民国家を多様なアイデンティティへと解体していく作業、ポストコロニアル理論(欧米の植民地主義が被支配地域にどのような影響を与えたか分析する。1978年サイードのオリエンタリズムで理論的に認知された。スピヴァクやホミ・バーバが代表的な論者)、セクシャリティ、カルスタ ⇔しかしナショナルアイデンティティの虚構性を理論的に示すだけではなぜ国家なのか、民族かという謎を明かすことはできず、いまだナショナルヒストリーの呪縛のなかに生きている。
4 歴史修正主義 …歴史相対主義の極端な表れ、不可知主義、価値相対主義を突き詰めた結果、ナショナルヒストリーに歴史の出発点と終局を求めていくという考え方が生まれた。『国民の歴史』虚無主義とエスノセントリズム自民族(どっから来ている?)中心主義が抱き合わせになっている。
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Posted by ブクログ
本書には、「この国でしなやかに、したたかに、
そしてまともに生き残っていく」手掛かりとして、
自由、幸せ、紛争、平和、等に対する著者の考えが示されている。
有名な政治学者から人々への助言ということで、
国際社会や日本の社会における彼の見地から
何か学べることがあるのではないかと手に取った。
平易な語り口で読みやすいが、それが逆に物足りなく感じてしまった。
日本社会の構造やそれに対する一考察というものはなかった。
きっと答えは自分で見つけ出せということなのだろう。
学びに値するものは得られなかったが、
著者が“人とのつながり”“対話”“自らの頭で考えること”を
大切にしてほしいと願っていることは伝わってきた。
「人間」とは「人」の「間」と書く。
他者とのコミュニケーションこそが人間そのもの。
本書での著者の言葉であり、本書の通底に流れる言葉である。