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Posted by ブクログ
著者が若い頃に大きな影響を受けた5冊の本についてのエッセイです。取り上げられているのは、夏目漱石『三四郎』、ボードレール『悪の華』、T・K生『韓国からの通信』、丸山真男『日本の思想』、そしてマックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』です。
『三四郎』について語った章では、熊本から上京して絢爛たる消費文化が花開く大都会・東京のありようを目にして著者が屈折した気分を抱くことになり、そうした気分と漱石のメランコリーと重ね合わせた著者の青春時代の思い出が語られます。
T・K生の『韓国からの通信』という本についてはまったく知らなかったのですが、「在日」でありつつ「反共」の立場を選び取った著者の逡巡が語られています。
ウェーバーの『プロ倫』に関しては、現代のグローバルな金融資本主義を、ウェーバーの論争相手だったウェルナー・ゾンバルトの見解になぞらえ、それを「賎民資本主義」と批判したウェーバーの思想を学ぶことで、オルタナティヴな可能性を切り開いていく展望が語られます。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
夏目漱石、ボードレール、丸山真男。
悩める少年・永野鉄男が、政治学者・姜尚中になるまでに、いったい何があったのか。
だれもが読んでおきたい5冊の古典でたどる、注目の論客の、青春の軌跡。
[ 目次 ]
第1章 TOKYOが何だ!―夏目漱石『三四郎』(龍田山と三四郎池 「東京は太かねぇー」 ほか)
第2章 光栄ある後衛になる―ボードレール『悪の華』(魔の季節十七歳 「死」を垣間見る瞬間 ほか)
第3章 歴史は後戻りしない―T・K生『韓国からの通信』(命がけの記録 日本とアジアが動いた一九七〇年代 ほか)
第4章 すれっからしはブレない―丸山真男『日本の思想』(唯一の「入門書」 『日本の思想』の書かれた時代 ほか)
第5章 資本主義はどこへゆく―マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(もみの木の木陰にたたずむ墓 「意味」へのこだわり ほか)
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