梨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
理解力がなくてこの本の魅力を半分ほどしか感じ取れていない気がする。とりあえず誰の感想も考察も読まずに感想を書いてみようと思う。あらゆる境界が曖昧な文章と構成で、場面を想像しづらかった。びっくりさせて恐怖感を覚えさせるような感じではなく、恐怖感がゆっくり確実に迫ってくるような感じがして怖かった。ゼロ年代の世界そのものやゼロ年代のインターネットに対する知識がそんなにないので、なんか違う世界の話を俯瞰して読んでいるような感じがした。この話をパソコンやスマホではなく紙の本で読んでいるのが、内容とミスマッチしているような気がして、ますます現実味を感じなかった。
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Posted by ブクログ
まず、難しいです。
語彙や文体が(時折くどく感じるほど)堅い事もそうですが、一つ一つが新しい事にかなり鋭角に挑戦していて、「これは今何をやっているんだ?」「すごいことするなあ」という気持ちになります(その是非は私には正直分かりません)。
「ホラー」をかなり広く捉え、拡張しようとする意図を感じました。
喩えが正確かは分かりませんが、アイスも煎餅もキャンディもガムも全部引っくるめて「お菓子」と呼んでいるような状態です。「同じ種類のお菓子を色んなバージョンで食べられる」と思って臨むと、裏切られたと感じるかもしれません。
またそれぞれの短篇にはおそらく精神的に繋がりがあるのだと思うのですが、明示されておらず今一つ捉えられませんでした。というか、各章のオチすらたまにクエスチョンマークを残して終わりました。読者の感受性や教養に委ねて敢えて残している空白があるのだと思うのですが、もうちょっとハッキリして良いのでは?という気もします
個人的には一,二,三章はシンプルに面白く、四,六,七章は取組み・手法として面白く、五,八章はよく分かりませんでした。
意欲作です。どれか一つお気に入りを持ち帰るつもりで読むことをおすすめします。 -
Posted by ブクログ
現代最高峰のホラー作家が共演。身の毛もよだつ現代の怪談全6篇。
現代を代表するホラー作家さんの最恐アンソロジー。
正直、「最恐」というほど怖いかと言われるとそこまででもないんですが、面白さで問われると期待通り。怪異からヒトコワ、実話怪談、ファンタジー味のある話までバラエティ豊かでどれもそれぞれ面白いです。
とくに不気味だったのは、栗原ちひろ『余った家』言葉は通じるのに会話が通じない人が一番怖い。ラストも何だか落ち込んでしまう……。
はやせやすひろ×クダマツヒロシ『警察が認めた<最恐心霊物件>』も、リアリティと、実話怪談ならではのオチのふわっとした感じがそわそわします。
逆に、梨『恐怖症店』は、ファンタジー味のある不思議で優しい話。オチも綺麗で、アンソロジーの締めくくりにふさわしい後味の良さ。怖くはないですが。
他の話もどれも面白くておすすめです。 -
Posted by ブクログ
都市伝説解体センターのコラボと聞いて読みました。
元々SCPが好きで梨さんの作品を読んだことがありますが、やはりほとんど読み手に考察させるタイプですね。
情景描写が細かく、比喩も多用します。これは現実的な面を詳しく描写することで、読者を虚構へと引きずり込み、背けたくなるような恐怖と対面させる強みがあると思います。
ただし、リズムとストーリーの筋を崩すリスクがあるんですよねぇ。読み手を選ぶと言われるのはここにあると考えます。
『練習問題』『箱庭』といった。ホラーゲームを彷彿とさせるような実験小説に近い作品は個人的には大好きですね。
不可思議で掴みどころが無いようである。そんな小説でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ背筋「オシャレ大好き」
先頭の羊に何も考えずついていく人たちの話。
澤村伊智「鶏」
メントールのタバコを吸ってもしその人が鶏になったとしても、タバコを人からもらったその人がいけないだけで、何であげた人に責任被せるような言い方するのか不明だけど、お話はちょっと面白い。
コウイチ「金曜日のミッドナイト」
結局金庫を開けたことがまずかったの?セーラームーンの格好のおばさんは金庫の中身と戦ってたの?
はやせやすひろ×クダマツヒロシ「警察が認めた〈最恐心霊物件〉」
最初の話と随分違うのは置いといて、腹立つよね、関係ない人に怖い思いさせるって。結局何だったの?本当に霊ではなく人が侵入してきてるならそこは解決しないといけない問題では?
余った家/栗原ちひろ
家(血縁)が嫌なら近づかなければいいのに。どうして理解してもらおうとか思っちゃうんだろう?無理なんだし、無駄な努力なんだから自分は自分で生きていけばいいのに。この話だけ全然意味が分からなかった。
梨「恐怖症店」
一番よかったかも。とても優しいお話だった。恐怖症を売るだけでなく買うこともあるので、少し混乱する場面はあったけれど。「店主」は冷酷なようでいて情のある人(人ではないか)だな。 -
Posted by ブクログ
2025年の夏、「恐怖心展」に行くごとになりまして「せっかくなら本を読んでから行こう」と思い、初めて梨さんの作品を読みました。
短編集ということで、正統派のホラーもありましたが、非常に実験的な作品が多かったように感じました。内容も、文体も、構成も。
誰が読んでも8本のうち、全部がハマることはなかなか難しいと思います。ただ1本は好きな作品があるのではないでしょうか。わたしは「カシル様専用」がとても面白いと思いました。現代に即した都市伝説的なものを作り上げるのが上手い!と思いました。
ちなみに恐怖心展の方はとても興味深かったです。オススメです。 -
無料版購入済み
他のレビューにもあるが、作画の画風がSCPに合っていないと思う。学園日常物や、あるいは呪術廻戦のような少年向け漫画ならば最適な絵柄かもしれないが、にじり寄って来るような不気味さが肝のSCPには、この軽い絵柄は向かない気がする。この企画を考えた人(編集者?)は、もっとリアル寄りで不気味な絵柄の作者を選ぶべきだったと思う。