梨のレビュー一覧
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ネタバレ学園で怪異が発生すると、その怪異の合理的発生方法を解き明かした生徒に利益が生じる制度が作られた。しかし、自作自演が蔓延したので、生徒会が二週間で解けなかった怪異に限ると条文が付けられた。
主人公は中学2年生の5月に転校してきて、その生徒会に書記として所属。
・タブレットで環状になり左隣の人に通話を投げると、一人は怪人アンサーに繋がる怪異。画面録画と演技。
・黒板の板書を消すと大きな円が出現するヨジバ。板書の上からテープ糊で下書きしておけば、黒板消しでチョークを塗すと出現する。
・BeLeal風の通知からの両カメラ撮影で存在しない幽霊が映る。インカメと外カメで2秒差があり、その間に自撮り棒を使って下の教室を撮影していた。ただ副会長が嘘をついて撮影した謎や会長がやってないとみんな思ってるが実はやってる謎が残る
・廃校舎のヒトダマ。コンセントにシャー芯を刺して、天井につけたオブラートと太いシャー芯を時間差と振動で落として発火させる。
・ペッパーゴースト。明暗差でアクリルに映像を投影して幽霊を作り出す -
Posted by ブクログ
背筋さん、斜線堂有紀さん、上條一輝さん、新名智さん、皮肉屋文庫さん、梨さんといった実力派の作家陣が名を連ねており、ホラー好きとして手に取らずにはいられない贅沢なアンソロジーです。
本作の魅力は、収録されている恐怖のバリエーションの幅広さ。文字を追っているだけでこちらまで痛みを感じてしまうような、思わず顔をしかめたくなる物語もあれば、反対に爽やかな夏の情景を感じられるような物語もあります。
それぞれの作家さんの個性が色濃く表れており、一冊の中で全く違うベクトルの恐ろしさを存分に堪能できるアンソロジーでした。
私のお気に入りは、斜線堂有紀さん『枯渇』、上條一輝さん『枯れた街の上でも』です。
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Posted by ブクログ
2023年刊行当時、話題となっていた梨さんの『6』。
現在のところ、文庫化の予定はないようです。
予備知識を避けて読み始めましたが、なかなか思考が追いつかず、途中で章タイトルまで戻って読み返すことになりました。
各タイトルなかなかの考察対象です。
「ROOFy」「FIVE by five」「FOURierists」「THREE times three」「TWOnk」「ONE」。
数字と英単語、あるいは造語が組み合わされ、一見意味が分かりそうで分からない。
ROOFyは屋上や「もっと上」を思わせ、舞台であるデパートの屋上遊園地とも重なります。
FIVE by five は「5×5」や通信状態を表す言葉でしょうか。ストーリーとも少し結び付いています。
FOURierists は「4」と「フーリエ主義者」を掛け合わせた造語でしょうか。決め手はありませんでした。
THREE times three は、三という数字の反復から、宗教や儀式の象徴でしょうか。内容がマインドコントロールの講義であることもあり、単なる九九以上の意味を持たせているように感じます。
TWOnk はイギリス英語の俗語 twonk を思わせますが、「TWO」を強調した造語にも見えます。
そして最後の「ONE」で、それまでばらばらに思えた六つの物語が、「六道」という一つの流れへ収束していきます。
章タイトルは、「6」から始まり、数字を減らしながら読者を誘導していく、一種の仕掛けかな。
面白かったかどうかで言えば、最後の「ONE」に登場する彷徨う霊体のイメージは、印象的でした。一方で、そこへ至るまでの各章は情景を思い描きにくい部分も少なくありませんでした。読み終えてから再び最初の「ROOFy」に戻ると、また違った景色が見えてくる作品なのかもしれません。
この作家さんは ものすごく頭が良いのか
ご自身のイメージが鮮明なのか、
本当に六道を描きたいのか、まだわからないです。 -
Posted by ブクログ
2026.07.28
このショートショート企画のなかでいちばん「これ、おもしろいな」と思った本。
お気に入りは3作。
市塔承さんは『最後の一行』がはじめましてで口調の軽さが好きで読みやすかったのだけれど、今回も突拍子もない物語でありながら一気に読めた。想定外にほっこり。
横関さんははじめましての作家さん。会社勤めしたことある?と思える内容。ヤマシタ、人事が天職だわ。出来る人ってこうよねと関心してしまった。
河村さんの物語はクイズ作問者ならではの視点かもしれない。動画でふくらPが「使う側より作る側が強い。世の中ってのはそういうもん」という言葉を思い出してにそにそした