梨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ第一章『邪魔』
第二章『放課』
第三章『カシル様専用』
第四章『練習問題』
第五章『京都府北部で発見されたタイムカプセル』
第六章『穴埋め問題』
第七章『虹色の水疱瘡、或いは廃墟で痙攣するケロイドが見た夢の中の風景』
第八章『箱庭』
うーん…なんか難しかった。哲学っぽい気がしてきた。説明できないけれど、ホラー小説とかモキュメンタリーを読んで怖かったーっていうのとは違う。消化不良感が残った。
第一章〜第三章はホラーだなっていうのがわかるストーリーもの。『邪魔』は、久しぶりに帰った故郷を歩く主人公が出会ったのは…という仄暗い感じの怖い話。『放課』は、同僚たちの子供時代の思い出話を聞いて小学生の頃の記憶を思い起こす…懐古系というのか思い出さない方がいいことを思い出してしまう話。『カシル様専用』は、フリマアプリにカシル様専用として箱を出品すると必ず落札されるが、中には何も入れてはならない…という現代っぽい怖い話。
第五章は浦島太郎と思われる話、第四章と第六章は怖い感じの問題集、第七章はまたちょっと気持ち悪い感じの話という変則的なスタイル。第八章がまとめっぽい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ梨氏の書籍の中では、一番バランスがよい本だと思いました(3冊くらいしか読んでませんが)。
バランスっていうのは、後述するエンタメと複雑さのバランスというところですが。
SCP財団日本支部の立役者(立上者といったほうが適当?)なだけあって、収集物を繋がりを持って差し出すという形式が、手慣れている感がありました。
ただ、今作は特に、丁寧に作中に書いてくれてたりもするんですが、梨さんの小説っていい意味で考察しがいがある、悪い意味でよく分からない、ちょっと複雑な構造が、直接的な恐怖感を煽るのと相性が悪かったりすると個人的には思うんです。エンタメ度合いが下がるというか。
だけど、本作は、現実侵食の度合いや、実際に呪いの加害者になってもらうという後味の悪さが、比較的親しみやすい(といっていいのか?)分かりやすいホラーだったと思います。
QRコードとXを利用した仕掛けとかも。
めっちゃ有り体にいってしまうと、YA向けホラー! -
Posted by ブクログ
夏だしサクッと読める怖い本を読みたいな〜と思い手に取りました。
こちらの本は「恐怖の根源が何か」という視点からホラーが細かくジャンル分けされていて、短編ごとにそれぞれの魅力がより分かりやすく伝わってくる珍しい構成になっていました。
そして怖いものは苦手だけどエンタメとしては楽しみたい!と思う自分がどのジャンルに一番惹かれるのか…その深掘りもできた気がします。特に芦花公園さんの『終わった町』は解説でもあった通り、未知のものに対する恐怖と好奇心がこれでもかと詰まっていて、まさに「怖がりなのにホラー好き」という矛盾を抱えた自分にぴったりのお話でした。また、シチュエーションホラーである『とざし念仏』も好みでした。特殊な状況から生み出される恐怖と人間の本質…その奥深さがより好奇心を駆り立てられるのかなと思いました。
お二人とも初読みでしたが、ぜひ他のお話も読んでみたくなりました。気軽に楽しくホラーを摂取したい人にはおすすめの本です。 -
Posted by ブクログ
最初の一行は共通で、あとの展開が作者によって異なる、メフィストリーダーズクラブのショートショート企画の第七弾。「検索結果はありません」の一文で始まる24の短編集。
この一文で始まるので、あるはずのものがない、という内容が多め。そのためか、「小説版の世にも奇妙な物語短編集」のような内容が多く、楽しめた。
少々、落ちがわかりにくかったものがあったのはやや残念。
(ちなみに、短編集なので、ボリューム不足云々言うのはお門違いだと思ってる)
特に面白かったのは、風森章羽「検索の怪物」、金子玲介「お前のためのハンバーグ」、梨「被り拒否強火担なんで自衛でブロックします」、時農(著)阿井幸作(訳)「変容」、麻根重次「ロスト・マム」。
次回作『引き出しの奥に何かがある』を楽しみにしよう。