梨のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
1巻よりさらに怖い
この手の漫画ってだいたい1巻が一番怖いイメージですが、幸か不幸か2巻のほうが段違いに怖いです。
特に、成立、末路、処理が地味にトラウマになるほど怖かった・・・。
成立にいたっては夢に見た上に、私も例の4文字が日常生活で使えなくなりました(笑)
めっちゃ怖いけど、1巻を読み返してから読むと恐怖が倍増するので、怖い思いをしたい方はぜひ・・・(笑) -
ネタバレ 購入済み
≠くだけだったはずなのに。
体験談という性質上、一つひとつの物語が妙にリアリティがあって怖い。
はっきりとしたオチがない話もあり、それが何とも言いようのない後味の悪さを残してくる。
ちなみに、単なる体験談寄せ集めのコミカライズだと思って読み進めると痛い目をみるので注意。
夜に独りで読んでいると半開きの襖や開きっぱなしのドア、上下左右からの物音が気になること気になること・・・。
恐怖は伝播するものだと思い知らされた。 -
Posted by ブクログ
小説という概念を壊す、梨ワールドが炸裂していた。最初の話は普通の怪談話、という感じだが、『練習問題』や『穴埋め作業』などは梨さん特有の別の形式で書かれる作品だなと思った。こういうの作るの上手だな〜、なんか段々不穏になって気づいた時にはもう取り返しがつかないくらい狂ってる感じ。ただオチがどういうこと?って思う時もあって(これは私の理解不足だと思う)しっかり分かっていないのが勿体無いなぁ…とおもうわけです…。あと付録で赤い折り紙が入っていました。体験型ホラーって感じでワクワクするね。
追記 折り紙折ったんですけど下手すぎて15分かかりました。大きな箱って何?ってなりましたが気合いで読めました。怖い -
-
Posted by ブクログ
怪談ドラマ特番を観終えた読後感。様々なジャンルの話が入っていて楽しい。背筋「オシャレ大好き」は、今のSNSインフルエンス社会における怪談であり、バズりを追いかける人間の闇を描いたホラーでありつつ、日常が徐々におかしくなる演出がよい。最後の梨「恐怖症店」はもはやベン図を書くならホラーとファンタジーとヒューマンドラマという作品であり、人間の心を描いておきながら世界観の奥行きが素晴らしい作品。恐怖症を売買する店主とお手伝いの少年とお客さんが織りなす物語、もっと長編で読みたい。最後の梨「恐怖症店」はもはやベン図を書くならホラーとファンタジーとヒューマンドラマという作品であり、人間の心を描いておきながら
-
Posted by ブクログ
いわゆる理不尽な怪異に襲われて、とはまた違うテイストのお話でした。
ひとりの青年がさいごまで頑張って頑張って生きた証を残す話。
不健全な2人の関係が、青春さの中にどこかエロティックさまで感じさせる本作でした。
何度か読もうとして途中でやめて、を繰り返し、ようやく本腰を入れて読みましたが、序盤を乗り越えるとどんどん面白くなり、答え合わせのある後半はより一層のめり込んでしまいました。
一人称で進みますが、後半はもう読んでいて痛々しくて。 切なくてつらくて、尾を引く余韻の残る終わり方でした。読み終えた後はずっと胸がザワザワしていました。あの男子学生を許せる気がしません。
表紙のデザインが作中で触れ -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近ブームの背筋さん、梨さんの短編集があるということで気になり購入。
どれも読んでいる途中で「なんか言葉に出来ないけど違和感あるな」と思い、読み進めていくと最初はよくわからないなーっていう印象だけど、よくよく考えると不気味な話が多い。
背筋さんは『おしゃれ大好き』というタイトルで題名で気軽に読み始めたらいい意味でタイトルあってないなという印象。
梨さんは感情をテーマにホラーというよりファンタジー要素満載。少し難しかったが、感情の大切さが伝わってきた。
他の著者の方々も初見の方もいたが、それぞれの良さが短編集で味わえて贅沢な気分になった。特に澤村さんの『鶏』はオチが予想つかなかったが、Q氏 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説ではなく、詩集。
クスッと笑えるようなものから、前後の出来事がありありと想像できてしまうぐらいの一文もあって、ドキッとする。
ホラーとギャグは紙一重なところ、それを手紙(自由慄)という形式で見せてくるのは、すごく良い。そういうやり取りなら、少し笑ってしまっても、作品の全体の雰囲気は崩れたりしない。ちゃんと、気持ち悪さと怖さがある。
好きだなと思うのに、多分、万人受けしないので人に勧めるのは難しい作品。
この作家さんの言葉選び、好きなんだよなあ。
年代的には何だか刺さるものが多かったように感じる。ブラウン管の画面を触った時のあの感覚は、今はもう伝わらない人も多いだろうなあ。
今は画面に