梨のレビュー一覧

  • お前の死因にとびきりの恐怖を

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    ネタバレ

    梨さんの書籍とは思えないような青春小説のような表紙でどのような物語なのかと思いきや、内容はいつものフェイクモキュメンタリー。
    梨さんの本はかなり考察の余白を残す本が多いが、今作はきちんと謎解き編があるのでわかりやすい。ただ節々に自殺出来て良かったというような歪な感情や、及原と理央の独特な関係性など、梨さんらしさのつまった小説。
    かなり読みやすいので、おすすめしたい。

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    2025年01月17日
  • つねにすでに

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    一話目Archiveでかなり引き込まれた。イヤホンをして聞けっていうからその通りにやって、まんまと…って感じ。
    そこからは次、次…昔から心霊現象や怖い話の特番が大好きだったから、音声や動画で楽しめて、かつ詳しくないネットロアの世界を味わえるのが面白かった。

    最後ちょっと混乱したからまた読みなおそうと思う。

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    2024年12月31日
  • 行方不明展

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    じっとりと不気味な映像と写真、手紙。行方不明にまつわる展示を一冊にまとめてあり、動画はQRコードで見ることができる。全部が全部映像は収録されているわけではないみたい、実際に観たかったな…。
    これって現実?あれ、なんなんだっけ?と混乱するような現実味のある展示品。モキュメンタリーを実際に体験できる展示会だなと思いました。全国回ってくれ!

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    2024年12月30日
  • お前の死因にとびきりの恐怖を

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    タイトル、表紙に惹かれて読みました!!
    URコードを読み込んだり、フォントが変わっているのが面白くて今までしたことがない読書体験でした。

    正直に言うと、内容が分からないところがあってページをめくる手が止まってしまうことがあったけど読み終えると、
    表紙、タイトル、購入特典のノート、御札の意味が分かりました。

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    2024年12月30日
  • 行方不明展

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    ネタバレ

    展覧会に行くことができなかったのですが、書籍化されたと知って、やっと読むことができました。
    なんとも言えない不穏な空気感にドキドキしながら読み進め、動画のQRコードは怖くて読み込めず、、
    1人だと怖いから、誰かと一緒の時に見ようと思います笑
    “行方不明”を、“なりたいもの”という文脈で認識したことがなかったので、最後の高瀬さんの仰るように“行方不明をインストール”してしまったような気がします。

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    2024年12月28日
  • 6

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    ネタバレ

    怖いというより気持ちが悪いという表現の方が自分にはしっくりきた。読んでいて吐き気が込み上げてくる気持ち悪さ……を最初の章でぶち込んでくる。最後まで胃がムカムカするような心地の悪さを味わえる。絡まった毛糸やネックレスを一本一本解いていく作業のように、読み進めていくうちに少しずつ疲労が蓄積する。
    かなり良かったけどもう読み返したくない(褒め言葉)

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    2024年12月25日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    14歳の世渡り術というシリーズ(?)で出てるが怖さは十分。個人的にとざし念仏(ドラム缶の話)が怖くて気に入ってる。

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    2024年12月24日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーを5W1Hでジャンル分けして、自分の好きなジャンルを見つけようという画期的な試み。
    自分はシチュエーションホラー(特に因習村)が好きだな〜と改めて思いました。
    ホラーは寝れなくなるし苦手!別に面白いと思ったことない!って方も、この一冊でお気に入りのジャンルを見つけられるかも。
    澤村伊智さんや雨穴さんなど、今筆頭を張る作家さんが集結した短編集になってるのでホラー好きの方にもオススメできます。

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    2024年12月07日
  • 6

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    文体が読みづらいと評価してる人がいますが、それは章によります。語り手が章によって違うからです。作者の文体は至って平易です。

    で、この作品は六道輪廻をテーマとしたホラー作品なので、その手の宗教的な概念に興味が持てない人はしんどいのかも。
    自分はカルト含めて仏教も神道も割と興味はある方なので、すごく楽しめました。
    なによりも最終章で描かれている映像の「ありそうな悪夢」さ。
    タワーオブテラーのホラー版でUSJとかで作ってくれないかな。めちゃくちゃ怖いと思う。

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    2024年11月24日
  • かわいそ笑

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    90年後期〜00年代のインターネット・オタク文化、その界隈にあった お話。

    横次鈴が体験した話に関して、
    その関係者から梨が収集して執筆した本を、
    今あなたは読んでいます。

    『やっばりアンソロだとそういう体験も多いですよね・・・・。
    だいぶ昔だけど、夏に向けて仲良かった人たちに募集かけてアンソロ主催した時に変な人にあたったことがありました。そのアンソロって特定カプの二次とかではなくて、久しぶりに一次でやりたくなって、オリジナル漫画か小説限定で合同しますーって感じにしました。その大テーマみたいに指定したのが、同人やってる作家を主人公にしよう!みたいなことで、ただエッセイ漫画とかを描いてもいい

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    2024年11月13日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    14歳のみんなに読んでもらおう!ということを前提に考えると、かなり真剣にホラーを楽しんでほしいという意思を感じて大変好ましい。学校生活が怖くなるような話ばかりで作者の皆さんの本気を感じる。梨作品とか、読んだら怖くて夜眠れなくなるんじゃないかな。少なくとも私は眠れなくなるような子供だった記憶がある。芦花公園作品に関してはこれ14歳が読んで大丈夫?トラウマにならない?という老婆心がわいた。怖すぎるんじゃないですかこの話。

    ホラーに挑戦する機会をもってほしいという企画自体がすごくいいし、著者の面々がガチガチの豪華陣でいっそ笑っちゃうくらいだ。14歳のみんな、読んで震えあがろうね......

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    2024年11月10日
  • 自由慄

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    ネタバレ

    自由律俳句初心者でも楽しめるような遊び心に満ちていて、しかもちゃんと怖い。短い単語の連なりがここまで怖くできるのかと感心してしまう。なんでエピローグから始まるのかを考えながら読み進めるのもワクワクする。
    楽しい思い出になれなかった、大切だった記憶に、その残滓に苦しめられる様を断片的な言葉たちから自発的に想像させる構成に惚れ惚れ。

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    2024年11月04日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    短編ホラーにその解説が載った稀有なホラーアンソロジー。自分では気づかなかった点を細かく解説してくださりより読後感が深まった!各短編もそれぞれ味があり面白い!

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    2024年10月26日
  • お前の死因にとびきりの恐怖を

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    あまり怖くはないが気味の悪さが絶妙な話だった。だんだん惹き込まれてほぼ一気読みで読み終わってしまった。非常に読みやすい小説だと思う。
    大筋はホラー小説ではあると思うけど、ホラーだけでなくミステリーや青春物など色々な要素がある作品。面白かったです。

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    2024年10月13日
  • かわいそ笑

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    人の悪意を煮詰めたような内容でゾクっとした。
    梨さんはSCPの依談などでもこのような話を作っているので、他の本も読んでみたい。

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    2024年09月28日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーは、「大好き!」と「苦手」という人にはっきり分かれる。
    私は、「まあ好き」(いきなり矛盾したことを言うが)。
    でもお化け屋敷は苦手で、でも入りたくて、必ず誰かを盾にして進んでいく。
    本はどうだろう?
    本は、まあ好き、と自分で言うくらいなので、本書巻末のおすすめブックリストはほとんど読んでいる。
    確かにどれも名作。

    さて、本書はホラー、つまりエンターテインメントの魅力を伝えるべく、
    有名作家の書き下ろし作品を集め、ジャンルごとに解説も加え他非常に豪華かつ読み応えがある。
    どれも短く、そして10代向けのシリーズならではの「日常」を背景にしているので読みやすくもある。

    「告発者」はいかにも

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    2024年09月20日
  • お前の死因にとびきりの恐怖を

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    ネタバレ

    結論から言うと面白かった。
    過去に読んだ『かわいそ笑』や『6』と違い、他の読んだ方たちの考察を読まなければ落とし込めないものではなく、ラスト二章で事件の全貌や真相は見えてくるのもよかった。
    QRコードからGoogleドライブに飛ばしてアーカイブを読者のスマホに取り込ませる手法だったり、付属のしおりが恐らく作中で登場したと思われるお札だったりと、手の込んだ演出も面白かった。第八章も密かに存在していたのは、他の方の感想を読んで初めて知った。

    ただ惜しむらくは、『かわいそ笑』や『6』と違い分かりやすい話であるものの、ラスト二章は「梨さんらしさ」があまり感じられなかった。前半のアーカイブパートでは、

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    2024年09月06日
  • お前の死因にとびきりの恐怖を

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     タイトルの意味を図りかねて気になって読んでみた。作りとしては『近畿地方のある場所について』のようなモキュメンタリー・ホラーで、調査記録やインタビューの場面が書かれている部分で得体の知れない怪異に対してのアプローチが恐怖がありつつもミステリー要素としての面白さもあって二重に楽しめた。また小説パートで男子と女子の高校生二人組が導きだした怪異への決着の付け方が斬新だったのも印象に残った。ホラーを読んだのに何故かスポ根小説を読んだような爽やかな読後感が本書の持ち味だとも思った。

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    2024年08月25日
  • かわいそ笑

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    ネタバレ

    2000年代のインターネットをうまく使った、自分の好きな仕掛け(梨さんの好きな仕掛けでもある)がよい。本・小説という媒体を最大限利用しているのも好印象。特に、小説を読むときに当然やるであろう主体の想像を呪いに変えてきたのは感心してしまった。読み手に危害を加えてくるタイプのホラーであればこれくらいやってもらわないとね!

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    2024年08月15日
  • お前の死因にとびきりの恐怖を

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    これ系は最後にゾッとする種明かし的なものがあるんですけど、いい意味で裏切られた結末でした。最後まで読んでから八章を探してみてください。梨さんの作品で1番好きかも。

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    2024年08月12日