梨のレビュー一覧

  • その他の危険(新潮文庫nex)

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     新進気鋭のホラー作家たちによるアンソロジー、こういうアンソロジーってバラエティに富めば富むほどに、個々の評価はばらけてしまって、ひとつふたつくらい『私向きじゃないなー』というものがあるのだけれども、この本のそれはおしなべて私の趣味に合致していて、大変読みやすかった。
     数冊の本を平行読みすることが多いのは、読んでいるうちにこごってしまうことが最近は増えたからなんだけれども、この本はそのこごった時の息づきに大変よかった。ひとつひとつが長すぎなくて、読みやすい文体と舞台設定が日常と地続きであることも理由のひとつなのだろうと思う。
     6作が収録されているが、一番気に入っているのは新名智さんの『まぎれ鬼』だ。現代、否、昔から情報を取り入れて現実を把握する生き物である人間は、取り込んだ情報に対する精査については意外と無頓着で、その結果として実際と現実と理解に齟齬が生じがちだ。この話は、そのあたりをクローズアップしており、その展開も実に淡々としていて湿り気が薄い。その湿度の薄さが、連綿と続く怪談の作法に沿っているように感じられて、怖くて面白かった。湿り気といえば、それとは正反対のタイトルである斜線堂有紀さんの『涸渇』はタイトルとは裏腹な湿度があって、こちらは近代ホラーみを強く感じた。梨さんの『ブルーライト』は恐怖というよりは、青春期の奇跡という風合いで切ない。この作品をラストに配置した本の構成をしっかりと考えている編集に不思議な安堵を覚えた。
     6作が収録されているのに、250頁程度なので手軽さもある。紙の本として手元にあっても良いなあと感じた。 

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    2026年09月20日
  • ここにひとつの□がある

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    都市伝説解体センターの表紙につられて購入
    後にオモコロを知り、繋がりに驚く

    オムニバス形式でさらっと読めた
    特に6章のギミックがお気に入り

    最終章で各話の繋がりを明示してくれているが、正直私にはピンと来なかった

    基本的には好きな部類の本だった

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    2026年09月17日
  • 恐怖心展

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    見に行きたかったけれど行けなかったやつの本だから、まず存在していたことが嬉しい。思ったよりじわじわくるもので、目を背けたくなるというよりはじっくり向き合う感じだった。普段あまり恐怖とは縁がないが、言われてみればそうかも?という項目が複数ある。あのキャラクターはこれではないか?というものもあった。

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    2026年09月16日
  • あの子は夢の中

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    一見愛らしい少女を描いたイラスト集なのですが。よくよく見ると何かしら不吉なものが……だったり。挿入される物語もまたしっかりとホラーです。
    一枚イラストのシリーズは、そこにいったいどういう物語があるのかをゆっくりじっくりと考えるのがお薦めです。そして巻末にはきちんと解説があるので、それでさらにぞっとしてしまうことも。

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    2026年09月15日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

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    ホラーの様でホラー過ぎない、ファンタジーもあり、短編の中には読後に背筋が凍りついたり、その続きを考察する。夏の思い出もどうぞ

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    2026年09月09日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

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    6人の作家さんによるホラーアンソロジー。
    いつもの日常が少しづつ侵されていく様がそれぞれいろんな角度から描かれていてどのお話も面白かった。ぞくりとくるものから少し切なさを感じるものもあり。斜線堂さん作品は状況が頭に浮かび気持ち悪さをたっぷり楽しめて筆力さすがでした。

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    2026年09月04日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

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    ホラー版『プレゼント』といっても過言ではないような、それくらい粒揃いの、夏にぴったりなアンソロジーだった。 じっとりとした気持ち悪さが味わえた「涸渇/斜線堂有紀」、活字であるからこその一行にハッとさせられた「まぎれ鬼/新名智」が特にお気に入り。 『その他の危険』というタイトルはピンとこなかったので、そこが最も惜しいところに感じた。 読みながら終始鳥肌がたっていたのは、久々に読むホラーに怖気を感じたからか、はたまた効きすぎたエアコンの冷気のせいか…

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    2026年08月22日
  • 霊媒クラブ【電子特典付き】

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    梨さんの作品に興味があったんですが、
    ホラーは苦手なのでドキドキしながら読みました。
    思ったより怖くないというか、
    ミステリー寄りだし、
    地雷グリコみたいなゲーム感覚で怪異を
    説明できるように解決していくのが
    面白かった。
    評価が割れているのは、ホラーを求めて
    読んだ人たちが物足りなかったからなのかな?
    と思う。
    梨さんの他の作品はもっとホラー寄りなんだろうか?
    他もこんな感じだったら挑戦してみたい。

    ラストのお話はオチとしては少し弱かったので
    ⭐︎4!

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    2026年08月21日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

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    有名な著者さん達のアンソロジー。
    危険?恐怖?
    謎っ…と思うお話しもあり。
    梨さんのお話しが1番好きでした。

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    2026年08月18日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーというより、世にも奇妙な物語に近い印象です。そして、澤村さん、雨穴さんといった作家さんの作品が読める贅沢な一冊!でも、それだけではありません。五味さんの「とざし念仏」は、個人的には、幽霊チックなホラーではないので、好きなタイプのホラーではないのですが、置かれた環境を利用した、なかなかの秀逸なできでした。

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    2026年08月16日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

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    8月に刊行されるのにぴったりな、真夏の心霊ドラマスペシャルを観る気分で読める、実力派人気作家アンソロジーでした!

    どの作品も個性があって読みやすいですが所謂ジャンプスケア的な怖さはなく、じわじわと侵食してくるジャパニーズホラーな作品がほとんどです。

    どれも毒のある作風でしたが最終話、梨氏著の「ブルーライト」だけ毛色の違う爽やかさがあり、田舎に帰って肝試しをした後、軒下でアイスを齧るような清涼感と一抹の寂寥感があり、良い余韻を残す好著だと思います!

    やっぱり夏は怖い話だよ!と思う方は是非。

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    2026年08月15日
  • 拾得物 南贍部学園生徒手帳

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    なんだか変わった学園の生徒手帳かと思いきや、それにまつわるあるストーリーが展開されていて、エンタメ作品としての楽しさがある。
    小説かと言われれば違うと思うが、短時間でサクッと読める。

    ただ、このストーリーとテーマ性ならもっと中編〜長編の物語で更に面白い展開を作ることができたのではないだろうか。
    一度短編として発表しているからには、同じテーマで新たな作品を描くのは難しい筈だから、ちょっともったいないような。

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    2026年08月12日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    怖いの種類を分類してくれているので、自分はどの種類に怖さを感じるのかが改めて気づけた。

    そして、スティーブンキングがほぼすべての種類を網羅していることに驚き。

    一作一作は、そこまで良作というほどではないけれど、ホラーの新しい分類法に沿って読むという体験が面白かった。

    幻想的ホラーもいれてほしかったなぁ。

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    2026年08月11日
  • 行方不明展

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    先週末に見てきた記憶汚染展に影響されて購入。
    行方不明に成功し、痕跡だけを残して人々の記憶からは忘れ去られていく、いや、そもそも存在すらしていなかったのかもしれない。
    不存在と失くした記憶、後ろ暗い憧憬は昨年の恐怖心展と合わせて通底するテーマだと思った。
    現実と虚構の境が曖昧になるモキュメンタリー作品として秀逸。

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    2026年08月06日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

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    本作はホラー短編のアンソロジーです。
    決まったテーマは特になさそうでした。
    『小説新潮』に掲載された短編が収録されているようです。
    普段はあまり短編を読まないのですが、作家陣が豪華なので読んでみました。

    アンソロジーなので、どの話が好きだったかを書きたいと思います。
    一番好きだった作品は、…うーん、決められない!二つあります。
    斜線堂有紀『涸渇』
    上條一輝『枯れた街の上でも』
    です!

    『涸渇』は、主人公に襲いかかる怪奇現象というか体調不良というか、それの描写が秀逸すぎました。
    いろんなホラー作品を見てきていますので、呪いによる色々な症状も見てきているのですが、この作品のやつは新しい!こんな霊障見たことないです。
    上述していますが、その描写が素晴らしいです。
    短編なので、細かい話は端折ってあるのですが、その辺の詳細が知りたいから長編化してほしいぐらいでした。

    『枯れた街の上でも』は、話のまとまり方が短編とは思えないクオリティでした。しかも短編なのに時系列が2つ同時進行するという凝った仕掛け。
    しかも、短編ホラーでは端折られがちな怪異の原因、元凶についても描写されています。
    短編でここまでやれるの?!という、概念を覆される読書体験でした。
    その上、ちゃんと怖いっていうね、文句ないです。惜しみない賞賛です。

    特別枠として軽く言及させて頂きたいのが、梨『プルーライト』です。
    ネタバレしたくないので詳しくは書きませんが、梨さんってこういうのも書くのかーとびっくりしました。
    梨さんの作品は『かわいそ笑』しか読んだことなかったので意外でした。
    この話が、このアンソロジーの最後に収録されているのもなんかいいなと思いました。

    満足度の高い作品ばかりで、大満足でした。
    斜線堂有紀さんの作品は読んだことなかったので、手を出してみたいなぁと思いました。良い出会いになりそうです。

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    2026年08月03日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    澤村伊智さんの話は面白かった。あと、はやせやすひろ×クダマツヒロシさんのものも面白かった。最恐と書いてあるが、幻想的な話も混ざっていて、短編ホラーと短編ホラーミステリーのアンソロジー、というな感じだった。

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    2026年08月03日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    どれも読みやすい。
    強いて言えば最初のと最後のがすき。
    そこまで激怖ではないので、あまりホラー読んできてない人向けかも。
    意外性はちょっぴりアリ。

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    2026年08月01日
  • GOAT Summer 2026

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    GOAT 食
    2026.07.30

    好きなYoutuberさんがGOATの愛バージョンを読んでいて、気になったので最新刊の食バージョンを買ってみた。

    作家さんによって、食というテーマの切り取り方や着目点・描写の仕方が全く違うことに気づけた。私だったら、食というテーマを与えられてホラーに繋げる自信はない。食といったら高校時代にお母さんが早起きして毎日おいしくて彩りもステキなお弁当を作ってくれたこと、それが勉強と部活の支えになったことが1番に思い浮かぶ。食といっても人によってほんっっとうにいろんな角度で見ることができるということは、裏返せば同じ価値観や考えを人々が共鳴させるのは難しいということにもなるだろうと考えてしまった。
    510円で分厚くてカラフルで可愛らしい表紙だったので満足。しかし作家さんで読みたい本が決まるのではなく、流行りの本や気になった本だけをちまちま読んでいる私には作家さん同士の対談にあまり惹かれなかったので、そこだけ気にすれば本を初めて読む人にもおすすめしたい!!

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    2026年07月30日
  • 令和最恐ホラーセレクション クラガリ

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    それぞれの作家の書き下ろし作品が読めて楽しめた。ホラー入門の作品として、ざっくばらんに楽しめる内容だった

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    2026年07月24日
  • 拾得物 南贍部学園生徒手帳

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    ネタバレ

    日本ホラー界を牽引する存在の梨さん。
    そんな梨さんが、今度は「生徒手帳」型の作品を刊行した!
    中身は「校内の生活について〜 第26条(校内移動)廊下、階段では走らない」みたいな校則が羅列されていて、まさに生徒手帳そのもの。
    しかし、所々の内容が普通の学校では存在しないような縛りがあったりとかなりおかしい。
    条文のすぐそばには、ボールペンで「←使える」「←禁止はしないんだ」等々、持ち主が書いたと思われるメモ書きが沢山されています。
    いったい何を読まされているんだ?という感覚で文章を目で追ううちに、次第に手帳に記された内容の全容が掴めてきて、気づけば読者も…
    奇妙な校則の存在理由は?
    南瞻部学園とはどんな学校なのか?
    そして、手帳の持ち主が企んでいるのは一体何なのか?
    そんなに怖くないのかな?なんて思ってたら、ズドーーーーーーーンと恐怖に突き落とされました笑
    読み終わった後、あの違和感はそれか〜怖っ!
    と振り返りながらすぐ再読するのもまた面白かったです!
    サクッと一時間もかからずに読むことができました。

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    2026年07月19日