梨のレビュー一覧

  • つねにすでに

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    ネタバレ

    とにかくホラーとインターネットが好きな人が作ったコンテンツだなあという印象。
    各掌編を通して「幽霊」が示唆されているんだけど、結局最後まで読むと人の死後のいわゆるオバケ的な幽霊は一度も出てきていないのも面白い。あくまで舞台は現実のわたしたちと虚構のインターネット世界のなかで完結している。
    “Y”らへんの幽霊の定義付けが難しかったが、とにかくAIのハルシネーションから生まれる架空の概念に霊的存在を見出したのだな、ということさえわかればよいのかと思った。
    書籍ではじめて「つねにすでに」に触れたけど、実際はサイト発信のコンテンツらしく、関連動画とか見るとおそらく書籍版だけではコンテンツの面白さの1/

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    2025年07月12日
  • ここにひとつの□がある

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    ネタバレ

    最初は微妙..?ってなったけど
    5.6.7章辺りが面白すぎた。
    8章はもうなんかよー分からんから何回かまた呼んでできる限り解像度を上げたい

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    2025年07月11日
  • 行方不明展

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    ボンヤリどこか違う世界に行きたいな〜と現実逃避してたらいつの間にか会期が終わっていたため読んだ。もっとガチ刑事事件みたいな行方不明を扱うもんだと思って見てたら思いの外ファンタジーな展示してた。まあリアリティ引き上げると倫理的な問題とかも出てくるから、アレなのかな……。

    個人的にはわかりやすいお化けとか妖怪とか都市伝説的キャラクターが出てくるよりこういう「身近に潜む(潜んでいたかもしれない)怪奇」に惹かれるタイプなので、これまでの大森/梨プロデュースの中ではかなり好きな部類だった。恐怖心展こそ行きます……。

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    2025年07月01日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーゲームの実況動画やモキュメンタリー動画を見るのが好き。
    ということで、ホラーにもいろいろあるけど私が1番好きなものはなんだろうと読むことに。

    ジャンル特化型ということでいろんなジャンルのホラーと出会い、そこからさらに踏み込むための入門書的な感じ。

    私はサスペンスホラーやモキュメンタリーホラーが好き。1番怖いのはやっぱり人間でしょって思ってるので。他のジャンルのホラーも、人間の怖さに着目して読むとどれもやっぱり得体の知れない恐怖を味わうことができました。

    うん。ホラーってやっぱりおもしろい。

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    2025年07月01日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    YA向けなので、怖すぎたりグロすぎたりのものはなくて、安心して読める。タイトルの「ジャンル特化型」の通り、その小説がどのジャンルに属しているのかと、ジャンルの解説がある。今までホラー小説の分類なんて読んだことがなったのでありがたい。ホラーと言ってもいろいろあるんだなあ。雨穴「告発者」がヒット。ホラー小説って、ある意味、特殊状況ミステリと言えなくもないのかも。小説内で解決する保証はないのだけれど。巻末のブックガイド内の本は3/4くらい未読。どれも読んでみたい。

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    2025年06月27日
  • ここにひとつの□がある

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    カジュアルな現代怪談なんだろうなー、と何気なく買ったらえげつないバリエーションだった。
    読みながら変な笑いが出た。
    メルカリと御伽草子と柳田邦男が、全部同じテーマで1冊に詰め込まれてくると思わないじゃないですか……詰め込む……あっ、箱……
    梨さんの引き出しの多さがこわいよ。

    難解な部分、文学作品的な側面、算数の問題に絡める怪談、かなり挑戦的で面白かったです。最近流行りの考察系を求めると確かに肩透かしかも。

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    2025年06月21日
  • ここにひとつの□がある

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    世俗的なバズりホラーかと思いきや、すごく文学的!特に第五章「京都府北部で発見されたタイムカプセル」はロマンチシズム溢れる耽美小説で個人的なお気に入り。
    どの章も難解で読者置いてけぼり感すごいけど、考察好きにはたまらないです。

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    2025年06月15日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーと一口に言っても、種類は様々です。初めてのホラーを選ぶ時に本書から進んでみるのがいいかもしれません。
    自分の好きな作品は、「みてるよ」「とざし念仏」「民法第961条」です。

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    2025年06月07日
  • ここにひとつの□がある

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    ネタバレ

    今までに読んだ梨作品でいちばん好きだったんだけど意外と評価低いな!?まあ後半の暴れぶりを見れば納得でもあるのですが……

    個人的には怖い話もいいけど本気で書いた他のジャンルの長編とかも見たいなー、玉手箱のエピソードとかかなり良かったし。ホラーとエロとコメディは紙一重だかんね……(?)

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    2025年05月22日
  • その怪文書を読みましたか

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    ネタバレ

    先生今までありがとうございました。の文章が一番薄気味悪く感じた。
    最後のページのQRコードの音源の「あーあ」も聞いちゃったねという後味の悪さがあって良かった。

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    2025年05月18日
  • 禍話n

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    夜寝る前に読むんじゃなかった・・・。
    部屋の隅がやたら気になってくる。

    怪談ネットラジオ「禍話」に
    存在しないはずの「第n回」。

    実際に“見た”という視聴者の証言をもとに、
    その内容が小説としてまとめられているのが本作。

    元ネタがある話に不気味な“つけ足し”がされていて、
    現実と虚構の境目が曖昧になる感覚が怖い。

    「最新刊出た!早く前作読まなきゃ」と思ったのに、
    よく考えたら前作なんて存在しないんですよね(笑)
    なぜかしばらくの間、
    本気でそう思い込んでいたのが逆に怖い。

    漫画版があるのは知っていたけど、
    読んでなかったし読む予定もなかった。

    でも「第n巻」がもしあったら、
    ちょっ

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    2025年05月13日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

    購入済み

    怖いは楽しい

    怖い話は怖いけど、ものの見方や捉え方の幅が広がるようで好きです。
    雨穴さんのお話が好きです。登場人物たちの行動心理を考えながら読みすすめるの、とってもワクワク、ゾクゾク、ヒヤヒヤ、エーッ!てなるので楽しい。

    #怖い

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    2025年05月07日
  • お前の死因にとびきりの恐怖を

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    読み始めると何故か寝てしまうせいで半月くらい読んでた。
    オチまで読むと全部ちゃんとしっくりくる。
    梨さんだしまたモキュメンタリーかなと思ったけど。

    あんまりこの言葉使わないんだけど感想としては『エモい』ホラー小説だなと思った。
    私も、もし終われたらそう言って欲しいよ。

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    2025年04月26日
  • つねにすでに

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    YouTubeと連動している仕掛けは面白かった。
    実際にこんな番組やドキュメンタリーありそう。
    点と点を結びつけると…
    後半はかなり難解でした。

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    2025年04月20日
  • お前の死因にとびきりの恐怖を

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    読書会のテーマだったので、
    初めて梨さん作品を。

    梨構文と聞いたことあるので
    読みにくいのかなと思ってましたが
    そんなことなく読みやすく楽しめました。

    怖さというより
    青春小説としてオススメしたい

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    2025年03月24日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    雨穴さんや梨さんの作品に興味があり、怖すぎないかを確認するために読んでみました。
    短編で8人の作家さんがそれぞれのホラーを書いてくださっており、どれもゾッとするほど怖くはないけど、時々後ろを振り返るほどにはうっすら怖い…という感じでした。
    中学生の時に読んでいたら、放課後、読んだことを後悔していただろうなぁ…
    大人になった今は、ホラーよりも怖いものがあると知っているので、創作物だ、と楽しんで読むことができました。

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    2025年03月05日
  • 行方不明展

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    ネタバレ

    とてもおもしろい展示があると噂には聞いていたものの、地方住みのため東京まで出向くことができず諦めていたところ、書籍という形で触れる事ができた。

    途中で出てきたフラフープが、TXQ FICTIONの「飯沼一家に謝罪します」で登場した物に見えてドキリとした。
    どちらにも大森さんが関わっているので、全くの無関係ではないのかもしれない。

    誰かが「いる」とはどういう事なのだろうかなどと考えてしまった。
    幼い子供は度々自分の中だけに存在するイマジナリーフレンドを作り出すらしい。その子供にとっては架空の友達は実際に目の前に存在しているのだろう。
    この行方不明展で探されている彼らも誰かにとっては実際に存在

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    2025年03月02日
  • その怪文書を読みましたか

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    ネタバレ

    解像度の高い怪文書が数多く載っており、目を通す内にこれらの文書は本当に全てフィクションなのだろうかと疑ってしまう程だった。
    支離滅裂な内容、誤って使用されているてにをは、読み手の事を考えていない改行、前文のどこにも記載の無い「それ」。
    あげればキリがないが、どこか普通じゃない人が書く文章ってこうだよねと納得してしまう、強い説得力がある物ばかりだった。

    怪文書から感じられる異常性を怖がる本だと思っていたのだが、途中から恐らく同じ物を指しているであろう「妖精さん」の言葉が目立つようになり、更に恐ろしく感じられた。
    現地には行けなかったのだが、これを実際に見ていたら帰り道にある手作りの張り紙がいち

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    2025年02月16日
  • ここにひとつの□がある

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    さまざまな「箱」をモチーフにした連作ホラー短編集。どれもこれもが奇妙な読み心地で、そして続けて読むとそこにひとつの物語が見えてくるような気も……?
    ひっそりと静かな「邪魔」、ぞくぞくさせられる「放課」、不気味な「カシル様専用」、とどれも楽しめる短編ホラーでしたが。実は怖かったの、「練習問題」と「穴埋め作業」でした。パズル的でちょっと楽しい? と思ったのが甘かったです。どんどん問題がおかしくなっていく……なんなのこれ。「穴埋め作業」、そんなに楽しそうに解かないでよ君たち、という気分です。裏にあるものをいろいろ想像させられてしまってたまりません。

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    2025年01月23日
  • ここにひとつの□がある

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    練習問題やクロスワードで恐怖体験を味わえます。いや、本当にそうなんです…。
    正直めちゃめちゃ難解ですが、大好きな文体で内容はよくわかってないのに心惹かれちゃう不思議な感覚。
    考察好きにはたまらんはず。

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    2025年01月18日