梨のレビュー一覧

  • かわいそ笑

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    ネタバレ

    インターネット黎明期におけるホラーサイトの閲覧者と恐怖体験を、体験者から聞いたことを筆者の伝聞形式で集めた(体の)モキュメンタリー。その時代のインターネット特有のキツさと話自体の不気味さ、バラバラの話が明らかに繋がっていることにかなり最初の方に気づかせられるのに核心にはなかなか踏み込めないことへの焦燥感があった。
    面白い読書体験だったけど記憶から消したいレベルで不快感も残った作品。

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    2024年08月04日
  • 自由慄

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    ネタバレ

    怖いよりも懐かしさ、寂しさ、儚さを感じる詩集。
    この年齢特有の心の不安定さがうまく描写されていると思いました。

    各章を見ていて気づいた。
    ・プロローグ
    詩歌・小説・戯曲などの前置きの部分
    ・エピローグ
    詩歌・小説・演劇などの終わりの部分。
    これが逆になっているという事と日付を見て読者は逆方向に読んでいるのかな?
    そうなると読んだ後の感じ方が変わるので面白い

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    2024年07月27日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    こんなにホラーでもジャンルってあるんだ、って詳細に分類されていてなるほど、、、と思う解説。
    分類ごとに話が分かれていて、自分の好みがわかるかも。
    やっぱり私は芦花公園と雨穴のお話が好み。

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    2024年07月16日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    一口にホラーと言っても、そのジャンルは様々なんだと知った。わたしは血が出るようなグロいものは苦手だけど、それを避ければ選べるホラーはあるのかもしれない。
    サスペンスホラー、SFホラー、モキュメンタリーホラーが特に好きだと思った。
    もし自分が14歳だったら、この本を読み終わったらゾッとしてしまう。

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    2024年06月16日
  • 自由慄

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    ルーズリーフを折りたたんで作った可愛らしい手紙に綴られているのは、自由律の句のようにも詩のようにも思える断片の数々。短くシンプルながら、そのすべてに恐ろしいものを感じてしまいます。その断片からどのような物語が生まれるのか、それは読む人の数だけあるのかもしれません。
    「どうか幸せに見える家庭でありますように」とか、何気ない文章に見えるけれどじわじわと怖くなってきます。他のものもあからさまに怖いものからじわじわくるものまで、盛りだくさん。少しずつ、ひっそりと読みたい一冊です。

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    2024年06月15日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    怖さで言えばそこまで…と言った感じだが、解説があり面白い。
    また様々な作家さんの様々なジャンルのホラーが程よい短編で読めるのがよい。空いた時間に少しずつ読み進められる。
    何型のホラーが好きなのかはわからないままだった。多分全般特に気にせず読むからだろうか。

    雨穴さんが好きで買ってみたけど、既に読んだことのある話だった…(笑)
    それでもダークでやっぱり好きだなぁと思う。
    梨さんのは意味が分かればもっと怖いんだろうか

    ブンブンととざし念仏が印象的だった(いじめ描写がしんどかったけど)。

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    2024年06月08日
  • 自由慄

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    ネタバレ

    8月31日から遡る形で7月1日のじゆうりつへと続く。友人の死と幽霊になって現れる生と死の痕跡。死に憧れた友人のその最後は分かったような分からないようなうすらぼんやりしたものだが、友人への愛惜の情がそこはかとなく漂っていて不思議な世界観だった。
    装丁もいい

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    2024年05月15日
  • コワい話は≠くだけで。 1

    ネタバレ 購入済み

    続きがとても気になるが…

    はっきりとさせないが故の怖さが良いです。
    1話目の補完と8話の人形で繋がっているけど、これ続くのかな…

    #怖い

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    2024年05月04日
  • 自由慄

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    言葉少なに語られる友人の死と生前交換しあった「じゆうりつ」。
    そこにあった暗い気持ちや少女時代の恋、多くを語られる事はないがそれゆえ背景に何があったのか、何を思っていたのかを考えてしまう。
    短歌には比喩が多く用いられており直接的に何があったのかを知ることはできないが、それが想像を掻き立てて暗く陰鬱とした気持ちにさせられる。

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    2024年04月16日
  • 自由慄

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    新進ホラー作家が放つ最新作は前衛的な問題作。亡くなった友人の霊がある日から来たが恨みは感じない。友人と交わした小さな手紙を中心に時間が流れます。手紙には死の影が漂い、すぐにでも壊れそうな脆さが…果たしてこれは詩なのか怪奇小説なのか。

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    2024年03月09日
  • 自由慄

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    ネタバレ

    ・2月6日に読み始め、10日に読み終えました。

    ・おもしろかった~。梨さんの本(流通に乗ってる本)はその怪文書を読みましたか以外たぶん全部読んでるんだけど、どれもガラッと変わった構成とか手法で書かれてて、シンプルにものがたりがうまい……と読むたび思っている。

    ・『かわいそ(笑)』と『6』読んだときは梨さんの話ってキモくて嫌(なのが良い)だな~って思ったけど、今作は全然そんなことなかったな。個人的には全然怖くもなかったかも。ふつうに少女の自由律句集から成る物語みたいな感じで読んじゃった。

    ・まあ、冒頭の凡例のおかげで、単なる物語として消費できないようになってるんですけどね。ほんとにうまい。

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    2024年02月13日
  • 自由慄

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    ページを開いた時に、まずびっくりする。
    とにかく、絶妙に嫌だな〜と感じるフレーズが並んでいる。たしかにこれは、どうでもいい手紙ではない!笑
    考察とかできるタイプの作品なのかな?そのへんは全然分からなかったけど、こんな意味の分からない手紙置かれていくの想像しただけで震える。

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    2024年01月31日
  • その怪文書を読みましたか

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    2023年春に渋谷で開催された、考察型展覧会「その怪文書を読みましたか」。
    展示された怪文書100点以上を収録し、書籍化。


    お化け屋敷のプロデュースなどを行うホラーカンパニーの株式会社闇と、怪談作家の梨さんが仕掛けた考察型の展示会「その怪文書を読みましたか」の書籍版です。
    この展示会行きたかったけど行けなかった……!!

    街中などに貼られる「怪文書」。多くは意味不明な主張をしたり、誹謗中傷や被害妄想など、根拠が不明なものが多いと思われていますが、本当にそうなのか?
    その裏に隠されているものが何かあるのではないのか? そんな考察が出来る1冊です。
    書籍版だとネタバレに近いQRコードなどが載っ

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    2023年12月26日
  • 6

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    ネタバレ

    1話目からビジュアルイメージの描写が素晴らしく、大変気持ちが悪い。そこから次は違う話か?と思いきや同僚の失踪というミステリー的な話が入る。よく分からないまま読み進め、一気読みするつもりは無かったがもやもやと嫌な感じがずっとあって、むしろ戻れない、止められない、と思いながら読み進めた。なんなの、、?ってのが結構あるのでもう一度元気になったら読みたいと思う。いやだなあ、、
    あと、以前梨さんが手がけてる映像作品を見たので映像が頭に思い浮かんだ。そういうの好きだよねー、って。そして個人的な話、村田沙耶香と今村夏子好きな人は好き。似たような要素が多いので。(地球星人、星の子など)

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    2023年10月31日
  • コワい話は≠くだけで。 2

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    ネタバレ

    怖すぎるので理解や解釈をしないように読んでいます。
    前の巻を読み返したりもしません。
    それでも怖いしエピソードは記憶に突き刺さっている。

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    2023年08月03日
  • 6

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    6をテーマにしたホラー短編集という体裁の、何か嫌な気分にさせるもの。作者お得意の「読者を読者の立場で終わらせない」感が伝わってきており、その中で読み進めていくと「ホラー映画にありがちな絶対悪い方向に進むと分かっているのに引き返さないモブ(そして痛い目にあう)」になったような読書体験になり、誰かに笑われてるような感覚になる。怖いかどうかは人によると思うが、とにかくとても嫌な気分になる本

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    2023年07月17日
  • 6

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    ネタバレ

    ・6月28日から読み終え、7月2日に読み終えました。

    ・や~なの。

    ・前作の『かわいそ笑』同様、書籍という媒体を活用しててすごい。すごい嫌。怖いというより"嫌"が勝つなー梨の話って…… キモくて嫌。キモ嫌です。

    ・どれもこれも嫌であんまり書くことないかも(なんなんだ)。怖さで言ったら4話が一番怖かったかな~。動画の文字起こしって普通の文章より想像がしやすいから…… 緩急で言うならやっぱり3話だな。今回画像だったりテキストでの怖がらせ?がないなと思ってたけどしっかり仕込んでてよかった(嫌)。1P前でもう透けてたのもだいぶ嫌でよかったな。

    ・テキストのギミックは組版で大

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    2023年07月05日
  • コワい話は≠くだけで。 1

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    ネタバレ

    寝る前になんてものを読んでしまったんだ……
    冒頭で「想像しないこと/すること」を意識付けているのも、自宅や最寄り駅といった日常生活の場にまつわるエピソードが多いことも、最初の話と最後の話がリンクするところも、本当にイヤ!

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    2023年05月29日
  • かわいそ笑

    購入済み

    近畿地方のある場所についてをきっかけにモキュメンタリーホラーにハマって購入しました!誰かと一緒の昼間に読むべきです。読み終わってもなお背筋がずっとゾワゾワしてます。

    #怖い

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    2023年05月23日
  • コワい話は≠くだけで。 1

    購入済み

    タイトル通り聞くだけ

    流行りの実話怪談のように聞いたことを忠実に漫画にしているタイプの作品でした
    漫画というより絵本とか挿絵とかに近く文字の補助として絵がある感じ
    過度に絵面で怖い演出がされているわけではないので読みやすいです
    作者さんも霊感があるとかオカルト命という方ではなさそうなので、程よく淡白です
    聞くだけ、遠くでちょっと怖いを楽しむのが好きな人には丁度いい

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    2023年01月03日