梨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ毎号楽しみにしている、GOAT第4巻!
まだ全部読み終わっていないけど、特に好きな作品をピックアップして感想を残していきます。
1、宮島未奈『ようこ蘇!平安部』
一番最初に載っている小説が、宮島未奈さんの「ようこ蘇!平安部」(それいけ!平安部のスピンオフ作品)でテンションが上がりました。
それいけ!平安部は、主人公が1年生でしたが、今回は学年が1つ上がり、新入生が入ってきます。平安の食べ物、蘇(牛乳を煮詰めたチーズみたいなもの)を作ったり、この平安部の話はいくらでも続編が読みたい。
2、対談 山極壽一×平野紗季子『争わない食べ方をゴリラに学ぶ』
ホッブズの「万人の万人に対する闘争」(人間は結局、自然状態を受け入れると闘争が始まってしまう。だから統治する人間が必要)は、統治者が統治するための嘘っていうのが結構衝撃だった。
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Posted by ブクログ
「食」というテーマと、510円と言う安さに惹かれて購入したが、物凄い満足度だった。
様々な作家による「食」をテーマにした小説は、読み応えも十分でありながら、一作の長さがちょうど良く、サクサク読み進められる。
(今回特に印象に残ったのは、
前川知大「ゆんちゃん、お弁当」、
尾崎世界観「流血酒場ABOAB」、
小田雅久仁「GULA」、
青柳碧人「猫が大腸に棲みついた日」)
それ以外にも山口祐加×ダ・ヴィンチ・恐山による自炊レッスン、偏食にまつわるエッセイ、チベット文学研究者による腐れチーズの旅など…
文芸誌に収まらない、ライト層の好奇心も満たしてくれる、今この時代に新たなる文芸誌が誕生した事に感謝したくなる一冊だった。
デザイン性も高く、他の号も是非読んでみたくなった。
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Posted by ブクログ
今回の特集は「食」。
羊は安らかに草を食むのでしょうが、
表紙のゴートくんは、安らかにオニギリを食んでいます。ウマウマじゃなくてヤギヤギ。。焼きオニギリじゃなくて、ヤギおにぎりです♡
何より嬉しかったのは、平安部の面々に再会できたこと♡
栞ちゃんたち、2年生になりました♪
2巻が待たれます、平安部!
よろしくお願いします。
ゴートくんのしおりまで付いて、
今号も嬉しい510円!
このご時世に、本当に有難いことです。
きょうのお昼は、オニギリにします♡
[紹介文]
57万部突破!話題沸騰の新文芸誌、第4号
〇特集「食」
【小説】
宮島未奈 尾崎世界観 山内マリコ 市川沙央 梨 麻布競馬場 山口未桜 前川知大 小田雅久仁 佐久間由衣 芦沢央 上條一輝 真下みこと 方丈貴恵 青柳碧人 中西智佐乃 三木三奈 村雲菜月
【エッセイ】
角田光代 酒徒 吉川トリコ
【わたしの偏食 エッセイ】
伊藤亜和 井上咲楽 けんた食堂 ジェーン・スー 絶対に終電を逃さない女 生湯葉シホ 福徳秀介 穂村弘 吉田恵里香 ヨシダナギ
【食日記】
でか美ちゃん
【対談】
山極壽一×平野紗季子
藤原辰史×小林エリカ
【自炊レッスン】
山口祐加×ダ・ヴィンチ・恐山
【私のGOAT本】
宇多丸 宮部みゆき 山崎怜奈 米澤穂信
【文学賞】
第1回GO-mono長編文学賞 受賞作発表
選考委員長:加藤シゲアキ
【連載】
藤ヶ谷太輔
【ゴートアム短歌賞】
俵万智×岸田繁
【出せなかった手紙】
荒井良二
【ゴートくんがゆく!】
印刷博物館編 インタビュー:京極夏彦館長
【特集】『ファイア・ドーム』(辻村深月)
他豪華企画多数!
【編集担当からのおすすめ情報】
テーマの「食」にちなみ、にんじんを使った紙やお茶を使った紙を採用しています。ふろくに、切り抜いて使えるゴートくんのおべんとうしおりも! -
Posted by ブクログ
ネタバレめっちゃ良かった断篇集の続編!続編ってか、別に話が続いているわけではないので単に二冊目か。
前巻同様、装丁も内容も超豪華。表紙は多分描き下ろしでシールもついてて、カバーは良き手触りのツルツルがあり、著者が全員違い、そしてお話は全部オリジナル。
前巻でも良かった、主人公や人気キャラ以外も扱うという方針は今回も同様で、あざジャスはしっかりとありながらも、今回は山田がいない!外伝で扱われるのは初めてなんじゃないかと思う、松田や司書さんの話は大変良かった。ガイドはなぜか二連続で抜擢。経歴がおかしいから、逆に何させても違和感がないという便利なキャラなのかもしれない。
本編と同様、リアル過ぎる、いや、もはやリアルじゃないかもしれないがとにかくインターネットの闇な部分を濃縮した部分ががっつり提示されて嫌な気持ちになる。まあ、そこも含めて都市伝説解体センターなんだけど、そこは都市伝説解体センターの良さではないので、あんまりそこに本気出さなくても良いという気持ちはある。
それはそれにして、新たなあざジャスを享受できて良い。
最初の話、女子高生実況主の著者は、こないだ見てきた恐怖心展の人だった。さすが、恐怖心を理解しておられる。そしてしっかり本当の怪異も入ってるの、とても良いですね。
美脚ババアが一番の怪異だが、チャンネル登録者数が65人というのがやけにリアルだった。そしてこの話のあざジャスがまた最高だった。狐と狸って公式情報なんだっけ… まあ、どっちでもいいけど!
そして次がなんと、あの松田!
松田、本編だと結構な嫌われものに感じたが(というか自分が単に言葉が強い人間が好きじゃないだけかもしれないが… )こっちでは普通にええやつやんけ。関西弁が強く聞こえるだけだったか。「しょうもな。」が若干優しく感じる。でも、この話が本編の前なのか後なのかで結構印象が変わるかもしれないな。
次は美桜の前日譚〜!?美桜って本編で結構出番が多いからか、外伝で出てくるイメージはなかった。
まさか、あざみとの出会い!?と思ったらほんとにそうだった。クソテニヤリサーという典型的な悪役は余りにも典型的だったが、おどおどしてる上に天然すぎるあざみの大学生活が垣間見れて感無量。ちゃんと通ってたんだなぁ。
微笑ましいのに悲しい。
ただ、あざみが余りにも天然というかモノ知らずで純粋すぎて心配になる。まあ、危険な目に遭いそうになったらなんとかなる、というかするんだろうけど。
ガイドさんは後日談!そういえばガイドさんだけはマジで無関係だったから、本編のあとも普通に暮らせてたのか。いや、松田も別に悪いことしてないから、さっきの話が後日談だったとしても別にいいのかもしれない。
表紙だと帯に隠れて見えてなかったけど、ちゃんと寿司屋だ!そしてこれは確かに悪役顔。どうやってもギャグ要素が出てきちゃうな、ガイドさんだと。
そして司書さん!表紙にいるから、まさか?となってたがしっかりと登場!地味に良いキャラだったから再登場嬉しい。しかしムラサキカガミって。実際中学高校で聞いた記憶があって、今の今まですっかり忘れていた。思い出しちゃったじゃないか!これは集英社に苦情のファンレターを送らないと。
『集傑社』編集者が失踪してるのがおもろい。ってか、そこはもうそのまま集英社にしても問題なかったのでは。
そして謎解きの村崎さんと加賀美さん。確かにありうる名前だ。単純な罠。うまい。司書さん、ものすごいクールキャラかと思ったら、がんばってアンガーマネジメントしてたりクッキー絶許過激派という、ノンクールさも多かったけど、最終的に落ち着いて良かった。ってか普通に死にかけとるやんけ。
墓場文庫のオーダーなのか、著者のオーダーなのか分からないが、山田とか人気どころだけじゃなく、これまで扱われてなかった松田とか美桜、ガイドを主人公にするの、とてもいいです。断篇集、一生続刊してくれ。
次は村のジジイだな。 -
Posted by ブクログ
飛んだ物騒なタイトルの今作。
とある男子高校生の自殺にまつわる怪異についての話。
その死に姿は、周囲には薬や破れたお札らしきものが散乱し、自らの髪を嚥下していたという…
何故そこまで恐ろしい姿で死ぬことを選んだのか…?
前半部分と後半部分で読み心地が全然異なる作品でした。
前半部分は、梨さんの得意なモキュメンタルホラー形式で、自殺や学校に纏わる噂話やインタビュー形式です。
言わずもがな、不可解な点が多くて不気味です。
しかし後半部分は、自殺した男子生徒の女友達パートが展開されます。
彼がどのように自殺に至ったのか。
存在しない怪異に怯え、どんどん壊れていく彼。
そんな壊れていく姿を、一歩引いたところから眺めることしかできない里香。
恋愛とかではありませんでしたが、梨さんの作品でこんなにエモーショナルな気持ちになるとは思いませんでした。
「お前の死因にとびきりの恐怖を」
このタイトルが、ホラー的な意味ではなく、死んだ悠真に向けた、里香からの手向けの言葉なのがまたアツい…
いよいよ梨さんはモキュメンタルホラーに青春チックな要素まで取り入れてしまった…