梨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ昔のインターネットに触れていたかどうかで恐怖の度合いが変わりそうな気がした。
ネット特有の用語とか空気感とか、あんまり知らない人からしたら全体的にハテナになりそう。
私はインターネット黎明期よりも後に生まれて噂で昔のインターネットを知っているくらいなので、昔のインターネットにあった怖い話、という感覚で読めた。
あんまり実感として怖くはなかったかも。
「お前の死因にとびきりの恐怖を」を先に読んでいたのだけれども、この2作品にはどこか似通った空気を感じた。
「お前の〜」はポジティブで「かわいそ笑」はネガティブ要素が強いけど、どちらも似たような景色の道を歩いている気がする。
初めのQRコードを読 -
Posted by ブクログ
文芸部の片隅で見つかったUSBメモリ。
それは、ひとりの男子学生の死に関する情報を集めたものだった。
その男子学生の死因は「自殺」。
ただ、発見現場には数々の不可解なものが残されていた。それらの痕跡は、まるで恐怖に苦しんだ結果、超自然的な儀式に手を染めたかのようで……。
文芸部で発見されたUSB、新聞部の校内記事、合唱部の変遷に関するインタビュー。様々な情報から見つけ出す「真実」の物語。
まるで恋愛小説のような美しく透明感のある本ですが、梨さんらしい考察要素もあるモキュメンタリ―ホラーで、QRコードで実際に作中のUSBメモリに入っていた情報を見る事が出来たり、何に載っていた情報かによってビ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ匿名掲示板や個人サイト文化の描写が丁寧だっただけに夢小説についてももう少し深堀りしてくれて良かったんじゃないでしょうか。となり、そこでやや引いた視点になってしまった。私はXX年前から夢小説真剣部なので。でも痛いあとがきの書き方は完璧。なんならもっとウチらの古傷抉ってよかったよそこで。たぶんそういうのがいちばん呪いとしても効くと思うし絶対。オタクには。局所的に。
梨作品はwebメディアとの相性が良いし、これもネット文化を絡めた話だったので、わざわざ本で読む意味あるか?と思ったけど最後にダメ押しでトドメ刺してくる感じはさすがやな〜と思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白い、面白くないで評価できない作品。
難しい、私には難し過ぎる。
比較的分かりやすい部類の「放課」も、結局何があったのかも分からんし。みちとくんって何者なん?そもそも、思いがけずこっくりさんが来てしまった後どうなったん?何で主人公は記憶が抜け落ちたん?
「カシル様専用」のラストのお母さまの言う『天罰』って何なん?
「穴埋め作業」と『遠野物語』の関係は何なん?
「虹色の水疱瘡〜」の叔父さんと主人公の間には何があったん?何となくよろしくない性的な関係だったのかなって推測はできるけど、正解かどうか分からんモヤモヤがあるし。
「箱庭」も分からんかった、なんか前衛的過ぎて。
考察しようとしたり、⬜︎に -
Posted by ブクログ
ネタバレ少し前に娘が読みたいと言うので買った本。
カバーイラストに惹かれた模様。
娘の本棚から拝借。
■■高校文芸部の部室で見つかった持ち主不明の一本のUSBメモリ。
そこにはかつてこの高校に在籍していた少年の死を巡る調査や考察をまとめたドキュメントが保存されていた。
ともすると悪意すら感じる、死を目前にした少年の異常行動や心神喪失っぷりが書き記されたこの記録は誰が何の目的で残したのか。
怪異に怯えて自殺を遂げた少年。
少年と極めて近しい心情を抱きながら時を分かち合った少女。
この高校に巣食う言い伝え、場としての怪異。
前半は調査レポート、インタビュー、作中作めいた差し込み、手書き文字や見取り -
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まず、表紙。
著者・梨さんだからホラーとはわかってるけど、さわやか青春小説?と思うほどの淡い水色のきれいな表紙に困惑。
そして「きみとの明日を消したい理由(櫻いいよ)」の表紙と酷似。
間違えて手に取ってしまったほど。
最後まで読むと、さわやかな表紙にも著者の思惑が織り込まれていることに感嘆。
内容は調査から入るモキュメンタリーホラーで、え?どういうこと?と困惑するパートとゾゾゾとするパートが入り乱れ、ティーンたちのモヤモヤや鬱々とした気分・死に惹かれる心がまざまざと書かれていて、気持ちが持っていかれそうになる。
ただ、これを読んだ10代たちには、この本が言いたいことは「自死を肯定してるんじゃ -
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Posted by ブクログ
死に魅了された人たちの、呪いのような美しい散文。まるで褪せたり朽ちたりしないよう、永久冷凍保存した恋文のような。なんとなく現代の太宰味を感じた。
25時59分 屋上で「答辞」と叫ぶ声が聞こえた
こっそりと拾った傘の内側に書かれた幾つもの謝辞
いつまでも釘を打つ音がする
もう木も、呪いたかった人すらもそこにいないのに
「けのび」という俗称がついている死体
自宅の窓に外側から張り付いている男児が
こちらを見ていたので、蝶かと思ったって言ったら、
その子が満足したみたいに笑って、消えた
「あの先輩に告白しなくてよかった、ずっと後悔できるから」
といった意味の話を、泥酔した勢いでされた -