東村アキコのレビュー一覧
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美術系大学受験まで
竹刀を持って、はいかにも、でしたが、基礎的な訓練を徹底して何とかものにはなったのでしょうかね。井の中の蛙では上には上がいるって、分からないままでしょうし。
美術系大学の話はブルーピリオド等にも出てきた通りで、知らない世界を知る興味深さはあります。
センター試験対策はちょっと邪道でしたが、点を取ったので、結果オーライなのでしょうか。 -
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名作かくかくしかじかは面白かったし泣かせてもらった著者の高3から大学卒業までの自伝的物語だったがこれはその前 記憶にある5歳くらいから中学生くらいまでのおはなし。
今青年誌で連載中のまるさんかくしかく は著者の小学生時代の漫画で被ってる時代だけど同じエピソードが1つもなく著者の記憶力に驚かされる。
せっかくだから漫画で発表すればいいのに とおもわないでもないがこれも戦略?のひとつなのかな。
読者を増やすことにも貪欲な姿勢をみせてタテヨミスクロール漫画に日本初の挑戦をした著者なら
と考えるのは穿ち過ぎか。
ともかく文章でも面白かった。あたり。 -
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本格的な着物マンガ
勉強になるのは間違いないのですが、どうももう一つ興味を持ちきれず。銀太郎さんが元芸妓さんというのもちょっと引っかかったのかも知れません。
ただ、シンプルな線で綺麗に描いていますし、お話の作り方等々は良いです。
銀太郎さんの過去も仄めかされているんで、何かあるのでしょうし。
主人公のさとりさんも非正規雇用で苦戦されている1人なのでしょう……。 -
匿名
ネタバレ 無料版購入済み奥が深い
主人公の岩下さとりはコーヒーショップでアルバイトをしている25歳の女性。
趣味はティックトックを見ることという彼女は今時の若者だ。
ある日バイト先に現れた謎めいた着物美人と知り合いになり着物を着せてもらう代わりに彼女の言う用事につきあう機会が増えてきた。
着物は好きだし師匠と勝手に決めている着物美人の「銀太郎さん」にあこがれているさとりだが着物に関する知識はまったくない。
銀太郎さんの知り合いである着物屋のヨシエ先生に着付けをしてもらいながらも二人の会話についていけず用語もまったくわからないさとりだが、銀太郎に付いてお弟子のような状態でいると少しずつだけど知識が増えてくるのだった。
しかし銀太 -
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故郷を離れ、大阪で、漫画家として忙しく楽しく充実した日々を送る明子。
明子に届いた衝撃の知らせは、故郷の絵の先生・日高が肺癌で余命いくばくもないというもの。絵画教室には今年も美大の受験生が大勢いる。日高先生は明子に、帰ってきて塾を手伝えというのだ。
ともかくも、一度、明子は故郷に帰る。
だが、日高先生は思ったよりも元気そうだった。一方、漫画の方は長い巻頭カラーの仕事も入り、切羽詰まった状態だった。明子は後ろめたさを感じつつ、大阪に戻ることにする。
そのうちに大学時代の彼氏も卒業して大阪で就職することになる。2人で一緒に暮らし、しゃかりきに漫画を描き、〆切が終われば漫画家仲間とパーティーをし、と -
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故郷・宮崎に戻り、会社で働きながら、恩師・日高先生の絵の塾を手伝う日々を送る明子。夢であった漫画家への道も歩み始めていた。
投稿した漫画が評価され、担当さんに絵をけなされながら、ボツもくらいながら、単発で漫画誌に掲載されるようになる。
昼は会社、夜は塾、夜中に漫画。
若いからとはいえ、相当ハードな生活である。それもこれも、お金を貯めて宮崎を出て、思い切り漫画を描くという目標のため。
〆切に追われると、小中学校の頃の漫画友達を呼び出してアシスタントをしてもらったり、手先の器用な母にスクリーントーンを貼ってもらったりの自転車操業。
がむしゃらな頑張りで、お金は徐々に貯まっていく。
初めて招待された -
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故郷から遠く離れた美大に進学した明子。
野望は漫画家になること。だが、大学の日々の課題もこなせずに遊んでばかり。一方、漫画も1ページも描いていなかった。
卒業間近にして、明子はようやくその夢に向かい少しずつ動き出す。
とはいえ、実際漫画を描き始めるのではなく、とりあえず新古書店でのアルバイトを始めたのだ。ここでバイトをすれば漫画がただで読み放題というわけ。実際、このときいろいろなジャンルのものを読み漁ったことが現在でも貯金として生きているというから、経験は積むものである。
そしてそうして漫画に取り囲まれてみて、ようやくペンが動き始めた。交際中の大好きなイケメン彼氏をモデルとしたイラストなどなの -
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漫画家になりたくて美大を志望している明子。南国・宮崎の高校に通う傍ら、エキセントリックな絵の先生、日高先生のスパルタ特訓も受けている。
離れ技の、ヤマカンを駆使するテクニックを使って、センター試験でまさかの高得点を取ることに成功。一次試験重視の大学を本命視し、実技重視の北陸の大学は観光半分のつもりだった。
一次重視の大学の実技試験が先に終わり、実技重視の大学を受けに来る。だがなんと、試験期間中に、わざわざ日高先生が「お前は最初に受けた大学に落ちた!」と電話してくる。ショックのあまり、試験課題に身が入らない明子。おまけに周りの子は格段にうまい。
当然落第だろうと泣く泣く地元に帰る。日高先生は先生 -
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『海月姫』、『東京タラレバ娘』などで知られる漫画家、東村アキコの自伝的エッセイコミック。
主人公・林明子(*ちなみに東村の本当の本名は「森明子」らしい)は宮崎の高校3年生。少女漫画が大好きである。
自分は絵がうまいと本気でうぬぼれていた。投稿すれば大きな賞を取れ、超大型新人としてデビューすると思い込んでいた。
夢の人生プランは、美術大学に入る→在学中に漫画家デビュー→学費は漫画の原稿料で払う→漫画の実写化ドラマに出演した俳優と結婚→漫画を時々描いて幸せな一生を送る、と、相当な脳内お花畑。
大学受験なんて楽勝とも思っていたが、クラスメート(やはり美大進学志望)に、美大を受けるなら絵画教室に通わ