あらすじ
電電公社勤めの一族に生まれ、子どものころからお絵かきが得意だったアッコちゃん。利発でちょっとやんちゃ、子どもながら好みがはっきりしているアッコちゃんは、周囲の大人を振り回しつつ、宮崎の自然とのんびりした人々の気質にはぐくまれ時には鍛えられ、才能を開花させていきます。アッコちゃんの成長と日本の人気漫画の変遷をタテ糸に、電話の進化をヨコ糸に、昭和末期から令和までの著者の半生を“笑い”とともに綴ります。
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半生を語るようなエッセイって、説教めいた話も多いですが、この本はただただ面白い。名言になるような核心を突いた言葉もあるんですけど、押し付けがましくないし。
保健の先生の話とか、声を出して笑いました。
小ネタが多い作風なのは子ども時代の理不尽な経験とかを冷静に観察して、それを笑いにするエネルギーがあるからなんだろうなぁ、と。
電話の進化についても語られてますが、当時を知ってる者としては、懐かしい話が多く、こういう記録も大事だよな、と思います。
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漫画家の東村アキコさんのエッセイ。面白い!
東村さんの小中学校時代のバカな思い出が、これでもかと描かれていくのだが、プッと笑ってしまうエピソードばかり。私は少し東村さんと年齢が離れているが、数十年生きた今となっては、ほぼ同じ歳。北斗の拳にはまったバカな少年は自分と重なったし、野良犬に襲われそうになるが、それが『銀河-流れ星銀-』に出てくる敵の犬のよう、という表現も、叫びたいくらい懐かしかった。
私にとってはさくらももこさんの『桃のかんづめ』シリーズに匹敵する面白いエッセーだった。
一気に読める!面白い!
作者と同世代なのでとても共感しながら読みました。それにしても、抱腹絶倒のエピソード満載で笑いながらもそれに驚きです。謎の行動力も(旭化成の件)、みんなに愛されてることが分かるエピソードも全てが魅力的でした。
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東村アキコさんと共通点が多い私。
まず同い年。
九州出身で今は九州に住んでいない。
親の転勤があった。
タカラの「せんせい」、集英社のりぼん、ポン菓子のおじさん来た時は私も行ったな〜爆発音するよね〜!
懐かしくて東村先生と飲み会したい。
マラソン森下選手への恋心などは、思い込みと行動力が生み出す結末が面白く、先生あっぱれ!でした。
「アキちゃん、もう無理ばい。男子は『北斗の拳』読み始めたら、もう劇の練習はせんばい」
そういえば男子はひでぶひでぶ言ってたな。
楽しく読みました。
共感しかない!!
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笑えてホッコリする。
解像度が高く、共感する部分もある、東村アキコの自叙伝。
業界を先導する人だけで、言っていることが決して偉そうでなく、堅苦しくなく、「この人はこういうキャラで周りから愛されながら行動を起こしてきたんだな」としみじみ。
東村アキコ作品をもっと読んでみたくなった。
「ママはテンパリスト」「東京タラレバ娘」など。
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みんなが忘れてるようなくだらない思い出を細かく覚えてるのがスゴい。
そしてアマダナの社長が同級生とか、記憶にないけど尾田先生と過ごしたかもしれない小学生時代とかまたスゴい。
『浜辺のナイチンゲール』ネーミングセンスありすぎて笑った
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タラレバの著者、東村先生ってギャグセンスの高い方だったのか。クスッと笑える思い出話の数々。ネタが豊富で羨ましい。金美出身とは存じ上げなかったけれど、意外とあそこは著名な卒業生が多いんだなあ。
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よくもまあ、こんなくだらん事をいっぱい覚えているものである。と言いつつ、自分の子供時代も、もっとくだらない事ばかりだったと思う。でも、これほど記憶していない!悲ピー…。
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失礼ながら東村アキコさんのコミックは読んだことがないのだが、このエッセイは面白く読ませてもらった。
ファンだったらもっともっと楽しいんだろうな、と思いつつ。
電話の変遷については、私も感じていたことではあるが、電電公社とそこまで深くかかわりがあればなおさらよね。
この先、ぜひこの方のコミックを読んでみたい、と思っている。
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東村アキコさんの「かくかくしかじか」の漫画を読んだことがあると、一層楽しめると思う。幼い記憶がここまではっきりしていて楽しいのは作者の文章が上手いからだろう。
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誰かの思い出話をゆるーく聞いて笑っているような感覚のエッセイ!犬に芽が生えてたとかチキン南蛮とか細かいエピソードが私的ツボ!
ゆるーく楽しく読めました!
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宮崎県出身の東村アキコ先生の電話にまつわるエッセイ。
私は宮崎県の人と結婚したので、色々わかって面白い。東村先生のマンガ作品は、だいたい読んでいるので、なんとなく知ってる話もちょこちょこあった。特に「かくかくしかじか」と「タラレバ娘」と「海月姫」が好きです。
普通に良かったけれども、量的にもなんとなく物足りなさもあるー!しかし、よく昔のことを覚えてらっしゃるなぁ。
私も電子書籍や縦スクロール作品を毎日読むようになりましたね、だって無料や半額とかで読めるのだもの。
紙の本も好きなので変わらずめちゃ買うし読みますけれども。
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名作かくかくしかじかは面白かったし泣かせてもらった著者の高3から大学卒業までの自伝的物語だったがこれはその前 記憶にある5歳くらいから中学生くらいまでのおはなし。
今青年誌で連載中のまるさんかくしかく は著者の小学生時代の漫画で被ってる時代だけど同じエピソードが1つもなく著者の記憶力に驚かされる。
せっかくだから漫画で発表すればいいのに とおもわないでもないがこれも戦略?のひとつなのかな。
読者を増やすことにも貪欲な姿勢をみせてタテヨミスクロール漫画に日本初の挑戦をした著者なら
と考えるのは穿ち過ぎか。
ともかく文章でも面白かった。あたり。
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『ママはテンパリスト』を読んだのは、わたし自身の子育てはとっくに卒業したあとだったけれど、あまりのおもしろさに会う人ごとに大絶賛してたことを思い出す。著者は私よりもひとまわり以上年下なのだが、子どもの頃から今に至るまでの記憶力や人間観察力で(時に怒られながらも)ハプニングを味方につけ友人や親類縁者と仲良く行き来できるのは持って生まれたお人柄なのでしょう。これまで漫画も本も紙一択だったけど『かくかくしかじか』は電子で読んでみるかな。おもしろかった。
Posted by ブクログ
ドラマ化もされている『海月姫』『東京タラレバ娘』で有名な漫画家の東村アキコさん、初の文章エッセイです。
東村アキコさんの育児エッセイ漫画『ママはテンパリスト』が大好きで全巻持ってます。
東村さんのエッセイといえば自叙伝漫画『かくかくしかじか』は主に美大受験以降のお話でしたが、こちらの本は子ども時代をメインに、電電公社(現在のNTT)勤めをしていたお父さんの影響もあり、東村さんの人生の転換期にいつもあった「電話」の変遷を絡めて書かれています。サブタイトルは「漫画と電話とチキン南蛮」とありますが、チキン南蛮の話はちょっとだけでした。チキン南蛮は私も大好きです。
東村さんとはほぼ同世代なので、当時人気のあった漫画やアニメ、テレビ番組などなど、ドンピシャですごく懐かしかったです。東村さん独特の視点で、子どもの頃からいろんなことに細かいところまでよく観察されてたんだなぁと感心しちゃいました。
東村さんの息子さんの「ごっちゃん」、なんともう高校3年生になられたんだそうです。あ、この本の刊行は去年なので、もう卒業されてるってことですね。いやぁ〜あのごっちゃんが…どんな大人になったんでしょうか?『ママはテンパリスト』の後日譚もぜひ読んでみたいので描いて欲しいですね。