大槻ケンヂのレビュー一覧
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ネタバレグミ編で賢三といい感じだった美甘子が簡単に羽村に惚れ込んでいく様子を嫌だ、ショック、低俗、気持ち悪いって思う人の感性は絶対に間違ってなんかなくて、
だけど自分がそう感じなかったのは大人になったってことなのかな それとも私が根本的に女だからなのかな
触れてきたカルチャーが通俗であっても羽村という人間は低俗じゃないし、なんなら得難い存在だったと思う。
美甘子は大人として、表現者として確実に成長したしやっぱり何百冊も本を読むことよりも好きな人と一回キスすることの方が重要なのかなぁ、いやどうなのかなぁ 優越感とか関係ない真っ当な趣味ならこんなこと考える必要もないんだけど 私の場合はどうなんだろうなぁ -
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ネタバレエッセイ風の小説というか、エッセイにフィクションを混ぜ込んだらそれは小説ではないかという画期的な作風で面白い。そう考えるとエッセイと小説の明確な線引きなどないのではないか。枡野浩一さんの『愛のことはもう仕方ない』を読んだ時は、ご本人は小説と言っていたけど物語としての展開があまりなくてやっぱりエッセイではないかと思ったものだ。エッセイでも物語的な展開が描かれることもあり、結局は読み手がどう受け取るかの問題かもしれない。
エッセイ的な小説かなと思っていると、ラストは完全にフィクションになってそれまでのエピソードが盛り込まれてオーケンさんご自身の身の上と絡み合ってダイナミックに展開する。冷静になって考えると話としてできすぎでエンタメ色が強いのだけど、オーケンさんの実際の出来事がリアルで本当みたいだ。 -
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読む目が止まらず読み始めてからノンストップで読んでしまった。
銀杏BOYZの「17才」という曲の歌詞に出てきていたから17才に読もうと思い、17歳のうちに購入
こんなに自分の気持ちを代弁してくれた小説は初めてだ
ロックが好きだし本を読み賢くなろうという気持ちも、周りのミーハー共とは私は違う、思慮深い
などと似たような考えを持っている登場人物達がリアルには居ない同じ趣味を持った友達のように思えて嬉しくなってしまった
登場人物がニマニマする時は私も一緒にニマニマしてしまうし、ドキドキする時はドキドキ、喧嘩をしている時はカワボンと同じ目線で見守っている
大槻ケンヂさんの登場人物として語るのではなくあくまでも語り部として書いていく書き方も、すごく読みやすいし時折頭の中で考えるバカっぽいしょうもない下ネタで自分を窘め恥じるのも本当によくやる。し面白い!飽きがこない!
小説、ロックは好きだが映画はそこまで見たことないので明後日の放課後名画座に一人で行って見ようと思う。 -
購入済み
すげぇ面白い。
青春ってのは、若いってのはこういうことなんだなって思わされた。
調べたら作者はロックミュージッシャンなのか。
通りで描写が上手いわけだ。 -
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本気が感じられるアンソロジーだ。全編、妥協がない。絶対に楽しい。
「地獄のアロハ」には、池田貴族など、早逝した友人たちをモデルにした人物が出てくる。オーケンの昔のエッセイをよく読んでその時代の空気感に憧れていた90年代生まれのわたしは、ホロリときた。そして後半のカオスにオーケンやっぱり天才か…と。
「なまはげ」には東北の寒さと閉塞した雰囲気にちょっぴりの優しさ(情けかも)を加えた味わいが。
「超自然現象」には圧倒される。人間椅子と文芸を好きでいたおかげで、今日もまた新たな興奮と刺激と出逢うことができました。物語は様式美的なカタストロフィ。
「遺言状放送」を読む前に、作者の長嶋さんが芥川賞を取った『猛スピードで母は』を予習して、この作家の文章に溢れる不思議な多幸感とともに、「この人は確実にロックを信じている」という確信があったので、期待大でした。そして期待はもちろん裏切られなかった。
そしてワジーの「暗い日曜日」。彼のDNAには乱歩や太宰のみが受け継がれているわけではなくラヴクラフトだって含まれていて、その世界観を日本の風土に出現させることなど、彼の才をもってすればわけないのだ。 -
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初大槻ケンヂ。バンドは聞いたことないなと思ったらさよなら絶望先生のOPのひとだった。そして小説も勢いがあって軽く爽やかでとても良かった。テンポ良く進み、アニメのように、メンバー彼らの若さとロックへの熱情溢れる会話、舞台袖、観客との掛け合い、表情、バンドの活気、怒り、動揺、一コマ一コマが目に浮かぶ。ロックをやってた人ならでは、「ノッてるとき」と「ノッてないとき」ライブの雰囲気がすごくいい。
p98
「ないの!?ファックのいろはがわかってないコだねぇ。顔わかんなきゃ怖くて連絡できないよねぇ。どんなブサイクでもプリクラならそれなりに写るのにさ。ツメ甘いよこのコ」
この言葉だけで町子がどんなろくでもないおっかけライフを送って来たのかわかろうというものだ。
p108
もうアイコンタクトはいらなかった。
耕助の意図を言葉なく察知したバンとザジが合わせた。アカペラが終わり、カウント、野原が一斉に音を重ねた。つきはなすように疾走。引っぱり込むように全力。客たちを音の手のひらに乗せてみせた。
p118
お見事っ。よもや名古屋のライブハウス楽屋でマッチョ・ドラゴン藤波辰爾の必殺技が見られるとは。いつの間にか耕助以外全てのバンドマンが立ち上がっていた。町子に対しておしみない拍手を送り始めた。
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☆「死ぬんじゃねーぞ!」中川翔子
☆一つの言葉には、決して一つではないたくさんの意味があるし、その意味を自分で作り出すこともできる、過去に何があったかではなく、今の状態とどう向き合うか、せっかく自由に使える一日があるんだからこの時間を何にいかそうか ヨシタケシンスケ
☆こんな自分になりたいという理想像 りゅうちぇる
☆あなたのために、はあなたのせい、になる、いろんな人に生きていて欲しい、いつか僕と出会うかもしれないから 春名風花
☆何もできないと思われているうちに失敗しておく、若いうちはなんでも首を突っ込んでおく あずまきよひこ
☆繰り返しはは人間の実存の基本、毎日平凡な日常を繰り返す事を受け入れる 谷川俊太郎
☆表現とは自分の中の穴を埋める作業、逃げるというよりは戦略的撤退、逃亡よりは転進 庵野秀明
☆親が根拠のない自信をつけてやる 宇多丸
☆第三の場所を作る 荻上チキ
☆何か面白いことあった? 北斗晶 -
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ネタバレ初期の大槻ケンヂ作品は個人的に全部好き
オーケンの初長編
今読むと少し違和感のある部分がないでもないが、オーケンワールド全開で最後までテンポ良く読める。これ以降の作品にも登場する人物も出てくるし、その中でも「ゾン」の魅力がハンパない。
幾度となく再読しているけど、未だに「こうであったら」「もし、これが……」とIFの世界を考えたくもなるし、その後の主人公ジローがどう生きたか考えてしまう。
以下極力ネタバレ回避しつつ
ネタバレも多いので読後推奨
第一章:誘流メグマ祈呪術
主人公とヒロインの立ち位置、キャラクターがわかりやすく、導入がスムーズ。説明じみた長台詞もオーケンワールドらしく、すんなりと飲み込める。淡々と進みストンと落とす感触が漫画的な表現にも感じて、実に心地いい
第二章:自分BOX
宗教団体の人間の立ち位置や教義はもちろんの事こと、いわゆるある程度の集団になると発生する真面目、不真面目、カーストの「あるある」「わかるわかる」の連続。更に前章の「誘流メグマ祈呪術」がどんなものであるかの詳細と、中間さんの語るゾン、そして中間さんの後悔がずっしりと重い。中間さんがゾンに対して持っていた感情が嫉妬であり、恋慕であり、畏怖であり、尊敬である事が隠されずに書いてあるのが愛しい。
第三章:神猟塚聖陽心霊治療塾
前章が中間のゾンという同性への心情を書いたものに対し、こちらは聖陽(陽子)のしづという同性への心情を書いている。どちらも性愛としての同性愛を語るわけではないが「大切な同性」に対しての絶対的な感情を描いていて面白い。
しづの心は実際どこにあったのか判らないが、陽子の見た月が事実であるなら、気持ちはけして一方通行ではなかったのだと信じたい。
第四章:僕の爆弾
まだ全てを掴み切れていない主人公。前章で「誘流メグマ祈呪術」を間近で見たが、その力が自分にも使えると言われてもピンときていない。そこにA教という巨大な宗教団体の騒動がニュースになる。
中間にとって過去の苦い思い出と、修羅場にいたい野次馬根性で騒動の現場へ駆けつける。そこで……この展開は予想できなかったので、最初に読んだ時は本当に胸熱展開だった。とにかく、ガラムが吸いたくなる。
そこからは怒涛の展開で、主人公ジロー覚醒までが一気に進む。
※BL好きな人は、この章だけでも読む価値があるので読むと良いと思う笑
第五章:中間
前章の能力戦の件で連日参考人として聴取される中間。失踪するヒロイン。中間のゾンに対する本当の感情、それがなんであるかのバランスが絶妙。
中間という男の願望と欲望の言語化はあまりにも判りやすく、自分の琴線に触れる。
第六章:トー・コンエとなつみさん
前章最後に突如現れたヒロイン。ヒロインは教祖てあるトー様のために主人公に助けを求めに来る。そこからの話はオーケンワールドなので、テンポ良く台詞のみでストーリーはさくさくと進む。
今まで登場しなかった教祖の正体が明かされるが、実に身も蓋もない。
そして……ストンと終わるのがオーケン小説の良いところだと思う。
中間からの電話が救い。しかし、それで良い。そうであるから、オーケンワールド。
あとがき
初期のエッセイと同じ軽快なテンポのあとがき。一九九二年……当然ながら、あまりピンとこない笑
解説/永井豪
解説が漫画! このスタイルをとったという事が既に面白い。