大槻ケンヂのレビュー一覧
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ネタバレ満月だ。月の光がベランダの避難はしごに反射して明るいが、オリオン座はしっかりと見える。東京でもちゃんと星は見えるのだ。都会は星が見えないなどというのは、都会の人間は星を見ようとしないという意味に過ぎないのかもしれない。
最近大槻ケンヂのエッセイにハマっている。月の裏のクレーターから飛んでくる宇宙船が云々などと歌いながらも、彼にはしっかりと現実が見えていたということになんだか安心した。だから惹かれたのだと思う。
狂気の世界に憧れながらもけして狂うことができない、狂ってはいけないと踏みとどまろうとする意志はなんとなく感じていて、私はまさに彼が思春期に求めたという同志に出会ったような気持ちで彼の詩 -
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読む目が止まらず読み始めてからノンストップで読んでしまった。
銀杏BOYZの「17才」という曲の歌詞に出てきていたから17才に読もうと思い、17歳のうちに購入
こんなに自分の気持ちを代弁してくれた小説は初めてだ
ロックが好きだし本を読み賢くなろうという気持ちも、周りのミーハー共とは私は違う、思慮深い
などと似たような考えを持っている登場人物達がリアルには居ない同じ趣味を持った友達のように思えて嬉しくなってしまった
登場人物がニマニマする時は私も一緒にニマニマしてしまうし、ドキドキする時はドキドキ、喧嘩をしている時はカワボンと同じ目線で見守っている
大槻ケンヂさんの登場人物として語るのではなくあ -
購入済み
すげぇ面白い。
青春ってのは、若いってのはこういうことなんだなって思わされた。
調べたら作者はロックミュージッシャンなのか。
通りで描写が上手いわけだ。 -
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本気が感じられるアンソロジーだ。全編、妥協がない。絶対に楽しい。
「地獄のアロハ」には、池田貴族など、早逝した友人たちをモデルにした人物が出てくる。オーケンの昔のエッセイをよく読んでその時代の空気感に憧れていた90年代生まれのわたしは、ホロリときた。そして後半のカオスにオーケンやっぱり天才か…と。
「なまはげ」には東北の寒さと閉塞した雰囲気にちょっぴりの優しさ(情けかも)を加えた味わいが。
「超自然現象」には圧倒される。人間椅子と文芸を好きでいたおかげで、今日もまた新たな興奮と刺激と出逢うことができました。物語は様式美的なカタストロフィ。
「遺言状放送」を読む前に、作者の長嶋さんが芥川賞を取 -
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初大槻ケンヂ。バンドは聞いたことないなと思ったらさよなら絶望先生のOPのひとだった。そして小説も勢いがあって軽く爽やかでとても良かった。テンポ良く進み、アニメのように、メンバー彼らの若さとロックへの熱情溢れる会話、舞台袖、観客との掛け合い、表情、バンドの活気、怒り、動揺、一コマ一コマが目に浮かぶ。ロックをやってた人ならでは、「ノッてるとき」と「ノッてないとき」ライブの雰囲気がすごくいい。
p98
「ないの!?ファックのいろはがわかってないコだねぇ。顔わかんなきゃ怖くて連絡できないよねぇ。どんなブサイクでもプリクラならそれなりに写るのにさ。ツメ甘いよこのコ」
この言葉だけで町子がどんなろくでも -
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☆「死ぬんじゃねーぞ!」中川翔子
☆一つの言葉には、決して一つではないたくさんの意味があるし、その意味を自分で作り出すこともできる、過去に何があったかではなく、今の状態とどう向き合うか、せっかく自由に使える一日があるんだからこの時間を何にいかそうか ヨシタケシンスケ
☆こんな自分になりたいという理想像 りゅうちぇる
☆あなたのために、はあなたのせい、になる、いろんな人に生きていて欲しい、いつか僕と出会うかもしれないから 春名風花
☆何もできないと思われているうちに失敗しておく、若いうちはなんでも首を突っ込んでおく あずまきよひこ
☆繰り返しはは人間の実存の基本、毎日平凡な日常を繰り返す事を受け -
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ネタバレ初期の大槻ケンヂ作品は個人的に全部好き
オーケンの初長編
今読むと少し違和感のある部分がないでもないが、オーケンワールド全開で最後までテンポ良く読める。これ以降の作品にも登場する人物も出てくるし、その中でも「ゾン」の魅力がハンパない。
幾度となく再読しているけど、未だに「こうであったら」「もし、これが……」とIFの世界を考えたくもなるし、その後の主人公ジローがどう生きたか考えてしまう。
以下極力ネタバレ回避しつつ
ネタバレも多いので読後推奨
第一章:誘流メグマ祈呪術
主人公とヒロインの立ち位置、キャラクターがわかりやすく、導入がスムーズ。説明じみた長台詞もオ -
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全国不登校新聞の記者たち(元不登校経験者)達が、著名人にインタビューする。
インタビューする側もされる側も真剣に受け答えしているのがわかる。
また説教的ではなく、いろいろな考え方を尊重している記事なのが良いところ。
気になったフレーズ
・ヨシタケシンスケ
一番きつかった時期に考えていたのは、「現実の世界と空想の世界を完全に分けてしまえば、自分は楽になるはずだ」ということ。その思いを達成するために自分の頭の中だけの世界を創造しようとしたんです。だから僕はヒマさえあれば、手の平をじーっと見つめていたんです。何をしていたかというと、手の上に「自分しか見えない小人」が見えるようになるための訓練な