大槻ケンヂのレビュー一覧
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私の方が7つ8つ年下なので時に馴染みがなく共有できない思い出話も出てくるが、概ね嗜好が一致する少年期を昭和に過ごしたアホ男児の一人である私の胸の深奥に、すっと沁み入り浸潤していくエッセイである。
個人的に最も感銘を受けたのは、「レインボーマンはレ陰謀マンか?『インドの山奥で』問題を考える」の回。
全体を通し、題材のチョイスから物語の展開、そしてオチの付け方に至るまで、書き手の力量を充分に感じさせる軽妙なエンターテインメントに仕上がっている。
「地球の歩き方 ムー~異世界の歩き方」、「ヤラセと情熱 水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実」、「『プロレススーパースター列伝』秘録」の3冊とともに本棚に -
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オーケンの小説は、僕にとてもよく馴染む。
どのくらい馴染むかというと、小説の文字を全部吸い出してミキサーに入れてドロドロにし、僕の脳みそを型取った型に流し込んでできたものを、そっくりそのまま、今頭蓋骨の中にぷかぷか浮いている脳みそと取り換えっこしたとしても、今日も明日も変わらない日常を送れるんだろうな、というくらいには馴染む。
そんな本書に収められた五つの短編の中で、一番好きなのは「憑かれたな」だ。
心霊的な能力など皆無の主人公が、元役者という経験を活かし、演技力によって“悪魔と本人が思い込んでいるもの”を祓うという話なのだが、これは占い師の自分からすると、あるあるというか、結局、人はその -
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面白かったです。
どの人も、筋少の曲に対する想いが溢れていた。もっと他にも、あの曲やあの曲もあるやろ!と思ったら、そう言った曲の歌詞もちゃんと話の中に登場していた。
また是非いろいろな曲を小説化してもらいたいなぁ。
辻村深月さん
中二病の神ドロシー
ある意味一番それっぽい小説化だった。
滝本竜彦さん
レティクル座行超特急。
自分は、暦15年ぐらいのにわかファンだけど、レティクル座妄想のアルバムは車の運転中に相当な回数きいている。
そのアルバムの一曲目なので、容易に脳内再生できた。
それにしてもNHKにようこそ
柴田勝家さん
サンフランシスコ10イヤーズアフター
サンフランシスコは -
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あいつらが簡単にやっちまう30回のセックスより「グミ・チョコレート・パイン」を青春時代に1回読むってことの方が僕にとっては価値があるのさ
修行パートがあったり、とにかくオーケンの筆が乗っていたんだろうな〜というか、書きたいことを書きまくっているエネルギーのようなものを感じた。
チョコ編から間が空いていたからか賢三ってこんな喋り方だっけ?とか最初は思ったけど、ぐいぐい引き込まれる面白さは健在だった。
最近、銀杏BOYZを愛してやまない友人(男)が、これまた銀杏BOYZを愛してやまない友人(女)に「女子で銀杏好きって、どういうことなの?」と聞いていた。(語弊がある文章になってしまったな)
私 -
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星雲賞収録短編集
解説 綾辻行人(!
そもそもオーケンの歌自体ものすごく歌詞先行を僕は感じるのだけど「憑かれたな」なんてタイトルで短編書かれると素直にこの人すげえなと思ってしまう
歌だと有名な「香菜、あたまをよくしてあげよう」なんてまったく背景を説明していないのに人間性とか価値観とかまで踏み込んでいて余韻で飯食えそうだし
「221B戦記」なんて多分ホームズの住所からなんだろうけど歌自体は(更に多分)大人になれよ!みたいな意味なんだと僕は受け取った。そんなこと歌では一言も言ってないけど
作家性が高すぎて文字を読んでフムフムってより
こうなのか?とか考えながら読む(読める)作品なので合わない人に -
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いわゆるジャケ買いでした「筋肉少女帯小説家計画」。
表紙は漫画家の藤田和日郎さん。彼をはじめとして、多くの創作に関わる人々にファンが多いのは知っていたけど、本家である筋肉少女帯の歌を聞いたことはあんまりないです。アニメ「うしおととら」のOPぐらいか。
興味はあれど、聞く機会を求めてこなかったので、聞くきっかけになるかな、と思って購入しました。
10代というか思春期が感じる違和感、疎外感、万能感、危機感、無敵感、嫌悪や潔癖、夢想に妄想、強圧や抑制、純真に偽悪、憧憬に共感、拒絶と承認。そういったもののごった煮の中から、その時の、初めて聞いた時の自分が一番欲しがっていたもの、共感できるものを見出 -
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オモイデ教なる宗教組織で、対立する人間を狂わせたり、殺すために使用されている電波「誘流メグマ祈呪術」を巡ったお話。
主人公ジローの隣の席にいたなつみがオモイデ教にはまり、ジローも誘流メグマ祈呪術を中心とした対立に巻き込まれていく。
いわゆる超能力ものに分類されそうではあるが、術にかかった際の状態や幻覚で見えたものの表現が独特で面白い。
あとがきを見た限り著者が実際に体験した経験に影響されて書かれたような雰囲気。
うまく言えないが普通の人とは違うジャンルの経験値で成長した書き手が書いている小説な気がした。
「誘流メグマ祈呪術」を「自分の中の爆弾」と表現してたが、この本自体が著者の自己表現だった