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本を読んだらどうかな? そんな時は。本とオカルトを愛するオーケンの奇妙な読書エッセイ。
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Posted by ブクログ
オーケンこと大槻ケンヂ氏による「本」をテーマとした読書エッセイ。今回もロックやプロレスやオカルト等、読者をあらゆる角度から自分の得意フィールドに引き摺り込むような独特の文章で面白おかしく楽しめました。
いつも面白い本を教えてくれる年下の友人がいます。この本を読んでいて、彼が一番最初に勧めてくれたのがこの著者の「のほほん雑記帳」であったことが突然思い出されました。もはや30年近く前のことです。その本を読んだかどうか…も忘れてしまいました。書名だけ可愛くてなんとなく記憶の底に残っていたようです。そした...続きを読むら本書の中の「作家の読書道」というインタビューで「僕、エッセイで意外に大事なのは、忘れちゃえることだと思うんです。」(P234)という発言があってちょっと許されたような気になりました。そののち「サブカルで食う」も気になりましたがこの本棚には登録していなかったのでこれも書名記憶だけかもしれません。改めて登録しておきます。そう、筋少も「日本印度化計画」みたいなサブカルコミックバンドみたいに思い込んでいてオーケン自身もサブカルの人として頭の中のフォルダーに入れていたのかもしれません。ちょっぴり世代の違うのでなかなか手にしてこなかったのだと思います。でも今回、再発見。めちゃくちゃ文章が上手いのです。短いフレーズでテンポ変えるとか一人コールアンドレスポンス的な盛り上げとかあとナンシー関とも並ぶようなオチのつけ方とか。まるでショートショートのよう。落語みたい。いや音楽の歌詞みたい。名文です。すごいテクニシャンの厨二病、プロフェッショナルの中学二年生だと思いました。「世界に二人だけの中卒〜ワイルドサイドを歩け」最高。この本、「のほほん雑記帳」を教えてくれた後輩くん読んでいるかな?
寺山修司を尊敬し、憧れていることがすごく伝わってきた。寺山修司の書き方に似ていると、読んだ本からの引用の仕方から思った。
「本の雑誌」連載記事の書籍化。UFO、陰謀論、プロレス、霊能者…登場する本のテーマはメジャー路線からは遠いものばかりだ。軽妙な語りと共にちょっと変な本の一端を垣間見る事が出来る。
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大槻ケンヂ
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