大槻ケンヂのレビュー一覧

  • いつか春の日のどっかの町へ

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    始まり方と終わり方がすごく好き。
    文章の造りがほんとうに上手で、"少しだけしゃべるギター"とか、今までの話の伏線を本当に綺麗にまとめてあって、完璧にすきです。タイトルも、表紙も、いいなあ。
    というか、もう、大槻ケンヂさんの文章の書き方がツボ。思っていたよりも暗い話は多かったけれど、新宿渋谷しんじゅく!のとことか声出して笑ったし、文章から大槻ケンヂさんの優しさが滲み出てて、読んでて優しい気持ちになった。
    わたしも何か始めてみたい。わたしも10代でギターを諦めた人間だったけど、またギターもいいな。四半世紀も生きてないわたしなんて、まだまだ、なんでもできちゃうんだろな。

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    2018年05月27日
  • グミ・チョコレート・パイン チョコ編

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    引用 頁二八八

    カッと目を見開き、呟いた。
    「山口美廿子に追いつくために」
    (中略)
    引き出しの奥には、紙袋に詰めた山口美甘子のブルマーが入っていた。いつぞや山之上の机からこぼれおちたものだ。
     ふと賢三は、紙袋を引き出しの中から取り出した。
     袋を開け、中をのぞいた。
     ふくふくとした藍色の体育着が、気絶した小動物のように眠っていた。
     指でつつくと、弾力が心地よかった、
     つまんでゆっくりと、賢三は袋の中からブルマーを引っ張り出した。
     少年は同級生のブルマーを、しげしげと見つめた。
     いつか吉祥寺の映画館でかいだ美甘子の香り、シャンプーの匂いを、賢三は鼻に感じたような気がした。
     その

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    2018年03月29日
  • グミ・チョコレート・パイン グミ編

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    ネタバレ

     大槻ケンヂさんはオールナイトニッポンのファンで、音楽もすごく好きだったので、そのせいかあまり小説には興味がなかった。しかしこの小説はとても評判であったためいつか読みたいと思っていた。そうしてようやく20年越しくらいで読んでみたところ、とっても楽しかった。

     特に名画座めぐりをしているところ、そのまんま僕が大学生の時にやっていたことで、映画館の名前も作品もそのままで、たまらない気分になった。

     オタクを下に見ているところを記しているところもいい。確かに時代の空気はそうだった。実際、オタクも今ほどかっこよくなかった。今のオタクがかっこいいわけではないかもしれないのだが、今は当時90年代より全

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    2017年05月25日
  • グミ・チョコレート・パイン グミ編

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    面白かった!読み進めるほど面白かった!
    本に、音楽に、映画に、特定の誰かに、救われたことがある人には是非読んで欲しい!
    暗い青春を過ごし、音楽と本と誰かに救われ、今も救われているわたしにはすごく沁みるものがあった。わたしも何かを始めたいと素直に思えた。何が出来るかわからなくてやっぱり黒いマントに包まれるんだけど、笑
    何と言っても大槻ケンヂさんの言葉の書き方が好きだ!本当に好きだと思った!

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    2017年02月25日
  • 新興宗教オモイデ教

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    中間とゾンの演じる「自分BOX」、
    ふたりの造詣が最高に面白かった。
    作中のほとんどは中間の語りであり、ゾンへの想いがバックに流れている。
    それに比べたら黒幕であるはずのトー・コンエがいかにも小物。
    寂しさを残す幕引きだった。
    かなりの傑作。

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    2016年07月13日
  • ロッキン・ホース・バレリーナ

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    とにかく爽快!なのである。
    がむしゃらに、真っ直ぐに、純粋に、生きたいものだ。
    ロックで、青春。最高じゃないか。

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    2016年03月24日
  • 新興宗教オモイデ教

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    ネタバレ

    初読は高校の頃買ったハードカバー版。刊行を報せる新聞の広告欄にあった〈オドロオドロしくも、青春〉の文字は未だ鮮明に憶えている。読後感が強烈すぎて以後なかなか再読できずにいたが、このたび文庫版を古本で購入し20年ぶりの再読。当時は存在すら知らなかったカンについても触れていて、その後我が音楽観を一変させることになる最重要バンドをどうして忘れていたのかと後悔すること頻り。京極の『姑獲鳥の夏』を初めて読み終えたときにも似たような読後感を味わったけれど、改めて読むとその感覚は薄れてしまう。思春期故の特権なのだな。

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    2015年08月30日
  • 新興宗教オモイデ教

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    九十年代のカルト文学
    これでもかってくらいサブカルチャー文学に影響を受けてる。
    いま、
    一周回ってこういうのが
    また流行り始めたから
    読んだら圧倒されるよ

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    2015年02月25日
  • ロッキン・ホース・バレリーナ

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    高校生の頃に単行本を読んで、今回文庫になったものを読みました。

    大槻ケンヂさんの本で、いちばん好きな作品です。
    高校生の頃は、バンギャの知識があんまりなかった頃なので「ふむふむ」程度でしたが、バンギャ知識がだいぶ身についた現在読んでみると、「あ~、あるある」とか「あ、ここね」となんとなくわかってしまう自分がいました(笑)
    ロッキン・ホース・バレリーナは、一度履いてみたい靴ですが、なかなかお高い靴なので、バンギャのうちに履けたらいいなと思ってます。
    浅田さんの素敵イラストも良かったです。

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    2015年01月21日
  • グミ・チョコレート・パイン チョコ編

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    チョコ編の一番最初の山口と大橋君の
    踏切のシーンが一番切なくて大好きなシーン
    だったりするんだけれども、
    だんだん大人びていって自分の手の届かない
    くらいスター街道驀進していってえっちで
    大人びた山口になっていっていく感じの様が
    どうにもこうにも読むのが胸痛くてセンチメンタル。
    どんだけ山口山口って言いながら涙流して読んだのか
    わからない。センチメンタルな青春小説の王道。チョコ編。(ちなみにパイン編はさらにその上を行く。)
    チョコ編までは純情パインなままでぎりぎり読めるかな
    ぎりぎりあうと!
    そんな感じです、はい。

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    2015年01月03日
  • くるぐる使い

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    超常現象に出会った少年少女の精神異常と青春を描いた短篇集。どれも筋が通っていてオチであっと驚かされ、かつ大槻ケンヂの言語的センスが炸裂している傑作。長編も読みたい

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    2014年06月29日
  • 40代、職業・ロックミュージシャン 大人になってもドロップアウトし続けるためにキッチリ生きる、80年代から爆走中、彼らに学ぶ「生きざま」の知恵

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    副題が「大人になってもドロップアウトし続けるためにキッチリ生きる。
    '80年代から爆走中、彼らに学ぶ「生きざま」の知恵」
    新書だから、で軽い気持ちで電車に持ち込んだ私がバカでした。
    死ぬかと思いました。
    ものすごい濃くて爆笑必須の本でした。
    ここに登場するアーチストたちの曲を、私はほとんど聴いては来なかったけど
    当時の話、現在の話、どこを取っても含蓄たっぷり。
    当事者にしか分からない話の数々が面白すぎる。
    ロックというジャンルは、
    自分の年齢について意識することが、
    他の音楽ジャンルに比べて、早く訪れる気がする。
    (アイドルという別格もあるかもしれない)
    精神的にも肉体的にもそうだろ

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    2014年06月23日
  • 40代、職業・ロックミュージシャン 大人になってもドロップアウトし続けるためにキッチリ生きる、80年代から爆走中、彼らに学ぶ「生きざま」の知恵

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    「ロックで儲けてんのはB'zだけ」
    なんて言い得て妙な言葉。ミュージシャンも40を越えると、フツーのサラリーマンと同じように政治や税金や老後のことが気になるもんだ。筋少の物販が充実してるのもそのためだもんな。
    40を越えたミュージシャンには、少しでも長くステージに立っていてほしいってことだけ切に願うよ。同年代としては、同じくフロアに立っていられるようにがんばらな、と思ったり。

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    2014年03月22日
  • 縫製人間ヌイグルマー

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    ネタバレ

    面白かった!怒涛の勢いで描かれるヒーローもの王道の熱い展開。仲間や家族の素晴らしさ、マイノリティへの激励が全編通して描かれていて、登場人物の台詞に涙腺が緩む場面も多かった。とても素晴らしい作品だった。
    特撮や筋肉少女帯、大槻ケンヂの曲や世界観が好きなら更に面白く読める。

    ただ、一つだけ言うなら、ダメスケにもうちょっと活躍する場面を用意して欲しかったかな…

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    2014年02月27日
  • ロッキン・ホース・バレリーナ

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    オーケン作品で1,2を争う面白さ。
    バンド物は、
    どこかあやふやで上っ面な作品が多いように思うが、
    自身がバンドマンである彼の作品は、
    その描写がリアル。

    一気に読んでしまいたくなるほど、
    読みやすい文章と、
    引き込まれるストーリー。

    世代によってどの人物に、
    感情移入するかが分かれるだろう。

    マネージャーの言う事、
    プロデューサーの言う事、
    バンギャの言う事、バンドマンの言う事。
    それぞれが一理あるし、
    それぞれが信念を持って生きてるってことが分る。

    酸いも甘いも噛み分けて、
    時代を生きてきた彼にしか書けない作品だと思う。

    読後、無性にツアーをしたくなる。
    バンドマンでもないのに。

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    2014年02月23日
  • ステーシーズ 少女再殺全談

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    近未来、世界中で少女達が狂死を遂げた。
    少女達の屍は、人肉を求めてさすらう『ステーシー』となる。
    少女達はやがて『再殺』され、百六十五分割されたグチャグチャの肉片になる運命にあることを理解しながらも、なぜか喜びに満ちた微笑み[ニアデスハピネス]を見せた。


    グロテスクで
    どうしようもなく悲しくて
    なのに、なぜか
    美しいと感じる。

    何度も何度も読み返している大好きな一冊。



    最初の詠子と渋さんの話がたまらなく好き。


    「ありがとう。ごめんな。大好きだ」

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    2014年01月28日
  • 縫製人間ヌイグルマー

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    題名からしてグイグイと引き込まれる。
    底抜けにカッコいいキャラ、セリフ、ストーリー、とにかく面白かった!

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    2013年12月31日
  • 縫製人間ヌイグルマー

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    何度読んでも泣いてしまう。
    時々現れるちょっとしたセリフ、ちょっとした感情に、グワッと何かがこみ上げてくる。
    名台詞だらけの作品。

    馬鹿馬鹿しいと思う人と、大切に胸に抱きしめる人と、はっきり二つに分かれると思うけれど。

    これは最高の愛の物語。

    「このボタンの瞳にかけて!」

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    2013年12月28日
  • グミ・チョコレート・パイン パイン編

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    屋根裏で、十七歳の彼らは、みっともないくらい下手くそで、それでもみんなが羨むほどきらきらしたライブを見せてくれたんだと思う。 3冊読み終わったこの爽快感! わたしのバイブルとなるでしょう。

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    2013年10月07日
  • グミ・チョコレート・パイン チョコ編

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    わたしが夢中になってやっていること、本当は意味なんてないのかな、賢三と一緒に、わたしも今とても不安な気持ちです。 パイン編を読んで、この気持ちよ晴れてくれ!

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    2013年10月04日