大槻ケンヂのレビュー一覧
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始まり方と終わり方がすごく好き。
文章の造りがほんとうに上手で、"少しだけしゃべるギター"とか、今までの話の伏線を本当に綺麗にまとめてあって、完璧にすきです。タイトルも、表紙も、いいなあ。
というか、もう、大槻ケンヂさんの文章の書き方がツボ。思っていたよりも暗い話は多かったけれど、新宿渋谷しんじゅく!のとことか声出して笑ったし、文章から大槻ケンヂさんの優しさが滲み出てて、読んでて優しい気持ちになった。
わたしも何か始めてみたい。わたしも10代でギターを諦めた人間だったけど、またギターもいいな。四半世紀も生きてないわたしなんて、まだまだ、なんでもできちゃうんだろな。 -
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引用 頁二八八
カッと目を見開き、呟いた。
「山口美廿子に追いつくために」
(中略)
引き出しの奥には、紙袋に詰めた山口美甘子のブルマーが入っていた。いつぞや山之上の机からこぼれおちたものだ。
ふと賢三は、紙袋を引き出しの中から取り出した。
袋を開け、中をのぞいた。
ふくふくとした藍色の体育着が、気絶した小動物のように眠っていた。
指でつつくと、弾力が心地よかった、
つまんでゆっくりと、賢三は袋の中からブルマーを引っ張り出した。
少年は同級生のブルマーを、しげしげと見つめた。
いつか吉祥寺の映画館でかいだ美甘子の香り、シャンプーの匂いを、賢三は鼻に感じたような気がした。
その -
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ネタバレ大槻ケンヂさんはオールナイトニッポンのファンで、音楽もすごく好きだったので、そのせいかあまり小説には興味がなかった。しかしこの小説はとても評判であったためいつか読みたいと思っていた。そうしてようやく20年越しくらいで読んでみたところ、とっても楽しかった。
特に名画座めぐりをしているところ、そのまんま僕が大学生の時にやっていたことで、映画館の名前も作品もそのままで、たまらない気分になった。
オタクを下に見ているところを記しているところもいい。確かに時代の空気はそうだった。実際、オタクも今ほどかっこよくなかった。今のオタクがかっこいいわけではないかもしれないのだが、今は当時90年代より全 -
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副題が「大人になってもドロップアウトし続けるためにキッチリ生きる。
'80年代から爆走中、彼らに学ぶ「生きざま」の知恵」
新書だから、で軽い気持ちで電車に持ち込んだ私がバカでした。
死ぬかと思いました。
ものすごい濃くて爆笑必須の本でした。
ここに登場するアーチストたちの曲を、私はほとんど聴いては来なかったけど
当時の話、現在の話、どこを取っても含蓄たっぷり。
当事者にしか分からない話の数々が面白すぎる。
ロックというジャンルは、
自分の年齢について意識することが、
他の音楽ジャンルに比べて、早く訪れる気がする。
(アイドルという別格もあるかもしれない)
精神的にも肉体的にもそうだろ -
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オーケン作品で1,2を争う面白さ。
バンド物は、
どこかあやふやで上っ面な作品が多いように思うが、
自身がバンドマンである彼の作品は、
その描写がリアル。
一気に読んでしまいたくなるほど、
読みやすい文章と、
引き込まれるストーリー。
世代によってどの人物に、
感情移入するかが分かれるだろう。
マネージャーの言う事、
プロデューサーの言う事、
バンギャの言う事、バンドマンの言う事。
それぞれが一理あるし、
それぞれが信念を持って生きてるってことが分る。
酸いも甘いも噛み分けて、
時代を生きてきた彼にしか書けない作品だと思う。
読後、無性にツアーをしたくなる。
バンドマンでもないのに。