大槻ケンヂのレビュー一覧

  • ロッキン・ホース・バレリーナ

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    とにかく爽快!なのである。
    がむしゃらに、真っ直ぐに、純粋に、生きたいものだ。
    ロックで、青春。最高じゃないか。

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    2016年03月24日
  • 新興宗教オモイデ教

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    ネタバレ

    初読は高校の頃買ったハードカバー版。刊行を報せる新聞の広告欄にあった〈オドロオドロしくも、青春〉の文字は未だ鮮明に憶えている。読後感が強烈すぎて以後なかなか再読できずにいたが、このたび文庫版を古本で購入し20年ぶりの再読。当時は存在すら知らなかったカンについても触れていて、その後我が音楽観を一変させることになる最重要バンドをどうして忘れていたのかと後悔すること頻り。京極の『姑獲鳥の夏』を初めて読み終えたときにも似たような読後感を味わったけれど、改めて読むとその感覚は薄れてしまう。思春期故の特権なのだな。

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    2015年08月30日
  • 新興宗教オモイデ教

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    九十年代のカルト文学
    これでもかってくらいサブカルチャー文学に影響を受けてる。
    いま、
    一周回ってこういうのが
    また流行り始めたから
    読んだら圧倒されるよ

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    2015年02月25日
  • ロッキン・ホース・バレリーナ

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    高校生の頃に単行本を読んで、今回文庫になったものを読みました。

    大槻ケンヂさんの本で、いちばん好きな作品です。
    高校生の頃は、バンギャの知識があんまりなかった頃なので「ふむふむ」程度でしたが、バンギャ知識がだいぶ身についた現在読んでみると、「あ~、あるある」とか「あ、ここね」となんとなくわかってしまう自分がいました(笑)
    ロッキン・ホース・バレリーナは、一度履いてみたい靴ですが、なかなかお高い靴なので、バンギャのうちに履けたらいいなと思ってます。
    浅田さんの素敵イラストも良かったです。

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    2015年01月21日
  • グミ・チョコレート・パイン チョコ編

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    チョコ編の一番最初の山口と大橋君の
    踏切のシーンが一番切なくて大好きなシーン
    だったりするんだけれども、
    だんだん大人びていって自分の手の届かない
    くらいスター街道驀進していってえっちで
    大人びた山口になっていっていく感じの様が
    どうにもこうにも読むのが胸痛くてセンチメンタル。
    どんだけ山口山口って言いながら涙流して読んだのか
    わからない。センチメンタルな青春小説の王道。チョコ編。(ちなみにパイン編はさらにその上を行く。)
    チョコ編までは純情パインなままでぎりぎり読めるかな
    ぎりぎりあうと!
    そんな感じです、はい。

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    2015年01月03日
  • くるぐる使い

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    超常現象に出会った少年少女の精神異常と青春を描いた短篇集。どれも筋が通っていてオチであっと驚かされ、かつ大槻ケンヂの言語的センスが炸裂している傑作。長編も読みたい

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    2014年06月29日
  • 40代、職業・ロックミュージシャン 大人になってもドロップアウトし続けるためにキッチリ生きる、80年代から爆走中、彼らに学ぶ「生きざま」の知恵

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    副題が「大人になってもドロップアウトし続けるためにキッチリ生きる。
    '80年代から爆走中、彼らに学ぶ「生きざま」の知恵」
    新書だから、で軽い気持ちで電車に持ち込んだ私がバカでした。
    死ぬかと思いました。
    ものすごい濃くて爆笑必須の本でした。
    ここに登場するアーチストたちの曲を、私はほとんど聴いては来なかったけど
    当時の話、現在の話、どこを取っても含蓄たっぷり。
    当事者にしか分からない話の数々が面白すぎる。
    ロックというジャンルは、
    自分の年齢について意識することが、
    他の音楽ジャンルに比べて、早く訪れる気がする。
    (アイドルという別格もあるかもしれない)
    精神的にも肉体的にもそうだろ

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    2014年06月23日
  • 40代、職業・ロックミュージシャン 大人になってもドロップアウトし続けるためにキッチリ生きる、80年代から爆走中、彼らに学ぶ「生きざま」の知恵

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    「ロックで儲けてんのはB'zだけ」
    なんて言い得て妙な言葉。ミュージシャンも40を越えると、フツーのサラリーマンと同じように政治や税金や老後のことが気になるもんだ。筋少の物販が充実してるのもそのためだもんな。
    40を越えたミュージシャンには、少しでも長くステージに立っていてほしいってことだけ切に願うよ。同年代としては、同じくフロアに立っていられるようにがんばらな、と思ったり。

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    2014年03月22日
  • 縫製人間ヌイグルマー

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    ネタバレ

    面白かった!怒涛の勢いで描かれるヒーローもの王道の熱い展開。仲間や家族の素晴らしさ、マイノリティへの激励が全編通して描かれていて、登場人物の台詞に涙腺が緩む場面も多かった。とても素晴らしい作品だった。
    特撮や筋肉少女帯、大槻ケンヂの曲や世界観が好きなら更に面白く読める。

    ただ、一つだけ言うなら、ダメスケにもうちょっと活躍する場面を用意して欲しかったかな…

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    2014年02月27日
  • ロッキン・ホース・バレリーナ

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    オーケン作品で1,2を争う面白さ。
    バンド物は、
    どこかあやふやで上っ面な作品が多いように思うが、
    自身がバンドマンである彼の作品は、
    その描写がリアル。

    一気に読んでしまいたくなるほど、
    読みやすい文章と、
    引き込まれるストーリー。

    世代によってどの人物に、
    感情移入するかが分かれるだろう。

    マネージャーの言う事、
    プロデューサーの言う事、
    バンギャの言う事、バンドマンの言う事。
    それぞれが一理あるし、
    それぞれが信念を持って生きてるってことが分る。

    酸いも甘いも噛み分けて、
    時代を生きてきた彼にしか書けない作品だと思う。

    読後、無性にツアーをしたくなる。
    バンドマンでもないのに。

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    2014年02月23日
  • ステーシーズ 少女再殺全談

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    近未来、世界中で少女達が狂死を遂げた。
    少女達の屍は、人肉を求めてさすらう『ステーシー』となる。
    少女達はやがて『再殺』され、百六十五分割されたグチャグチャの肉片になる運命にあることを理解しながらも、なぜか喜びに満ちた微笑み[ニアデスハピネス]を見せた。


    グロテスクで
    どうしようもなく悲しくて
    なのに、なぜか
    美しいと感じる。

    何度も何度も読み返している大好きな一冊。



    最初の詠子と渋さんの話がたまらなく好き。


    「ありがとう。ごめんな。大好きだ」

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    2014年01月28日
  • 縫製人間ヌイグルマー

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    題名からしてグイグイと引き込まれる。
    底抜けにカッコいいキャラ、セリフ、ストーリー、とにかく面白かった!

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    2013年12月31日
  • 縫製人間ヌイグルマー

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    何度読んでも泣いてしまう。
    時々現れるちょっとしたセリフ、ちょっとした感情に、グワッと何かがこみ上げてくる。
    名台詞だらけの作品。

    馬鹿馬鹿しいと思う人と、大切に胸に抱きしめる人と、はっきり二つに分かれると思うけれど。

    これは最高の愛の物語。

    「このボタンの瞳にかけて!」

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    2013年12月28日
  • グミ・チョコレート・パイン パイン編

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    屋根裏で、十七歳の彼らは、みっともないくらい下手くそで、それでもみんなが羨むほどきらきらしたライブを見せてくれたんだと思う。 3冊読み終わったこの爽快感! わたしのバイブルとなるでしょう。

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    2013年10月07日
  • グミ・チョコレート・パイン チョコ編

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    わたしが夢中になってやっていること、本当は意味なんてないのかな、賢三と一緒に、わたしも今とても不安な気持ちです。 パイン編を読んで、この気持ちよ晴れてくれ!

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    2013年10月04日
  • ロッキン・ホース・バレリーナ

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    裏表紙のあらすじと同様、本文も、「18歳で夏でバカだった。」って始まるんだけど、なんかもう、それだけでおもしろげです。

    「18歳」「夏」「バカ」って、どの言葉も、可能性?みたいな言葉な気がする。どの言葉も、これから何かが起こりそうな感じするもん。これからどんどん、おもしろいことが起きそうな予感。

    そして、実際はそんなこと全然ないんだけれど、そんな一文を読むと、あたしの18歳の夏も、なんだかそんなだった気がしてきます(繰り返しになりますが、実際は全然そんなことなかったです。18歳の夏は…、たしか毎日、学校で夏期講習受けてた気がする…)。

    で、読後もかなり満足。期待を裏切らない!

    なんてい

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    2013年09月30日
  • くるぐる使い

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    古本で購入。

    大槻ケンヂの言葉のセンスと小説のもつ雰囲気にやられた。
    “ミュージシャン”大槻ケンヂの曲はあまり数を聴いたことはないけど、「再殺部隊」「風車男ルリヲ」あたりはちょっと尋常じゃない。
    この短編集も、気の狂った少女「くるぐる」の発する予言や過去透視を芸として見せる「くるぐる使い」だった男が己の外道の所業を告白する表題作を始め、独特の世界観がみっしりと詰まってる。たまらん。

    意外と重要な1編と思えるのが、現実世界と妄想世界の狭間でぐらついている少年を描いた「春陽綺談」。
    少年から異常体験を聴かされた男が彼に言う

    「ヘラヘラ生きるコツを教えてやる」

    という言葉は、収録作品のすべて

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    2013年08月31日
  • ロッキン・ホース・バレリーナ

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    表現の仕方がいちいち素敵。いちいち心にくる。ロックを取り巻く人達を描きながらも色んな人に通じる人生を語ってるよな〜美醜のブレンド具合がとてもすきだな〜

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    2013年06月13日
  • くるぐる使い

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    大槻ケンヂのお話はどれも迫ってくるのがいい。
    「憑かれたな」など、設定としては星新一のカウンセラーのお話その他でみる類型なのだけれども、より身近でイメージしやすい印象。
    正常である状態と気狂いとなる境がなめらかなので、自分は大丈夫かな?という錯覚を安全な娯楽として味わえるのもいい感じ。

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    2013年05月16日
  • 新興宗教オモイデ教

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    厨ニ心をフル活動させてくれる嬉しい本
    他人の心を操り壊す力に新興宗教。このキーワードだけでも胸が高鳴りますね。永井豪や石ノ森章太郎の漫画を読むときのワクワク感を小説で!という感じ。

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    2013年05月11日