あらすじ
冴えない日々を送る高校生、大橋賢三。山口美甘子に思いを寄せるも、彼女は学校を中退し、着実に女優への道を歩き始めていた。そんな美甘子に追いつこうと友人のカワボン、タクオとバンドを結成したが、美甘子は女優として鬼才を発揮しながら共演の俳優とのスキャンダルや秘められた恋を楽しんでいた…煩悩ばかりで健気な賢三と自由奔放な美甘子の青春は交錯するのか? 青春大河巨編、ついに完結。
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何一つ文句無しの星5!読書でこんなにエネルギーをもらえる体験はそうそうない。その成分も効能もよく分からない、というか本当にあるのか妄想なのかさえ分からない聖なる性なるエネルギーをくれた、グミチョコパインとオーケンに感謝です。
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青臭い界隈のバイブル
好きなセリフ「このバンドを空中分解って中途半端な形で終わらせるとさ、今までやってきた中途半端な失敗を一つ増やすだけなのね。そうすっと同時に自信みたいなものを一つ減らすことになるのよ。
だからせめてさ、このバンドの完全燃焼をこれから生きていく第一歩にしたいっつーか」
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高校生ぶりに読。グミチョコパインまとめて。
これは俺たちの物語なんだよな。「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」をかかえる俺たちの。
大人になってもいまでも、読んでよかった。忘れちゃいかんね。ありがとう大槻ケンヂ。
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今持っている漠然とした閉塞感に
何か答えをくれるんじゃないか
そう思いながら、閉塞感に立ち向かう賢三たちに共感しつつ読んでいった。
結局そんな甘いことはなく、答えなんてないし、立ち向かっていかなきゃいけないけど、遠回りしてもいいよねって教えてくれた。
みんな立ち向かうことに執着して、立ち向かわない自分に苦しんでる。みんなそう。だから今じゃなくてもいいから、どこかで、必ず、ちょっとでいいから立ち向かおう。
そう思えた本。読んでよかった。
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今思うとこの作品にすごい影響受けてるなって思うし、10代のうちに読んどいて良かったなと思う
青春って甘酸っぱいとか青臭いとかそんな甘っちょろいもんじゃなくてこういうもんですよね〜
忘れたくないな
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遅ばせながら、三部作全て読みきった。
私は明日、17歳になる。
今このタイミングでこの本の存在を知り、この本を手に取り、読みきったことはきっとこの先何十年も忘れることはないだろう。
今までたくさんの本を読んできたつもりだが、
はじめて小説を読んで涙が出た。
何をしても報われない辛さだとか、虚無感、喪失感、自己嫌悪、身の回りにある全ての感情が終始ぐるぐると渦巻いているのがリアルすぎて、途中で何度も本を閉じて深呼吸したくらいだ。
間違いなく、私のバイブルになることだろう。
みかこはとんでもねえな。
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屋根裏で、十七歳の彼らは、みっともないくらい下手くそで、それでもみんなが羨むほどきらきらしたライブを見せてくれたんだと思う。 3冊読み終わったこの爽快感! わたしのバイブルとなるでしょう。
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パイン編がいちばんすきだな。
現実は痛い
だから逃げ出すこともある
でもどんなきっかけでもいいから、気持ち良さを知れたら
飛び込んでいけるんじゃないかなぁ。
とか思った。
女の子のほうが気持ち良さを知るのがうまいな。
リアルで、でも映画のような、すごく良い本でした!
特にラストの描写、疾走感は最高♡
なんか読んでて親みたいな気持ちになったのは、年齢のせいなんでしょうか・・
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あいつらが簡単にやっちまう30回のセックスより「グミ・チョコレート・パイン」を青春時代に1回読むってことの方が僕にとっては価値があるのさ
修行パートがあったり、とにかくオーケンの筆が乗っていたんだろうな〜というか、書きたいことを書きまくっているエネルギーのようなものを感じた。
チョコ編から間が空いていたからか賢三ってこんな喋り方だっけ?とか最初は思ったけど、ぐいぐい引き込まれる面白さは健在だった。
最近、銀杏BOYZを愛してやまない友人(男)が、これまた銀杏BOYZを愛してやまない友人(女)に「女子で銀杏好きって、どういうことなの?」と聞いていた。(語弊がある文章になってしまったな)
私は銀杏BOYZとか全然詳しくないし、分かんない、分かんないけどグミ・チョコ・パインを読んでいる時、確かに私の一人称は俺になってしまうし男とか女とか関係なく性欲とか自己顕示欲とか自意識とか、そういうのが自分の中でどろどろのぐちゃぐちゃの綯い交ぜになって眠れない夜が確かにある。
そんな夜に自分が自己投影出来るヒーローは大橋賢三だけだ。
私も泥臭くても良いから何か、何かを掴みたい。
クラスメイトや登場人物たちの、その後を教えてくれてありがとう。
全ての登場人物たちに愛を感じた。
かなしいかな私は美甘子にはなれないけど、ずっと追いかけていたいと思う。
17歳だった私へ、これからの私へ、頑張ろうという気持ちをくれてありがとう。
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テンポ良くて、ライトノベル読んでる気持ちになる小説
青春!思春期の男子ってみんなきっとこんなかんじ!
自分はじょせいなのになぜか懐かしい
全部に全力!なかんじがとても愛おしくなる小説
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個人的に、陰キャと陽キャの大きな踏み絵になるものとして、「青春時代に深夜ラジオを聴く習慣があったか」があると思ってる。(陽キャはラジオというメディアを必要としない。というかラジオがつけ込む暇がない)さらに陰キャの中でも、「グミ・チョコレート・パイン 」を読んでるか否かも加えていいかもしれない。それぐらい、ある意味、コーランみたいな小説だ。
「グミ・チョコレート・パイン」は、17歳ぶりに読んだら、少し喰らってしまった。
率直な感想は「この子達はまだ未来があっていいな‥」だったりする。当時の同族嫌悪とは違う感情。
童貞な分伸びしろがある感じと言いましょうか。もっとフィジカルに生きなくては!こんな月々の読書記録とかまとめてないで、と叱咤されてる感じでしょうか。
銀杏BOYZは「あいつらが簡単にやっちまう30回のセックスよりも『グミ・チョコレート・パイン』を青春時代に1回読むってことの方が僕にとっては価値があるのさ」と歌ってたけど、トリプルファイヤーは「映画100本見るよりインドに1回行った方がいい」と歌ってたよことも同時に思い出す。そんな真理が同時に存在するってのが青春!!!
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十七歳か十八歳の男の子が貸して欲しいとの事で貸しました。彼は一体どう感じ取り、青春時代を過ごすことになるのでしょう。(かなり前に貸してるからそろそろ返して欲しいな!☆〜(ゝ。∂))
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三部作のラスト。
美甘子は、物語上すごく面白く生きている。
賢三を中心にする、バカ高校生。
まあまあ面白く読んだ。もっと面白くできたんじゃないんーの?(仁義なき戦いの、山守組会長、金子信雄演じるところ)と思わなくも。
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高校を卒業してすぐくらいの時期に読んで、この青臭くて、陰の話を、高校の時期に読みたかったな、と思ったから、なんとなく後輩にこの3冊をプレゼントした。
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賢三が童貞を喪失して驚いた。しかもとても幸福な状況でうらやましい。本人は苦しんでいたのだけど、話ができすぎでないところがまたよかった。
おじいさんとの修行は楽しそうだった。羽村と賢三が共感するのだが、どう考えても隔たりがありすぎる。
バンドの初ステージがどんな様子だったのか楽しみに読み進めていたら、ステージの直前で終わってしまった。どんな演奏で、演奏を客がどう受け止めて、メンバーたちはどう思ったのか知りたかった。
あとがきで大槻さんが続きはあると、おっしゃっていたのだが、とりあえず完結して寂しい。
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完結編・・・というのがなんかちょっとさびしかったなぁ。
ちょいと無理矢理な展開にも思えるので、うーん、あえて星4つで。
が、ラストシーンはもちろん感動ものです!!
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自分には特別な何かがあると思いながら、狭い世界に住んでいた彼らはそれぞれに、遠道をしながらも前に歩き出した。この物語は誰もが一度は感じた燻りのようなものをストレートに描写している。だから、いつ見ても賢三が等身大の自分の様な気がして、彼が頑張っているなら自分も、と励まされるのだろう。美甘子が賢三のことを虚ろにしか覚えていなかったのは悲しかったが、彼女がいなければ賢三は本当の意味で、悩み抜き、前に進むことはできなかった。好きな場面は、クラスメイトたちの日ごとの様子も描写。なぜか哀愁を感じずにはいられなかった。
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グミ、チョコレート、パインの順番通りに読み終えました。
疾走感というか、テンポが良く、非常に読みやすかったと思います。
表紙のデザインから、何となく手を出しあぐねていたのですが、いざ読んでみると内容はとても自分の好みに合っていました。
下品で、最低で、不細工だけれど美しい。そんな物語でした。
読んでいるうちに、不思議とキャラクターひとりひとりを愛おしく感じてしまうほど、面白かったです。
「カッターで切るぞ!」というセリフが個人的にツボでした。
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「俺は他とは違う」って本気で思ってた時期が俺にもあった。でも実際何が違うのかと問われれば何も違わないわけで、でもそれを受け入れたくないって気持ちがあってモヤモヤする小説。っていうか今でも「俺は他とは違う」と信じていたりする。
表紙の絵はコレが一番好き。
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というわけで、グミチョコの最終巻。パイン編。
ちょっと説教くさい気はしないでもないし、いきなりアイドルと友達になったりしてご都合主義な気もしないでもないけど、そこを吹っ切るくらい良かったです。
何にもできないかもしれないけど、まぁやってみた方が楽しいじゃんっていうのが伝わってきます。
前向きになれそうですよね。
印象的なのがカワボンのセリフ、
「ダメだって思ったら俺ら本当にダメになっちゃうじゃねーかよ!」
ここだけ抜き出すと陳腐なセリフなんですが、前後の流れから感動的でした。
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わりと分厚い本ですが、テンポのよい文章でさくさくさく~って読めました。3部作の中で一番めちゃくちゃな話でしたが不思議と「やりすぎ」感はなかったです。あつい友情・・・いいですね。学生時代に戻りたくなりました。
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くだらなくて若くて青くて良い。
なんだよそれってなりながら読むけど、ふいにぐっとくるシーンもあって、全体的に独特で私にとって新鮮でした。
この世界は空。しかし、挑戦する価値のある大いなる空。
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『グミ・チョコレート・パイン』というじゃんけんと語数=歩数で競うこの遊び。
ボクが育った上州のからっ風吹きすさぶところでは『グリコ・チョコレート・パイナップル』だったはずだ。
しかし、この『グリコ・チョコレート・パイナップル』には常々疑問を感じながら遊んでいた。
なぜなら、
グリコ=ぐりこ(3文字)
チョコレート=ちよこれいと(6文字)
パイナップル=ぱいなつぷる(6文字)
これだとこのゲームはグリコのひとり負けの様相が強いのである。グリコが勝つ様相というのは、飛び道具のチョコに勝ち続け、少しづつコツコツと歩数を積み重ねていくというまるでうさぎとかめのかめのような勝ちっぷりなのである。
幼きながら、なんか不条理な感じを持ちながらやっていた記憶がある。 それに比べて『グミ・チョコレート・パイン』であれば、
グミ=ぐみ(2文字)
チョコレート=ちよこれいと(6文字)
パイン=ぱいん(3文字)
と、グミだけの一人負けという感じでは無い、同じようにちょっとだけ良い手パインもあり、チョコレート一つに対して、グミとパインを組み合わせても1歩だけチョコには及ばないというどうにもこうにももどかしいけど、ゲーム性が高まるのである。
この三部作は本作、第三作目にして性春小説からついにいっちょ前の青春小説へと昇華した。
まだオナニーはするが、オナニーによる刹那の快感によって恐怖と自己嫌悪を緊急回避しようと試みることよりも、大切なことを賢三は知ることになる。
「すなわち、この世は空、空すなわちこの世なんじゃ。賢三よ、この世は執着すればするほど苦しむ空であることを腹に収めよ。しかし同時に、無常であれども、確かに存在しているのだから、目的と意欲を持ち挑戦する価値のある空であることもまた腹に収めよ」
「失恋も同じだと思うよ。ふられてからっぽになったからこそ、逆に、いろんなものをその中にこれから新しく詰めこめるんだよ」 「そうか」 「そうだよ。私もふられて自殺しようとして、なぜかこんな店で働いているんだけどさ、今じゃふった人に感謝してるもん。私を一度からっぽにしてくれてありがとうって、逆に、新しいこと詰めこむ隙間を、そいつが作ってくれたわけだからさ、詰めこんでも詰めこんでも、まだまだ足りないでっかいからっぽだよ。今日も明日も詰めこみ作業で大忙しだよ。悩んでる暇も無いよ」
ただの変態ジジイかと思いきや、大変な有名人だった山之上のじーさんと早朝サービスのヘルス嬢である偽みかこの言葉である。
この二人との出会い、経験により賢三はようやく現実に向き合う勇気を取り戻す。
そして、ライブハウス屋根裏でのデビューライブで賢三を待つ三人のボンクラ共のところへと失踪する主人公のボンクラ賢三。
まさに青春成長小説の王道シーンである。
しかし、ホントにそんなそんじょそこらの青春小説をあの大槻ケンヂが描くだろうか?
本書の中で第一作目からヒロイン山口美可子が繰り返し言う台詞に
『人生ってグミ・チョコ遊びだと思うの。出す手によって先に行ったりおくれたり、でもそうやって、いつかみんなが同じ場所へたどりつくんだと思う」
この台詞を繰り返し読まされて、山口美可子いい娘だなぁ〜とコロッと騙されそうになるのだが、冒頭のグミチョコパインの仕組みを考慮すると素直に喜べない気がするのだ。
どう見てもヒロイン山口美可子の位置づけは、ひたすら『チョコレート』を連発してあ゛っ!?という間に見えなくなるキャラである。
チョコに勝つには『グミ』しかない。しかし2歩しか進めない。たまにパインで勝っても3歩しか進めない。
グミとパインを組み合わせてもチョコレートの一回分を追い越せないのである。
いくら一生懸命追いつこうとしても、『才能』というモノを持ち合わせた神の申し子には結果追いつけすらしない。
凡人のボンクラ共は所詮、そうそうに現実との折り合いを付けてそれぞれが生かせる場所をはやいとこ見つけなさいよという暗示もこの三部作の底辺には流れているような気がする今回の読み直しだった。
Posted by ブクログ
もう少し淡々と話が進むと思いきや、
ぶっ飛びすぎて逆にテンションが下がった。
面白いのは面白いが、読後何も残らん。
羽村くんが良い奴でホッとした。
Posted by ブクログ
グミ編、チョコ編も読んだけど、これが完結編。
タイトルはじゃんけんして勝った手により進んでいく、ご存知あのゲーム。
うちの知ってるのは、グリコ・チョコレイト・パイナップルやったけど…。
共学やと高校時代ってこんな青臭いのかな?所々意味がわからなくなるけど、当時の高校生男子リビドーって……