大槻ケンヂのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
裏表紙のあらすじと同様、本文も、「18歳で夏でバカだった。」って始まるんだけど、なんかもう、それだけでおもしろげです。
「18歳」「夏」「バカ」って、どの言葉も、可能性?みたいな言葉な気がする。どの言葉も、これから何かが起こりそうな感じするもん。これからどんどん、おもしろいことが起きそうな予感。
そして、実際はそんなこと全然ないんだけれど、そんな一文を読むと、あたしの18歳の夏も、なんだかそんなだった気がしてきます(繰り返しになりますが、実際は全然そんなことなかったです。18歳の夏は…、たしか毎日、学校で夏期講習受けてた気がする…)。
で、読後もかなり満足。期待を裏切らない!
なんてい -
Posted by ブクログ
古本で購入。
大槻ケンヂの言葉のセンスと小説のもつ雰囲気にやられた。
“ミュージシャン”大槻ケンヂの曲はあまり数を聴いたことはないけど、「再殺部隊」「風車男ルリヲ」あたりはちょっと尋常じゃない。
この短編集も、気の狂った少女「くるぐる」の発する予言や過去透視を芸として見せる「くるぐる使い」だった男が己の外道の所業を告白する表題作を始め、独特の世界観がみっしりと詰まってる。たまらん。
意外と重要な1編と思えるのが、現実世界と妄想世界の狭間でぐらついている少年を描いた「春陽綺談」。
少年から異常体験を聴かされた男が彼に言う
「ヘラヘラ生きるコツを教えてやる」
という言葉は、収録作品のすべて -
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Posted by ブクログ
15歳~17歳の少女が突如ステーシー化(いわゆるゾンビ化)してしまうという現象が頻発して、それを掃討する再殺部隊、ステーシー化する前の少女、再殺権を押し付けられた男、などの視点から一連の騒擾を描いている。
なんというかいろいろ喚起されるものがある作品だった。
男も女も露悪的じゃなくとも自然と悪意なく「モノ」として扱ってしまっているような価値観が蔓延している、と私は勝手に思っていて、それを潔く認めた作品だと感じた。
そしてその中から湧き出てくる恋愛は美しいです。
ただし渋川さんのとっかえひっかえはどうかと思います。
最終章の「春」の理屈が狂ってるやつの一歩手前みたいな雰囲気でよかった。 -
Posted by ブクログ
笑って泣ける一冊。
青春なんて青臭さが漂っているけど、
全然嫌いじゃない。
そこには独特のやるせなさと、
切なさと、
温かさがあるから。
二度と取り戻せない時間。
それがここにはあるんじゃないでしょうか。
甘いばかりじゃなくて、
苦いばかりじゃなくて、
酸っぱい時だってある。
恒一の将来を懸念する台詞には、
思わず涙が出ました。
迷える子羊に、なんて言ってみたり。
将来どうするか、
どうなるか、
どうしたいか、
悩んでいたら読んでみるべき。
読んだからって解決するわけじゃないし、
現実はそんな甘くないなんて言われてしまうかもしれませんが、
たまには夢みろよ、みたいなかんじで
ゆるーく真面目に生 -
Posted by ブクログ
すっごい、おもしろかった・・・!!なんていうんだろ、ロックでいかれてる話ばっかりなのに、全部悲しくて、いやな気分になって目もそむけたくなっちゃうのに、結局見ちゃう、みたいな。
やっぱり表題作が最高です。「泣き死ぬ」って、いい表現だなぁ。ほぼ造語でここまでキャッチーな言葉もないと思います。
全部どこかしら心理的要素がからんできて面白かったです。逆に言うと心理で説明できるものでここまで怪奇的に話を作れるのはすごい。加えてときおり出てくる“説明できないもの”の怖さが引き立つ。
「憑かれたな」はすごく舞台でやりたいですね!最後の笑いまでググッとやりたい。
そんなこと言ってわたしは「キラキラと輝くもの」 -
Posted by ブクログ
この第一作を手にとったのは、
まさに6年前の17歳。
すっかり忘れかけていた完結編。
6年の時を経て出会う運命。
「周りはみんなバカばかり」
「自分には他人と違う何かがある」
コンプレックスの塊で、誇大化する意識を
マスターペーションにぶつけることしか術を知らない思春期時代。
周囲においていかれる感覚。
どうあがいても追いつけない絶望感。
『人生は、グミ・チョコレート・パイン』
それでも襲う虚無 寂寞 絶望
死を決意した少年に物語は核心へ。
「死ぬのはいい。だが、セックスはしておけ」
「童貞の悩みは一発やれば解決する」
17歳の時にこの作品に出