あらすじ
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大槻ケンヂ“限りなくエッセイに近い幻想私小説”発売決定!
ロックミュージシャン、作家の大槻ケンヂ・オーケンの日常が別世界へつながる“限りなくエッセイに近い幻想私小説”。エンタメ情報サイト「ぴあ」で掲載していた連載を待望の書籍化。
「大きな事件のある2週間もあれば、取り立ててなにも起きない2週間もあるだろう。でもそれが我が日々だ。仕方が無い」の言葉からはじまった、連載「今のことしか書かないで」。文字通り、ここ2週間内に起こった個人的なトピックを綴っていくサクサク読めてクスっと笑える現在進行形型エッセイ。だったはずが、章が進むにつれ“限りなくエッセイに近い幻想的私小説”へと思いもよらない変化を遂げた!私小説的エッセイとしては「FOK46 突如40代でギター弾き語りを始めたらばの記」から10年、小説としては「ロコ! 思うままに」から実に18年ぶりの作品。
コンテンツ
はじめに
1. おーんざまゆげじょーとー
2. 50を過ぎたらバンドはアイドル
3. 覚醒観音様妄想
4. おサル音頭
5. 一瞬の長い夢
6. 私はバンギャになりたい
7. 極楽鳥
8. アミラーゼだな
9. リンゴチジョ最初の受難
10. 天気がいいとかわるいとか
11. ナマさんと鉄砲
12. 鬱フェス新宿の子犬
13. しゅとうっとがると~白昼夢
14. ほな、どないせぇゆうね
15. 紫の炎
16. ツアーファイナル~流れつけ町子の街から
17. できるまでずっと
18. 百年の孤独
19. アジャスタジアジャパー
20. ライフ・イズ・ホラームービー
21. スティングは僕に毛布をかけない
22. 長い長いツアー
23. 彼女の登場
24. その時僕は前衛だった
25. 医者にオカルトを止められた男
26. 階段の途中、少女たちは手を握り合う
27. 今のことしか書かないで(前編)
28. 今のことしか書かないで(後編)※書籍書下ろし新作
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
書店で見かけて、気になり手に取ってみた。
オーケンの小説を読んだのは、「ロッキンホースバレリーナ」以来だった。
この本はオーケンの妄想を盛り込んだエッセイだ。
と思ったら、そんな枠組みを超えたとんでもない幻想小説だ。
どこまでが現実でどこからが妄想なのか、もはやどうでもいい。
どこかに町子がいるんじゃないか、そんなふうに思えてならない。
ロッキンホースバレリーナを読み終わった時に感じた、爽やかで清々しい気持ちが蘇った
Posted by ブクログ
エッセイ風の小説というか、エッセイにフィクションを混ぜ込んだらそれは小説ではないかという画期的な作風で面白い。そう考えるとエッセイと小説の明確な線引きなどないのではないか。枡野浩一さんの『愛のことはもう仕方ない』を読んだ時は、ご本人は小説と言っていたけど物語としての展開があまりなくてやっぱりエッセイではないかと思ったものだ。エッセイでも物語的な展開が描かれることもあり、結局は読み手がどう受け取るかの問題かもしれない。
エッセイ的な小説かなと思っていると、ラストは完全にフィクションになってそれまでのエピソードが盛り込まれてオーケンさんご自身の身の上と絡み合ってダイナミックに展開する。冷静になって考えると話としてできすぎでエンタメ色が強いのだけど、オーケンさんの実際の出来事がリアルで本当みたいだ。
Posted by ブクログ
今年一番最初に聴いた曲は、06552355の干支ソングだった。そうオーケンのあの曲。
今年はオーケンの年だろうと思い、数十年振りに手に取った次第なのだ。
変わらず鉄板のオモロさではあるけれど、長い月日が流れ、のほほん以上に力が抜け、寧ろこれくらいが自分にちょうどいい。
Posted by ブクログ
‘今‘を起点にした、妄想がちりばめられたエッセイ集。
「取り立てて何も起きない2週間も」とあるけれど、そんな回はほぼなかったんじゃなかろうか。
話題自体は年齢もあってか割とシリアスなことも多いんだけれど、語り口や捉え方が優しくて、息はそれほどつまらない。
妄想部分に関しては、どうなんだろうと思いつつ、最後にゃ引き込まれたんだから面白いと感じたんだろう。
Posted by ブクログ
最近のエピソードからオーケンの妄想小説へシフトする超短編が28個。軽く読めます。
彼の思考や好みが存分に味わえる彼にしかどうやっても書けないだろうものとなっていて、彼のファンならニコニコしてしまうだろうなと思いました。ただ私は…筋肉少女帯の彼が好きなもので、やっぱり小説より作詞としての彼の作品が好きなんだな、と。