大槻ケンヂのレビュー一覧

  • のほほん雑記帳

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    ネタバレ

     ちょうどオールナイトニッポンPremiumの最終回で、細川ふみえさんが登場し、思い出を語っていたのを聞いた直後に、この本の解説で水道橋博士さんが、細川ふみえさんにオーケンさんにイタ電を掛けさせていたエピソードを語っており、見事に繋がった感じがした。20年前の本なのに、現在もぐるぐる円環しつづけている感じが恐ろしくすらあった。

     若い頃の恋の話が切なかった。いびつで不器用で切ない感じが心に刺さる。

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    2018年04月06日
  • ロッキン・ホース・バレリーナ

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    オーケンの愛と優しさで溢れてた、これは傑作、面白かった!
    東京から博多までの一夏の旅を経て少年少女は未来を拓く
    清々しい成長が用意されてて、もう完璧なロードムービー のような青春小説だった 大満足
    ページを繰る度に 声だして笑ってしまう描写がぎっしりと詰まってて 通勤電車の車内で読む習慣あるのに 本作を読み始めた初日に 電車内でニヤニヤが止まらず これはマズイでと悟り、本作に限り車内読書はやめた
    出色なシーンはたくさんあるんだけど、
    一つ挙げるなら、町子のダイブ! ラストのダイブは最高だった
    ステージを疾走してフロアへ 美しい軌跡を描いてダイブする様が脳内でクッキリイメージできた

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    2018年01月23日
  • ゴシック&ロリータ幻想劇場

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    ネタバレ

    若い頃に追っかけていたアーティストや作家は、こっちの勝手な事情で突如お別れを告げたり告げなかったり(忘れたり)、オオケンもその中の一人。とはいえ初期の頃の本はかなり持っているし、筋肉少女帯はオオケン脱退までは追いかけてたしで、なんとなく懐かしい&照れくさい想いで手に取ってみた一冊。
    高校生の頃の甘酸っぱい想い出が一気によみがえります。いい意味で変わってないな。こっちも若かりし頃の感覚と今の自分の感覚を行ったり来たり。
    単純に肌の合う作家なんだと思います。
    やさしい文体の中にグロ、妄想…諸々入ってますが、とある思春期に嵌るとずっと嵌ると思います。
    短編集なので読みやすいかと。

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    2017年09月21日
  • 綿いっぱいの愛を!

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    これは、珍しく初読みだった。安定の面白さ。
    と、いうか読み逃していたのか。最近は本もCDも色々なエディションがあったり記憶力減退との相乗効果もあったり、ダブり買いにも無頓着になっているからなぁ。
    いろいろ面白かったけれどムッシュかまやつについて書いてあったのが面白かった。「はじめ人間ギャートルズ」の名エンディング曲がムッシュかまやつ作だったとははじめて知ったよ。

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    2016年11月25日
  • 神菜、頭をよくしてあげよう

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    再読。
    の、はずなのだが後半は記憶にないなぁと思ったら『WEBダ・ヴィンチ 4ちゃんねる‼︎』+αが加わったエクスパンデット・エディションだった。
    いつもながら面白い。
    FMW元社長 荒川昌一氏の話にしんみりとし、「火を噴く踊り子」を読んで、ストリップ見に行ってもいいかもなんて思った。

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    2016年11月20日
  • グミ・チョコレート・パイン チョコ編

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    ヌード披露により、美甘子退学。
    賢三との別れのシーン。
    賢三仲間4人は屋根裏で自分BOXのライブを見る。
    美甘子はジョニーズの羽村と親しくなる。
    賢三たちはバンド名を決め、それぞれの役割を決める……。

    といったあらすじ。
    好きな女の子にさえコンプレックスを感じる賢三が、いじましい。
    また美甘子パートの登場により、美甘子の内面も描かれるようになった。

    あいかわらず自分BOXは魅力的。

    中央線よ、あの娘の胸に突き刺され
    という友部正人のフレーズが妙に頭に残った。

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    2016年07月13日
  • グミ・チョコレート・パイン グミ編

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    まとまった感想はパイン編に書きたいが……。

    なぜグミ・チョコレート・パインなんだろう?
    自分の地域ではグリコ・チョコレート・パイナップルだったが。
    想像。
    グリコは商標にひっかかるから?
    チョコレートとパイナップルの数が同じで劇的じゃないから、
    チョコレートをぶっちぎり一位にするために、パインにした?
    グリコ・チョコレート・パイナップル=3・6・6
    グミ・ショコレート・パイン=2・6・3

    とりあえず美甘子はいい女だ。
    カーペンターを知っている女子と話ができるなんて……!!
    カーペンターズじゃないよ、ジョン・カーペンターだよ! 
    賢三、おまえ勘違いしているんじゃ!? 

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    2016年07月13日
  • 暴いておやりよドルバッキー

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    当たり前なのかもしれないけど、エッセイって筆者の人となりがしっかりと汲み取れるから、その人と触れ合っている感覚が楽しかったりする。よっぽどそりが合わない人でもない限りは必然的に親しみを覚えちゃう。とはいえ、これ読んだだけで仲良くなった気分にすらなってしまうのはどうかと思うけど(笑

    筋肉少女帯聴いてみたけど、機械がめちゃくちゃカッコいい!

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    2015年10月31日
  • 人として軸がブレている

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    大槻ケンヂ氏のエッセイ集

    『あなたにヌンチャクを教えたいと武道家から手紙が届く』(203p)が最高。読むと元気になります。

    また読みたい

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    2015年04月02日
  • くるぐる使い

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    ネタバレ

    世にも奇妙な物語的な短篇集。オカルトで怪奇でドロドロしていて・・・登場人物の誰もが痛みを抱えていて、でもその中に微かな希望が合って。その希望が客観的に見ると全然希望ではなくむしろ絶望なのだけれど、なぜだか”生”を感じて感動する。

    とにかく現実離れしているのに、リアルを感じさせられて、人間臭さにあふれた短篇集。どの話も切なくて泣きそうになって、悲しくて苦しくなる。

    「人生楽すぃぃぃ!」というタイプの人にはまったく響かないけど、響く人には響く本。自分のことをどちらかというと、マイノリティーだと思っているの人におすすめ。

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    2015年03月01日
  • 縫製人間ヌイグルマー

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    「縫製人間ヌイグルマー」
    愛する人を守るぬいぐるみ。


    本作は、一言で言うならヒーロー小説である。簡単にあらすじを説明すると、


    滅亡の危機にあったはるかかなたの惑星「ドムホ」に住む「綿状生命体」が、銀河放浪の末に地球にたどり着いた。タイのサマイ島に降り注いだ彼らは、地球上での生息場所としてぬいぐるみの中を余儀なくされる。


    日本に住む森野姫子はクリスマス・イヴの日に、プレゼントとして黄色いテディベアを選んだ。そのテディベアには綿状生命体のドムホ最強の戦士「ドウ・マア」が住み着いていた。


    同時期、アメリカの田舎町では失業した父親と暮らす少年フィルは、クリスマスプレゼントとして黒いあみ

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    2014年10月12日
  • 神菜、頭をよくしてあげよう

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    ネタバレ

    初期のエッセイは結構読んでたのですが、この時期のはまだ読んだことなく、これまた文章にかなりのトゲがあったり、よりリズミカルに読める文章力アップなど、目に見えた違いがありました。
    内容だけでなくその辺りの成長・変化ぶりも面白かったです。
    トゲもあるけど、心に沁みる言葉もたくさん。良いエッセイ。

    読みやすく内容もバラエティに富んで(やっぱりオーケンらしい定番のジャンルも盛り沢山。笑)面白くて、息抜きになりました。
    凍結して間もない頃なので、筋少に対する複雑な思いも伺えて切なさもあります。
    ファン的にも、オーケンの元気と楽しいをエンジョイされてる事が何より……と、読んでて何回か思ったり。
    ファン向

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    2014年09月27日
  • ステーシーズ 少女再殺全談

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    大槻ケンヂさんの歌は聞けども小説を読むのは初めて。耽美っぽくてグロテスク。少年少女はただひたすら美しく、世相は退廃的無常観溢れ、言い回しが古ぶるしいこともあり、さくさく読めることも含め、色んな意味で「初期のJUNE小説処女作」を見ている気分だった。CD『ステーシーの美術』はもちろんですが、 CD『レティクル座妄想』を聞くともうちょっと楽しい(こちらは世界が繋がってる感じではない)。モモという名前にどんな思い入れがあるのか?
    起承転結の転がすっ飛んでいたのが気になる。

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    2014年09月14日
  • 40代、職業・ロックミュージシャン 大人になってもドロップアウトし続けるためにキッチリ生きる、80年代から爆走中、彼らに学ぶ「生きざま」の知恵

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    少し前に書かれた文章なので、多少ズレがあるが、ほぼ同年代なので楽しく読めた。私はそれほど音楽に嵌らなかったが、同世代の空気が詰まっていて、懐かしいやら可笑しいやら。

    インタビュー相手がほぼオーケンの仲間か仲良しな人ばかりなので、多少偏りはありますが、超売れっ子じゃない面子なところがかえって良い。

    ミュージシャンじゃなくても、若い人で「こういうことがしたいけど、年食ってもできるかなあ」と考えている人には励ましになる本だと思う。

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    2014年08月25日
  • 縫製人間ヌイグルマー

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    ぬいぐるみと合体できたりぬいぐるみに意志があったりする時点でわたし的素敵ポイントがかなり高い。プラス大槻ケンヂ以外が書くと寒い気持ちになる「まっとう」な感覚のぶつかり合い。可愛いだけのようで中身はぎっしり。昔大事にしてたワンピース着てた黒猫ちゃんと雑巾色のテディベアのペピちゃんを思い出した。

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    2014年04月20日
  • ステーシーズ 少女再殺全談

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    割と衝撃的なのだが読んでみるとなかなか良かった。
    何かしら作る側の人間がインスパイアされるのも頷ける。

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    2014年04月03日
  • 人として軸がブレている

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    どの章も大槻らしく、トンデモ、ユーモアに溢れていてよい。

    インディーズ時代の、適当なギャラの仕組みは
    かなり興味深いものでした。でも、当時はこれでよかったのですね。

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    2014年01月13日
  • ステーシーズ 少女再殺全談

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    舞台から。
    少女の一瞬の美しさ、鬱くしさ、はかなさが描かれた作品。
    可愛らしく笑いながら死んでステーシー(ゾンビ)になる少女と、それを切り刻んで殺さなければいけない男たち。対比。
    最後の話が一番好き。

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    2014年01月10日
  • 人として軸がブレている

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    いつものノリ。
    最後の最後に何だか心が少し揺れるエピソードがあって、そこに向かって何となくエピソードが積み重なっていく感じもいつものノリ。
    良い。

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    2013年12月22日
  • 人として軸がブレている

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    ネタバレ

    こういうのはおこがましいんだけど
    なんつーか、面白いと感じるポイント、
    例えば文章の中でのノリツッコミのタイミングだったり
    言葉の選び方だったりが
    すごく近いのかな、と思ったりした。

    笑える話があったと思えば
    印税やらなにやらミュージシャンの収入についての苦言があったり
    (この辺は先日読んだイングヴェイの自伝とけっこう被る)。
    そして最後に収録された『KERA』のエッセイを読んで
    ほっこりしつつ、それでいて泣きたくなるような不思議な気分になった。

    オーケンさんの本は小説の方が読んだのが多いのかな。
    エッセイももっと読みたくなった。

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    2013年12月03日