大槻ケンヂのレビュー一覧
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ネタバレ「日本印度化計画」を歌う筋肉少女帯の大槻ケンヂが、サブカルでどの様に食い扶持を繋いでいくかを語る本。
サブカルで食うための方法を、梯子を外して笑いを取るのではなく、現実的にに描いていて良かった。
「表現したい「何か」があるのか」「ただ自分を表現したいのか」を確かめろという主張は面白かった。
「自分の好きなジャンルやシーンを底上げしてやる!」という熱意がどうしても必要になってくるらしい。心に響く。
若いうちに自分の時間を使って「自習」、僕の言葉で噛み砕いて言えば自分が何が好きかの試行錯誤、自分の楽しませ方を学んでおかないと将来大人になった時つまらない人間になるというのは面白かった。
僕は大学入っ -
Posted by ブクログ
大槻ケンヂの初期短編集。大槻ケンヂの著作を読むのはものすごく久しぶり。持ってはいるんだけどね…。大学の頃以来か。
病院に入院していた老人が、「実は昔、くるぐる使いをやっていて、人を殺したことがある」と告白する。くるぐる使いとは、気の触れた、しかし未来や真実を見通す能力を持つ女性を連れて各地を巡り、予言などで儲ける職業である…。
1作め『キラキラと輝くもの』は読みかけて、ああ、大槻ケンヂだ。こういうのがずっと続くのは苦手だナアと思ったのだが、2作目以降は楽しかった。筋肉少女帯の歌詞やPVにも表れる、江戸川乱歩的なアナクロニズムと退廃をまといつつ色彩に富んだ作品群である。
昭和初期の乱歩時代 -
Posted by ブクログ
ネタバレ羽海野チカさんの表紙が可愛いと単行本が出た時に気になっていたオーケンのエッセイ。
”オーケン”なんて言ってしまったけれど、大槻さんの文章を本として丸々読むのは初めてという。
時々おすすめはされていたので、わくわく。
おもしろっ。お茶目なひとだなぁと。
バンドをやり、宇宙人に興味があり、ぬいぐるみや車に名前をつけて。
それに、本もたくさん読まれているんでしょう、古典文学~プロレス本まで幅広く要所要所に紹介されている。
個人的には”少女よ、好きなかっこうをするがいい”のエピソードが何だか好き。
ヤングなオーケンと、”ずっとそれでいてほしい”少女が素敵。 -
Posted by ブクログ
山口敏太郎と大槻ケンヂに興味があるので読み始めたが、自分はプロレスにもオカルトにも、そんなに興味が無いので、あんまり頭に入って来なかった。
でも、1966年生まれの人が育った世界を知れて楽しかったし、まー知らないことが一杯書いてあるので逐一検索とかはしたけど、「オレはオカルトの沼に落ちることは無いだろうなー」、と思った。
注釈があるとはいえ、オカルトにもプロレスにも詳しくない自分のような読者を想定してない本なので、専門書よりも正確な理解は難しい気がする。
とはいえ、歩み寄らなければ見えてこないものもあるので読んで良かったと思う。
サブカル界隈だと、よく比喩として「プロレス」という単語が使 -