大槻ケンヂのレビュー一覧

  • グミ・チョコレート・パイン グミ編

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    大槻ケンヂ「グミ・チョコレート・パイン グミ編」読んだ、今更になってw
    高校生の時に読んでれば、ああ彼らは俺で俺は彼らなんだ、よし、隅っこでいじけてないで、なんかやっちゃるかい!と思ったのかもしんないけど、日々せこせこ働いてるサラリーマンになっちまった今となっては、ケンゾーの肥大した自己意識も選民感も、なんだかこっぱずかしくなるなw何が問題って、ケンゾーのもんもんした青臭い悩みや恨み辛みに、まだまだ全力で共感できちゃう自分の幼さだ。と思ったのです。

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    2013年01月30日
  • ロコ! 思うままに

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    ネタバレ

     お化け屋敷で「イエスさま」としゃべる人形たちに育てられた「ロコ!思うままに」。
     亡くした子どもと、クレーンゲームでとったぶさいくな人形に宿った魂との「モモの愛が綿いっぱい」。
     ロックで日本縦断ツアーにでかけた男の子たちが女の子二人に出会い、一人は死んで一人は去って、故郷の女の子が履いていた靴がちらちら影を射す「ドクター・マーチン・レッド・ブーツ」。
     あの明智探偵と怪人二十面相の奥さんとの関係の真相を語る手紙「怪人明智時代」。
     事故で人らしきもの、を殺してしまった女の子たちがあれは人ではなくてキテーちゃんだったからいいんだって話になる「キテーちゃん」。
     別本『ステーシー』のステーシー

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    2012年12月15日
  • 神菜、頭をよくしてあげよう

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    エッセイ44本入り。
    確か、4年か5年前に買って読んで、
    今また久々に読みました。
    さくさく読めるのはオーケンさんが好きだからなのか
    ただただ自由だからなのか。

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    2012年11月17日
  • ロッキン・ホース・バレリーナ

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    18歳で夏でバカ。
    青春ロック・恋愛ストーリー!!

    ってな感じ。
    とりあえず表紙は最高ですね。

    面白いのだけど、個人的にオーケンの他の小説より
    イマイチのめり込めなかったかな…
    キャラに感情移入できなかったからかも。

    相変わらず、大衆受けしなさそうな作風です。
    オーケンにしてはうまくまとまりすぎてしまった感じ。

    バンドやってる時に読みたかったなぁ。

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    2012年10月10日
  • ステーシーズ 少女再殺全談

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    初大槻作品。彼の音楽世界と共通するような破天荒であるのに繊細に哀愁を織り込んだ世界観だった。
    突然世界各地で15〜17歳の少女が死に、その後に起き上がっては人肉を求めて歩き回るようになった世界。起き上がった少女はステーシーと呼ばれ、肉親または恋人、大概の場合再殺部隊の手によって156以上に切り刻まれてはじめて動きを止める。
    死を運命付けられた少女たちも彼女たちを切り刻む周りも悲しみに壊れながら、神様の気まぐれが過ぎるのを待っている。『ステーシー』『ステーシー異聞 ゾンビリバー』『ステーシー異聞 再殺部隊隊長の回想』の三つをまとめたお得完全版。

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    2012年07月02日
  • グミ・チョコレート・パイン パイン編

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    グミ編、チョコ編も読んだけど、これが完結編。

    タイトルはじゃんけんして勝った手により進んでいく、ご存知あのゲーム。

    うちの知ってるのは、グリコ・チョコレイト・パイナップルやったけど…。

    共学やと高校時代ってこんな青臭いのかな?所々意味がわからなくなるけど、当時の高校生男子リビドーって……

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    2012年06月26日
  • 暴いておやりよドルバッキー

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    オーケンのエッセイは、初期のは、腹を抱えて笑いながら読んだが、ここ最近のはイマイチだった。が、今回ので、気づいた。

    オーケンの最近のエッセイは、コンビニで買った菓子を喰いながら、クスクス笑うのが正しい楽しみ方なのだ。大笑いではなく、ゆる〜く笑う楽しみ、そんな事を今回ので気づかされた。

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    2012年05月12日
  • 新興宗教オモイデ教

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    オモイデ教、メグマ波、ホン・ラガトエー、バナマシワッラ法…等々奇妙な単語や常人にはちょっと理解しがたい電波な人達がわんさか出てくる不思議な青春?小説でした。
    人死にまくりなうえに死に様もなかなかショッキング、登場人物の中間やゾンの過去のエピソードも結構重いんですが、オーケンさんの文章があっさりしていて全体的にノリが軽く語り口も軽妙なのでどこか爽やかさまで感じさせられます。不思議です。
    何でもないことのようにさらっととんでもない事を言ってきます。でもそのアンバランスさが癖になります。
    ゾンのキャラクターが凄く良かったのでもうちょっと長く見ていたかったな…。残念
    最後、ジローとトー・コンエのやり取

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    2012年04月25日
  • 神菜、頭をよくしてあげよう

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    エッセイだとは知らずに購入…。
    初のオーケンだったのでちょっと肩透かし感は否めませんでしたが、
    笑えて納得できて、
    みたいな感じでした。
    読めて良かったです。
    歯切れの悪いエピソードもありましたが、
    致し方ない、
    って感じですね。

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    2012年03月12日
  • のほほん人間革命

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    「のほほん人間革命」3

    著者 大槻ケンヂ
    出版 角川文庫

    p45より引用
    “一見まるで正反対のこの二つだが、
    実はある部分で共通した点を持っている。
    来るべき未来を暗黒の日々だと想定している点においてだ。”

     ロックミュージシャンである著者による、
    世の中の多少怪しげな事に挑戦する体験記。
     下着パブへ行ったり弁護士と対談したり、
    楽しくて面白そうな体験が目白押しです。

     上記の引用は、
    刹那主義と大人になることについて書かれた一文。
    暗黒の日々だと想定していると書かれていますが、
    明日の事もそれほどわからないのだから、
    それが普通なのでは無いでしょうか。
    刹那主義も大人になることも、

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    2012年06月06日
  • グミ・チョコレート・パイン パイン編

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    『あいつらが簡単にやっちまう30回のセックスよりもグミ・チョコレート・パインを青春時代に1回読むってことの方が僕にとっては価値があるのさ』
    青春時代に読んどいて良かったシリーズ完結編。

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    2012年01月09日
  • 新興宗教オモイデ教

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    初オーケン本。
    長編小説だが300ページ未満だしアッサリ読める。

    発想や登場人物の会話の遣り取りには光るものがあるのに、途中からなし崩し的に話が終わってしまうのは寂しい。

    バンドもいくつか掛け持ったりと、意外と飽きっぽい性格なのかなぁと思った。

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    2011年12月19日
  • ボクはこんなことを考えている

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    ネタバレ

    「ボクはこんなことを考えている」3

    著者 大槻ケンヂ
    出版 角川文庫

    p50より引用
    “今では想像もつかないが、ジャズやマンボだって絶頂期には
    カウンターでオピニオン興奮剤だったのだ。”

    ロックミュージシャンである著者による、
    著者が愛してやまない事柄について書かれたエッセイ集。
    プロレスについてからマイナーな映画についてまで、
    穏やかな文体で時にコミカルに書かれています。

    上記の引用は、
    タイアップについて書かれた項の中の一文。
    マンボはまぁ盛り上がる感じはしますが、
    ジャズはしっとりとしているイメージが強い為、
    かなり以外に思いました。
    ロックミュージシャンなのでもっと突飛で過激な

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    2012年06月10日
  • 暴いておやりよドルバッキー

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    読んでみます?と気を使われたので、気を使って読み終えました。再結成のくだりはなかなか共感できるものがあります。バンド、楽しいもんなあ。

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    2011年10月15日
  • 我が名は青春のエッセイドラゴン

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    ネタバレ

    「ふつうのエッセイ」
    「TV」
    「読んだ本」
    「ほか」

    の3テーマに、それぞれつぶつぶのエッセイが収録されてます。
    個人的には「20歳の不平等」や「奇書を読む」がイチオシ。読め。

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    2011年09月28日
  • 暴いておやりよドルバッキー

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    オーケンの文章に対する印象がまるっと反転しました。面白かったのです。
    特に世の中のトンデモにツッコミを入れる話がとりわけ楽しかった。
    「結婚詐欺師クヒオ!」「マリファナ・サンタ」色々な人がいて、世の中は広いなぁ。

    MVP:なし

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    2011年09月02日
  • 猫を背負って町を出ろ!

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    ちょっとした空き時間に読むのに最適だと思います。

    笑かしてくれて、少し切なくなる。

    こんな文章書けるようになりたいなー

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    2011年08月25日
  • ステーシーズ 少女再殺全談

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     いつの時代もまず最初に社会を動かすのは少女であると誰かが言っていたような気がしますが、まさにこの小説はその言葉を表しています。「ステーシー化」という少女から始まる圧倒的な社会変革に合わせて、ベストな社会の形を無理矢理作ってそこで日常を送る人たちの物語。
     少し比重を置き過ぎでは?というような凄惨残酷な描写が目立ちますが、むしろこの作品でグロテスクなのは死を目前にした少女達がそれを楽しむ為に儀式化してしまうこと。再殺部隊のルーチンワーカー振り。人間の適応能力はこういうところにも表れてくるんじゃないか、と。

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    2011年08月18日
  • のほほん人間革命

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    作者のアングラ・カルト好きを色濃く出した一冊。みうらじゅんと別な色で勝負したいなら、このやり方だわな。コアネタ盛り込んだ脱力エッセイ。

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    2011年05月07日
  • ステーシーズ 少女再殺全談

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    ネタバレ

    与えられた運命をありのままに受け入れること。
    主軸を楽な方へ調整していくこと。
    それで、
    その調整している最中に起こるひずみも苦しみも、仕方のないことである。

    ここがこの物語の本質なんだろうと個人的には思う。

    諦念や思考の放棄ができる。
    仕方がないことを仕方がないと受け入れられること。
    それは大人になった証拠であるような気がする。

    受け入れられずに、悶々と悩み、苦しむことは、
    結局は自分の首を自分で絞めていることなのだ。

    だから、ステーシーになる前の少女たちは、
    いよいよ自分の番だと言うことを覚悟して
    再殺の権利を好きな子に譲渡して、その結果を受け止めるんだ。
    なんで私なの、どうしたら

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    2011年04月23日