大槻ケンヂのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うぇーんて泣いてしまいそう、いい話だ。江戸川乱歩が好きだからという理由がここまで書けるっていう裏づけではなくて、やっぱりこの人なりに自分の思いつきや心の中や人との向かい合い方というのがここに良く書かれているなと思う そしてそれが、誰かを傷つけたり傷つけなかったり、結局ただゆるやかに殺されながら許されながら、それでもステージに上がったり、コミュニケーションをしたりというところで現れていると思う くるぐる使いとか、人の欲と、愛情と、優しい心と、理性と、私欲とっていうのがもう絶対に絡み合ったり、うまい具合にまわっていくものではなくてそれらが別々に存在していながら、愛情とかがぽっかり浮き上がってきたり
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Posted by ブクログ
不備なくきちんと書かれた物語と思った エッセイにある私の好きなところ(こころのそこのひだまでめくって見せてくれるようなだらだら加減)は存在しててそのことこそがピュアで「きみとぼくとのただひとつ」だ 思わせぶりやニュアンスとかわかったようなことはいらないから、自分の好きな子を切り刻み、神さまの気まぐれを切り刻み、ただの時の流れを感じて/感じずにすごしているときの、心だけが感じているきもちのことをうまくなくてもわたしは聞きたいという気持ちを十分に満足させてくれる 恋愛小説という部分よりもそういうところに世界に対する爆発的な感情があってよかったです それがノイローゼというのだろうか 愛されてる愛さ