小野不由美のレビュー一覧
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帰宅途中で落ちたスマホを見つけたが、時間がないのでそのままにした。それから何かの気配が付き纏ってくるようになり……『忍びよる』/異常に当たりの強い上司の肩に現れた猿の影、何者かに襲われる悍ましい夢。これらの繋がりは『迦陵頻伽』/街中の廃墟を一人の怪談愛好家が買い取る。明らかに怪しい家にまつわる顛末とは『鉄輪』/終の棲家を手に入れたが、なぜか居心地が悪い。風呂が異様に寒いのだ。『いつか眠りを』/今日もまた悪夢。かごめかごめで囲まれて、指名させようとしてくる。果たしてその男はだれなのか『夜明けの晩に』/夜になると聞こえてくる唸り声のような、お経のような、謡のようなそれに悩まされる新興住宅街の人々。
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内藤了さんの〈よろず建物因縁帳シリーズ〉を読んでいて、小野不由美さんのこちらが未読でしたさかい、お借りしてみました。
なんともお話の流れがえらい美しゅうて、
静かに読ませてもろえる怪異譚、六編どす。
古いお家には、積もり積もった記憶があって、
そらまぁ、ちいとした怪異ぐらい起きてもおかしゅうおまへん。
ここでの「営繕」は、ただ怪異を追い払うんやのうて、家の傷みも怨念も、そっと手当てして、
また息を吹き返させるような仕事なんどす。
そんな“かるかや”の営みに、読んでいてちょっと救われましたわ。
解説は宮部みゆきさんの新聞書評。
土瓶さんやあらへんけど、このお二方は、
ほんま、つい信頼して読 -
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主人公、麻衣の通う学校には悪霊が棲むと噂される旧校舎があり、取り壊そうとすると祟りがあるという。その原因を調査・解明し、建て直し計画を完遂させるべく、校長は齢17歳のゴーストハンターを雇った。
圧倒的に顔が良くて壊滅的に性格が悪い美少年ゴーストハンター、ナルと
怪異に対して無知識ながらも、持ち前の好奇心と気の強さで彼に食らいついていく女子高生、麻衣の
名コンビが織りなすホラーミステリー。
メインのこのふたり以外にも、校長に召集された自称他称の霊能者たちが出てくる。彼らも彼らで個性豊かというか、アクが強い面々が勢揃い。
この物語の文体的に、情景描写というよりかは、主人公麻衣の心理描写がメイ -
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お初の作者さんです。
遠出のお供にリュックに入れて新幹線読み。
「建築怪談シリーズ」なんてついていたので
恐怖の館とか廃墟の病院とかしか頭に浮かばなかったのだが・・・・
主人公の営繕屋・尾端は、いわくつきの古屋に住む家主たちの依頼を受け
起こる現象や恐怖体験を聞き
そこにいるであろう死者の想いや求めるものの謎を解き明かし
霊魂を鎮める営繕を施す。
短編小説なので ちょっと不気味さを感じ(なになに・・・)と思っている間に解決するので 怖がりな私も楽しく読めた。
*雨の鈴 と *異形のひと に出てくるような見えちゃう体験は 嫌だな。
シリーズ本なので 当分電車内でのお供になりそうだ。
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営繕かるかや怪異譚1
怖さを★で表す(★5で最も怖)
⚫︎奥庭より(★★★)
亡くなった叔母から受け継いだ町屋に
一人暮らし始めた祥子。使わない奥座敷の
襖が何度も閉めても開いている。
そこに確かに何かいる、描写は怖いが
謂われはなんとも哀しい。
営繕屋の尾端さんは壁に窓を作り、手水を
置く事を提案する。
⚫︎屋根裏より(★)
これは結局、河童の仕業だったのだろうか?
⚫︎雨の鈴(★★★★★)
これは怖かった。本気で怖い。
そして薄気味悪い。
雨が降る日に現れる喪服を着た女、
その時、鈴の音が聞こえる。
女は玄関に現れ、弔意を述べ中身の無い、
金封を渡してくる