小野不由美のレビュー一覧

  • 営繕かるかや怪異譚 その肆

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    帰宅途中で落ちたスマホを見つけたが、時間がないのでそのままにした。それから何かの気配が付き纏ってくるようになり……『忍びよる』/異常に当たりの強い上司の肩に現れた猿の影、何者かに襲われる悍ましい夢。これらの繋がりは『迦陵頻伽』/街中の廃墟を一人の怪談愛好家が買い取る。明らかに怪しい家にまつわる顛末とは『鉄輪』/終の棲家を手に入れたが、なぜか居心地が悪い。風呂が異様に寒いのだ。『いつか眠りを』/今日もまた悪夢。かごめかごめで囲まれて、指名させようとしてくる。果たしてその男はだれなのか『夜明けの晩に』/夜になると聞こえてくる唸り声のような、お経のような、謡のようなそれに悩まされる新興住宅街の人々。

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    2025年12月22日
  • 営繕かるかや怪異譚

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     古い家には何か居そうな雰囲気が漂う。そして、時に怪異は現実に現れる。怪異から逃れるためには場所を移ってしまえばいいが、簡単にできることではない。そこで活躍するのが営繕やである。建物にほんの少し修繕を加えることで、怪異を回避させている。
     本書は6編からなる短編集だが、タイトルにある営繕やが活躍するのは、どの作品でもラスト2割程度。しかし、その活躍には目を見張るものがある。

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    2025年12月12日
  • 営繕かるかや怪異譚

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    内藤了さんの〈よろず建物因縁帳シリーズ〉を読んでいて、小野不由美さんのこちらが未読でしたさかい、お借りしてみました。

    なんともお話の流れがえらい美しゅうて、
    静かに読ませてもろえる怪異譚、六編どす。
    古いお家には、積もり積もった記憶があって、
    そらまぁ、ちいとした怪異ぐらい起きてもおかしゅうおまへん。

    ここでの「営繕」は、ただ怪異を追い払うんやのうて、家の傷みも怨念も、そっと手当てして、
    また息を吹き返させるような仕事なんどす。
    そんな“かるかや”の営みに、読んでいてちょっと救われましたわ。

    解説は宮部みゆきさんの新聞書評。
    土瓶さんやあらへんけど、このお二方は、
    ほんま、つい信頼して読

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    2025年12月10日
  • 営繕かるかや怪異譚

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    2025/11/8 オーディブル
    怪異の原因を究明したり払うのではなく、折り合いを付けて付き合っていく。想像していた感じではなかったが、面白かったです。

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    2025年11月08日
  • ゴーストハント1 旧校舎怪談

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    主人公、麻衣の通う学校には悪霊が棲むと噂される旧校舎があり、取り壊そうとすると祟りがあるという。その原因を調査・解明し、建て直し計画を完遂させるべく、校長は齢17歳のゴーストハンターを雇った。

    圧倒的に顔が良くて壊滅的に性格が悪い美少年ゴーストハンター、ナルと
    怪異に対して無知識ながらも、持ち前の好奇心と気の強さで彼に食らいついていく女子高生、麻衣の
    名コンビが織りなすホラーミステリー。

    メインのこのふたり以外にも、校長に召集された自称他称の霊能者たちが出てくる。彼らも彼らで個性豊かというか、アクが強い面々が勢揃い。

    この物語の文体的に、情景描写というよりかは、主人公麻衣の心理描写がメイ

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    2025年11月01日
  • ゴーストハント5 鮮血の迷宮

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    ゴーストハントシリーズ5作目。ナルとリンの秘密など、伏線が回収されそうでなかなか回収されないもどかしさがある。今回は人が次々と失踪する幽霊屋敷が舞台となっており、これまでは学校での幽霊退治が基本だったので、雰囲気も違う印象を受けました。また今作に限らず、オカルトの知識もつくのでありがたい。ドラキュラの起源についての話が面白かった。

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    2025年10月02日
  • 営繕かるかや怪異譚 その弐

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    シリーズ2作目の短編集。日本家屋の独特の雰囲気が怖さを増す上質なホラー6編。ずっとゾワゾワ怖くて没頭して読めた。営繕屋の尾端が出てきたら安心して力が抜ける。

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    2025年10月01日
  • 営繕かるかや怪異譚 その参

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    怪奇現象を解決してくれるわけじゃないけど、ちゃんと被害を受けている人たちの気持ちに寄り添ってくれるのが読んでて嬉しい。
    あの後どうなったんだろうなって気になるけど、それがこの物語の良いところでもある。

    最後の茨姫が悲しいんだけど、鬱々しないお話でとても好き。

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    2025年09月19日
  • ゴーストハント4 死霊遊戯

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    ゴーストハントシリーズ4作目。これまでと同じように学校などに巣食う霊を祓う物語。その中でも今作は被害の規模が大きく感じたものの、最後はあっさり解決したので当てが外れたような印象でした。今後はどのような展開になるか分からないが、ナルと麻衣の関係性が近くなっているように思いました。

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    2025年09月18日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    最恐感はないけれどなかなかに楽しめた一冊。展開は828の1、オチはニンゲン柱が結構好き。あとは冬彦ー!とツッコミたくなった

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    2025年09月15日
  • 営繕かるかや怪異譚

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    お初の作者さんです。
    遠出のお供にリュックに入れて新幹線読み。
    「建築怪談シリーズ」なんてついていたので 
    恐怖の館とか廃墟の病院とかしか頭に浮かばなかったのだが・・・・

    主人公の営繕屋・尾端は、いわくつきの古屋に住む家主たちの依頼を受け
    起こる現象や恐怖体験を聞き 
    そこにいるであろう死者の想いや求めるものの謎を解き明かし 
    霊魂を鎮める営繕を施す。

    短編小説なので ちょっと不気味さを感じ(なになに・・・)と思っている間に解決するので 怖がりな私も楽しく読めた。
    *雨の鈴 と *異形のひと に出てくるような見えちゃう体験は 嫌だな。

    シリーズ本なので 当分電車内でのお供になりそうだ。

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    2025年09月06日
  • 営繕かるかや怪異譚 その参

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    シリーズ第3弾。
    短編として読めるので、手持ち無沙汰な時などに最適。
    何故怪異が起こるのか、その後どうなったのか、そういった部分はほぼ描かれない。それがまた少し怖いけど、想像することが楽しく思える独特な流れを味わえるシリーズ。
    今回は「誰が袖」というお話がとても良かったのでオススメ。

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    2025年09月02日
  • 営繕かるかや怪異譚 その参

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    毎日暑すぎて、せめて読書でひんやりしたいと思って。もうシリーズ3冊目なんだなあ!
    連作短編ではないけど、同じ時代同じ地域で共通の人物が出てくるところが割と気に入っている。尾端さんが出てくると安心しちゃう。

    今回どの話が1番ゾクっとしたかなあと考えると、ドールハウスの話かも。動機がなくてひたすら悪意を感じるタイプの怪異。それ以外の話は人間由来の怪異って感じで、怪異現象の理由?動機?が理解できるからかなあ。怖いのは怖いのだけど。

    読んでる間はひんやりできるので、ホラーを読むのはやっぱり真夏に限るな。

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    2025年08月31日
  • 営繕かるかや怪異譚

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    城下の古い町並み、そこに建ち並ぶ古屋の住人たちに降り掛かる怪異を描いた連作短編集。
    営繕かるかやの従業員・尾端は、家屋を修繕し家人と怪異との適切な距離を繕っていく。

    怖いというより心苦しくなるようなお話が多かったので、安易に祓ってしまうよりも折り合いをつけていくという終わり方が良かった。
    喪服の女性のお話は、小さい頃立て続けに見た夢が丁度似たような感じだったのを思い出してゾクっとした。

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    2025年08月27日
  • ゴーストハント3 乙女ノ祈リ

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    ゴーストハントシリーズ3作目。今回もこれまで通り、学校内で発生する異常を解決するという展開。1巻完結型なので読みやすい。ユリ・ゲラーなど超能力関係の知識を深めることができた。またナルには何か秘密がありそうなので今後に期待です。

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    2025年08月27日
  • 連城三紀彦 レジェンド2 傑作ミステリー集

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    「ぼくを見つけて」誘拐された子の話。両親による、まさかな展開。
    「菊の塵」すごい手法である。めちゃくちゃおもしろい!!
    「ゴースト・トレイン」
    「白蘭」
    「他人たち」
    「夜の自画像」なかなか良い。ミステリー。

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    2025年08月19日
  • ゴーストハント2 人形の檻

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    ゴーストハントシリーズ2作目。軽めのタッチでホラーなのかどうかよく分からない。あの手この手で霊を祓うというストーリーであり、今後の展開に期待したい。またナルと麻衣の関係性がどのようになっていくか見所だと思う。

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    2025年08月12日
  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー第1弾。
    なんの前情報もなく読んでいたらシリーズの一環で知っているキャラクターが登場して来たりでうれしい驚きもあり、どの作品も楽しめた。
    中でも原浩「828の1」がよかった。初めて読む作家さんだったけど、終盤の畳みかけ具合が良い。

    同時発売の「堕ちる」続編の「慄く」も読みたい。

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    2025年07月30日
  • 営繕かるかや怪異譚

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    営繕かるかや怪異譚1

    怖さを★で表す(★5で最も怖)

    ⚫︎奥庭より(★★★)
     亡くなった叔母から受け継いだ町屋に
     一人暮らし始めた祥子。使わない奥座敷の
     襖が何度も閉めても開いている。
     そこに確かに何かいる、描写は怖いが
     謂われはなんとも哀しい。
     営繕屋の尾端さんは壁に窓を作り、手水を
     置く事を提案する。
    ⚫︎屋根裏より(★)
     これは結局、河童の仕業だったのだろうか?
    ⚫︎雨の鈴(★★★★★)
     これは怖かった。本気で怖い。
     そして薄気味悪い。
     雨が降る日に現れる喪服を着た女、
     その時、鈴の音が聞こえる。
     女は玄関に現れ、弔意を述べ中身の無い、
     金封を渡してくる

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    2025年07月29日
  • 営繕かるかや怪異譚

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    最後の子供のやつが一番ゾクっとしたかな。後は、ホラー小説に耐性のある私には、それほど怖くもなく…楽しく読ませていただきました。

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    2025年07月29日