田牧大和のレビュー一覧

  • わかれ道の先 藍千堂菓子噺

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    ネタバレ

    シリーズ第6巻
    【収録作品】
    序 総左衛門の小さな綻び
    一話 遺された菓子帳と「三度目の阿米弁糖(アメンドウ)――アーモンド――」
    二話 お糸の啖呵と「栗餡の金鍔」
    三話 読売騒ぎと「挽茶の羊羹」
    結び 笑う幸次郎

    百瀬屋の新入りの菓子職人を巡る話。
    性根の腐った人間というのはどこにでもいるわけだが、面白ければよいと噓を拡散するのも変わらずか。
    受け手が真に受けなければいいだけなのに、その辺の民度も変わらずというところがなんともはや。拡散の速さと取り消しのできなさという意味では、今のほうがたちが悪い。
    とはいえ、明るい兆しが見えて、ようやくこの二人も…という展開はうれしい。

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    2024年10月17日
  • わかれ道の先 藍千堂菓子噺

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    シリーズ第六弾。

    晴太郎と幸次郎兄弟そして職人の茂市が営む菓子司〈藍千堂〉を巡る人情噺、連作三話(&序と結び)が収録されております。

    晴太郎と幸次郎兄弟の後見人で、二人の亡き父・先代清右衛門の親友でもあった伊勢屋総左衛門が、いつになく元気がない様子。
    相談を受けた晴太郎達は、総左衛門と先代清右衛門の思い出の食材・阿米弁糖(あめんどう/アーモンド)を使った菓子を考案することに・・。

    〈伊勢屋〉の従業員たちが、主人・総左衛門の元気がないとザワついた理由が、“(着物と紙入れの)コーディネートが合っていないから”という、まさかのファッションチェックで心配されるあたり、普段の総左衛門の装いが完璧なのだろうな・・とお察しします~w。
    と、変なところに食いつくのはこの辺にしときまして(汗)。
    今回晴太郎達が総左衛門の為に作ったのが、“アーモンド(阿米弁糖)を使った麩餅”なのですが、モチモチの麩餅×アーモンド風味なんて絶対美味しいヤツ!と“麩餅スキー”の私はつい前のめりになってしまいました。

    さらに、この「阿米弁糖」菓子作りを機に、今まで〈百瀬屋〉にあった先代清右衛門の“菓子帳”が晴太郎達の手元に戻ってくることになったのは良かったですね。

    一方、お糸が“名代”として切り盛りする〈百瀬屋〉に、新しく雇われた菓子職人の伴次が、傲慢&横柄でホンマに人として酷い代物でして・・この巻は、ほぼほぼこの伴次に引っかきまわされているという印象です。
    お糸自身「なぜ、あんな奴を雇ってるのかって、不思議に思っているでしょう」と、伴次にドン引きしている幸次郎に言っていましたが、採用面接(?)の時点で「ダメだコイツ」ってならなかったのですかねー?
    ま、それほど〈百瀬屋〉の人手不足が深刻だったということなんですけどね・・。

    さて、そんな困ったヤツ・伴次ですが、結局お糸の逆鱗に触れて解雇されてしまうのは想定内として、その後〈藍千堂〉に“雇ってくれ”と押しかけるわ、それがダメならと仕返しに読売屋へ〈百瀬屋〉と〈藍千堂〉の似非ゴシップを売るわで、とんだ迷惑野郎でした。
    ただ、これをきっかけにして〈百瀬屋〉の“指示待ち職人トリオ”がしっかりするようになったので、“怪我の功名”ってところでしょうか。

    〈百瀬屋〉の名代になってから、お糸は苦労続きでお気の毒なのですが、エピローグの「結び」では、お糸と幸次郎の仲にちょっと進展があったのは嬉しかったですね。
    晴太郎も父の道を継ぐだけでなく、“自分の菓子道”を歩むことを決めたようですし、今後も〈藍千堂〉と〈百瀬屋〉の行く先を見守っていきたい所存です~。

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    2024年10月15日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(十一)

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    このシリーズは安心して読める。出てくる登場人物もそれぞれ親しみが持てて好きだ。人間より動物の方が個性的。

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    2024年08月26日
  • わかれ道の先 藍千堂菓子噺

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    シリーズ第6弾

    タイトルから、それぞれの道を目指して、別の道を進むのかと思ったが、晴太郎が先代・清右衛門の菓子にこだわらない、自身の菓子を作る道への分かれ道だったのか。

    幸次郎とお糸のはっきりしない関係も一歩進んだようだが、百瀬屋を仕切るお糸を考えると幸次郎はどうするのか。
    兄弟と茂市の3人がいての藍千堂であって欲しい。

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    2024年08月12日
  • わかれ道の先 藍千堂菓子噺

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    いつになく元気がない伊勢総左衛門。皆が心配する中、百瀬屋が新たに雇った菓子職人が騒動を起こす。
    この騒動を収めた菓子は、先代清右衛門が作った菓子をベースにしながら、先代が目指したものから離れて独自の方向に向かう。
    また、晴太郎は、先代清右衛門から引き継いだ、阿米弁糖(あめんどう/アーモンド)を使った菓子を考案する。
    晴太郎は、自分の進む道を決心する。

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    2024年08月04日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(十一)

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    シリーズ第十一弾。

    〈鯖猫長屋〉の住人でおはまの兄・貫八が拾楽に助けを求めてきます。
    なんでも彼の恩人・お延が「飲むと肌が白くなる水」という怪しげな儲け話に嵌っているようで・・。

    詐欺まがいの商法の件を探っていくうちに、「犬神様」なる怪しい信心との絡みを経て、実は過去に関わったとある悪党の親戚による復讐だった・・という背景が明らかになっていく展開です。
    基本的に単独行動の拾楽(withサバ)ですが、今回は成田屋の旦那や“鯰の甚右衛門”こと永徳と協力しあって調査をすることに。
    永徳に関しては、どこまで信用できるのかまだわからないですが、味方である限り心強いことは確かですし、何より三人の掛け合いが、もう楽しんでいるとしか思えないので、できればずっと“仲良し”でいてほしいですw。

    さて、今回の敵は拾楽界隈の事情をリサーチした上で事を仕掛けてきていた、ということもあってなかなか厄介でしたね。
    さらに”一匹狼グセ”の抜けない拾楽が勝手に行動した挙句、曼陀羅華を盛られて大ピンチになる場面もあり、ハラハラさせられました。
    と、この巻の拾楽は何だか危なっかしい感じでしたが(途中、サバの言うていることがわからなくなる時もありましたし)、それだけに“仲間”のサポートが“グッジョブ!”という感じでした。
    加えて、前巻で登場した拝み屋の佑斎とパートナー犬の“天”も再登場して加勢してくれたりと、もうすっかり“チーム”という感じです・・・うん、こういうのも良いですよね。

    勿論、我らがサバとさくらも“仕事”をしておりましたよ~・・・特にさくらの成長が著しく、珍しくサバと喧嘩をするという場面も!
    ということで、今後のさくら嬢の活躍にご注目です~。

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    2024年07月23日
  • わかれ道の先 藍千堂菓子噺

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    傲慢な振る舞いが目に余り、お糸に解雇された
    百瀬屋の菓子職人が逆恨みし、仕返しに読売屋へ
    ネタを売る。百瀬屋が藍千堂の河岸を盗んだ!
    江戸の巷で話題になるほどの騒ぎを、百瀬屋と
    藍千堂はどう収めるのか?

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    2024年08月11日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(十一)

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    安定。
    キャラが増えて賑やかだが個々にそれぞれ魅力ある。
    巻き羽織、いい味出してる(笑)
    さすが古参キャラ‼️

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    2024年07月09日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(十一)

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    シリーズ第11弾

    拾楽や永徳も事件解決に頑張るが、「見えない」掛井が実は一番活躍してる(笑)

    おはまとの仲もそろそろ先に進んでもいい。
    サバとさくらは兄妹のままなのか? 二匹の子猫だと更にパワフルな展開になりそうなのだが。。

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    2024年06月07日
  • 想い出すのは 藍千堂菓子噺

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    シリーズ第4弾

    出てくるお菓子はどれも美味しそう。
    難しい「誂え菓子」に挑む晴太郎だが、菓子を作り上げるための試行錯誤に再三は取れるのだろうかと心配になる。

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    2024年05月21日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(十一)

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    鯖猫シリーズ第11弾
    今回は、偽ヘルスケア商品のマルチ商法で、鯖猫長屋が狙われた。なかなか現代的なテーマだねぇ。
    偽医者は、鯖猫長屋の仲間になった?このあとどうなって行くのだろう?

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    2024年05月19日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(十一)

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    前作から出てきた英徳が面白い。たまにドス黒いところ見せるけど、飄々とした感じがいい。
    さくらもだんだんと猫らしからぬ力を発揮して、これこら楽しみ。
    今回はおはまちゃんもサバもあんまり活躍しなかったのがちょっと寂しいかな。

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    2024年04月28日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(十一)

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    魚屋の貫八の恩人、お延が「飲むと肌が白くなる水」
    という儲け話に嵌っていると聞き、きな臭さを感じ
    取った拾楽は、飼い猫のサバを連れてお延が営む
    小料理屋へと向かうが…。「鯖猫長屋」シリーズ
    第11弾。

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    2024年05月19日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(二)

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    新入りさんが入居したり
    家主さんが変わったりと相変わらず落ち着かない鯖猫長屋。
    ピンチの時のお節介も健在で変に肝が座ってしまって団結力が増したようで微笑ましい。
    今回は猫の「サバ」も子分を引き連れたり新入りの面倒を見たりと大活躍だった。

    縦軸の語りから、黒幕は早々に検討がつくが
    「サバの大将」と猫の先生のやり取りや長屋の人たちや長屋を取り巻く人々の暮らしがいきいきと描かれていて読みやすい。

    お節介で、優しくて粋な人たちの続きも気になるので次の巻も、また買ってこようと思う。

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    2024年03月17日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(十)

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    ネタバレ

    新キャラ登場。元口寄せ屋と大盗賊の頭「鯰の諶右衛門」。諶右衛門は蘭方医・杉野永徳を名乗り鯖猫長屋に近付く。この先どう転ぶか楽しみである。

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    2024年02月21日
  • 甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺

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    神田の小さな菓子屋藍千堂。晴太郎、幸次郎の兄弟と亡き父の許で修行していた職人の茂市とともに営んでいる。父が亡くなったあと、父の店である百瀬屋から兄弟は追い出され、父の店は叔父に奪われた形となった。
    叔父の嫌がらせに負けず、前向きに生きていく兄弟の物語。江戸を舞台にした人情話で、ついつい続きが読みたくなります。

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    2024年02月11日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(九)

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    ネタバレ

    今回は座敷童子と裏稼業からのスカウトの二本立て。このページ数でちょっと収まるかなと思ったら、案の定「鯰の諶右衛門」は次回作まで居座るようだ。楽しみ。

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    2024年02月09日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(八)

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    このシリーズも8冊目。
    自分も雀かなんかで「鯖猫長屋」を覗いているような気分だ。
    人々の遣り取りでクスッと笑える。
    そんな可笑し味が何とも良い。


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    2024年01月29日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(六)

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    ネタバレ

    三つ星は「安定のクオリティ」
    拾楽とおはまちゃんが進展するか⁉️と思いきや…
    まあ今回、サバにまた新しい子分が出来たからいいか。

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    2023年11月30日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(五)

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    星三つは「安定のクオリティ」。
    拾楽と掛井のやり取り、拾楽とサバのやり取り。ともに馴染んできた。
    双方の緊張感はなくなったが、まあそれもまた良し。

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    2023年11月30日