田牧大和のレビュー一覧
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文庫書き下ろしの3編で、シリーズ4作目
3編とも菓子の工夫より親子の問題が中心。
「友との別離と練り羊羹」
娘のおさちに初めてできた友達”おとみ”の母親がいなくなったという。実は未亡人になっていた母親が再婚して置き去りにしたというので、藍千堂のみんなと百瀬屋のお糸お早が事情をさぐって、無事に母親の兄夫婦に引き取られる。
おとみが最後に母親と食べた羊羹のほうが、藍千堂の羊羹より美味しいと感じた理由を晴太郎はさちにおしえる
「恋しい母と桐の花」
今度はおとみが行方不明になる。幸いお糸が出会って藍千堂に連れてくるが、再婚した母親に連れ出され、逃げたという。藍千堂に探しに来た母親におとみは会わない -
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文庫書き下ろし
父と叔父が築いた上菓子屋「百瀬屋」が、父の死後叔父に独占され、追い出された晴太郎・幸次郎の兄弟が父の弟子茂市と興して、人を幸せにする菓子作りを目指す「藍千堂」シリーズ3作目。
第1話 梅薫る「ちいさ菓子」
材木問屋の若旦那が梅見に連れて行くと約束したものの、忙しさに取り紛れているうちに目の見えなくなった祖母のために「目を悪くしたものにも見える梅の菓子」を依頼してきた。
晴太郎たちは、梅酒に使った梅を摺り下ろして白あんに混ぜた小さな薯蕷饅頭を作って花びらの形に並べて杉の折に入れる。触れて、嗅いで、味わって祖母は梅見ができたと喜ぶ。
第2話 秘めたる恋の「かすていら」
売り出 -
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内容(ブックデータベースより)
この巻は、「鯖猫長屋」に入居したいという元拝み屋の男を、差配の磯兵衛が追い払うところから始まる。しつこく食い下がるその男は、今は「呪い札」を書いて怪しげな商売をしているというが、「鯖猫長屋」に近づいて、一体何を企んでいるのか。
訳ありの蘭方医も長屋をうかがうなか、美猫(いろおとこ)サバの飼い主、いや子分で猫専門の画描きとして長屋で暮らす拾楽は、仄かな想いを寄せあうおはまから、ある頼み事をされる。
様子見を決め込むふりをしながら気を尖らせているサバは、その時――。
シリーズ累計40万部突破!
長屋を“仕切る"猫と、その子分の画描きが事件に立ち向かう「大 -
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内容(ブックデータベースより)
長屋で一番いばっている猫のサバが、あやかし退治!?
「鯖猫長屋」の家主で、饅頭屋を営むお智の様子がおかしいことを聞きつけた画描きの拾楽は、頼りになる猫サバを連れて店に出向く。
ところが、不気味な白い鴉が現れて、それを見たサバは逃げ出してしまう。〝江戸で最強の猫〟を怖れさせた白い鴉の正体とは。
一方、「二キのご隠居」の世話をしている少年・太市が、お智の店に行ったまま行方不明になっていることが明らかになる。太市は事件に巻き込まれたのか、それとも――。
ぼんくら猫になってしまったサバは、白い鴉に再び立ち向かうことができるのか。「鯖猫長屋」に忍び寄る魔の手に、拾楽と -
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内容(ブックデータベースより)
江戸は根津宮永町にある「鯖猫長屋」の朝は、今日も賑やかだ。おてる、与六、おはま、貫八、おみつなど、長屋の面々を〝仕切って〟いるのは、鯖縞模様の三毛猫サバ。
そんなサバには人間の子分が二人いる。飼い主で画描きの拾楽と、「成田屋の旦那」と呼ばれるほど濃いキャラの持ち主で、剣術が苦手な定廻同心・掛井だ。
その掛井が手下の平八をかばって窮地に立たされる。拾楽がサバの力を借り、事件の核心に迫っていくと、意外な事実が見えてきて……。
謎解きと人情が交錯する人気シリーズ第六弾。文庫書き下ろし。
巻末に、サバが生みの親である著者について語っているので、要注目!
令和5年5月 -
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内容(ブックデータベースより)
この猫、江戸で最強!? ただものではないぞと思わせるエピソードが今回も――。
気まぐれな美猫サバが暮らす「鯖猫長屋」で、利助・おきね夫婦が大喧嘩。その裏に怪しげな呪い師の影が……。
そんな折、サバの妹分さくらに化け猫疑惑が持ち上がる。続けて起きた「赤子の顔の傷」事件や、とある大店の内儀の死も、化け猫の仕業だというのだ。この騒ぎと怪しげな呪い師に関係はあるのか。
さくらの疑いを晴らそうと、飼い主の拾楽、そして長屋の面々が動き出す。存在感たっぷりの同心・掛井も駆けつける。しかしサバにはどうも気になることがあるようで――。
キュートなサバの一挙手一投足に首っ丈。猫好