田牧大和のレビュー一覧

  • 子ごころ親ごころ 藍千堂菓子噺

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    文庫書き下ろしの3編で、シリーズ4作目
    3編とも菓子の工夫より親子の問題が中心。

    「友との別離と練り羊羹」
    娘のおさちに初めてできた友達”おとみ”の母親がいなくなったという。実は未亡人になっていた母親が再婚して置き去りにしたというので、藍千堂のみんなと百瀬屋のお糸お早が事情をさぐって、無事に母親の兄夫婦に引き取られる。
    おとみが最後に母親と食べた羊羹のほうが、藍千堂の羊羹より美味しいと感じた理由を晴太郎はさちにおしえる

    「恋しい母と桐の花」
    今度はおとみが行方不明になる。幸いお糸が出会って藍千堂に連れてくるが、再婚した母親に連れ出され、逃げたという。藍千堂に探しに来た母親におとみは会わない

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    2024年01月29日
  • 想い出すのは 藍千堂菓子噺

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    文庫書き下ろし

    父と叔父が築いた上菓子屋「百瀬屋」が、父の死後叔父に独占され、追い出された晴太郎・幸次郎の兄弟が父の弟子茂市と興して、人を幸せにする菓子作りを目指す「藍千堂」シリーズ3作目。

    第1話 梅薫る「ちいさ菓子」
    材木問屋の若旦那が梅見に連れて行くと約束したものの、忙しさに取り紛れているうちに目の見えなくなった祖母のために「目を悪くしたものにも見える梅の菓子」を依頼してきた。
    晴太郎たちは、梅酒に使った梅を摺り下ろして白あんに混ぜた小さな薯蕷饅頭を作って花びらの形に並べて杉の折に入れる。触れて、嗅いで、味わって祖母は梅見ができたと喜ぶ。

    第2話 秘めたる恋の「かすていら」
    売り出

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    2024年01月05日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(十)

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    内容(ブックデータベースより)

    この巻は、「鯖猫長屋」に入居したいという元拝み屋の男を、差配の磯兵衛が追い払うところから始まる。しつこく食い下がるその男は、今は「呪い札」を書いて怪しげな商売をしているというが、「鯖猫長屋」に近づいて、一体何を企んでいるのか。
    訳ありの蘭方医も長屋をうかがうなか、美猫(いろおとこ)サバの飼い主、いや子分で猫専門の画描きとして長屋で暮らす拾楽は、仄かな想いを寄せあうおはまから、ある頼み事をされる。
    様子見を決め込むふりをしながら気を尖らせているサバは、その時――。
    シリーズ累計40万部突破!
    長屋を“仕切る"猫と、その子分の画描きが事件に立ち向かう「大

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    2023年07月29日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(九)

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    内容(「BOOK」データベースより)

    根津権現にほど近い「鯖猫長屋」に、盗賊「鯰の甚右衛門」が蘭方医になりすまし、姿を現す。相棒を探しているらしいが、狙いは元盗人で、長屋を“仕切る”猫サバの飼い主である画描きの拾楽―。主の危機にもかかわらず、サバはなぜか動かない。そんな折、歌舞伎役者の卵が長屋に転がり込み、涼太の部屋には座敷童まで現れて…。猫好きにはたまらない、謎解き&人情ばなし第九弾。文庫書き下ろし。

    令和5年5月18日~21日

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    2023年05月22日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(八)

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    内容(ブックデータベースより)

    長屋で一番いばっている猫のサバが、あやかし退治!?

    「鯖猫長屋」の家主で、饅頭屋を営むお智の様子がおかしいことを聞きつけた画描きの拾楽は、頼りになる猫サバを連れて店に出向く。
    ところが、不気味な白い鴉が現れて、それを見たサバは逃げ出してしまう。〝江戸で最強の猫〟を怖れさせた白い鴉の正体とは。
    一方、「二キのご隠居」の世話をしている少年・太市が、お智の店に行ったまま行方不明になっていることが明らかになる。太市は事件に巻き込まれたのか、それとも――。
    ぼんくら猫になってしまったサバは、白い鴉に再び立ち向かうことができるのか。「鯖猫長屋」に忍び寄る魔の手に、拾楽と

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    2023年05月14日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙

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    鯖猫のサバは長屋中が一目置く存在で、いつも頼もしい。猫好きには堪らない作品ですが、かわいい猫を堪能できるとともに義理とか人情が溢れてて、ホロリとさせられます。再読。

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    2023年05月13日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(七)

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    内容(ブックデータベースより)

    謎解きは猫にお任せ? それとも――。

    鯖縞模様が美しい「俺様猫」サバと、飼い主である画描きの拾楽が暮らす「鯖猫長屋」に、以前ここに住んでいた戯作者・長谷川豊山が戻ってきた。なにやら厄介事を背負ってきたようで……。
    そんな折、おてるの亭主・与六の子だと名乗る男の子が「鯖猫長屋」に現われる。動揺を隠し、気丈に振る舞うおてるに対し、サバの大将と長屋の面々は?

    今回も、サバの仕草がキュートでたまりません! 謎と人情あふれる人気シリーズ第七弾。
    文庫書き下ろし。

    令和5年5月11日~13日

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    2023年05月13日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(六)

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    内容(ブックデータベースより)

    江戸は根津宮永町にある「鯖猫長屋」の朝は、今日も賑やかだ。おてる、与六、おはま、貫八、おみつなど、長屋の面々を〝仕切って〟いるのは、鯖縞模様の三毛猫サバ。
    そんなサバには人間の子分が二人いる。飼い主で画描きの拾楽と、「成田屋の旦那」と呼ばれるほど濃いキャラの持ち主で、剣術が苦手な定廻同心・掛井だ。
    その掛井が手下の平八をかばって窮地に立たされる。拾楽がサバの力を借り、事件の核心に迫っていくと、意外な事実が見えてきて……。
    謎解きと人情が交錯する人気シリーズ第六弾。文庫書き下ろし。
    巻末に、サバが生みの親である著者について語っているので、要注目!

    令和5年5月

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    2023年05月09日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(五)

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    内容(ブックデータベースより)

    この猫、意外に人情家? サバの大将が思いがけない一面を見せる!
    長屋で一番偉い猫サバと飼い主の拾楽が暮らす「鯖猫長屋」に、「二キのご隠居」がやって来る。皆に一目置かれる臨時廻同心で、昔馴染みの女盗賊と決着をつけるため、拾楽に協力を求めてきたのだが、その女盗賊は拾楽とも浅からぬ因縁があり……。
    やがて長屋の家主・お智の饅頭屋で事件が起き、拾楽、定廻同心・掛井、サバがそれぞれ動き出す。
    サバの不穏な動きに、心がざわつく拾楽は。 謎解き&人情で大好評、累計15万部の人気シリーズ第五弾。

    令和5年5月5日~7日

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    2023年05月08日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(四)

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    内容(ブックデータベースより)

    この猫、江戸で最強!? ただものではないぞと思わせるエピソードが今回も――。
    気まぐれな美猫サバが暮らす「鯖猫長屋」で、利助・おきね夫婦が大喧嘩。その裏に怪しげな呪い師の影が……。
    そんな折、サバの妹分さくらに化け猫疑惑が持ち上がる。続けて起きた「赤子の顔の傷」事件や、とある大店の内儀の死も、化け猫の仕業だというのだ。この騒ぎと怪しげな呪い師に関係はあるのか。
    さくらの疑いを晴らそうと、飼い主の拾楽、そして長屋の面々が動き出す。存在感たっぷりの同心・掛井も駆けつける。しかしサバにはどうも気になることがあるようで――。
    キュートなサバの一挙手一投足に首っ丈。猫好

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    2023年04月30日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(三)

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    内容(「BOOK」データベースより)

    人間より偉い猫サバが仕切る「鯖猫長屋」で事件が!店子たちに愛されているおはまに、サバが毛を逆立て、飛びかかったのだ。その日おはまは奉公先で、ある大店へ届け物を頼まれたという。しかしそれが「出戻り文箱」と噂のものだった。元盗人で、今はサバの飼い主である画描きの拾楽は事情を探るが…。江戸の根津宮永町を舞台に、謎解きと人情が絡みあう、好評シリーズ第三弾。文庫書き下ろし。

    令和5年4月26日~28日

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    2023年04月28日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(二)

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    内容(ブックデータベースより)

    鯖猫長屋に取り壊し騒ぎが起き、慌てる住人達のもとにやって来たのは……。長屋で一番偉い猫サバが主役の謎解き&人情シリーズ第二弾。長屋に戻ったおはまを見て猫のサバが毛を逆立てる。一体何があったのか。人情&ミステリの香り漂う、好評「鯖猫長屋」シリーズ第二弾。

    令和5年4月11日~14日

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    2023年04月14日
  • 朝日文庫時代小説アンソロジー 家族

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    どの作品も楽しく読めます。
    特に田牧さんは、ちょっとワクワク、
    そしてほっと心が温かくなる作品を
    書かれる方だなぁと思う。
    私の憧れの江戸の町民たちが題材は
    楽しいし気持ちが良くて好きだわ。
    別(他社かな?)のアンソロジーを読んだ時は
    その作家さんの単行本で読んだ作品が
    入っていたりしてガッカリしたが
    こちらは、幾つも読んだことのある作家さんなのに
    作品はお初ばかりで嬉しい。
    こういうアンソロジーはもっと読みたいな。

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    2023年03月24日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(十)

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    店子志願の佑斎。また面倒な相手がと思ったら、意外な展開。そういう相手だったのか。天くんも可愛い。
    お医者の永徳の方が厄介だ。でも、拾楽にがサバもさくらもついてるから。さくらも、だんだんと成長して力を見せてきているね。
    お店同士の、経緯もはっきりしないいさかいのせいで表立っては仲良くできない娘2人。怖い思いもしたけど、結果オーライ。やっとうのてんでだめな成田屋掛井氏もなかなかいいとこ見せてくれてなんだか嬉しくなる。
    永徳との因縁と、おはまちゃんとの仲。
    どちらも苦労しそうだけど、がんばってね、拾楽さんw

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    2022年08月21日
  • 甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺

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    活字に馴染めない私でも、楽しく読め、とても温かい気持ちになれました。
    この本は、○○さんの「お気に入りベスト3」で知りましたが、ありがとうございました。

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    2021年10月07日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙

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    猫・江戸の長屋・ミステリーもの。お猫様の飼い主である主人公の過去とか、いなせな同心とか、とにかく登場人物が魅力的。続きがあるのでしばらく楽しめそう。

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    2021年03月02日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(九)

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    新キャラだ!
    今後も登場しそうだし、拾楽、というか黒ひょっとこを狙っているのが気がかり。
    その執着がいろんな波紋を起こしていきそう。
    サバは、今回はちょっと大人しかったかな。
    大車輪だったのがあいつだもんなぁ。
    そして、転がり込んできた元お武家さま。
    ああいう女性って怖いわー。絶対に反省とか自省とかしないだろうし。最後のあれは溜飲が下がった。
    今回はおはまちゃんとの進展がなかったのは残念。
    拾楽が、過去のこともあって引いちゃってるもんなぁ。
    読み終わったらすでに次が待ち遠しい。

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    2020年12月17日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(八)

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    今回はサバも危ないかと思った…。猫に犬に鳥に子どもにいいところを持っていかれてるけど、大人たちも良かった。白色に引っ張られて鴉が鸚鵡に思えてしまい、いちいち鴉に変換しながら読んだのでイラっとした。

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    2020年10月29日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(八)

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    サバは、ぼんくらぶりっこしてもやっぱりサバであるw
    さくらも、将来楽しみすぎる。
    で、拾楽さんは、またしてもわんこを拾ってるし。
    二キの旦那は怒ると怖い~。
    怒って見えないのがよけいに怖いよ。
    とにかく、あれで、問題児たちの将来も大丈夫だね。
    さて、おはまちゃんとの件はどうなるの~。
    早く進展させてあげて。

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    2020年03月21日
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙(七)

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    サバの大将、本当にかっこいい。
    山吹へ向ける優しさが温かくて切ない。
    サバでさえ、全てを思うようには進められない、、、
    おてる与六夫婦の隠し子騒動にびっくり。
    これこそ、雨降って地固まるだね。与六の思いの深さが嬉しくて泣きたくなる。
    おてるさんも、なんだかんだで与六には敵わないんだからー、もうっ(笑)
    黒幕のあまりの身勝手さに腹が立ってしょうがない。
    一発二発ぶん殴らせろって。
    さて、おはまちゃんとの関係、次はぐっと進展してほしいな。

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    2019年10月14日