田牧大和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
鯖猫長屋の画師・拾楽と長屋を仕切る猫のサバ。
人情あり、怪異あり、ミステリーありの
時代劇連作短編集、第十一弾。
マルチ商法からの霊感商法。その背景には過去の事件に
関わった者たちへの剣呑な陰謀が潜んでいた。更にオカルト!
そして拾楽の危機。事件の行方はどうなるのか?
其の一 雪の玉水・・・魚屋・寛八の恩人が絡む、怪しげな水。
その詐欺は霊感商法の様相も。詐欺の元締めの正体は
不明だが、拾楽とサバの事は相手に知られていた。
其の二 曼陀羅華・・・掛井と英徳が動く中、拾楽は佑斎を訪ねる。
犬のはちの行方が事件のカギを握るようだ。ところが、
危ういと思いながらも先走った拾楽は、罠にかかる。
其の三 犬神様・・・雪の玉水と犬神様の事件、その元締めの
正体が判明し、大立ち回りのクライマックスに。
拾楽に英徳、掛井、サバとさくら、佑斎と天が大活躍。
それは、はちを解き放つため。
画師・拾楽と猫のサバのコンビが活躍する、時代劇の11冊目。
孫への歪んだ愛が引き起こした事件での連作短編集。
孫自体も歪んでいたけど、更に上をゆく祖父のとんでもない
事件は、英徳に、堅気って面白い!堅気のまま、
はらはらする堅気暮らしを楽しめばよいと思わせてしまう。
なんか仲間になっちゃった感じですなぁ、拾楽さんよ。
しかも、さくらまでがタダの猫じゃないのが確実に。
其の二冒頭のつぶやきには、恐れ入りました。
気になるのは、逃げた者たちの行方。そして又三の霊。
これらは次巻かな? -
Posted by ブクログ
鯖猫長屋ふしぎ草紙、4作目。
お江戸のとある長屋で、一番偉いのは猫のサバ。
賢い猫に見透かされながら、いちおう飼い主の絵師・拾楽も活躍します。
鯖猫長屋で派手な夫婦げんかが。その理由とは。
サバの妹分の可愛い猫・さくらに、化け猫疑惑が持ち上がる?
ほうってはおけない拾楽と、成田屋こと掛井同心。
助けられた狐が恩を返そうとしてとり憑くという怪異。
こんな話が出てくるのがさすが「ふしぎ草紙」です。
怖さがあっても、人情話。
軽やかなサバのカッコよさ、一見へにゃへにゃしているが腕には覚えがある拾楽。
そして、存在感は濃く熱いが腕はからっきしの掛井の旦那。そこに意外な特技が‥! 笑えます。
大店の娘の暗い気持ちからの行動や、哀しい展開もありつつ。
様々な要素を取り入れ、お気楽すぎないが、重すぎもしない、ちょっときゅんとしたり、ほっとしたりするような。
気分よく読めるシリーズです。