田牧大和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
鯖猫長屋ふしぎ草紙、シリーズ2作目。
並外れた猫サバが謎の解決を導きます。
江戸の根津にある棟割り長屋で、一番偉いのが猫のサバ。
白地にサバ柄と茶色が少し入った美猫で、賢く堂々としています。
飼い主は売れない絵描きの拾楽(しゅうらく)。訳あって住んだ長屋にはすでにサバがいて、サバの方が何かと威張っているのでした。
住人が減った鯖猫長屋に存続の危機が…!
新しい家主が現れる?
そんなところへ、団扇売りの新入りが。
戯作者の豊山の様子がおかしい。
人気者過ぎて仕事に集中できないため、引っ越してきたのだが…何かにとり憑かれている?
拾楽は関わりたくなくとも、引っ張り出される羽目に。
見た目は優しげだが人と深く関わろうとしない拾楽。
若気の至りで義賊「黒ひょっとこ」だったことを隠し、身を潜めて生きているのだが、同心の掛井に見抜かれていました。
「成田屋」とあだ名される濃いめの美男で勢いがある掛井だが、実は腕っぷしは立たないので拾楽の方が強かったり。
しだいに、いいコンビになっていく様子。
翡翠の玉の持ち主を探すことになったり。
かわいらしさと切なさもありのお話。
長屋の住人達も様々で、隣のおてるはしっかり者、若いおはまはけなげ、その兄はちょっとうっかり屋。
子猫のさくらも登場。
1作目では、話がどういう方向へ行くのか。わからないところがありましたが。なるほど…
安定の面白さになって来てます☆ -
Posted by ブクログ
鯖猫長屋といつしか呼ばれるようになった長屋。
というのも、鯖柄の賢い猫・サバが一番偉いから。
何かと起きる事件に画師・拾楽が巻き込まれては、サバが事件を解決?
連作短編集、1作目です。
あまり売れてない画師・拾楽。
長屋の部屋に住んでいるサバは、朝から爪を立てて堂々と世話を要求してくるのでした。
近所中の猫を従えることもできる、長屋の住人に危機を教えたこともあるため、今ではサバの大将と尊敬されているという。
新しい住人のお智がやってきた理由は?
美人で気が強いお智がそれなりに気を使った恋のさや当てとは。
魚屋の貫八は、甘い考えで妙なことに手を出しがち。
高値で売ったうちわが元で…?
しっかり者の妹を悲しませちゃいけませんね。
読売本の作者・豊山に起きた怪異の謎は?
サバを譲ってほしいという申し出の意味は。
物腰柔らかな新入り・主水介と、「成田屋」とあだ名される同心の狙いとは。
大晦日に現れた犬のアジ。
猫のサバの弟分ということになったから、アジなのです。
犬の不可思議な行動の理由を解き明かす拾楽。
犬もいいですよね…哀しいけれど、いい話でした。
謎の人物のモノローグが最初に出てきて、何度もさしはさまれ、次々に登場する人物のどれとどう関係するのか?
ひょうひょうとして覇気がない拾楽の正体含め、やや暗い面があり、事件がらみの話は必ず出てきそう。
ふしぎ草紙ってぐらいですから、怪異めいた不思議な出来事もあるのかな…
何よりも、並みはずれた猫のサバの存在感が素晴らしく、猫にはそういうところあるよねと猫歴が長いとけっこう実感もあるのです。
楽しみなシリーズ☆