いとうあつきのレビュー一覧

  • チカクサク

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    タイトルや表紙ではどういう話かほとんど情報がなく、読み始めてからも自伝的小説?いや・・・? と、どこに連れてかれるか分からないままページをめくる感覚を久々に味わいました。最後断片的なエピソードが一本にまとまったのはびっくりした。信頼できる作家さんですがすごい剛腕。

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    2025年01月18日
  • 花守家に、ただいま。 星合わせの庭先で

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    桜子と、義母と、夫の前妻の娘。三世代の血のつながらない3人で暮らす花守家。
    血縁という確かな繋がりがないが故に遠慮したり気負ったり、最初はぎくしゃくしながら始まる生活だけれども、徐々に家族という輪郭が作られていく。

    家族は心休まる温かな居場所。
    「おかえり」「ただいま」
    毎日帰る場所があり、毎日迎えてくれる人がいる。そんな場所が家族というものなのだ。

    季節めぐり様相を変えていく花守家のハナミズキと共に、穏やかな生活が営まれていくのだろうと感じられた。

    「自分の中にほんの少しでも好きって思える部分があるだけで、ちゃんと背筋を伸ばせるようなきがするから」
    このお守りのような素敵な言葉が心に残

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    2025年01月12日
  • チカクサク

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    ネタバレ

    戦争の傷あと残る時代の子供、英治の話。
    子供ならではの視点ではあるが、今の時代の子供とは全く違う重みのある人生を生きている。

    幼少期はずっと話すことができず、弟を亡くす事故の衝撃で声が出る、飼い犬の子供が次々居なくなる、学校に行けなくなる、友達関係、絵師の魂こもった絵の事。養蜂をするおじさんとの秘密。

    ファンタジーのような、現実のような、日々。
    少年が一皮むける。

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    2024年12月19日
  • さよならの向う側 i love you

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    色々な小説を読みすぎてなのか、だんだんとある意味大人になってきてしまったからか、ここ最近「感動作!涙腺崩壊!」とか謳った書籍や映画を観てもびくともしなかった私でしたが、この作品はもう……うるうる来ました!
    響く!心に響きまくる作品!

    今生きてること、大切な人を改めてきちんと想うことを当たり前に考えていてはダメだよな、と考えさせられた。

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    2024年12月11日
  • 見えるもの 見えないもの 翔の四季 春

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    「翔の四季」シリーズ 春

    翔の耳に遅れて届くようになった音によって、同級生の会話を詳細に聞き取れてしまう。
    知里が「トイレの花子さん」のふりをして同級生をおどかしたということから、自分のかわった「力」を言い、杏も怒りを感じた相手に危害を加えてしまう特殊な能力を気にしている。
    涼も霊が視えることから近隣でも噂のある首なし女とみんなといっしょに立ち向かう。

    「見えるもの」「見えないもの」について考えていた翔も見えたものだけで判断するのではなく、見えないもののなかにも大切なものがあり、いつでも見れる思い出もあることことがわかったのではと思う。

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    2024年11月27日
  • こえてくる者たち 翔の四季 冬

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    「翔の四季シリーズ」 冬

    翔のクラスに転校生の鞍森杏がきた。
    翔のマンションの隣りに杏が住んでいることに気がついたのは、声を聞いたからだった。
    杏が飼っているハムスターの謎は、祈禱師の祖母が関係するのか…
    今回は、杏と翔と友だちの涼、そしてハムスターを飼っているという涼の幼馴染でもある知里と4人で下校することが多くなり、不思議な体験をするようになる。
    今作は「こえて」くるものでそれは、「かまいたち」の事件である。
    ちょっと危険な体験だけど、なんやかやと父親が言うことで、翔の家族って良い関係だなとつくづく思った。


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    2024年11月27日
  • 黒と白のあいだで 翔の四季 秋

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    「翔の四季」シリーズ 秋

    もの思う少年・翔をとりまく1年間〜夏を読んでから少し間が空いてしまったが、読みだしてから翔の家族や涼のことを思いだした。

    今回は、翔がスポーツカーを見たあとで、その音が何十秒かずれて聞こえることに気がつく。

    近所で起きた不審火は、カラスが線香を咥えて飛んでいたことに関係するのか…
    学校内での同級生が持ってきたレアカードの盗難事件は、友だちの涼が犯人を見つけるが…

    前作は、「見えていないこと」にきづいた翔だったが、今回は「きこえていないこと」に思いがむく。

    小学生にしては、涼の考え方が大人で盗難犯を公にすることもなくおさめたことは、正しいこととは何かを考えさせ

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    2024年11月27日
  • さよならの向う側 [文庫版]

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    涙がポロっと落ちるような物語。
    人生何があるか分からない、次の瞬間には
    もう大切な人には会えないかもしれない。。。
    後悔しないためにも、大切な人には
    素直に自分の気持ちを伝えたくなりました。

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    2024年11月26日
  • 森と、母と、わたしの一週間

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    中学2年の野々歩は、学校でボッチになる怖さからストレスを溜めていた。
    祖母の葬式のあと、実家に残ったまま帰らぬ母のことを思い、学校へ登校せずに祖母の家のある田舎に向かった。
    田舎の家は誰も居ず、町で見かけた「森のようちえん コロボックル」のポスターと同じ文字が書いてあるクリーム色のバンが目の前を横切り、思わず走り出した野々歩。
    広場に着いたバンから次々と幼稚園児が飛び出してきて…
    最後に降りてきたのは、なんと母である。
    ボランティアをしているという母といっしょに翌日から森のようちえんに行く野々歩。

    滞在している1週間で野々歩が体験したことは、自然に囲まれて自由に自分たちだけで楽しむ子どもたち

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    2024年11月22日
  • 春は馬車に乗って(乙女の本棚)

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    タイトルが綺麗だなと思ったのと、著者の本は読んだことなかったので手に取った。
    ラスト、ふたりのやりとりが好き。春が来たんだな。というのがかなしいしさみしいし、でも救われるような思いでもある。

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    2024年09月23日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

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    心があたたまる物語でした。
    また思わず、お腹が空き、食べてみたいなと思いました。

    自分の気持ちに素直になれば、いつかのタイミングで大切な人に会えるのでしょうね。

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    2024年09月22日
  • 京都東山邸の小鳥遊先生

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    最初はかなり生意気なキャラで苦手だった英輔だったが周りに支えられ頑張ってる姿に葉月と一緒にプロデュースしている気分になり最後は全力で応援していた。いい俳優になったよ~

    姉妹と黒崎さんの関係は途中ギスギスな関係に陥ったが本当に美沙がいい子で恨めないキャラだったからか円満に落ち着いてよかった。黒崎さん罪な男ですね。

    紅葉時期に京都行ったことないから行ってみたいなー。
    話のテンポも良く京都の町並みや料理もしっかりのせてきて飽きがこなかった。本の表と裏の想定が凝っててよかった。裏はお仕事モードなのね。

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    2024年09月08日
  • かげろうのむこうで 翔の四季 夏

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    中学受験を控えた翔が、ふとしたことから高宮さんと飼い犬トラウムと出会い、夏休みの塾に行く前に週に二回の散歩を頼まれる。

    同じマンションに住む芸能人と知り合ったり、人には見えないものが見えると言う同級生との会話など日常の何気ないやりとりのなかで、それぞれのおもいを感じている。

    見えると言う同級生のことも嘘や誤魔化しだと非難することもなく、困っている芸能人のことも何とかしようと頑張る翔。

    この夏は、高宮さんとトラウムとの出会いと別れを一度に経験したけれど、後悔よりも良い思い出になったのではないだろうか。
    哀しい夏というよりも一生忘れられない夏になったことだろう。



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    2024年09月01日
  • 花守家に、ただいま。 星合わせの庭先で

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    血縁関係ってそこまで重要なものではないんだなっと感じた。
    本当に相手を思いやる気持ちが大切だと。
    旦那さん、透さんが亡くなったのはすごくつらかったし、なんで自分が生きてるのって思ってしまうけど、それでもご飯は食べないといけない。
    人と人だと、傷つけ合うこともあるかもだけど、
    人でしか紡げないこともあるんだなと感じました。

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    2024年08月23日
  • 京都東山邸の小鳥遊先生

    購入済み

    気分は場外ホームラン⚾️❓️

    時間を忘れて一気読み❗️
    夜中12時に読み始めて 気付いたら朝😪
    ジェットコースターみたいな話の流れは 多少の意外性はあるものの 素直に楽しめました。
    読み終わったときは…場外ホームラン⚾️級‼️の面白さだと思いました😁

    #スカッとする #ドキドキハラハラ #カッコいい

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    2024年08月23日
  • 見えるもの 見えないもの 翔の四季 春

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    「翔の四季 春」、これで夏から始まって最終章かな。
    翔の仲間はみんな何らかの特異な能力を持っているみたいだ。
    この世の中、目に見えているものだけではないのかも。それぞれの能力を活かし、協力して「見えるもの」と「見えないもの」に向き合っていく仲間。大人になってもかけがえの無い友達になっていきそうだ。
    翔という少年は思慮深い少年だ、そして周りの人々のことを考えすぎてしまうくらいだ。
    まだまだ続きが読みたい、翔達の成長がみてみたい。

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    2024年08月16日
  • 木精(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    絵がとても綺麗です。
    いとうあつきさんは、教育学部、保育士さんという経歴なことに驚きました。
    それでこんなに美しいイラストをお描きになられるなんて…
    やはり才能と努力なのかなと思いました。

    お話はやまびこの話でしょうか。
    大人になったから返ってこなかった、
    と幻想的なままにしたい気持ちがあったのかなあと思いました。
    子供の気持ちのまま読みたいものです。


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    2024年07月31日
  • 花守家に、ただいま。 星合わせの庭先で

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    おかえりってちゃんと言いたいな。

    読み終わって本を閉じて、そんな気持ちになる。
    ただいまと帰る家がある。おかえりと言う相手がいる。
    それはいとおしいことなんだなとしみじみ。

    花守家が来年も再来年もこんな風に七夕を迎えて過ごしていくんだなとおもうと、しあわせな気持ちになるし、おいしいごはんをお腹いっぱい食べて、明日も強く生きていきたいものです。

    私的にこのみちゃん推しです。

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    2024年07月09日
  • 木精(乙女の本棚)

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    森鷗外文学忌、鷗外忌
    森鷗外といえば、「寒山拾得」が好きなのだけど
    今年は「ハルロウ!」

    歩き始めた頃から通う山の谷間
    少年の
    「ハルロウ!」に答える木精
    少年の成長は、声の変化と共に
    自然をありのまま受け入れる
    少年は思考し始める
    彼の大切だったものを大切なまま次の少年達へ

    イラストはいとうあつきさん
    木精が思いの外具現化されている
    山間の街並み、谷川、夜の村 すべて美しい

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    2024年07月09日
  • こえてくる者たち 翔の四季 冬

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    この人の作品はちょっと不可思議なストーリーですごく面白いです!!
    オカルト系?がすきな私にとっては本当に最高にワクワクしました!

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    2024年07月02日