いとうあつきのレビュー一覧

  • 木精(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    乙女の本棚シリーズにしては珍しい?明るいイラスト&明るい内容の短編の一冊。
    少年の成長を美しく、寂しくも爽やかに描いている。
    乙女の本棚シリーズは、購入の前にまず原作を読むのだが、今回はイラストの力で、より主人公の成長の鮮やかさと爽やかさが伝わってきた。
    わりと暗い話、それにあわせたイラストが多いシリーズではあるが、こういう明るい作品もとても良い。

    0
    2023年09月29日
  • さよならの向う側 Time To Say Goodbye

    Posted by ブクログ

    シリーズ3作目。
    「さよならの向う側」に行く人(動物)が、今までとは違うパターンになっていて、新鮮な気持ちで読めた。
    「真夏の夜の夢」と「手紙」が特に良かった。
    亡くなった後も、こうやって遺された人の中でしっかりと生き続けていられるのって幸せなことだなと思う。
    そんな風になれるように、周りの人と繋がっていたいなと感じた。

    0
    2023年09月08日
  • さよならの向う側 Time To Say Goodbye

    Posted by ブクログ

    『さよならの向う側』シリーズ。
    40年間『案内人』をやっていた谷口さんがついに役目を終えた。
    感動の完結編?なのかな?泣けました。

    0
    2023年08月13日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

    Posted by ブクログ

    3作目。
    ただのキッチンカーかと思いきや、
    全然違った。
    そんな店ある?
    あまりのぶっ飛んだシチュエーションに、
    ちょっと引いてしまって、
    いまいち話に感動できなかったかな。

    一つ一つは良い話なんだけれども。

    0
    2023年07月30日
  • 春は馬車に乗って(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

     乙女の本棚シリーズから、横光利一さんといとうあつきさんのコラボ作品「春は馬車に乗って」です。なんともきれいな色使いのいとうあつきさんのイラストは、とってもステキです!

     内容は、肺の病に侵され余命わずかな妻を看取る夫のお話です。病に苦しみ、夫にあたるしかない妻…夫も妻に振り回されながらも妻に寄り添い続けた結果、妻も自身の病を受け入れられるようになっていく…。最期は、妻に春いっぱい感じられるスイトピーを抱かせ、「この花は馬車に乗って、海の岸を真っ先きに春を撒き撒きやって来たのさ。」と…。

     「キューブラー・ロスの死の受容」というものがあります。「否認 怒り 取引き、抑うつ、受容」…この5段

    0
    2023年07月21日
  • さよならの向う側 Time To Say Goodbye

    Posted by ブクログ

    シリーズ3作目の本著。前作からの期待を裏切らない感動作でした。
    親から子へ、子から孫へと伝えられるバトンと、同じ時を生きる隣人と繋がっていく輪。
    その両方に、自分という人間が生かされているのだと感じた。

    この人生の中で、自分は何を受け取り、何を伝えて生きていきたいか。
    自ら選別することは難しいけれど、少なくとも誰かの人生を明るくする何かを与えられる生き方をしたいと思った。

    0
    2023年07月08日
  • さよならの向う側

    Posted by ブクログ

    自分にとって、大切な人の事を考えてしまう。
    最後に会いたい人は誰だろ?と、悩む。
    一つ一つの物語に人の人生が詰まっていた。
    悔いがないように生きてみたいですね。

    0
    2023年07月05日
  • さよならの向う側

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    死んだことを知らない人に会いに行く物語
    子供の大丈夫が本当に大丈夫と感心したとき、
    親の気持ちを知ったとき、何気ない日常が幸せと感じたとき、本当に大切にしている人にまた会えた時
    それぞれの感情が身に染みて温かい気持ちになった。
    すんなり読めた小説

    0
    2023年06月16日
  • 星屑すぴりっと

    Posted by ブクログ

    難病のいとこが小さく呟いた願いを
    拾って、握りしめたイルキくん
    関西出身のハジメくんと、青春18切符の旅に出る!

    めっちゃ岡山弁満載!!!+関西弁
    馴染みのない人は、脳内でどうやって再生されるんだろう?こてこてのイントネーションで、ぜひ!!

    0
    2023年05月12日
  • さよならの向う側

    Posted by ブクログ

    亡くなってすぐの人が、24時間だけ現世に戻って会いたい人に会える。ただし、会えるのは自分が死んだことを知らない人だけ…。
    ちょっと泣けた。
    案内人のほんわかした雰囲気が良かった。
    案内人さんが案内人になった話もすごく良かった。
    極甘のマックスコーヒーが飲みたくなった。
    (お菓子とかクリームになったお土産シリーズはよく売ってるけど、肝心のマッ缶は見かけない気がするなぁ…。)

    0
    2023年04月29日
  • こえてくる者たち 翔の四季 冬

    Posted by ブクログ

    翔の四季、3作目。クラスメイトたちの能力が際立ち始める本作、いよいよ斉藤センセイの本領発揮といった感じです。春につながる冬の物語、6年生になった翔くんたちの活躍も楽しみです。

    0
    2023年03月29日
  • こえてくる者たち 翔の四季 冬

    Posted by ブクログ

    平凡な日常生活の中に魔法や時間差聴覚、祈祷、霊など亀毛兎角なモノが登場する特徴的な作品。
    読後、何とも言えない不思議な気持ちになる。

    0
    2023年03月04日
  • 春は馬車に乗って(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    横光利一、初めて読む作家。病気治療中の妻と、それを支える夫の、静かな日々の話。
    締め切りのある仕事を抱えながら、もっと構って欲しがる妻の看病との両立でいっぱいいっぱいになり、時おり衝突しながらも支え合う姿は、第三者である読み手の私たちの目にはそれでも仲睦まじく映る。
    部屋から見える庭の松の葉、鈍い亀、ダリヤの球根、野の猫、水平線、遠くの光る岬。それらすべての情景描写が美しかった。
    春がくるということが、これほどよろこばしいことのように思えたのはずいぶん久しぶりな気がする。

    「まア、じっとしてるんだ。それから、一生の仕事に、松の葉がどんなに美しく光るかっていう形容詞を、たった一つ考え出すのだね

    0
    2023年03月01日
  • さよならの向う側

    Posted by ブクログ

    自分が最後に思い出す人生はどんな場面だろうかと考えた。その場面が今現在だろうと想像できた自分は、なんと幸福な毎日を生きていることか。

    0
    2023年02月27日
  • さよならの向う側 i love you

    Posted by ブクログ

    2021年6月に刊行された『さよならの向う側』の続編。
    「月の光」「明日への手紙」「I Love You」「糸」4話収録の連作短編集。

    『さよならの向う側』と呼ばれる場所。
    そこに辿り着いた死者は道先案内人から『一日だけ現世に戻り、逢いたい人と最後の再会を果たす事が出来る』と告げられる。
    但し『あなたが死んだことをまだ知らない人』という条件付き。

    ファンタジー色が濃いように見えて描かれているのはリアルな人間模様。

    死をテーマにしながら行間からは人の温かさと深い愛情が溢れ幾度も涙腺が緩む。

    これは紛れもなく再生の物語。

    0
    2023年02月18日
  • さよならの向う側

    Posted by ブクログ

    「Heroes」「放蕩息子」「わがままなあなた」「サヨナラの向う側」「長い間」
    5話収録の連作短編集。

    『さよならの向う側』と呼ばれる場所。
    そこに辿り着いた死者は、道先案内人から『一日だけ現世に戻り逢いたい人と最後の再会を果たす事が出来る』と告げられる。

    但し『あなたが死んだことをまだ知らない人』という条件付き。

    ファンタジーの様だが其々のエピソードに胸を突かれる。

    家族や友人、大好きな人達との突然の別れを嫌でも思い出す。

    明日が来る保証なんて何処にもない。
    生まれた事の奇跡といくつもの縁を想いこの世界が愛おしくなる。

    0
    2023年02月18日
  • さよならの向う側 i love you

    Posted by ブクログ

    1話だけ読んだものの死の概念がとてもライトに画かれていて読むのを中断してしまいました。
    サラサラと読めるけれど現実に身近な死を経験してしまうと少し違和感を感じる本でした。

    0
    2023年01月29日
  • さよならの向う側

    Posted by ブクログ

    2022年9月から10月に掛けて日テレ系で放送された上川隆也出演の連ドラの原作。続編も出ているが、この巻の4話がそのままドラマ化された。どの話もなかなかいいと思う。なかなか難しいテーマだよね、24時間以内に死んだことを知らない人で誰に逢いたいかって・・・

    0
    2022年12月27日
  • 黒と白のあいだで 翔の四季 秋

    Posted by ブクログ

    小学生にしてはちょっと冷静すぎる翔。友だちの涼も大人っぽく冷静。
    二人の日常にちょっとした事件が起こり、二人で解決していく。
    翔には最近、時間差で音や声が聞こえる現象が起こるが、このことが事件解決のきっかけにもなるの。
    視覚と聴覚の時間差、人には聞こえないことが聞こえるということか。
    事件解決後に翔の父親が動物園で語った言葉が印象に残った。
    「正義っていうのは、守るものがあってこそで、何を守るかによって、正義はかわってくる。」
    同じ事象でも見る側によって全く反対になってしまうこともある。
    何が正義かなんて軽々しく言えないと改めて考えさせられた。
    こういうことを子どもに語れる大人って大事だ。

    0
    2022年12月07日
  • 黒と白のあいだで 翔の四季 秋

    Posted by ブクログ

    日常と非日常のぎりぎりのところで繰り広げられる、翔くんの物語。ちょっぴり垣間見える哲学的な思考の芽生えも作品の魅力。時々週末にデートする、翔くんのパパママも素敵です。

    0
    2022年11月06日