いとうあつきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小学生にしてはちょっと冷静すぎる翔。友だちの涼も大人っぽく冷静。
二人の日常にちょっとした事件が起こり、二人で解決していく。
翔には最近、時間差で音や声が聞こえる現象が起こるが、このことが事件解決のきっかけにもなるの。
視覚と聴覚の時間差、人には聞こえないことが聞こえるということか。
事件解決後に翔の父親が動物園で語った言葉が印象に残った。
「正義っていうのは、守るものがあってこそで、何を守るかによって、正義はかわってくる。」
同じ事象でも見る側によって全く反対になってしまうこともある。
何が正義かなんて軽々しく言えないと改めて考えさせられた。
こういうことを子どもに語れる大人って大事だ。
翔 -
Posted by ブクログ
かつて、山の上にあった廃業したはずの遊園地、
「天空遊園地まほろば」は、死者に会える遊園地。
大切な亡くなった人ともう一度会いたいと強く願う人にのみ遊園地への招待が届き、入園できる、
だが入場者は決して泣いてはいけない。泣いてしまえば、その人との思い出が消えてしまう。
各話で登場する遺された人達は、切なる願いを
持ちながら遊園地へと向かう。
亡くなった人とその場所で再会できるが、彼らは
死者ではない。時間が、指定する彼らの亡くなる
前に戻っているだけである(タイムリープ)
未来は変える事は出来ないが、各話で登場した
遺された人達は大切な人達と再会することに
よって、自分の生き方を見つめ直すこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ少年の中の悪魔が少年を支配するまでにならなくって良かった。
悪魔のような要と生活を送る日々の中でも、少年に少しでも手を差し伸べてくれる人たちがいて本当に良かった。
物語の中でそっと少年を助けてくれた大人たちのような人に私もなりたい。
この本の中で少年は自分の心の中の悪魔と戦うけど、この悪魔って誰の心の中にも居るっていうか、
悪魔ではなくただの言い訳にしか過ぎなくて。
少年の悪い言い訳を悪魔と感じていて、それを悪魔だと感じ取れた少年だからこそ救われたと思った。
世の中の多くの人が自分の中で言い訳や偏見を都合よく処理して自分の中の悪魔に気付けてないのに
少年は本当に偉かった。
この少年がこ