いとうあつきのレビュー一覧

  • さよならの向う側

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    「Heroes」「放蕩息子」「わがままなあなた」「サヨナラの向う側」「長い間」
    5話収録の連作短編集。

    『さよならの向う側』と呼ばれる場所。
    そこに辿り着いた死者は、道先案内人から『一日だけ現世に戻り逢いたい人と最後の再会を果たす事が出来る』と告げられる。

    但し『あなたが死んだことをまだ知らない人』という条件付き。

    ファンタジーの様だが其々のエピソードに胸を突かれる。

    家族や友人、大好きな人達との突然の別れを嫌でも思い出す。

    明日が来る保証なんて何処にもない。
    生まれた事の奇跡といくつもの縁を想いこの世界が愛おしくなる。

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    2023年02月18日
  • さよならの向う側 i love you

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    1話だけ読んだものの死の概念がとてもライトに画かれていて読むのを中断してしまいました。
    サラサラと読めるけれど現実に身近な死を経験してしまうと少し違和感を感じる本でした。

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    2023年01月29日
  • さよならの向う側

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    2022年9月から10月に掛けて日テレ系で放送された上川隆也出演の連ドラの原作。続編も出ているが、この巻の4話がそのままドラマ化された。どの話もなかなかいいと思う。なかなか難しいテーマだよね、24時間以内に死んだことを知らない人で誰に逢いたいかって・・・

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    2022年12月27日
  • 黒と白のあいだで 翔の四季 秋

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    小学生にしてはちょっと冷静すぎる翔。友だちの涼も大人っぽく冷静。
    二人の日常にちょっとした事件が起こり、二人で解決していく。
    翔には最近、時間差で音や声が聞こえる現象が起こるが、このことが事件解決のきっかけにもなるの。
    視覚と聴覚の時間差、人には聞こえないことが聞こえるということか。
    事件解決後に翔の父親が動物園で語った言葉が印象に残った。
    「正義っていうのは、守るものがあってこそで、何を守るかによって、正義はかわってくる。」
    同じ事象でも見る側によって全く反対になってしまうこともある。
    何が正義かなんて軽々しく言えないと改めて考えさせられた。
    こういうことを子どもに語れる大人って大事だ。

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    2022年12月07日
  • 黒と白のあいだで 翔の四季 秋

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    日常と非日常のぎりぎりのところで繰り広げられる、翔くんの物語。ちょっぴり垣間見える哲学的な思考の芽生えも作品の魅力。時々週末にデートする、翔くんのパパママも素敵です。

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    2022年11月06日
  • かげろうのむこうで 翔の四季 夏

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    斉藤センセイのシリーズもの、小学4年生の翔くんのお話し。テンポよく読める作風はセンセイならでは。「四季」とあるので、夏以降の続刊が楽しみです。

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    2022年11月04日
  • 星屑すぴりっと

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    児童書。
    多発性硬化症になった従兄弟のせいちゃんのために、観たがっている映画を探し当てて届けたイルキ。
    方言がうまく使われていて、温かい気持ちになった。
    「ヒッツキモッツキ」って、可愛すぎて日常使いしたいくらい。

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    2022年11月01日
  • かげろうのむこうで 翔の四季 夏

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    小学生の翔は高宮さんというおじさんと犬のトラウムと知り合いになり、夏休みの間、トラウムの散歩を頼まれる。
    大人同士の付き合い方を学んだり、見えないものが見える友達の気持ちに寄り添ったり、同じマンションに住む芸能人とちょっとした友達になって色々なことに出くわしたりと目まぐるしい。
    いろんなことに遭遇しながら素直に成長していく姿が爽やかだ。
    周りの大人の関わり方が大事だなあ、と思った。

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    2022年10月06日
  • かげろうのむこうで 翔の四季 夏

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    ルドルフとイッパイアッテナの作者。翔は近所のおじさん「高宮さん」から夏休みの間、シェパードのトラウムの散歩を頼まれる。幽霊の見える友達や、トラウムの不思議な感性、高宮さんの秘密、ファンタジーではないが、こんな事あったらいいな、あるかもしれないと思う。終わり方がとても良い、ほろっとさせる。

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    2021年12月20日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

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    幻のビストロ。
    猫のようなギャルソンとシロクマのようなシェフが、美味な料理でもてなす。さらに音楽や絵画など素敵な芸術も相まって、五感が幸せになる空間。
    ビストロは、人を探しながらさまざまな地域へ行き、手がかりを集めながらおいしい料理を追い求めている。

    ビストロを訪れる人々の心を満たす物語と、ビストロの2人が探し人を求める物語の2つの軸で進んでいく。おいしい物語は読み手の心も満たしてくれる、そんな素敵な一冊だった。

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    2025年12月14日
  • 天空遊園地まほろば

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    死んだ人に会えるおはなしは、わりとあるけれどタイムリープをして会う設定は、はじめてのようなきがする。最後のおはなし。90歳になってもずっとひきづってしまう想いは、あるのだなと。後悔のない人生など、ないのだろう。それでも、時間はながれていく。

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    2025年12月12日
  • 天空遊園地まほろば

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    かつて、山の上にあった廃業したはずの遊園地、
    「天空遊園地まほろば」は、死者に会える遊園地。
    大切な亡くなった人ともう一度会いたいと強く願う人にのみ遊園地への招待が届き、入園できる、
    だが入場者は決して泣いてはいけない。泣いてしまえば、その人との思い出が消えてしまう。
    各話で登場する遺された人達は、切なる願いを
    持ちながら遊園地へと向かう。

    亡くなった人とその場所で再会できるが、彼らは
    死者ではない。時間が、指定する彼らの亡くなる
    前に戻っているだけである(タイムリープ)
    未来は変える事は出来ないが、各話で登場した
    遺された人達は大切な人達と再会することに
    よって、自分の生き方を見つめ直すこ

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    2025年12月11日
  • 少年と悪魔

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    母親が恋人の大金を持って逃げ出した

    母親の行方はわからず恋人の要と一緒にいることとなった一輝

    一輝は小学四年生の途中までしか学校に通っておらずその後は住所を持たず要とホームレスをしたり女性の家を回っていた

    そんな中知り合った優しい人々

    ある日要から金がいると当たり屋をやれと言われ逃げ出し警察に駆け込み保護を受ける

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    2025年11月27日
  • さよならの向う側

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    短編集。あの世に行った後に、24時間だけ戻って会いたい人は誰ですか?

    生きている今、目の前に居る人を大事にせねば(とは思うが、今朝はコーヒーのことで目の前の人とケンカした)

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    2025年11月11日
  • 少年と悪魔

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    最後の方までず〜っと重く、鬱小説に近いような感じだった。ホントにヤツは悪魔だし、実際こういう子がいるのだろうと思うだけでも読んでいて苦しかった(⁠个⁠_⁠个⁠)
    複雑な構成もなく、数時間で読めた。

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    2025年11月07日
  • 天空遊園地まほろば

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    ネタバレ

    亡くなった人に、一度だけ、1時間だけ会える遊園地。ただし泣いたら大切なものを失う…

    亡くなった大切な人と再会することで、前に進める、5話の短編集。

    すれ違っていた、わざと優しさから隠していた、素直になれなかった、ということが分かり、過去の出来事も昇華できた、というのが良い。

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    2025年11月05日
  • 少年と悪魔

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    ネタバレ

    少年の中の悪魔が少年を支配するまでにならなくって良かった。

    悪魔のような要と生活を送る日々の中でも、少年に少しでも手を差し伸べてくれる人たちがいて本当に良かった。

    物語の中でそっと少年を助けてくれた大人たちのような人に私もなりたい。

    この本の中で少年は自分の心の中の悪魔と戦うけど、この悪魔って誰の心の中にも居るっていうか、
    悪魔ではなくただの言い訳にしか過ぎなくて。
    少年の悪い言い訳を悪魔と感じていて、それを悪魔だと感じ取れた少年だからこそ救われたと思った。

    世の中の多くの人が自分の中で言い訳や偏見を都合よく処理して自分の中の悪魔に気付けてないのに
    少年は本当に偉かった。
    この少年がこ

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    2025年11月05日
  • さよならの向う側 [文庫版]

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    可もなく不可もなく。命がテーマのよくある感動系小説だった。設定に惹かれて読み始めたけど、深読みしすぎて肩透かしを喰らった感じ。ちょっと期待値を上げすぎてしまったかも。

    24時間という制限があるからか、一つ一つのストーリーに深みがあまり感じられなかった。中学生や高校生が読むくらいだったらちょうど良さそう。

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    2025年10月24日
  • 木精(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    少年時代、よく山に登って木精と遊んでいたフランツ。少年から青年に移り変わっていく中で、木精との交流はできなくなってしまいます。

    実際のこだまではこんな事は無いと思いますが、挿絵の影響もあって、物語でのこだまは何だか幻想的です。不思議なお話でした。

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    2025年09月23日
  • 木精(乙女の本棚)

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    フランツはいつもここに来てハルロウと呼ぶ

    森鴎外のかなり短めの作品。
    優しい感じのイラストも相まって絵本のように楽しめた。文章の配置デザインも凝って良い!
    さみしさを感じつつ爽やかな物語を楽しめました。
    ハルロウって語感がいいよね。

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    2025年09月19日