【感想・ネタバレ】さよならの向う側 i love youのレビュー

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Posted by ブクログ

 前作『さよならの向こう側』のその後を描いた、『生』と向き合う連作。

 死んだ後に二十四時間だけ、現世に戻ることができる『さよならの向こう側』を訪れた人たちは、それぞれ死んでから自分や他人の『生』に向き合うことになるように思います。
 戻れるのは二十四時間の間だけ。
 会うことができるのは、自分が死んだことを知らない人だけ。
 その制限の中で、誰に会って、どこに行って、何をしたいのか。
 前作に続いて提示される物語の中に、今回はサブタイトルの通り『I love you』という想いが強く紐づいています。
 夏目漱石は「月がきれいですね」と訳し、二葉亭四迷は「死んでもいいわ」と訳したと言われる(本当は直接訳したものではないようですが)『I love you』を、自分だったらどう訳すのか。
 その一つの答えとして最後に示された言葉が印象的でした。
 人を愛するということは、その人のために生きるということ。そんな強く深い情を抱くことができる相手がいることを、少し羨ましく思います。

 前作で登場したエピソードに触れたり、今作の中でも先に出てきた話の登場人物が再登場したりと、物語のつながりも楽しむことができる一冊です。
 身近にいる人を大切にしたくなる、読後感の良いお話でした。

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2024年03月26日

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第二作目

一作目も好きだったけど、今回も好き!
一気に読んだ。
じーんとするけど、ほんわり優しい気持ちになれる。
今から三作目読みます。

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2024年02月09日

Posted by ブクログ

シリーズ2作目。
個人的にちょうど色々あったタイミングで読むことになった。
シリーズの他の作品もよかったのだけど、読み手の私の心境の変化のせいか、以前よりぐっと心に染みた。
24時間でも現世に戻ってこられたり、死後にもさよならの向う側のような世界が待っているといいなと思う。
そして残された時間があるのなら、会いたい人に会って一日一日を大切にしなきゃなと、当たり前のことを改めて痛感した。

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2023年10月30日

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今の自分に最も必要な答えを与えてくれた一冊。
この本に出会えたことに感謝したい。
今の自分にできることはまだあるじゃないか!
と背中を優しく押してもらえたような気持ちになった。

「I love you」をどう訳しますか?と問われ、私は「ずっと心の中でいつまでも」という言葉が心の中に浮かんできた。

人生の最後に会いたい人。私は誰と会いたいと思うのか。
そして私の姿を知らない人にしか会えないとなった時、私も涼風のように会える人全員に会いに行こうとするだろうと思った。

大好きな人に伝えたい、自分の想い。
もうこの世にはいられないとなったときに、大好きな人の心に自分の存在を強く焼き付けたいと思ったら、私もどんなことでもいいから、できる限りのことを尽くしたいと思うだろうと思った。

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2023年09月16日

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亡くなった人が、24時間だけ現世に戻って会いたい人に会える。ただし、会えるのは自分が死んだことを知らない人だけ…。
残酷な条件だと思ったけど、それでもその24時間の使い方次第で、現世の家族や友人達のために動くことができるんだな、と思った。
ラストの2編が特に良かった。
相変わらずのマックスコーヒーw 今も売ってるんだっけ…?w

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2023年05月06日

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数年前に亡くなった両親のことを思い出した。最後に会いたい人に会いにいってたのかなーって。
何度も涙がでてくる。
月の光 ずっと話しかけていたAIは、息子だった。
頑固な父が、燃える火の中から連れ出したのは自分の作品ではなく、AI。最後にいろいろつながるところに涙。
明日への手紙 おちゃめな母らしさがあふれてた。
祖母のへやで、母を呼ぶ娘に涙。

続編から読んでしまったので、前作を読みたい。

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2023年05月04日

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ネタバレ

『さよならの向こう側より愛を込めて…逆ツナグ物語』

死後、一日だけ現世に戻る時間が与えられる【さよならの向こう側】の案内人に導かれ再会を果たす人達の物語。
辻村深月さん『ツナグ』の逆の設定で繰り広げられるヒューマンドラマ。最後は、心の奥底までジ〜ンときた。心温まる良作でした!!

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2022年08月18日

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先に読んだ『さよならの向う側』の続編。

再会する方法が続編の方が『ひねり』があると思います。
サブタイトルになっている『l Love You』にはホロリとさせられました。
ドラマ化されるようなのでとても楽しみ♪

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2022年08月01日

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シリーズ2作目。
最後に会いたい人は誰か。前作に引き続き泣きました。
今回画家の男性は初め寂しすぎないかと思っていたが、そうきたか…と。

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2024年05月22日

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前作が良かったので読んでみたいと思っていました

人との繋がりって本当に大切で大事です

I love you
直訳すると愛してるだけど
私ならなんと訳するのだろうと考える一冊になりました

夏目漱石の訳のエピソードは知っていたけど、二葉亭四迷のエピソードは知らなかったなぁ

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2024年04月30日

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2022年9月から10月に掛けて日テレ系で放送された上川隆也出演の連ドラの原作だった作品の続編。安定していい話が続く。ドラマの放送より前に出版されているが、ドラマにはなってない話。また、上川さんで見てみたいものだ。「パミリア」の話、好きだな~

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2024年03月23日

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「さよならの向こう側」続編。前の作品が亡くなった側の視点のみだったが、今回は残された側の視点が加わって展開にふくらみ、さらに案内人の後継者選びでの「出会い」はこうしたかたちのHappyendもあるのかと思わされた。

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2023年12月08日

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前作に引き続き、手に取ってみた。
死んだあと、最後に1日だけ現世に戻り、会いたい人に会える時間が与えられる。でも会えるのは、自分が死んだことを知らない人だけ。
死は避けられないものだけど、亡くなった人たちが幸せな結末を迎えられるように、さよならの向う側があったとしたら、いいなーと思う。
自分の死を知らない人とどう会って、どう物語が紡がれるのか。
第三話は如月の愛情がよく伝わる話だった。

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2023年11月28日

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一作目に引き続き、再会の描き方をよく工夫できるなぁと感じた。死を含む別れとは、残った人々へどのような影響を与えるものなのか。そんなことを、考えさせられた。

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2023年11月15日

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2021年6月に刊行された『さよならの向う側』の続編。
「月の光」「明日への手紙」「I Love You」「糸」4話収録の連作短編集。

『さよならの向う側』と呼ばれる場所。
そこに辿り着いた死者は道先案内人から『一日だけ現世に戻り、逢いたい人と最後の再会を果たす事が出来る』と告げられる。
但し『あなたが死んだことをまだ知らない人』という条件付き。

ファンタジー色が濃いように見えて描かれているのはリアルな人間模様。

死をテーマにしながら行間からは人の温かさと深い愛情が溢れ幾度も涙腺が緩む。

これは紛れもなく再生の物語。

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2023年02月18日

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1話だけ読んだものの死の概念がとてもライトに画かれていて読むのを中断してしまいました。
サラサラと読めるけれど現実に身近な死を経験してしまうと少し違和感を感じる本でした。

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2023年01月29日

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さよならの向こう側、続編。ドラマ観たせいか、谷口が上川隆也……(笑) 今回は 案内人の後任探しも絡めた、2人の男女の話がメイン。

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2023年01月18日

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「あなたが最後に会いたい人は誰ですか?」

人は亡くなっ後、最後に一日だけ現世に戻って会いたい人と会う時間を与えられる。ただし、あなたが死んだことを知らない人にだけ…。

「さよならの向う側」の第二弾です。人の「死」をテーマに描いているけれど、悲しいだけではない心の温まる連作短編集でした。第一弾と同じように進むのかと思いきや…変化球ありでさすが飽きさせませんね。

前作に引き続き、今作もおそらく各話のタイトルは曲名ですね!

第一話 月の光
…はもちろんドビュッシーですよね
第二話 明日への手紙
…は手嶌葵かな?
第三話 I Love You.
…問題はこちら。この曲名はいっぱいありすぎて難しいですが、私が一番最初に思い浮かんだのは尾崎豊。
最終話 糸
…これは中島みゆきですよね!私も大好きな歌です。

そして今作では映画ネタもちょこちょこと入っていて嬉しい。『ジョゼと虎と魚たち』は当時から気になっていたのに観てなくて、少し前にアニメ映画化もされましたよね〜これを機会に観ようかな。

『アイ・アム・サム』も『ペイ・フォワード』も『シックス・センス』も大好きです。そしてそして『ショーシャンクの空に』は私のダントツBest1映画!だったりします。なのに「ジワタネホ」ネタ…わからなかった〜悔しい。

帯の「あなたなら『I Love You』をどう訳しますか?」というコピー、とてもうまいですよね、めっちゃそそられます。

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2023年01月04日

Posted by ブクログ

前作と変わらず、ホッコリするお話ばかりでした。
自分が死んだことを知っている人には会えないというルールの中で、誰に想いを託すのか、それが本作の見どころだったように思います。
内容としてはとてもシンプルで嫌味のない物語なので、スッキリ読める作品でした。

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2022年06月18日

Posted by ブクログ

死後、会いたい人に24時間だけ会える。ただし、会えるのは、まだ自分の死を知らない人だけ。
前作では、そんな難しいルールを守って、どうやって心残りなく最後の時間を過ごすのか、興味を持って読み進め、「なるほど、そんな方法が…」と面白かったが、2作目の今回は、どんなストーリーなんだろうと期待して読んだ。期待を裏切らないハッピーエンドばかりで、死を受け入れることは悲しいことのはずなのに、なぜか穏やかな気持ちにさせてくれた。

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2022年03月22日

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