いとうあつきのレビュー一覧

  • 春は馬車に乗って(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    肺病でどんどん弱っていく妻。
    妻の家族と4、5年も闘争して、やっと娶ることができて、母と妻との間で苦痛な時間を過ごしたあと、やっと夫婦二人きりになれたのに、妻は病気になってしまった。

    もう良くならないと、心の片隅にでも思っているのなら、彼は、毎日もっと優しくしてあげればいいのに。妻が言うように、隣で仕事をして、片時も離れない位に甘えさせてあげればいいのに。
    妻が始終不満を伝えていたが、彼はちょっと冷たいと私も思った。

    彼女のわがままを檻の中の理論と呼んで、もう死ぬかもしれない妻から逃げるように仕事とお金を言い訳にするのは、本当は鬱陶しいと思っているだけで、余り大切に思っていないんじゃないか

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    2024年06月21日
  • 京都東山邸の小鳥遊先生

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    令和版のマイフェアレディ。
    脚本家の葉月が、芸能界にしがみつく英輔の指南役となって、周囲を巻き込みながら自らも復活していくサクセスストーリー。

    安心して読めます。新しいテイストですが、著者の世界観好きな人はきっと好きな本だろうなぁ。

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    2024年06月02日
  • さよならの向う側 i love you

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    シリーズ2作目。
    最後に会いたい人は誰か。前作に引き続き泣きました。
    今回画家の男性は初め寂しすぎないかと思っていたが、そうきたか…と。

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    2024年05月22日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

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    音楽、絵画、演劇、ミュージカル、映画、能。いろんな芸術があるけど、お話に出てきた芸術に普段触れることはあまりないかも。劇場や美術館、舞台や映画館に足を運ぶのも良いかもしれないと思った。
    心が満ち、お腹も満ちたら、それは世界で一番おいしい料理。私もビストロつくしに出会って、おいしい料理が食べたいな。

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    2024年05月11日
  • さよならの向う側 Time To Say Goodbye

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    今回の作品もとても良かったです

    短編集は少しずつ人との繋がりが重なっていくのが良いですよね

    人との繋がりはこの作品のキーワード

    あったかい気持ちになりたい時
    優しい気持ちになりたい時

    この作品(シリーズ)を読むのはとても良いと思います

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    2024年05月08日
  • さよならの向う側 i love you

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    前作が良かったので読んでみたいと思っていました

    人との繋がりって本当に大切で大事です

    I love you
    直訳すると愛してるだけど
    私ならなんと訳するのだろうと考える一冊になりました

    夏目漱石の訳のエピソードは知っていたけど、二葉亭四迷のエピソードは知らなかったなぁ

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    2024年04月30日
  • 京都東山邸の小鳥遊先生

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    登場人物それぞれが影響しあって悩みながらも前に進んで変わっていく様子が丁寧にかつテンポよく描写されて読みやすかった。

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    2024年04月21日
  • さよならの向う側 Time To Say Goodbye

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    シリーズ3作目で完結。谷口さん、お疲れさま。4編ともとてもいい話で感動でした。こういう本を読むと気持ちがいいね

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    2024年04月14日
  • 春は馬車に乗って(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    本が読めなくなって冬から数ヶ月かけて読んだら、
    春になってた。
    花束を渡す最後がとても良い。 
    その一方で、現実の話ではないのだと感じた。
    なんでかなぁ。
    でも本当なら良いなぁ。

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    2024年04月10日
  • さよならの向う側 i love you

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    2022年9月から10月に掛けて日テレ系で放送された上川隆也出演の連ドラの原作だった作品の続編。安定していい話が続く。ドラマの放送より前に出版されているが、ドラマにはなってない話。また、上川さんで見てみたいものだ。「パミリア」の話、好きだな~

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    2024年03月23日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

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    イルミネーションに飾られた小さなサーカステントにキッチンカー、お腹のなるようないい香り。出会えたらあなたは運がいい。そこは期間限定で現れる幻のビストロ「つくし」。
    あなただけのために作られるスペシャリテ。素晴らしい芸術と味わう料理は、世界でいちばんおいしい料理。


    芸術ある場所に現れる幻のビストロ「つくし」と、そこを訪れるお客様の姿を描くおいしくて優しい小説です。
    某文学系イベントに行った際購入した、出版社さんの福袋に入っていた一冊。

    本当にタイトル通り「すきだらけ」にふさわしく、数々の美味しく美しい料理、素晴らしく情熱的な芸術、優しく温かな人々と「好き」なものに満ちたお話。また、シェフや

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    2024年03月13日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

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    洗練された文章と素晴らしい芸術、そして料理の数々。

    読んでいるだけでお腹もココロも満たされるようでした。

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    2024年02月23日
  • 京都東山邸の小鳥遊先生

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    初めての単行本、期待通りの楽しさで一気に読みました。これまでの文庫本との違い、特別感はそれほど大きくは無かったのは少し残念でしたが、安定の面白さでした。

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    2024年01月01日
  • 春は馬車に乗って(乙女の本棚)

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    1898/3/17〜1947/12/30 利一忌
    1926年作

    病気で自由にならないその身の悔しさと最期が近づく苦悩。その病気が言わせるワガママを夫に放つ事ができる素敵なカップルだなあと思うのです。
    それでも 看病と経済に疲れを感じつつある夫。
    医者から、いよいよ現実的な最期を知らされた夫は死について考える。
    この作品のいとうあつきさんの夫婦の絵が、美しいなあ、と思う。春がやってくるようなコラボ。
    スイトピーが馬車に乗って春をまきながらやってくる。春はやってきて、苦しみは消えて、妻の鎮魂歌。

    横光さんの体験から。駆け落ちのように暮らし始め、同居後間も無く結核となり、亡くなった後入籍とした

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    2023年12月30日
  • さよならの向う側 i love you

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    「さよならの向こう側」続編。前の作品が亡くなった側の視点のみだったが、今回は残された側の視点が加わって展開にふくらみ、さらに案内人の後継者選びでの「出会い」はこうしたかたちのHappyendもあるのかと思わされた。

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    2023年12月08日
  • さよならの向う側

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     誰にでもいつかはやってくる別れの日。その後にもしも、誰かに会いに行くことができたとしたら、最後に会いたいと望むのは誰だろう。そんなことを考えさせられる一冊でした。

     『さよならの向こう側』は、死んでしまった人が生まれ変わりをする前に二十四時間だけ、現世に戻って会いたい人に会うことができる、という不思議な場所。けれど、大切な条件が一つ。それは、自分が死んでしまったことを知っている人には会えないということ。
     次々に訪れる死者たちは、案内人の説明を聞いて驚いたり、嘆いたり、投げやりになったり、様々な感情をあらわにしながら、死んでしまった自分と、そんな自分が最後に会いたいのは誰なのかを探っていき

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    2023年12月03日
  • さよならの向う側 i love you

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    前作に引き続き、手に取ってみた。
    死んだあと、最後に1日だけ現世に戻り、会いたい人に会える時間が与えられる。でも会えるのは、自分が死んだことを知らない人だけ。
    死は避けられないものだけど、亡くなった人たちが幸せな結末を迎えられるように、さよならの向う側があったとしたら、いいなーと思う。
    自分の死を知らない人とどう会って、どう物語が紡がれるのか。
    第三話は如月の愛情がよく伝わる話だった。

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    2023年11月28日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

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    世界は「好き」でひろがっていく。

    有悟と颯真の兄弟はキッチンカーで旅するビストロを営んでいる。

    ある日有悟が自分を支援してくれた「翁」に会いたいという。2人は翁探しの旅に出る。

    料理は美味しそうだし出てくる人々は素敵だしでじっくり噛み締めるようにして読んだ。

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    2023年11月27日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

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    こんな素敵なレストラン、行ってみたい。

    仕事や恋人と上手くいかなくて悩んでいたら、移動式のレストランがふと目に入る。
    テントの中だと信じられないくらい、ラグジュアリーな内装。
    最高の料理と、最高の芸術。
    お腹も心も満たされる。
    …想像するだけでワクワクする。

    舞台監督の物語と、家族から認知症を疑われている父親の話が特に好きだった。

    つくしのように揺れている姿を想像すると、なんとも言えないほっこりした気持ちになった。

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    2023年11月17日
  • さよならの向う側 i love you

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    一作目に引き続き、再会の描き方をよく工夫できるなぁと感じた。死を含む別れとは、残った人々へどのような影響を与えるものなのか。そんなことを、考えさせられた。

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    2023年11月15日