あらすじ
――わたしたちは荒唐無稽な世界に生きています。ときに無差別におそいかかってくる者もいます。世界はわからないものだらけなのです。
大阪大学大学院人文学研究科 准教授 林千宏氏、絶賛!!
『ルドルフとイッパイアッテナ』シリーズ、「おばけずかん」シリーズでおなじみ斉藤洋が贈る、「翔の四季」シリーズの第三作。少年・翔の四季を通して描かれる目に見えるものと目に見えないもの、見えるものと聞こえるものの交差点。
翔の学校にあたらしく来た鞍森杏(くらもりあん)はすこし不思議な女の子。飼っているハムスターを見せてくれるが、このハムスター・シンは、時折消えるという。
同じ時期に、「かまいたち事件」という、衣服をすれちがいざまに切り裂かれる事件が起こる。
翔は、杏とのやりとりのあいだで、「聞こえないもの」だけではなく、「見えないもの」にも思いをめぐらせる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「翔の四季シリーズ」 冬
翔のクラスに転校生の鞍森杏がきた。
翔のマンションの隣りに杏が住んでいることに気がついたのは、声を聞いたからだった。
杏が飼っているハムスターの謎は、祈禱師の祖母が関係するのか…
今回は、杏と翔と友だちの涼、そしてハムスターを飼っているという涼の幼馴染でもある知里と4人で下校することが多くなり、不思議な体験をするようになる。
今作は「こえて」くるものでそれは、「かまいたち」の事件である。
ちょっと危険な体験だけど、なんやかやと父親が言うことで、翔の家族って良い関係だなとつくづく思った。
Posted by ブクログ
翔の四季、3作目。クラスメイトたちの能力が際立ち始める本作、いよいよ斉藤センセイの本領発揮といった感じです。春につながる冬の物語、6年生になった翔くんたちの活躍も楽しみです。