いとうあつきのレビュー一覧

  • さよならの向う側

    Posted by ブクログ

    今生きている奇跡、命の儚さ、大事な人と一緒にいられる時間の尊さに気づけました。
    これから過ごす日々に対する気持ちの持ち方を考えないといけないなと思います。

    0
    2024年10月26日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

    Posted by ブクログ

    お料理が人の心をちょっと軽くしていく割とよくあるシチュエーションの物語。
    でもこのお店がすごくよくて、キッチンカーと八畳ほどの広さのテント。椅子や掛けられた絵画でその度印象を変える客席の描写は読んでいて、誰かこんなお店作って!と思ってしまう。料理に関しては、いや素人はこんな料理名知らんて、と思うようなものをすいすい楽しんでしまう登場人物にちょっと違和感感じてしまう。でも全体的にほんのりミステリアスで美味しそうで素敵な物語だった。

    0
    2024年10月06日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

    Posted by ブクログ

    翁を探す旅と人の憂をなくす移動キッチン。翁にマダム・ウィの遺したものを翁に返す旅を伏線に、各章で人の憂を晴らしていく料理が魅力的な物語。やや後半になるとパターンに飽きた。翁との出会いも驚きなく、クライマックスを感じられなかったけど、楽しく読めました。

    0
    2024年09月28日
  • 花守家に、ただいま。 星合わせの庭先で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2024.09.27
    安城市出身の作家さんで、作中に県内の自分にゆかりのある市がいくつか出てくるとのことで迷わず手に取った。
    ハナミズキの描写で季節を感じながらゆったりとすぎていく血縁関係のない3世代の女性のお話。
    最後はスカッとしたし、血が繋がってなくても、血の繋がりよりも太い絆が生まれている3人に、これからもずっと幸せに暮らしていて欲しいと、思った。

    普段はミステリ作品ばかり選んでしまうが、たまに小休止としてこういうヒューマンドラマ的なものを読みたくなる。心が何かじわりと温かいもので満たされていく感覚がある読後感でとてもよかった。

    0
    2024年09月27日
  • 森と、母と、わたしの一週間

    Posted by ブクログ

    中学校の閉塞感に耐えられなくなり、ふと離れて暮らしている母に会いたくなった野々歩。
    祖母が亡くなった後の片付けのために、ひとり祖母の家に住んでいる母に会うのは半年ぶり。
    久しぶりに会った母は、「森のようちえん コロボックル」でボランティアをしていた。

    コロボックルの子どもたちのパワーに圧倒される野々歩の気持ちがよく分かる。子どもたちは山や森の中を駆け回り、泥だらけびしょ濡れになるのも構わず、思う存分遊び倒す。
    実在する「森のようちえん まるたんぼう」という幼稚園がモデルになっていると知り、とても興味を持った。
    子どもたちが生き生きと過ごしている姿、山の澄んだ空気、荒々しい自然の雨と雷の音。

    0
    2024年09月25日
  • 星屑すぴりっと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    映画を、大切なものを、見つけに行こう。

    イルキのいとこ「せいちゃん」は難病を患っている。ある日、せいちゃんが映画が見たいと言った。配信でもやっていないその映画のDVDを手に入れるために、イルキはハジメと一緒に京都を目指す。

    父が心を患って、母の故郷である尾道に移ってきた、大阪弁を忘れないハジメ。2人で青春18きっぷを使って尾道から京都を目指す。イルキの父のわかったような態度が印象的。たどり着いた京都と、出会えた監督。みんな何かを抱えて戦っている。だから相手がしんどいときには、寄り添うのだ。それだけでいい。

    0
    2024年09月16日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

    Posted by ブクログ

    美味しいものが沢山出てきてお腹がなりそうだった。知らないフランス料理が沢山でてきたが説明もあって勉強になった。一冊の本に少し詰め込みすぎなようにも思えた。最終的に翁が見つかって良かった。自分の町にもビストロつくしが来て欲しい。

    0
    2024年07月08日
  • さよならの向う側

    Posted by ブクログ

    良くも悪くも普通。
    展開が想定の範囲内。
    お涙頂戴…までいかず、どこかで見たことあるようなファンタジーだね、に尽きる。

    0
    2024年03月31日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

    Posted by ブクログ

    表紙が可愛らしくて手に取りました。
    素敵なお店。こんなお店みかけたら入ってみたい。
    フランス料理知らなくてついつ調べてしまいました笑
    フランス旅行してきたかのような気分。

    0
    2024年03月25日
  • 木精(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    子どものときに、Helloと言って返ってきた木精が、大人になると返ってこなくなるという不思議。他の子どもたちには返している木精も、今の大人の自分には返してくれないという事実に切なさを感じる。
    話の内容は、昔返ってきた木精が返ってこなくなった、というただそれだけなのに、イラストが美しすぎて、それだけで見ている価値がある。特に、男の子だった主人公に女の影が見え始める辺りの絵が、ホントの大人になってしまった感を醸し出していて、哀愁を帯びていた。
    大人になると、純朴さという美しさが失われていく。早く大人になりたいと、子どものときは願うけれど、消えていくものもあると思えば、限りない今を大切に生きることが

    0
    2024年02月14日
  • 春は馬車に乗って(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    はい、20オネエです

    『乙女の本棚シリーズ』も、もはやベテランの域です
    乙女の本棚プロと言ってもどこからも異論は出ないと思われます

    そんなプロからこれから『乙女の本棚シリーズ』を読もうとしている皆さんに貴重なアドバイスをしましょう

    先に解説みたいなん読んじゃダメです絶対
    そっちに引っ張られちゃいますからね

    自分が感じたことを堂々と誇りましょう

    偉い学者先生の解釈とぜんぜん違ったっていいじゃない
    そんなん蹴飛ばしちゃえばいいじゃない
    笑われたって馬鹿にされたって自分が感じたことを自分が信じてあげなきゃ

    で、今回わいが感じたのは「馬鹿馬鹿しさ」でした
    死に向かう妻と看病に疲れる夫の言葉

    0
    2024年02月13日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シェフとギャルソンが兄弟の、移動フレンチレストラン「つくし」彼らの世界一美味しい料理をお客様に提供することを自負している。彼らの行くところには必ず芸術がある。

    料理の描写は絶妙、特にフルーツシャンパンの食前酒と前菜が食べてみたくて仕方がない。最前半部にあるとある牧場を舞台に描かれるパンの食し方も、読んでてよだれが止まらない。

    ただ肝心の物語がちょっと残念。短編一つ一つは良い出来なんだけど、風呂敷を畳んでいくときに今までの物語がつながりにくい。謎の人物をおいかけるミステリー形式でもあるんだが、その謎解きも人物の正体ももうちょっと意外性が欲しかったし、そもそもの人物相関図が頭に入ってきづらい部

    0
    2023年12月31日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

    Posted by ブクログ

    サーカステントが並ぶ情景を浮かべながら、読み進めました。フレンチなので、お料理の方は想像できるものとできないものがありましたが、素敵なストーリーがたくさんあって、良かったです。

    0
    2023年12月25日
  • さよならの向う側 Time To Say Goodbye

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    さよならの向う側、3作目。
    死んだ後、最後に1日だけ現世に戻り、会いたい人に会える時間が与えられる不思議な場所、「さよならの向う側」
    ただし、会えるのは自分が死んだことを知らない人だけ。
    都合のいい展開だなと思わないでもないけど、今回も亡くなった人たちの最後の1日を通して、自分が悔いなく生きていかなきゃな、と改めて思った。
    今回はジェイがゴールデンレトリバーで、さよならの向う側は、犬もやってくるのか⁈⁈とびっくり!!
    だとしたら、案内人はめちゃくちゃ忙しいだろうなーと。そうじゃなきゃ、案内人って実は何千人もいるのかもねー。

    0
    2023年11月28日
  • さよならの向う側

    Posted by ブクログ

    良かった。読後感も良き。しっとり。
    そう繋がるのか。が気持ちいい心あたたまる作品。

    いつまで生きられるか、明日が来るとは限らない。

    当たり前のことなんだけどね、
    まさかそんなことは無いってどこかで思って生きてる人が多いと思うし、私も再認識した。

    私の最後に会いたい人は誰かなぁ。
    親、兄弟、子供、友人、恩師、ペット。
    人によって会いたい人が変わったり、死んでみたらする後悔があるんだもんね。

    私は3話が1番刺さりました。ある一文で涙が出てきた。

    直近身内が亡くなったので「さよならの向こう側」があったら良いなって思った。

    また会いたい。

    0
    2023年11月07日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

    Posted by ブクログ

    寝る前の読むとお腹が鳴ってしまう…
    それほどにお料理の描写が繊細で美味しそうだった。

    兄弟の旅路で開かれるサーカステントのレストランが素敵。
    お料理に癒される人々との交流もどこかで話が繋がっていて面白かった。
    今夜はヴァン·ショーを飲みながらゆっくり読書を楽しもうかな。

    0
    2023年11月03日
  • さよならの向う側 Time To Say Goodbye

    Posted by ブクログ

    さよならの向こう側、谷口編終結。前に出てきた人が(前の2冊に)結構登場するので、できたら、この3巻までいっぺんに読むことをオススメする。でも、ちゃきちゃきのファンタジーというか、不思議なお話として、心温まるし分かりやすい。勤務校の中学生も好きな子が多いシリーズ。って、谷口さんって30歳なら、ドラマの上川隆也は違ったなぁ(年齢的に)違ったわ!って思った。

    0
    2023年10月26日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

    Posted by ブクログ

    優しい物語でした。食べ物を素敵な例えで織りなすメッセージには凄く温かい想いを感じました。
    自分が料理を作る際にもこのお話のように何かに例えた会話が出来るようになれたら良いなと思う。

    0
    2023年09月10日
  • さよならの向う側 Time To Say Goodbye

    Posted by ブクログ

    「Fight Song」
    「らいおんハート」
    「真夏の夜の夢」
    「てがみ」
    四話収録の連作短編集でシリーズ第三弾。

    『さよならの向う側』と呼ばれる場所に辿り着いた死者は、道先案内人から『一日だけ現世に戻り逢いたい人と最後の再会を果たす事が出来る』と告げられる。
    但し『あなたが死んだ事をまだ知らない人』という条件付き。

    今回も切なさと温かさに満ちていた。

    行方不明になった戦場カメラマンの夫と再会した妻の物語は胸がギュッと締め付けられた。
    案内人・谷口の物語も泣ける。

    明日が来る保証なんてない。
    かけがえのない毎日が愛おしくなる。

    0
    2023年09月01日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

    Posted by ブクログ

    素敵な装丁に惹かれて手に取ってみたら、以前に読んだ『縁結びカツサンド』、『うしろむき夕食店』と同じ作者さんでした。

    既読の2冊もそうでしたが、出てくるお料理の描写がどれもめちゃくちゃ美味しそう(^^)
    フランス料理はほとんど食べたことないけれど、こんな素敵なお店がほんとにあったらぜひ行ってみたいな〜。
    各話に出てくる果実入りのフルーツシャンパンがとても美味しそうで飲んでみたくなり、果実フレーバーのチューハイに冷凍フルーツを入れてビストロつくしごっこをしてみたりもしました笑

    連作短編のような形になっており、一つ一つのお話はとても良かったのですが、全編を通して描かれる「翁」を探すくだりに関して

    0
    2023年08月12日