いとうあつきのレビュー一覧

  • さよならの向う側

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    死後、自分が死んだことをまだ知らない人にだけ会える話、なんやけど、めっちゃ難易度高いなぁって思う。だって仲良い友達や家族は死んだの知ってるやろうし、そしたら誰に会おう……。だからこそ、物語の人々が最後の再会が出来ててよかったなぁってなる。

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    2023年08月06日
  • ノゾミくん、こっちにおいで

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     「ノゾミくん、こっちにおいで」
    海のそばでのおまじない、中高生で広がる都市伝説。 願いを叶えてもらったはずの生徒が屋上から身を投げる。 のぞみ君に殺されるとメッセージを残して・・・。

    ノゾミ君に願いを託す都市伝説が反転しノゾミ君に襲われてしまう。 生徒を失ってしまった高校教師が都市伝説の端緒を探していくストーリー。 率直な感想をいうと、登場人物の誰も好きになれなかった。 主人公側の教師にしろ、巻き込まれた生徒にしろ、捜査する刑事にしろ、どうもステレオタイプな人間に醜さが乗っかていて中途半端に嫌な人物なのだ。 完全に嫌な人物なら死んでしまってスッキリすることもあるし、更生に傾けば感動や同情も

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    2023年05月01日
  • 春は馬車に乗って(乙女の本棚)

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    病の妻をもつ彼は妻に縛られていた。
    彼には仕事があったが妻には彼しかなかった。
    妻の病が進行するにつれ家庭は暗くなっていった。
    冬の終わりに知人からスウィートピーの花束が馬車で届けられた。
    夫婦は春の訪れを喜ぶ。
    陰鬱な展開が続いたが最後に一条の温かな光が差したような物語だった。

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    2023年04月11日
  • さよならの向う側

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    感動を全面に押し出しているような内容で、私はむしろ入り込めなかった気がする。
    文章は読みやすく文量も少なく、短編集なのでサクっと読めた。少しずつ色々なことが繋がっていく展開は良かったし、「サヨナラの向う側」が一番良かった。

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    2023年03月16日
  • こえてくる者たち 翔の四季 冬

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    今回も冷静な翔。
    しかし、鞍森杏は不思議な女の子だ。
    おばあちゃんが祈祷師らしいが杏は魔女見習いってとこかな。
    不思議なハムスターの話はどこかで読んだような。
    思慮深い翔と涼。それぞれの不思議な能力を生かして色々出来事を解決してほしい。

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    2023年02月17日
  • ノゾミくん、こっちにおいで

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    「ノゾミくん、こっちにおいで」海の近くで合わせ鏡を作りこの言葉を唱えるとノゾミくんが願いを叶えてくれるという都市伝説。

    本作が恐ろしいのはその願いが叶うと願いを掛けた本人に何らかの災いが起きる事。
    『人を呪わば穴二つ』のことわざが何度も脳裏に過る。

    人間の欲深さを嘲笑うかの様に次々と起きる事件や事故。
    これは人為的な物なのか死者の怨念による物なのか真相が気になり一気読み。

    私も願い事はあるけれどこんな恐怖と引き換えならノゾミくんは呼ばない。
    口裂け女の都市伝説に怯えていた当時を思い出す。

    都市伝説も人の欲望も恐ろしい。

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    2023年02月16日
  • さよならの向う側

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    なんだか読んだことある感じ。
    ツナグや、時給300円の死神、西由比ヶ浜駅の神様等を最近読んだからかな。
    ほんわか、あったかくなるお話。

    案内人さんののんびりさ、いいなぁ。
    じっくり味わって日々を過ごしていきたい。

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    2023年01月28日
  • さよならの向う側 i love you

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    さよならの向こう側、続編。ドラマ観たせいか、谷口が上川隆也……(笑) 今回は 案内人の後任探しも絡めた、2人の男女の話がメイン。

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    2023年01月18日
  • さよならの向う側

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    自分の死後に1日だけ会いたい人に会える。ただ自分が亡くなったことを知らない人だけに。
    シリアスな感じでもなくサラッと読める内容だった。案内人さんがいい人だった。

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    2023年01月10日
  • さよならの向う側 i love you

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    「あなたが最後に会いたい人は誰ですか?」

    人は亡くなっ後、最後に一日だけ現世に戻って会いたい人と会う時間を与えられる。ただし、あなたが死んだことを知らない人にだけ…。

    「さよならの向う側」の第二弾です。人の「死」をテーマに描いているけれど、悲しいだけではない心の温まる連作短編集でした。第一弾と同じように進むのかと思いきや…変化球ありでさすが飽きさせませんね。

    前作に引き続き、今作もおそらく各話のタイトルは曲名ですね!

    第一話 月の光
    …はもちろんドビュッシーですよね
    第二話 明日への手紙
    …は手嶌葵かな?
    第三話 I Love You.
    …問題はこちら。この曲名はいっぱいありすぎて難し

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    2023年01月04日
  • さよならの向う側

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    「あなたが最後に会いたい人は誰ですか?」

    人は亡くなっ後、最後に一日だけ現世に戻って会いたい人と会う時間を与えられる。ただし、あなたが死んだことを知らない人にだけ…。

    「さよならの向う側」で案内人に促され、5人がそれぞれの会いたい人へ会いに行く連続短編集です。内容も微妙に繋がっているのがよいですね。

    文字もちょっと大きめで文章もとても読みやすく、ありがちな設定ではありますが、安心して読めてほっこり間違いなし。

    もし自分だったら誰に会いたいか?う〜ん、やっぱり家族や親しい友だちしか思い浮かばないですよね。でもそこがこの物語の見所です。ぜひ続編も読もうと思います。

    本のタイトルにもなって

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    2022年12月04日
  • 星屑すぴりっと

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    ASLを患っているいとこのおにいちゃんが見たいといった映画を、同級生とともに探し出す青春ロードノベル。高学年~

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    2022年11月14日
  • さよならの向う側 i love you

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    前作と変わらず、ホッコリするお話ばかりでした。
    自分が死んだことを知っている人には会えないというルールの中で、誰に想いを託すのか、それが本作の見どころだったように思います。
    内容としてはとてもシンプルで嫌味のない物語なので、スッキリ読める作品でした。

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    2022年06月18日
  • かげろうのむこうで 翔の四季 夏

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    中学受験を控えた夏休み、翔は顔見知りになった高宮さんから飼い犬のトラウムの散歩を頼まれる。たまたま翔の父親も高宮さんと会ったことがあり、夏休みの間、週2回塾に行く前に散歩することになった。トラウムは、警察犬の訓練を受けたこともあるシェパードで、人間の言うことはだいたい理解でき、むやみに走ったり吠えたりすることもない。翔の周囲に暮らす人たちとのふれあいの中で、目に見えるものと見えないものについて様々に考えさせられる夏休みとなる。

    霊が見える友達や、不法侵入者やコンビニ強盗などと書くと、ドラマチックでドタバタしたお話かと思われそうだが、淡々語られる翔の夏休みが印象的で良かった。

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    2022年03月28日
  • さよならの向う側 i love you

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    死後、会いたい人に24時間だけ会える。ただし、会えるのは、まだ自分の死を知らない人だけ。
    前作では、そんな難しいルールを守って、どうやって心残りなく最後の時間を過ごすのか、興味を持って読み進め、「なるほど、そんな方法が…」と面白かったが、2作目の今回は、どんなストーリーなんだろうと期待して読んだ。期待を裏切らないハッピーエンドばかりで、死を受け入れることは悲しいことのはずなのに、なぜか穏やかな気持ちにさせてくれた。

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    2022年03月22日
  • ノゾミくん、こっちにおいで

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    ネタバレ

    警察に死人の捜査をさせているので、ミステリーとホラーの融合を目指しているのだろうが成功しているかどうかは微妙。

    あまりに死体が多く救いがないので読後感は良くない。人物造形にも甘さがあるように感じられ、今一つ魅力的で感情移入できる登場人物もいない。

    都市伝説の出来る過程に追ったという点では、それなりに合理的な解釈を示していて面白い。

    また、新たな物語を想起させる結末は、オチをどうつけのだろう思いながら読んでいた私としては、想像の上を行っていてじんわりと怖さが湧いてくるものであった。

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    2022年01月22日
  • 春は馬車に乗って(乙女の本棚)

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    イラストが綺麗。
    文章がキレイだからなのか。
    美しい死の話。
    肺の病気で寝ている妻を看病する夫とのやりとり。
    妻は辛そうで、わがままを言うが、それを必死で受け止めようとする夫の献身。
    病状が悪化してゆき、夫も辛い。
    ダメになりそう。
    冬を越せて良かった。
    素敵な花咲く春まで生きていられて
    良かった。花束を抱いて目を閉じたところが美しかった。

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    2021年07月01日
  • ノゾミくん、こっちにおいで

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    ネタバレ

    海辺の町を舞台に教師、高校生の兄妹、OL、刑事とその息子…様々な立場の人が、願いを叶えてくれる“ノゾミくん”の都市伝説に翻弄される。
    逸子がノゾミくんのルーツに迫る過程にドキドキ。それが生まれた理由は思いがけないもので、後半への興味が更に加速。
    前半出てきた場所やバラバラの人間関係の伏線も駆け足だったけれど見事に回収された。
    最後は別の都市伝説にすり変わって「あれ?」な感じもするが、あの人どうなった?と考え出すと胸に浮き出た小さな黒い染みがジワジワと畏れを広げていく。美咲の願いしっかり叶ってるわ~。

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    2020年12月12日