いとうあつきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「あなたが最後に会いたい人は誰ですか?」
人は亡くなっ後、最後に一日だけ現世に戻って会いたい人と会う時間を与えられる。ただし、あなたが死んだことを知らない人にだけ…。
「さよならの向う側」の第二弾です。人の「死」をテーマに描いているけれど、悲しいだけではない心の温まる連作短編集でした。第一弾と同じように進むのかと思いきや…変化球ありでさすが飽きさせませんね。
前作に引き続き、今作もおそらく各話のタイトルは曲名ですね!
第一話 月の光
…はもちろんドビュッシーですよね
第二話 明日への手紙
…は手嶌葵かな?
第三話 I Love You.
…問題はこちら。この曲名はいっぱいありすぎて難し -
Posted by ブクログ
「あなたが最後に会いたい人は誰ですか?」
人は亡くなっ後、最後に一日だけ現世に戻って会いたい人と会う時間を与えられる。ただし、あなたが死んだことを知らない人にだけ…。
「さよならの向う側」で案内人に促され、5人がそれぞれの会いたい人へ会いに行く連続短編集です。内容も微妙に繋がっているのがよいですね。
文字もちょっと大きめで文章もとても読みやすく、ありがちな設定ではありますが、安心して読めてほっこり間違いなし。
もし自分だったら誰に会いたいか?う〜ん、やっぱり家族や親しい友だちしか思い浮かばないですよね。でもそこがこの物語の見所です。ぜひ続編も読もうと思います。
本のタイトルにもなって -
Posted by ブクログ
中学受験を控えた夏休み、翔は顔見知りになった高宮さんから飼い犬のトラウムの散歩を頼まれる。たまたま翔の父親も高宮さんと会ったことがあり、夏休みの間、週2回塾に行く前に散歩することになった。トラウムは、警察犬の訓練を受けたこともあるシェパードで、人間の言うことはだいたい理解でき、むやみに走ったり吠えたりすることもない。翔の周囲に暮らす人たちとのふれあいの中で、目に見えるものと見えないものについて様々に考えさせられる夏休みとなる。
霊が見える友達や、不法侵入者やコンビニ強盗などと書くと、ドラマチックでドタバタしたお話かと思われそうだが、淡々語られる翔の夏休みが印象的で良かった。