いとうあつきのレビュー一覧

  • さよならの向う側 i love you

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    死後、会いたい人に24時間だけ会える。ただし、会えるのは、まだ自分の死を知らない人だけ。
    前作では、そんな難しいルールを守って、どうやって心残りなく最後の時間を過ごすのか、興味を持って読み進め、「なるほど、そんな方法が…」と面白かったが、2作目の今回は、どんなストーリーなんだろうと期待して読んだ。期待を裏切らないハッピーエンドばかりで、死を受け入れることは悲しいことのはずなのに、なぜか穏やかな気持ちにさせてくれた。

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    2022年03月22日
  • ノゾミくん、こっちにおいで

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    ネタバレ

    警察に死人の捜査をさせているので、ミステリーとホラーの融合を目指しているのだろうが成功しているかどうかは微妙。

    あまりに死体が多く救いがないので読後感は良くない。人物造形にも甘さがあるように感じられ、今一つ魅力的で感情移入できる登場人物もいない。

    都市伝説の出来る過程に追ったという点では、それなりに合理的な解釈を示していて面白い。

    また、新たな物語を想起させる結末は、オチをどうつけのだろう思いながら読んでいた私としては、想像の上を行っていてじんわりと怖さが湧いてくるものであった。

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    2022年01月22日
  • 春は馬車に乗って(乙女の本棚)

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    イラストが綺麗。
    文章がキレイだからなのか。
    美しい死の話。
    肺の病気で寝ている妻を看病する夫とのやりとり。
    妻は辛そうで、わがままを言うが、それを必死で受け止めようとする夫の献身。
    病状が悪化してゆき、夫も辛い。
    ダメになりそう。
    冬を越せて良かった。
    素敵な花咲く春まで生きていられて
    良かった。花束を抱いて目を閉じたところが美しかった。

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    2021年07月01日
  • ノゾミくん、こっちにおいで

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    ネタバレ

    海辺の町を舞台に教師、高校生の兄妹、OL、刑事とその息子…様々な立場の人が、願いを叶えてくれる“ノゾミくん”の都市伝説に翻弄される。
    逸子がノゾミくんのルーツに迫る過程にドキドキ。それが生まれた理由は思いがけないもので、後半への興味が更に加速。
    前半出てきた場所やバラバラの人間関係の伏線も駆け足だったけれど見事に回収された。
    最後は別の都市伝説にすり変わって「あれ?」な感じもするが、あの人どうなった?と考え出すと胸に浮き出た小さな黒い染みがジワジワと畏れを広げていく。美咲の願いしっかり叶ってるわ~。

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    2020年12月12日