和田秀樹のレビュー一覧
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購入済み
ためになります
読みやすく、内容も詰まっています。
見事に「バカ」を斬っていて、読んでいて痛快でした。
わたしも「バカ」であることを再認識しました。 -
Posted by ブクログ
【本の内容を一言で】
人生を終えるまで、一生分の「大人の勉強法」
【内容まとめ】
1.能力主義・長寿社会というこれからの世の中に向けて、勉強に期限は無く一生必要になってくる。
2.他力が1番!自分一人でするのではなく、できる人から直接学び、吸収し、追いつき追い越すこと。
3.記憶のポイントは「理解」「興味関心」「実行」、それと「復習」。
4.勉強時間の作り方や管理方法、ポイント、3日坊主にならない継続の仕方なども書かれている。
【感想】
この本は非常に参考になった。
大きな理由としては、以下の3点である。
①この手の本に多い「小手先のテクニック本」ではなく、精神科医による論文形式の書物である。
②20年近く前に出版された本なのに、現在でも十分に役に立つくらい最新の情報である。
③勉強する意欲をどう作り出すか、時間管理はどうするか、それをどのように継続させるか、またどのように「記憶」させるかのポイントがキチンと書かれている。
また、大人向けという事もあり、自分だけではなく自分の子どもへの勉強法も書いてあり、育児に関する本としても非常に評価が高い。
まぁ要するに、「何歳になっても勉強し続ける事が大切」っていう事と、「ただ漫然と勉強するのではなく、キチンとその内容を身につける為の思考法や取り組み方」っていうのが大切なんでしょう。
それらのヒントが、ギッシリとこの本には詰まっている。
内容は多くて難しいけど、いくつか今後の自分の人生において試したいなと心から思った。
【引用】
21世紀を迎えるにあたって、何が変わったかと言えば、これまでのライフサイクルのモデルが通用しなくなったこと。
学生の学力低下、就職後も一生の保証はされない、失業の心配、長寿化と年金財政破綻により老後の保障もあやふや・・・
→簡単な解決法は「勉強」。
能力主義だからこそ、長寿社会だからこそ、勉強は一生必要!
実利的な目的以外のどんな意義があるかということ(勉強の目的)を、勉強することで何を得るのか(勉強における獲得目標)を伝授する。
p22
・これからの時代における「頭の良さ」とは、「できる人」から学ぶ姿勢である。
→できる人から学び、できる人に追いつき、できる人を追い越せ!
情報が氾濫している今だからこそ、まずできる人からわかりやすく話しを聞くことが、今後入ってくる情報を生かす能力を身につけることに直結する。
p51
・認知心理学の考え方
①考える材料として十分な知識があること
②その知識をもとに色々なケースを想定していくつものパターンの推論ができ、その中から一番適切な推論を選択できること
③自分の知識が十分か、また感情に流されていないかなどを適切にモニターできる「メタ認知」ができること
p52
・クリティカル シンキングという方法論
①問題に対して注意深く観察し、じっくり考えようとする態度
②論理的な探求法や推論の方法に関する知識
③それらの方法を適用する技術
p63
・他者を利用した「頭の良さ」
外部情報(他人の知識やインターネットで得られる知識)を含めてなるべく幅広い知識が利用できて、それを用いてなるべく幅広いバリエーションの推論を行ない、メタ認知的にそれをモニターしていく。
人を使ったり、人に頼ったりしながらでも問題解決ができるならそれで良い。
p67
EQ「感情的知能、心の知能指数」
5大要素
①自分の感情を正確に知る
②自分の感情をコントロールできる
③楽観的に物事を考える
④相手の感情を知る
⑤社交能力
しかし、いくらこの5つの能力に優れていても、あまりに知識が乏しかったり、推論の能力に欠けているなら、社会的な能力が優れているとは言われないだろう。
IQなど、頭の良さも必要なのである。
p78
様々な情報が入力されるが、これらの入力情報がすべて知識になるわけではない。
それらが脳の中に残る、つまり「記憶」しないといけないわけだ。
p81
・記憶のポイント
入力段階に大きな影響を与えるのは「注意」と「理解」
【注意】
①関心を持つこと
②動機があること、強い動機が持てるものを記憶する
③邪魔などのマイナスを減らすこと、余計な関心事をへらす
→受験勉強などは禁欲せずにやりたいことをきちんとした上で、メリハリを持って勉強すること。
【理解】
理解していると、面白く感じられる。
理解を通じて関心が高まり、注意力を高めることができれば記憶力も高まる
とにかく、まず分かるようにならないと記憶に残らない!「分かるための努力や費用を惜しまない」というのが必須条件
もう1つ大事なのは、自分の理解状態の確認
→1番の方法は、学んだ事を他人に教える事である。
ただのんべんだらりと、勉強したり読書したりテレビの教養番組を見たりネット検索をするのでなく、一つ一つ確実に理解するように努めるだけで、かなり知識の豊富な、頭の良い人間になれる!
p88
・翌朝と週末の復習が効果的
エビングハウスの記憶の保持曲線
記憶、知識を増やすためには復習が1番大事!!
翌朝、週末の他にも、「思い立ったが吉日」で復習すること。
大人の勉強は復習がないがしろにされるが、若い頃と比べて20代以上は記憶力が落ちているからこそ復習が大切!
p93
・大事なのは、「興味」と「実行」
関心や興味を持たないと、そもそも知識そのものに出会うことができない。
興味を持ったことはなるべく調べてみる習慣が必須!!
p110
・メタ認知の基本
自分の認知パターンを上から見る。
知識が足りているかどうか、知識に振り回されていないか、感情に左右されていないかなど、基本的なモニタリング技術を身につけること。
【基礎】自分の思考パターンを自問する。
・この問題に対して、十分な知識はあるか?
・自分にある知識の中で、この状況に1番適しているものはどれか?
・推論がワンパターンになってないか?
→「推論は自己を守りたがる」傾向を知る
・最近読んだ本や会った人の意見に影響されすぎてないか?
・感情に振り回されてないか?
→感情状態によって推論が偏る事を知る
・自分の立場に有利な考え方をしてないか?
自分の知識や教育、経験に振り回されていないかをチェックするメタ認知を行う。
p121
・他者のサポートを得るテクニック
①共感能力を高める
→他者との共感能力を高めることが、取りも直さず対人関係を円滑にし、豊かにする。相手の背景情報を知った上で、その立場に自分自身をおいてみる。
②人が他者に求める3つのニーズ
→この3つのニーズを満たしてくれる人のことは好きになるし、この相手を手放したくない気持ちが強くなる!
1.鏡自己対象機能
褒めてあげる、一緒に喜んであげる、注目してあげる。
→相手に好かれるだけでなく、相手の事も発達させることができる!
最近の研究では、叱るしつけより褒めるしつけの方が、子どもの知的機能の発達を促進させることがわかっている。
2.理想化自己対象機能
親や治療者が相手の神様役を引き受け、相手に安心感や生きる方向を与えてあげる機能。
→安心感や尊敬を相手に持ってもらうことで、相手の不安を打ち消す!
3.双子自己対象機能
相手に自分のことを「同じ人間」だと感じてもらうテクニック。
→同じ人間だという感覚を持たせるだけで、相手の態度も変わり、リラックスを与えることができる。
p132
【今までのまとめと展望】
前章までは、現在求められている頭の良さとは何かを検討し、その頭の良さを身につける方法を述べてみた。
この章ではもう少し具体的に、要領の良い大人の勉強を提案。
p134
・時間のやりくり術
→時間は物理的に増やすことは出来ない!
①睡眠時間を削るのはマイナス
→うつや不安神経症を誘発するし、能率も落ちる。(睡眠時間に個人差はある)
②無駄な時間(=役に立たない時間)をどこまで減らせるか
→睡眠時間は極力NG
→息抜きをなくす、禁欲するなども極力NG
→息の詰まるような勉強生活はあまりよろしくない
優先順位をつけて、いらない時間をなくす!
=のんべんだらりとテレビを見たり、ゴロゴロして何のメリットもない時間
【勉強のポイント】
・興味関心をもつこと
・わからないことは早く調べたり、人に聞いて理解に努めること
・適度に復習をして、これまで勉強した時間を無駄にしないこと
p140
・週末は借金返済と復習に充てる
月曜~金曜は毎日勉強し、土曜日は予定通り勉強できなかった分を取り戻す、また今週分の復習に充てる。
→土日のみの勉強は億劫になるし、一週間のうちに忘れる可能性もあるので、NG
p148
・ノート術、読書術
①大きめのノートに、一心不乱にノートを取る。
→メモ帳は要点のみなので、後で読み返して理解しづらい。
②何でも1冊のノートに書き込む
③必要箇所だけのつまみ食い読書
→目次を読んで、面白そう・役に立ちそうなところだけを飛ばし読みふる。
(まだ理解が十分でないジャンルについては危険なのでNG)
p152
・文章術、プレゼンテーション術
①「型にはまった文章」を書くことに慣れる
1.問題提起
2.問題提起に対する自分の意見
3.意見の補強説明や参考文献の引用
4.明快で簡潔な結論を述べる
また起承転結、5W1Hを意識!
②プレゼンテーション
1.問題提起or結論の提示
2.背景情報や解説を述べる
3.最後に結論
p206
・いきいき勉強する姿を子供たちにみせよう
大人が時間して勉強することで、子どもが勉強する習慣を取り戻す! -
Posted by ブクログ
子供が「医者になりたい」と言った時に親としてまず読んで損はない本やと思います。
医師が弁護士のように増えて余る時代が来るといわれますが弁護士会と医師会の強さの差を見ればまだまだ今の状況は変わらないと思います。
偏差値至上主義は医学部では思わぬ落とし穴がある。
これは知っておかないと子供に伝えることはできません。
親世代が普通の受験戦争を戦ってきたくらいではこの事情はわかりません。
単純に「偏差値が高ければ良い大学に行ける」とほとんどの人が思ってると思います。
医学部受験では基礎学力ができていても受ける大学との相性問題があります。
志望校を早く決めて過去問を徹底的にこなして対策を練るのが王道とのことです。
あと試験中にパニックになるのは前頭葉が窒息してるからやそうです。
楽しいこと好きなものを思い出せば改善するとのことです。
今テスト期間中の子供たちに焦ったらポン太を思い出せと伝えたいと思います( ̄^ ̄)ゞ
この本はともすれば緑鐡の宣伝か⁉︎とも思われますが書かれている内容は至極王道やと思います。 -
Posted by ブクログ
受験アドバイザーでもあり、大学教員でもあり、作家でもある和田氏の最新作である。
2020年問題と言われ、大学受験方式が変わる(とされる)。教育行政機関や一部の教育学者には受けがよいであろうが、教育学や教育行政の非専門家(現実の受験生や大学生高校生と対峙している人々)にすれば、今回の改革は、日本の教育を混乱させるだけで、迷惑以外の何物でもないというのが共通の認識であろう。
とにかく、文部科学省が行う教育改革は、臨時教育審議会からおかしくなった。教育界は振り子のようだといわれるが、やる改革やる改革失敗ばかりで、どんどん悪くなっている。
私は、教育学の専門家ではないが、教育学は教育工学という分野があり、一定数の理系教員がいるため、もう少しロジカルで因果関係と相関関係との違いが理解できていると思っていたが、絶望的であるという認識に変わりつつある。
ゆとり教育が見直されたのは、世論の批判もあったであろうが、データによる説得力のある指摘があったからであろう。
この本でも指摘されているが、ゆとり推進派のリベンジであることは間違いないであろう。お抱え学者に形だけ審議をさせて、仕事をやっていると見せたいというのが見え見えで気持ち悪い。
生きる力であるとか新しい学力とかを云々するのであれば、大学での出口(学力)保証を義務づけたらいい。
和田氏も指摘しているが、これまで日本で行ってきたよい伝統をも破棄しようとしている。また、最も公平に競争できる学力一発試験をなくせば、今以上に経済格差が学力格差につながり、社内教育でさえも不可能な人材を大量に社会に送り出す結果となる。
文部科学省は、教員にきちんと教育させる環境を作ることが本来の仕事のはず。失敗することがわかりきっていることを名だたる名門大学出身の官僚が立案していることを考えると、改革が必要なのは文科省であることは間違いがない -
Posted by ブクログ
演技性パーソナリティと自己愛性パーソナリティから日本人の気質を読み解く本でした。
僕は自称演技性パーソナリティなのですが分析は当たってるなと思いました。
金より名誉を求めるというか人から嫌われたくないというメンタリティが働くんですよね。
その結果自分の性格と正反対のパーソナリティを演じるのですがその演技が板についてるのが問題でありますσ^_^;
僕自身はオタクで自分勝手なので本当は静かに自分のことだけをしてたい性格です。
でも長男としての責任があり親としての責任があり家長としての責任があり庶務係長としての責任があります(笑)
そんな責任が僕を演技に駆り立てるのだと思います。
まあ著者がおっしゃるには日本人は騙されやすいそうです。
騙すより騙される方がマシって小さい頃に聞かなかった日本人は少ないでしょう。
そんな日本は演技性パーソナリティの人には住みやすいのかもしれませんね。
僕自身は演技に疲れてきましたがσ^_^; -
購入済み
すべき事の整理
40代は働き盛りと言われるが、今後を考えるための整理となる1冊になると思う。
心身共に健康でいきいきとした人生を全うするためにすべきヒントとなると思う。 -
Posted by ブクログ
題名の通り。欠点を見る(欠点を直そうとする)から人は駄目になる。やるべきことは逆。ひたすら長所を伸ばそうとすることだ。
・人は周りの人の長所を見るのが好き。取り柄があるのに「わたしにはいいところがない」と考える人こそ周囲の好意や期待を裏切る残念な人になってしまう。p22
・著者の体験談。子供の頃は人間関係もダメ、スポーツもダメな自分に母親は「お前は勉強だけが長所だ。それを伸ばしていきなさい」といった。ダメなところは直すのではなく、長所を伸ばしなさいといった。そうしたら、ひとつのことをやり遂げることで自信が生まれ、意志と努力で直らなかった欠点についても謙虚になることができ、人間関係がダメといわれた自分が今では精神科医になっている。自身が生まれると人は変われる。p77
・自分のストロングポイントを泥臭く地道に磨こうとしている人は他人の嫉妬をもろともしないし、他人の悪口を言うこともない。自分の目指すことにまっしぐらになれる。
・サッカーの香川真司選手のドリブルがうまいというストロングポイント。地元大阪のジュニアユースではドリブルがうまいだけでパスがだせない彼を問題視して矯正対象としていたが、仙台ジュニアユースでは彼のストロングポイントのドリブル上手を高く評価してくれた。香川選手はそれに思う存分賭けることができる環境を手に入れ、認められたことよりも「好きにやっていいんだ」という開放感を手に入れることができ、今の世界で通用する香川選手の技術を培うマインドと技術に磨きをかけることができた。p122
・なにかひとつのことを続ければ一段上の世界に誘ってくれる人がいる。これはどんな世界にでもあてはまる。p142
・目標は必ず、好きなことやってみたいこと得意なことの延長上に描くこと。p161 -
Posted by ブクログ
医学部を中心とした日本の医療における”大罪”を22項目にわたって述べた書『医学部の大罪』
著者は精神科医 和田 秀樹先生。
「近藤誠問題」というものがあるけども、この著者も近藤誠にシンパシーを抱いている様子。
やや過激で断定的な語り口なのは気になるけども、著者も意識してそうしている様子。
(なのが、あとがきを読んでみてそう思った)
近藤誠もそうなのだけども、本人は公開討論を臨んでおられるようなのだけども、どうも黙殺され豊島うのを前提に批判の声を挙げているきもする。
僕としてはその是非がもはやよく分からなくまってしまっているので、様々な論者(賛否)を集めて対談してもらいたい。
でも、いろんな切り口や批判的な考えがあるのだなという点では勉強になった。
22項目あって、なるほどなというものからアレ?というものまでざまざま。
項目ぉ以下に挙げる↓
1:総合的な診療のできない医者を生み出している
2:無駄な薬剤費を使い、高齢者を薬漬けにしている
3:誤った「正常値主義」で総合的な治療ができないでいる
4:患者の生活を見ない
5:お年寄りのクオリティ・オブ・ライフを考えていない
6:チーム医療が機能していない
7:外科手術が優先され、切らなくてもいいガンも
8:緩和治療も免疫学も軽視されている
9:心の時代に、精神科を軽視している
10:ガンで死ぬ国なのに心筋梗塞で死ぬ国の真似をしている
11:栄養学を学ばない
12:自分たちに都合の悪い研究は、調査もせずに無視する
13:薬が減らない元凶、製薬会社と医学部研究室の癒着
14:医学常識の日進月歩の進化について行けない
15:研修医からも見放される臨床のできない教授たち
16:技術は進歩しているのに、教育現場は、いまだ昔ながらの根性論の世界
17:医師国家試験も専門医認定試験も質は後進国レベル
18:コミュニケーションを教えられない勘違い教授たち
19:いったん医者になると、死ぬまで医者でいられるぬるま湯
20:労省の役人をも洗脳し、院内政治に明け暮れる教授たち
21:診療報酬の規定への圧力で、地域医療を崩壊へと導いた日本医師会
22:無駄な医療費を減らすための努力をしていない
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【内容(「BOOK」データベースより)】
医学部は、付属の大学病院とともに、臨床、研究、教育の三つの機能を持っている。そして、現在、そのいずれにおいても二流である。それどころか、医学・医療の進歩の最大の抵抗勢力となっている。しかし、医学部が変われば、先進医療立国となることも夢ではない。その日に向けて、これまで誰も書かなかった医学部の22の大罪をあえて問う!
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【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
和田/秀樹(わだひでき)
1960年大阪市生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、精神科医。現在、国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長。日本人として初めて、アメリカでもっとも人気のある精神分析学派である自己心理学の国際年鑑に論文を掲載するなど海外での評価も高い。著書は500冊以上に及ぶ
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【目次】
第1章:超高齢社会に対応できない医学部
医学部の少ない県ほど、寿命が長く、医療費も少ない!?
第2章:ガンも減らず、ガンで死ぬ人も減らせない医学部
ガン検診の普及でガンが増える不思議
第3章:心の時代に背く医学部
四十未満の死因第一位の自殺にも対応できない
第4章:製薬会社の治験機関でしかない医学部
メタボブームのインチキはなぜ起こったか?
第5章:優秀な学生をバカにして送り出す医学部
大学病院に研修医が集まらなくなっているわけ
第6章:医療行政を歪める医学部
既得権の権威主義から競争原理の働く実力主義へ
ちょっと長いあとがき:先進医療立国日本に向けて
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Posted by ブクログ
この著者の本は、これまで必ずしも好きではなかったのですが、これは本屋で帯を見ておもしろそうに思えたので、買って読んでみました。
海堂尊の小説を読んでも、現在の大学医学部や医療行政にはいろいろ問題がありそうなことは察しが付いてはいましたが、これを読むとつくづく問題は根深いんだなと思いました。医者にそっぽを向かれるとどこも本気で困るので、現在の医療システムを本気で批判し、ガバナンスが機能するように改革するのはとてつもなく難しいことのようです。
しかし、友人や仕事上のつきあいなどで知っている医師たちには、個々には本当に立派な人も多いので、この本の著者が言うように日本の医療システムに競争原理や透明性やガバナンスが整えば、まだまだよくなる余地はたっぷりあるようにも思います。
政治の粘り強い努力に心から期待したい分野です。