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Posted by ブクログ 2011年06月07日
パソコンは、CPUや容量等のハードの性能を元に、それを動かすために、どんなアプリケーションのソフトを積んでいるか、さらには、そのソフトを使って、何をするかが大切。いくら最新のパソコンを買ってハードウェアの性能を良くしても、OSが古いままでは使えるアプリケーションは同じ、アプリケーションが同じなら出来...続きを読むることも同じ。ソフトの性能を高めることが求められている。
人に置き換えて考えると、ハードの性能を解明するのが脳科学、その脳の状態を生かし、何をするか、何を生み出すかというソフトの部分を担うのが心理学。一般の人が期待する“頭の良さ”は、ソフトの部分に負う。だから、脳科学より心理学が大切ということを説いている本。
知識よりも想像力が先という考え方のゆとり教育ではなく、インプットした知識量が多いほど、創造力が高まるというコンピューターと認知心理学の考え方が重要。
そして、人とコンピューターの大きな違いはメタ認知。コンピューターは同じ問題に対して同じ答えを、人は気分、意見、条件によって答えが変わる。その答え(推論)が歪んでないか、要は、自分の認知状態を認知することが大切。さらには、メタ認知のもとに、自己修正、自己改造を
していくこと(メタ認知的活動)によって、人は、昨日よりも今日、今日より明日と賢くなる。
また、人は年をとればとるほど、物事を決め付けたり、白黒はっきりさせたがったり、頑固になったりする。認知的成熟度という概念は、曖昧さに耐える能力を身に付け、さまざまな可能性を考え、疑う能力を高めるため知識を蓄積すること。ただその知識も既存の知識と正誤性を問うのではなく、そういう考え方もあると受け入れることが大切。愚かな判断をしかねないために必要なのが、認知的成熟度。
心理学は、人の能力に関して、普遍的かつ不変的に認められる定説を提供している。遺伝か環境かでいえば、環境を重視し、人が能力を発揮するための最高の環境の条件を研究するのが心理学である。
Posted by ブクログ 2011年05月19日
私の心理学の考え方への新しい道を開いた本。
人生をPDCAサイクルでまわす、当たり前のことの様でいて出来ていない。
関連書籍も読みたい。
索引が最後に纏めてあれば良かったのに、残念。★マイナス1。