和田秀樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ<ポイント>
・仕事は、60点くらい取れば十分と割り切って
・勝ち負け思考をやめる。
・不安や心配を事前に「見える化」する。
・部下を「褒める」と上司の仕事はラクになる
要するに、体力がない自分を認め、今をあるがままに認め、完璧をやめて、仕事を進める。そして、リフレッシュする・運動する時間を確保する。
<ピックアップ>
〇認知療法には、別の視点を持つというアプローチがある。別の視点を持つとは、ネガティブな思考パターンに固辞せず、様々な角度から物事を見ることによって、感情や行動を柔軟に変化させることを指す。これまでとは違った角度から物事を見つめ直すことで、新たな可能性を発見したり、自分では気づかなかった解決策を見出すことが可能になる。
☆第1章
〇トニー・シュワルツは、体力を「エネルギー」と捉えて、人間のエネルギーには、次のような4種類があると説く。これら4つのエネルギーを戦略的に管理することが重要だと唱えている。
①「身体」のエネルギー→睡眠、食事運動など、身体的な健康を維持して、高い活動レベルを保つ
②「感情」のエネルギー→ポジティブな感情を育み、ストレスを管理して、感情的な回復力を高める。
③「思考」のエネルギー→集中力を高め、思考力を維持して、創造的な発想や問題解決の能力を高める。
④「精神」のエネルギー→目標意識や価値観に沿った行動を取ることで、充足感や目的意識を育む
〇体力ない人や体が弱い人が、4つのエネルギーを自分の意志でコントロールすることによって、その「浪費」をできる限り抑え、自分の「燃費」を高めていくためには、どうすればいいかということになる。その手がかりが「森田療法」(森田正馬)である。不安や恐怖を排除するのではなく、「あるがまま」に受け入れることによって、症状の安定化を目指すという精神療法である。「変えられないものを諦めて、変えられるものを変える」という考え方である。つまり、どんなに頑張っても、自分ではどうにもならないことに執着するのではなく、自分で何とかできるものに集中するということ。悩んでも解決できないことは、スパッと割り切って諦めることが大切である。自分で変えられるものは何か。自分の体力や体質は変えられないが、「考え方」は変えることができる。考え方を変えるとは、自分の思い込みや決めつけを捨てることによって、これまでとは異なる視点から、日常や仕事を見直すことを意味する。体力がない人や体が弱い人にとっては、ありとあらゆることについて、「今よりラクな方法を探す」という視点を持つことが重要である。
〇「かくあるべし思考」に陥っていると、自分の思い通りにならないことに対して強い不安や焦りを感じやすくなって、自分を追い詰めることになる。人は「パーフェクトな自分」を求めたがる傾向にあるが、体力のない人は、周囲に対する「負い目」や「引き目」を感じている分だけ、余計に完全主義に陥りがち。その行動は、①過度に失敗を恐れる、②絶えず周囲に評価が気になる、③臨機応変な対応ができない、④自意識が過剰、⑤理想が高く、妥協できない。という特徴を持つ。いくら自分を責めても事態は好転しない、どうにもならないことは諦めて、別の視点から自分を見つめ直すことが大切である。
〇自分には体力がないと自覚しているビジネスパーソンに限って、意外と「手抜き」が下手である。
〇手抜きとは、心身の負担をできる限り抑えて、時間と労力をかけずに「合格点」を取ることであり、手抜きの真骨頂である。
〇どんなタスクと向き合う場合でも、絶えず「今よりラクなほうほうがあるはず」という視点を持つことが、仕事を早く、確実に終わらせる秘訣である。
〇手抜き3原則
①ムリして我慢しない、②限界まで頑張らない、③嫌なことはやらない。
合格点を鮮明にイメージして、今よりラクは方法を探す工夫を続けていけば、その実現は十分に可能である。
〇「いい手抜き」と「悪い手抜き」の違い
この見極めのポイントは、「結果を見据えて、そこから逆算して行動しているか?」という視点の有無にある。合格水準から逆算して、取り組むことで、体力と時間を浪費せず、しっかりと結果を出せることがいい手抜き。これに対し、結果を出すために必要と思われることをやらないとか、ここで適当にやると結果が出ないとわかっていながら、いい加減にやってしまうことが、悪い手抜きの代表例である。
〇手抜きの下手な人は、結果から逆算することなく、すべてのことに手を抜いてしまいがち。そうなると、仕事が進まず、結果が出ないだけでなく、勤務態度もよろしくない・・と見られて、周囲の評価を落とすことになる。手抜きの上手な人は、大胆に手を抜いたとしても、「ここだけはきちんとしておいた方がいいだろう」というツボを心得ているから、大事なところだけは絶対に手抜きをしません。結果から逆算して、「このポイントさえ押さえておけば、あとはそれほど重要ではない」とわかっているため、手抜きをしていても、きっちりと成果を出している。完璧を目指してしまうと、自分にムリや我慢を強いることになる。
〇パーフェクトな結果を手に入れようとするのではなく、あくまでも「合格点」を目指せば、ムダに自分のエネルギーを使い果たして、疲れ切ってしまう事態を回避することができる。
〇要領よく働く仕事の戦略
ステップ①自分の体力と相談しながら仕事の量を決める。
そのタスクを遂行できるだけの能力や知識が自分にあるかどうかを冷静に見極める。自分の能力などを客観的に観察しようとすることを、心理学では「メタ認知」(byジョン・H・フラベル)という。自分自身の言動を、もう一人の自分が上空から見ているかのように、冷静に理解して、必要に応じて調整したり、制御することを言う。「ちょっとムリそうだな」と感じたならば、「このタスクをやるためには知識や経験が足りません」などと説明して、素直に仕事を断ったほうが、結果的にお互いのためでもある。
ステップ②仕事を断る際の最低限のマナーを守る。
1)理由を明確に説明する。「私の能力やスキルでは、迷惑をかけるかもしれない、正直言って不得意な分野です」と仕事を引き受けられない理由を具体的に説明することで、自分の怠慢が理由ではないことを上司に伝え、理解してもらうことが大切である。
2)申し訳ない気持ちと感謝の意を伝える。「やってみたいとはおもうのですが・・・」と上司の依頼を喜ぶ言葉を添える。
3)迅速で丁寧な対応を心がける。仕事を引き受けられない場合には、できるだけ早く自分の考えを上司に伝えることが重要である。
こうして最低限のマナーを守ることによって、「自分のワガママや身勝手で仕事を断っているのではない」と理解してもらうことが大切。また、あくまでも、「最低限、この仕事だけは避けたい」と考える場合に限ることが大事なポイント。あまりにも頻繁に仕事を断り続けると、上司の信頼を損なう。
ステップ③ChatGPTに仕事を「ラクにやる方法」を聞く。どうしたら少しでもラクにできるかを考える。先輩に聞くことはもちろん、ChatGPTに尋ねることも選択肢。
ステップ④松下幸之助のように周囲の人の力を借りる。体力に自信がないビジネスパーソンほど、仕事を自分一人で抱え込んでしまう傾向にある。キャパオーバーに陥って仕事が回らなくなり、ミスが発生しやすくなる。松下幸之助は、「いかに仕事を仕事を任せて、組織で力を発揮できるか」を考えるようになったという。体力がないことはそんなに心配せず、自分の身体の程度に応じて仕事をしたらいい。そこで、何か工夫を凝らす必要がある。工夫とは、よりラクな方法を探すということである。
「病弱は、そんなに心配しなくてもいい。自分の体の程度に応じて働いたらいい。しかし、何等か工夫を凝らして働く必要がある。」と松下幸之助は励ましの言葉を体力に自信がない社員に対して、自分の体験を通じて、励ましている。
☆第2章
〇体力のないビジネスパーソンにとって、「いかに体力を消耗しないで、効率よく仕事をするか?」である。大事なポイントは、自分の特性を見据えながら、「ムリをして我慢しない」、「限界まで頑張らない」、「嫌なことはやらない」という「手抜き3原則」を日常的に実践することによって、限りある自分のエネルギーを適正配分するである。
〇Part1 効率的な仕事の進め方
①苦手な仕事に体力を使わない。
すべての仕事でパーフェクトを目指すのではなく、苦手な仕事はできるだけ避けて、仮に引き受ける場合でも、60点くらい取れば十分と割り切って考えることが大切。苦手な仕事が合格ラインのぎりぎりであっても、得意な仕事でキトンと結果を出していれば、どこからも文句が出ることはない。本当に心配しなければならないのは、不得意な仕事に注力しすぎて、得意な仕事で結果が出せなくなることである。
②勝ち負け思考をやめる。
勝ち負け思考(「自分のスキルは人よりも勝っている」「人の意見を受け入れたら負け」)には、仕事に対するモチベーションが高まる効果もあるが、ほとんどの場合はマイナスに作用する。勝ち負け思考は、体力がないビジネスパーソンを窮地に追い込む可能性がある。勝ち負け思考が続くと、精神的なトラブルを抱え込むリスクがある。リスクとは、精神的ストレスの蓄積(常に勝たなければならないというプレッシャー)、自己肯定感の低下(勝ち負けにこだわる背景にいは、劣等感や自己肯定感の低さがあり、それを補うために、「勝ち」を求める傾向がみられる。自分が勝っても、それが自己肯定感につながるとは限らず、負けを認めると自己肯定感が下がるという皮肉な結末を迎える)、精神疾患のリスクである。
勝ち負け思考を手放すためには、自分自身を客観的に見つめて、劣等感と感じる部分を長所に置き換えて考える・・・というアプローチを試みることが役に立つ。こうして得られる心理的作用を「フレーミング効果」という。この効果は、同じ情報でも、その表現(フレーム)によって、受け取り方が大きく変わる心理現象を指す。
例えば、自分が抱いている劣等感を次のように置き換えて考えてみる。
・「周囲に流されやすい」→「適応力がある」
・「チャレンジできない」→「堅実」
・「思い切った行動ができない」→「謙虚」
・「一人で抱え込む」→「責任感が強い」
・「計画性がない」→「臨機応変」
③「自分のやり方」に執着しない。
少しでも楽な方法を探すというアプローチをとるのであれば、自分の考えを柔軟にする。
④失敗したら「別の方法」を考える。
⑤人は人!自分に合うやり方でやる。
人間には、それぞれ「特性」というものがある。自分の特性に合わないことをやり続けているから、体がしんどくなったり、メンタルをやられたりする。仕事に限らず、ライフスタイルも同じことが言える。「自分の特性に合わない」と感じるならば、体を壊してまで我慢する理由は、どこにも見当たらないものである。
〇Part2苦手な仕事との向き合い方
自分の能力の「限界点」を知り、仕事の「ミス」の許容範囲を見極めることが、最適解を見きだすヒントになる。
⑥やりたくない仕事を明確にする。
漠然と「やりたくない」と考えるのではなく、「なぜ、やりたくないのか?」という理由を鮮明にしておけば、上司から仕事を頼まれるたびに悩む必要がなくなる。
「やりたくない」と感じる仕事に共通する点は、
自分の強みを生かせない/自分のスキルや能力を超えている/精神的、時間的な負担が大きい/責任が重すぎる/やりがいが感じられない である。
自分なりの基準を明確化するためには、自分の価値観や現時点のスキルを客観視する必要がある。
⑦自分の「キャパシティ」を把握する。
自分の能力の「限界点」を知っておくことも大事なポイント。過去のデータを基にして、「このレベルが自分の限界点だな」という見極めをしておけば、それを超える仕事には手を出さないという基準を持つ。
⑧ミスの「許容範囲」を見極める。
どんな仕事にも最低限の「合格点」が存在する。合格点があるということは、仕事のミスにも許容範囲がある。締め切りに間に合わないパーフェクトな仕事よりも、1~2割程度のミスはあっても、期限に間に合う仕事を心がける方が、会社や上司だけでなく、体力のないビジネスパーソンにとってもメリットのある考え方。
⑨迷ったら多くの意見を聞く。
できる限りの意見を集めて、それを入念に比較検討し、その中から自分が最善策と思えるものを選び抜くことが、仕事を効率的に進める方法である。
異なった価値観を持つ人たちの意見に触れることで、自分では気づかなかった視点を手に入れたり、新たな課題が明らかになって、問題の本質に迫ることができる。
〇Part3仕事のマインドの整え方
仕事に前向きな気持ちで取り組むためには、自分のマインドをニュートラル(自然体)な状態に保つ必要がある。そのためには、自分にムリや我慢を強いる要素に「疑いの目」を向けて、最終的には「逃げる」という選択肢も視野に入れて考えることが有効な戦略となる。
⑩上司の「期待」に応える必要はない。
人の期待というのは意外と相手の勝手な都合だったりする。教育心理学では、人から期待あれると、相手の期待に応えようとする人間の心理を「ピグマリオン効果」という。この効果とは、人から期待を寄せられると、「相手が自分を信頼してくれているのだから、何とかして、その気持ちに応えたい」というモチベーションが生まれて、物事に意欲的に取り組めるようになるという、心理効果を指す。人の期待に応えるというのは、人間の本能的な心理と言えるが、本能的な心理だからこそ、それを意識していないと、無理をして期待にこたえ続けることになり、結果的に時間とエネルギーの大量消費につながってしまう。上司の期待に無条件にこたえようとするのではなく、「ケースバイケースで判断する」という柔軟な視点を持つことが、自分の体のためであり、仕事を効率的に進める戦略でもある。
⑪「責任」にならない仕事は気楽にやる。
経営者や管理職でなければ、仕事や成果に責任を持つ必要はない。責任が強く、自分で自分を責めてしまう人は、「自分にも人にも厳しい」「人に助けてもらうという発想がない」「少しの失敗でも自分を責める」「自分が我慢すればいいと考えている」「他人との比較で物事を考えがち」である。
アルフレッド・アドラーは、「課題の分離」を示している。自分の課題と人の課題を分けて考える。例えば、苦手な仕事を上司に命じられたら、その仕事を取り組むかどうかを含めて、「どのように対処するか?」を考えるのは自分の課題であるが、それを「どのように評価するか?」というのは、上司の課題である。評価するのは上司の課題であるから、自分ではどうすることもできないと考える必要がある。
自分に責任のない仕事で時間とエネルギーを消耗するくらいならば、「得意な仕事に集中する」と頭を切り替えたほうが、仕事の効率がアップして、成果が出やすくなる。
⑫管理職を「辞退」する。
「逃げるが勝ち」という視点。その効果は、「ストレスや苦痛を感じるものと距離を置ける」「安心できる環境に移動できる」「自分らしくいられる場所が手に入る」「自分の考えや気持ちを整理する時間が作れる」「体とメンタルの健康を守れる」。
管理職を辞退するという選択があってもいい。少しくらい出世したところで、経営者や役員にでもならない限り、年収が劇的にアップするようなことはない。このまま続けていても、役員になる可能性がないと感じるなら、無理してまで管理職にしがみつく理由はない。肉体的にも精神的にも苦しい毎日が続いているならば、管理職を辞退して、現場復帰を申し出ることも有効な戦略であり、大事な意識革命である。
どうしても逃げるという行為に抵抗があるに人は、「ルール変更」と考えてみれば、ポジティブな気持ちになれるのではないか。
☆第3章
〇どうすれば、「体力がない」→「体調不良になりやすい」というネガティブな流れを絶ち力ることができるか。
〇体調を崩す原因は
→疲労やストレスの蓄積による自律神経の乱れ
→睡眠不足や栄養不足などの生活習慣の乱れ
→季節の変わり目による体調の変化
よって、無理や我慢で乗り切るのではなく、自分の好きなモノを食べたり、自分が快適と思える時間を過ごすことが、免疫力を高めて体調を安定させることにつながる。
<仕事編>毎日の「働き方」を変える。
①翌日に疲れが残るまで働かない
ゆっくり寝ても、翌日に疲れが残っているようならば、それは明らかにオーバーワーク。週末になると、心身共に疲れ切っているのは、明らかに働きすぎ。
②周囲に「体力がない」と知らせる
③午前と午後の仕事を戦略的に分ける
「どうすればコスパがいいか?」という視点から日常を見つめ直して、自分に合った働き方を探すことが有効な戦略。仕事を30分単位に切り分けて、細かく休憩を挟むようにすれば、体力の消耗を抑えることができる。こうした取り組みを、認知心理学では、「チャンク化」という。チャンクとは塊や断片のことである。大きな課題を細かいパーツに分けることで、そのクリアが容易になる。
頭を使って考えるのは午前中、事務処理などの作業は午後に回す。
④ムダに人間関係を広げない
人に手助けしてもらう場合にも、できるだけ自分を犠牲にしない工夫が必要である。なぜなら、相手との関係性ばかり気にしてしまうと、自分の時間とエネルギーを浪費することになる。
頼れる人は、得意分野に応じてたくさん確保しておく必要はなく、現実的には2~3人いれば十分である。
<日常生活編>
⑤「睡眠時間」を気にしない
自分に適した睡眠時間を自分で探す。自分の体に聞いてみる。
⑥おいしく食べられる量を食べる。
健康であるためには、自分が食べたいものを食べることが有効な戦略。
ポイントとしては、意識して「肉」を摂取することで、免疫力の向上、メンタルヘルス効果、筋肉量の維持できる。朝はカロリー不足が起こりやすいため、朝食をきちんととる。体力がない人はダイエットをしない。
⑦ショッピングモールの散歩を習慣化する。
⑧日常の小さな「幸せ」を楽しむ。
☆第4章
〇仕事に取りかかる前の段階で、そのタスクの全体像を把握することに努めて、不安材料を見える化したり、最悪の事態を想定するなど、事前に入念なリスク管理をしておく必要がある。
①「得意な仕事」から先にやる
納期で判断するのではなく、自分が得意な仕事から始めれば、仕事の勢いがついて、苦手な仕事をあと回りしても、十分に納期に間に合わせることができる。
②不安や心配を事前に「見える化」する。
不安や心配がある場合には、仕事に取り掛かる前の段階で、考えれれる限りの不安や心配をリストアップして、その可能性を検討して見ることが大切である。この作業をすることで、「これは考えすぎだな」とか、「これは可能性が高そうだな」ということが「見える化」する。少しでもリスクがありそうなれ、それに対する解決策を準備しておけば、アクシデントや仕事の遅れを回避することができる。心配や不安は、脳の警戒モードが常態化することを意味しており、限られた自分のエネルギーを大量に消耗することになる。先回りして不安になっていたのでは、仕事が楽に進むことない。「備えあれば憂いなし」のとおり、事前にソリューションしておけば、ムダな不安に悩まされる心配はなくなる。
③最初に「最悪の事態」を想定しておく。
最初に最悪の事態を想定しておくと、
→リスク管理ができる。想定されるリスクを事前に洗い出し、具体的な対策を検討しておけば、イレギュラーな事態が発生する可能性を減らして、円滑に仕事が進められる。
→迅速な対応ができる。最悪の事態を想定しておけば、実際に問題が起きても、パニックに陥ることなく、冷静な判断と迅速な対応を取ることが可能になる。
→パニック状態を回避できる。事前に心の準備をしておけば、最悪の事態が起こった場合でも、過剰に動揺することなく、冷静沈着に対応できる。
人間が不安になる一番の原因は、「情報不足」である。自分が知らないことや、これまでに経験したことのないことに出会うと、人は誰でも不安になる。最悪の事態を想定するために、客観的な情報をできるだけ集めて、発生する可能性のある問題をリスト化し、その可能性を細かく検討してみるという、アプローチが有効な手段である。
④プロセスではなく「結果」に目を向ける。結果を出すための最短距離を意識した行動を心がける。次々と改善を試みる合理的な姿勢が重要。
⑤「一度で上手くいく」と考えない。自分の体力や集中力を心配して、「一度で結果を出さないとまずい」と思い込んでしまうと、結果的に仕事が長引くことになる。日々変化している中で、一度のトライで「最適解」を見つけ出すのは至難の業。「急がば回れ」で、最初から完璧を目指すのではなく、「次はどのように改善できるか?」という視点を持ちながら、何度かトライ&エラーを繰り返すことが、結果的に近道だったりする。最終にうまくいけばいいと割り切ることができれば、気持ちに余裕ができて、様々な選択肢を検討することができる。多くの選択肢の中から、自分の体力に見合った方法を見出すことが、無理なく仕事で成果を出すための最短ルートになる。
⑥提出書類は「中途半端」で上司に見せる。上司が嫌がるのは、書類の提出の締め切りに間に合わないことと、締め切りの直前になって、見当違いの書類を見せられることである。
⑦行き詰ったら別の仕事をやる。アイディアが浮かばず、「行き詰ってきたな」と感じたら、向き合っているタスクを中断して別のタスクをやってみる。これだけのことで気分転換が図れるだけでなく、脳が勝手に働いて新たなアイディアが浮かびやすくなる。こうした現象を、心理学では、「インキュベーション効果」という。
⑧部下を「褒める」と上司の仕事はラクになる。現代の上司がラクに仕事をするためには、部下を「指導する」よりも「褒める」ことを優先させる方が、結果的に有効な戦略となる。その理由は、2つ。一つは、人は褒められると、脳内のA10神経と呼ばれる神経経路が刺激されて、ドーパミン(幸せホルモン)が放出され、幸福感に包まれる。もう一つは、人は第三者から称賛されたり、褒められると「エンハンシング効果」と呼ばれる心理現象を起こすことになる。エンハンシング効果とは、別名「賞賛効果」とも呼ばれ、人から褒められたり、高い評価を受けると、「もっと評価されたい」とか、「もっと貢献したい」という気持ちが生まれて、モチベーションがアップする・・・という心理作用を指す。
褒めて育てるメリットは、
→モチベーションが向上する。部下の承認欲求が満たされ、「上司に認められている」と感じることで、やる気が湧いて、仕事に対する意欲が高まる。
→積極性がアップする。上司から褒められることで、部下の自己効力感が高まって、積極的に次の行動を起こすようになる。
→信頼関係が築ける。上司と部下のコミュニケーションが円滑になることによって、お互いの信頼関係が築きやすくなる。
大事なのは、具体的な行動を褒める。
逆に、NGワード「こんなこともできないのか」「もういい、あとはこちらでやる」「こんな仕事は誰でもできることだ」
これらを投げかけると、エンハンシング効果の対局である、「アンダーマイニング効果」を引き起こし、モチベーションや生産性の低下を招く。
☆第5章
〇体力を回復させる方法として、軽く体を動かして血行を促進する「アクティブリカバリー」(能動的回復)と、気分転換を図って心を休ませる「パッシブリカバリー」(受動的回復)という2種類がある。大事なポイントは、自分の体調に合わせて、この両方をバランスよく組み合わせる。
①「体」と「心」の疲れを分けて考える。
②体と心の「疲労サイン」を見抜く。
<体の疲労サイン>
・「倦怠感」 体が重い、何をするのも億劫に感じる
・「筋肉・関節の痛み」 肩こり、腰痛、関節痛
・「頭痛・めまい」 頭が重い、ボーっとする、立ちくらみ
・「消化器系の不調」 食欲不振、便秘、下痢
<心の疲労サイン>
・「集中力・思考力の低下」 注意力が散漫、考えがまとまらない
・「やる気の低下」 意欲が湧かない、気分が沈みがち
・「イライラ・不安感」 ソワソワする、落ち込みやすい
・「感情的になる」 すぐに怒る、無く、感情の起伏が激しい
自分の体調や気分をチェックする際のポイントは、「いつもと違う微妙な変化」を見つけ出す意識を持つ。漠然とではなく、「自分の体のどこが、どのように不調なのか?」、「自分の心のコンディションは、どんな状態に変化しているのか?」を客観的に見つめて、「それが解消されれば、現在の不調は改善される」というポイントを、自分の脳に記憶させておく。
③楽しいと思えることをやる。
→睡眠、食事(豚肉などに多く含まれるビタミンBなど摂取)、軽い運動・ストレッチ、入浴
→自分が好きなことを、楽しいことをやる。
→無心になって何かに集中する時間を持つ
④何もやりたくなければ「日光」を浴びる
日光を浴びると、体内で「セロトニン」がつくられる。
15分から30分程度、日光を浴びる。
セロトニン(別名幸せホルモン)は次のような重要な役割を担っている。
→心の安定
「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」といった興奮性の神経伝達物質の活動を抑制して、心を落ち着かせる効果がある。
→睡眠の調整
セロトニンは、夜になると「メラトニン」(睡眠ホルモン)に変化し、良質な睡眠に導いてくれる。
→自律神経の調整
心身をリラックスさせる効果があり、自律神経のバランスを整えて、体調の回復に効果がある。
⑤「くつろげない」と思ったら人の手を借りる。
ベビーシッターなどにお願いする。
⑥月曜日の朝に体調を崩す人の傾向と対策
適応障害になる人の多くはまじめで責任感があり、「会社に適応しなければならない」と強く思うことがプレッシャーとなって、メンタルを痛めている。適応障害には、効果が期待できる薬が現時点で存在しないため、適応障害を治すためには、ストレスとなっている環境を変えるか、認知療法でものの見方を変えるしか方法はない。月曜日の朝になると決まって体調を崩すということは、会社の仕事内容や人間関係がストレスになっている可能性があり、つまり、会社か仕事が自分に合っていないということ。
適応障害の傾向がみられる方への禁句
「もっと頑張れ」(よけにストレスを感じる)
「気持ち次第で治るよ」(絶望感に追い打ちをかける)
「もっと大変な人もいるよ」(本人の苦しみを軽視)
「早く良くなってくれ」(回復ペースを乱す)
「いつまで休むの?」(上司の無理解に絶望感が増す)
⑦年齢を重ねるほど「意欲」が大事になる
人間は年齢を重ねると「体力」と「意欲」が衰える。人によって、どちらが先かは個人差があり、同時に体力と気力が衰える人もいる。
気力の衰えを防ぐためには、自分が楽しめることをやることが大切になる。「自分は何をしていると楽しいのか?」という視点が欠如している。
おわりに
〇脳が疲れていると、情報処理能力や思考の柔軟性が低下して、物ごとを悲観的に捉えるようになったり、「ネガティブ・バイアス」(否定的な思い込み)が働いて、あらゆることを悪い方向に考えやすくなる。 -
Posted by ブクログ
高齢者の生き甲斐について語られる本書。年は取りたくない、高齢になるといいことはないと考えがちだが、この本で気持ち次第で将来に関する漠然とした不安が取り除かれるような気持ちがしました。
特に印象に残るのがアルツハイマーは大概の場合、その人を幸福にさせるということです。確かに報道では高齢者による事件が報道され、人々の意識に浸透しますが、幸せに過ごす高齢者はニュース性が皆無です。それより恐れるものはうつ病というのも納得です。
最後に本書を5項目でまとめています。
1.老後を過度に不安に思わない
2.他人に惑わされず自分ならではの個性を活かした生活を
3.認知症でも出来ることはある、出来ないことを悲観せず出来ることに重きを置く
4.地位、肩書はいずれなくなる、それにこだわらない
5.楽しいことに集中することで辛いことは遠ざかる
鬱の気配がしたら思い出したい本でした。 -
Posted by ブクログ
「できないことに悩むより、自分にできそうなことを伸ばしていった方が人生がハッピーになる」ということを、分かりやすく教えてくれる本です。
1. 無理に自分を変えようとしない
「自分をどう活かすか?」方が、ずっと効率的である。
2. 「ほとんどの人は、自分は何が得意かを知っていると思っている。しかし、たいていは間違っている(ピータードラッガー)
3. 「どんなことでも努力すればできるようになる」という考え方は危険。
本来自分が得意なことを伸ばすための機械を失うことになりかねない。1つを選ぶと、他方を犠牲にすると言う「トレードオフ」の考え方が必要。
4. 自分の強みを他者のために使うことができるようになると、その強みは輝きを放つ
5. 試験勉強で重要な事は「頭に残す」こと
たくさんの範囲を勉強して少ししか頭に残ってないよりも、覚えられる範囲だけをしっかりやった方がパフォーマンスは高くなる。
6. 人間が「あぁ幸せだったなぁ」と感じるのは…
「あの時は大変だったけど、自分はよく頑張ったなぁ」と思えたとき。迷った時はワクワクする方を選ぶ
7. 自分の得意分野を見つける方法は…
数え切れない位のチャレンジ(試作)をする。
ミケランジェロ(ダビデ像)は何回も試作しているし、エジソンは10,000回失敗している。ピカソ(ゲルニカ)は何度も描いている。
8. 「HOW」で考えずに「WHY」で考える。
「どうしたらお金持ちになれるか」ではなく、「なぜ自分はお金持ちになる必要があるのか」を考える
9. 「人と比べるのではなく、昨日の自分より成長することを目指す(松下幸之助)」
10. 今ある理想と現実のギャップは…
「行動」でしか埋める事はできない。
最初の1歩をやる気や努力でやろうとしてはダメ。「仕組み」が大切→一つ一つの小さな作業に細分化していく。そうすることでハードルが下がり着手が早くなる。 -
Posted by ブクログ
本書を読んで最初に感じたのは、「自分はかなり実践できている側だが、同時に見過ごしているポイントもはっきりある」ということでした。
68歳の現在、朝ラン・朝ジムで光を浴びて体を動かし、読書と感想文で頭を使い、キーボード演奏で感情と指先を動かし、意識して肉を食べている。これらは本書が繰り返し説く、セロトニンを軸にした“元気の土台”そのものです。「年齢を気にしない」「遊び半分で続ける」「外に出る」という姿勢も、すでに生活に組み込まれています。
一方で、本書を通して自分にまだ足りていないと感じた点も明確でした。
第一に、「人との刺激」がまだ少ないことです。本書は、前頭葉の老化を防ぐには変化と刺激が不可欠だと繰り返します。読書や感想文は優れたアウトプットですが、会話や外食、人との偶発的なやりとりは、別種の刺激をもたらします。夫婦二人、あるいは一人で完結しがちな日常に、意識的に他者を交える余地はまだあると感じました。
第二に、「心の休養」を軽視しがちな点です。運動や習慣は十分でも、それが“義務”に近づくと、心が先に疲れる。本書が言う「疲れているのは心か身体か」という問いは、これからの自分にとって重要になります。何もしない日、予定のない日をあえて作ることも、元気力の一部なのだと感じました。
第三に、「動物や思い通りにならない存在との関わり」です。効率や自己管理が行き届いた生活ほど、予測不能な存在がもたらす刺激は不足しがちです。この視点は、これまであまり意識してこなかった部分でした。
本書を通して見えてきたのは、自分は「個人で完結する元気力」は高いが、「関係性の中で生まれる元気力」は伸び代があるという事実です。
70代に向けて必要なのは、新しい努力よりも、行動の向きを少し外へ開くこと。その小さな調整こそが、これからの10年を左右するのだと感じました。 -
Posted by ブクログ
脳科学の観点から説く60歳からの脳が萎縮しない、イキイキを長く続けるメゾット。生涯勉強、とよく言われるが、それに反したタイトルで衝撃的ではあるが、要は伸ばす能力はこれまでの自分の強みであり、60歳で今更自分に向かない分野を勉強するのは非効率であると言うこと、その分野を積極的にアウトプットすることで楽しく脳の力を維持すること、と理解しました。AI 時代において、常に欲望を持ち続け自己のやるべき分担と愉しみを考えて行きたい、人と繋がることの重要性などを感じました。また、日々、常識を疑う考え方を意識したいと思います。
読みやすくとても勉強になりました。 -
Posted by ブクログ
高齢者ではなく幸齢者になりたいと思った!
とても面白かった。
コロナ禍、そして夕張市の事例から、病院に行かなくなったら死者数が少なくなると言う事実。三大死因、ガン心臓病肺炎での死者数が減り、老衰で亡くなる方が増える。
自宅で過ごして、自分のペースで幕を閉じる。
こうありたい。
老化現象として白髪になるのと同じように認知症にもなるし、ガンにもなる。
この本を読んだ時、小さな調剤薬局の待合室だったが、多くの高齢者に血圧の薬を処方されていた。
私の身近な高齢者も、病院通いで忙しい。
日本は医療保険制度が充実していて、病院にかかってばかり。必要なのか、、といつも思っている。
この本を読んで、もっと自分本位に楽しく過ごす幸齢者を目指そうと改めて思った。 -
Posted by ブクログ
IT業界にいると、数年前に流行した技術が今になっては既に古く(枯れた、という意味では良い事もあるが)、全く新しい技術に置き換わるなど、正にドッグイヤーそのもので、常に新しいものに溢れている。枯れるまで待って、上手く運用できるか、安心して使えるかを待っていたら、もう遅いそれは古い技術だ、と機を逸する事は多々ある。そうなると事業会社のIT部門の様な立場だと、確かに今まで通りにビジネスの安定を支えていると、聞こえの良い響きに安心しかねないが、実際のビジネスでは大きなチャンスを逃してしまうかもしれない危険性を孕む。実際はその危険性にも気づかないという本末転倒な事態に陥る。私もだいぶ歳を重ねて、入社したての若い頃なら、次々と新しいものに手を出しては、開発に失敗したりして悩んでいたが、今となっては経験だけで大凡できる限界点なども自分で予測できる様になり、決めつけていることが多い。自分勝手に無理ない(ここまでなら出来る)ゴール設定をしてしまう。
本書は歳を重ねるごとに機能低下の傾向に向かう、前頭葉を如何に若々しく保つか、老化させずに何時迄も若い考え方を保つかにテーマを置いている。著者は精神科医の和田秀樹氏だ。この手の書籍を多く出している方なので、著作に目を通した方も多いと思うが、またいつも通り内容は面白い。
歳を取ればある程度身体的な衰えを誰もが感じるであろうが、本書が扱う対象となる脳も同様に、使い方を誤れば、若しくは使わないで済ませて仕舞えば、簡単に衰えてしまう。使わないというのは、歳を重ねるたびに増えていく経験や記憶だけで済ませてしまう事を指している。前述した様に私も仕事をする上で、多くの判断を経験から導き出している。中々新しいアイデアを部下に提案されても、安直に受け容れられずに、ついつい自分の経験則だけで物申してしまう。これは本書で言えば老化の第一歩なのかもしれない。IT業界にいる私でさえそうだから、同じ様な方は同年代にそれなりに数いるものと思われる。だがそれはそれで、業務的なものを高速に処理する上では必要な技術や考え方であるとも思う。ただでさえ人手不足、増加する一人当たりの業務量は増えるばかり。それとは逆行する様に労働時間の規制は年々厳しくなっていく。そうなると早くに片付けられなければ、益々ビジネスは遅れをとるから、リスクをとったチャレンジに費やす時間もない。こうしてレビューを書きながら、実は自分がそうした世の中の流れや背景に甘んじて、新しいアイデアや行動から逃げているのかもしれないが。
兎に角使わなければ、筋肉も脳も凝り固まる。本書を参考に可能な限り昨日とは違う考えや行動を起こしてみる、そんな日々の過ごし方に変化を与えるきっかけになる一冊である。但し、筆者が言う通り、本書の内容にあまりに感化され、内容通りにしようとする事自体が、「思考の老化」を招くのであって、要するに自分自身で衰えさせない為にどうするかは、自分で考えるべきだと本書は教えてくれる。 -
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ネタバレ70歳とは微妙な歳で、若い人は50代のように若く、老けた人は80代のように見える。
80を過ぎるとそれなりに年を感じさせるようになるので、70代が一番個人差が大きいように思える。それはなぜか?
この本にはいろいろな老化しないためにやった方がいいこと、やらない方がいいことが書かれている。
例えば・・・
運転免許は返納してはいけない、と著者は言う。
要介護リスクが上がるとの理由から。
確かにその一面はあるが、しかしニュースで高齢者による事故がたくさん取り上げられているのも事実。
社会の安全性とどう折り合いをつけるかは難しい。
著者は人口当たりの事故件数を年代別に列挙し、高齢者が特別事故が多いというわけではないと言っている。
すべての事故を検証したわけではないから、一概には言えないが、同じ事故でも死亡事故は高齢者の運転のほうが多いように感じるのは報道だけの問題だろうかと疑問に思う。
また、長生きしたければダイエットをしてはいけないとも言っている。
確かに、70過ぎて、好きなものも食べず、苦しいだけの運動を痛みや辛さをこらえて一生懸命やり、ほんの何年か長生きするより、私なら10年早く死んでも好きなように生きたいし、家族から好きにさせてと言われたら本人の希望通りにしてもらうだろう。
何の楽しみもなく苦しいだけの老後に何の意味があるだろう?
驚いたことに、著者は血糖値が200を超えているという。
200どころか一時期660あったという。
原因は運動不足で、普段の生活で歩くように心がけたら200まで下がったとのこと。
いや、200って十分高いんですけど・・・。
血圧も220くらいだが、心臓肥大があり降圧剤で170まで下げているという。
これ以上下げると頭がぼーっとしてしまうらしい。
170でも十分高いんですけど・・・
また、コレステロールも薬で下げようとすると免疫力が落ちたりうつのリスクが上がってしまうらしい。
免疫力が下がれば当然がんのリスクが上がる。
日本人の2人に1人ががんを患うといわれている今、コレステロールを下げて免疫力を下げてしまうことは得策ではないだろう。
そういわれてみれば、私の周りでは「少し」不健康そうに見える人・・・血圧が高めだったり、インシュリン打つほどではないけど糖尿病だったり、コレステロール値がやや高かったり・・・な人が、健康ではないかもしれないけど、元気があり、活動的で精神的にも安定した人が多いように思う。
だが、長生きしているのはやせ形の人に多い気がする。
平均寿命あたりでのピンピンコロリは元気で少し不健康な人が多い印象。
がんは転移するがんと転移しないがんの2種類しかなく、70超えて見つかった場合、手術して体力を消耗させるか、進行は遅いことが多いとそのまま経過観察するかは、どちらも生命予後にあまり違いはないのではないかと言っている。
つまり、自覚症状がない時点での早期発見などしない方がいいと。
確かに60代までならともかく、70過ぎて健康診断でがんが見つかり、どうするか悩むより、知らぬが仏で3~4年後くらいに自覚症状が出てから見つかる方が幸せかもしれない。
70はまだ少し先の話だけど、自分がどう生きたいかはそろそろ考える時期なのかもしれない。 -
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個人的まとめ(長文)
◯日本人は死ぬことを恐れ過ぎ。そもそも「人間は死ぬのだ」ということが忘れられている。
◯死にたくないと思うほど人生の幸福度は下がる
◯70歳が老化の分かれ道(同著者の書籍)
◯死に直面した人は次の5つの真理を辿る(精神科医エリザベス・キューブラー・ロス)
第1段階「否認と孤立」
自分の命が長くないことにショックを受け「私のことじゃない、そんなことがあるはずない」とその事実を否認したり逃避する。
第2段階「怒り」
やがて自分は死ぬという事実を認めるものの「どうしてあの人ではなく私がこんな目に」と健康な人への嫉妬、死の心配がない人たちへの怒りを覚える。
第3段階「取引」
第1第2段階に比べ短い期間であるが、なんとか死を先延ばししたいとか、奇跡が起こって死を回避できないか、と考えて神仏にすがったり 善行を行ったりする。
第4段階「抑うつ」
どうしても死を避けられないことが分かり、あきらめや、悲観、虚しさ、憂鬱、絶望といった気持ちに支配されてうつ状態になる。
第5段階「受容」
そして最後に、自分の運命を呪ったり自暴自棄になったりすることもなく、「死は誰にでも訪れる自然なもの」として自分が死にゆくことを受け入れる。
◯死ぬ瞬間は痛くも苦しくもない。
例えばガンになった時、「なるべく治療は受けない。痛くなったらモルヒネを打ってもらおう」と開き直っておけば別に怖い病気ではないと思う。
◯ピンピンコロリ?
ピンピンコロリよりも死の準備ができるガンで死ぬ方が良いのでは・・
心筋梗塞で死ぬ人はガンで死ぬ人の1/12 しかいない。普通の生活をしていたら なかなか その1/12にはなれない。
※心筋梗塞は心疾患全体の1/2
ピンピンコロリとは何の準備もできないいわば「突然死」である
◯スウェーデンには寝たきり老人がいない
高齢者が少しでも歩けるように、寝たきりにならないように国家を上げて取り組んでいるから。
◯日本人の死生観
「長生きさえすれば良い」という日本人の死生観
大事なのは長生きすることよりも「長生きすることで何をしたいのか」ということ
医学が進歩したために徐々に日本人の死生観を変容させ「長生き至上主義」になってしまった。
◯自然な死とは
体内の水分がなくなって枯れるように死ぬのが人間にとっての自然な死。
脱水や餓死はものすごくかわいそうな死に方のように見えるが、だんだんと眠るように死ぬので本人は実は楽。
将来において自分はどんな末路をたどる、などと考えた時にその想像の中で「避けたいこと、こうなるのだけは嫌だ」ということを回避できる方法を考えたら良い。
ヨボヨボ老人と元気はつらつ老人の分かれ道
◯70代は老いと闘う時期、そして同時に80代以降の老いを受け入れる時期
(1)長い老いの期間を健やかに過ごすためには脳の機能をいかに80代以降も保つかだ。
(2)同時に70代の時に持っている運動能力をいかに長持ちさせるか。
※70代の過ごし方次第でヨボヨボ高齢者と元気はつらつ高齢者に分かれる
◯70代は老いと闘える最後のチャンス
とにかく動く、とにかく頭を使う
体と頭を使えば使っただけ老化を遅らせることが可能
◯「なんとかなるさ」とつぶやく
たったこれだけのことでドーパミン(やる気ホルモン)が出る。脳は思いのほか単純にできていて自分の言葉を信じる性質がある。
◯血圧を下げると転倒リスクが上がる
降圧剤を飲むと活力が奪われて体がだるくなったり頭がぼんやりしたり足元がおぼつかなくなったりする
◯血糖値を無理やり下げれば活力が失われる
◯コレステロール
コレステロールは免疫力を上げてガンを予防したり、男性ホルモンの材料になったり うつ病のリスクを下げたりするなどのメリットもある。コレステロールには脳へセロトニンを運ぶ働きがあるため。
◯医者が血圧や血糖値やコレステロール値を下げようとするのは「アメリカの医療原則」を適用しているから。アメリカ人の死因の第1位は心疾患で血圧や血糖値やコレステロール値を下げることが長寿につながるから。
◯医者の言いなりになってはいけない
・大事なのは数値よりも本人の主観的な体調
・具合が悪くなるときちんと体が教えてくれるのでそれから病院へ行けば良い
・検査結果の数値ばかりに気を取られていると肝心の主観的体調が分かりにくくなる。
・いろんな数値をやみくもに正常値に直そうとすることにはリスクがつきまとう。
◯6種類以上の薬を飲むと副作用が急に増えると言われている。
◯認知症は「開き直り」で
年を取れば認知症は避けられない。でもゆっくりとしか進行しない。
これを考えると なったらなった時のことと開き直るしかない。
◯男性ホルモンを減らしてはいけない
肉を食べて運動して男性ホルモンを増やす。
肉・カキ・ニンニクには亜鉛がたくさん入っている。亜鉛は男性ホルモンの材料。
特に男性は男性ホルモンが不足すると女性とは比べ物にならないほど老化が進む。
性欲だけでなく意欲が衰え筋肉量も減り人付き合いが億劫になって記憶力や判断力も衰えてしまう
男性ホルモンが減少すると前立腺肥大になりやすい
極上の逝き方は死に場所で決まる
◯老後に決めておくべき事
1、何処を終の住処にするか
2、どのように最後を迎えたいか
3,誰の世話になるか
これを決めておくことが死ぬまでの生を充実させるためには重要
◯老後の蓄え
老後の蓄えとは、本来「老後に使い切る」ための蓄え。
なのに年金額の中で生活しなくてはいけないと思い込んでいる人が多い。何歳まで生きるか分からないからやたらと心配して死ぬまで金を貯め続けるなんて馬鹿げている。
◯お金を持っていることよりも使うことの方に価値がある
◯高齢者の禁煙
タバコを吸い続けて70代 80まで生きたような人は今更禁煙しようがしまいが寿命はあまり変わらない。タバコなど好きなものを我慢している時のストレスの方が実は高齢者には悪影響がある。
◯免疫細胞(NK細胞)の活性
70代 80代になると20代の時のだいたい1/4に落ちてしまう
◯長い人生の中で晩年が幸せならその人の人生は幸せだったと言えるのではないか
◯理想の老人像は「品良く、賢く、面白く」
これらの資質を持つ高齢者の周りには自然と人が集まり幸せそうな老後を過ごしている。
品が良いというのは資産があることではなく老いを素直に認め、ジタバタしたり 不安に振り回されず、おおらかに生きているということ。 そういう人は不思議なオーラを出している。
賢くというのは物知りということではなく、酸いも甘いも噛み分けてきた人ならではの発想ができるということ。
以上 -
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ネタバレ体力がない人がどのように仕事をしたら良いか、具体的に書いてあってわかりやすかったです。
以下を実践したいと思いました。
・無理して我慢しない、限界まで頑張らない
・迷惑かけたらどうしよう、完璧にしなきゃ、と思わないほうが良い
・100%ではなく、○割くらいできればok、と思った方が楽。6割で良いなら、4割はミスでもまあいいか、くらいの心持ちで。
・適度に周囲を頼る
・上司の期待に応える必要はない。
・責任を感じすぎず、気楽に働く
・自分の仕事を評価するのは上司だが、上司がどう評価するのは上司の問題であり、自分はコントロールできない(アドラー 課題の分離)
・翌日に疲れが残るほど働かない
・「一度めで結果を出さなくてはならない」と考えないほうが良い
・勝ち負け思考をやめる
・やりたくない仕事を明確化する -
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後半生を豊かに楽しく生きることを阻害する数々の「壁」の正体を具体的に明らか!そのうえで、固定観念を乗り越えるための「マインドリセット」
「日本を、苦労を重ねて人生をまっとうしてきたすべての高齢者が“幸せ”を意味する“幸”齢者と呼ばれる国にしたい」と心から願う【目次】
序 章 「幸齢者」へのマインドリセットのすすめ
第1章 「お金」へのマインドリセット
第2章 「子ども」へのマインドリセット
第3章 「夫婦」へのマインドリセット
第4章 「医療」「健康」へのマインドリセット
第5章 「生き方」「生活」へのマインドリセット
終 章 マインドリセットカ条 -
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タイトルだけでこの本を選びました。秋に大切な人を亡くしたためです。
喪失感と言えば、死別が大半だと思い込み、半分、躊躇したものの、健康、仕事、家族、介護など失う経験は多岐に渡っていて、手にしてよかったです。
まさに、同世代であり悩みの真っ只中で、自分と同じ思いの方がいることに、共感できました。
気持ちを切り替えてみる
また新たなに始めてみる
親の介護だけに集中しないなど
自分がどう感じるかを大切にしたいものですね。ついつい一般的なケースと比べてしまってることも多いので。
相手の言葉は人それぞれ、期待していたようなものでないにしても、そんな考えもあるのだ‥程度にしたいものです。