宮本昌孝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『どうする家康』桶狭間の戦い!面白さを増幅するストーリー揃い。オススメのアンソロジー。決戦!シリーズの第5弾。桶狭間の限定された時空に凝縮された義元の首を巡る七つの物語。どれも傑作です。七つ目の物語が首になった義元の語りになっていますが、こちらの読む気力が無く、評価できませんでした。
六つの物語を評価すると5点満点中、平均は4.8点になりました。
①覇舞謡 幸若舞の敦盛をバックミュージックに信長公記を素直に解釈した作品。斬新性は有りませんが、冒頭にあることで、桶狭間の戦いのガイドストーリーになっています。 4点
②いのちがけ 信長の勘気を被っていた前田利家の主従の物語。ネタバレ出来ない傑作。 5点
③首ひとつ 毛利新介と共に、戦場を駆けめぐる!臨場感抜群。5点
④わが気をつがんや 家康が格好良すぎる? 5点
⑤非足の人 義元の嫡男、氏真は蹴鞠の達人。蹴鞠したさに沓掛城まで来たが… 5点
⑥義元の首 最前線の今川方の守将、岡部元信。義元の首は信長が丁寧に供養し、元信は降伏して命は助けられたと、信長公記にあり、信長らしくないと思っていましたが、実は…5点
⑦漸く、見えた。義元の首はかく語りき 評価に含まず
以上、合計29点平均4.8 -
Posted by ブクログ
ネタバレもう掘り尽くされていると思っていた信長、秀吉話を飛騨白川郷に着目して描いているのが面白い。大軍を相手にするために、一つの城に全軍を集め、敵が移動したら、空っぽにして移動するなど、黒田官兵衛の弟子なので策士として力量を発揮する。その腕を徳川家康に買われ、白川郷を中立地区にすることに成功する。さらにメインは野生児の紗雪姫と主人公七龍太との恋で、気が強い姫は何かというと七龍太にビンタをくらわせ、七龍太をぶっ飛ばす。まるで漫画のような扱いで、楽しい。そのくせ猛烈に愛しているのでお似合いなのだ。ところが途中であたりは異母兄弟という話になって、姫にそのことは話せず、別のところに嫁がせるなど、韓国ドラマ風になってくる。それは事実が解明されると解決されるのだがそこまでエンタメしなくてもと思う。
登場人物が多い上に、一人に名前がいくつもあって、呼び方も色々で、混乱、面倒になる。
縄田さんの『ときに読者を興奮のるつぼに叩き込み、ときに読者を泣きに泣かせる。その筆致は、柴田錬三郎か隆慶一郎か。怒涛の展開の連続だ』はないと思う。だまされた。
本の雑誌2020年度時代小説ベスト10 1位 -
Posted by ブクログ
上下巻合わせて文庫本1088頁という歴史巨編。
上巻のサブタイトルは『帰蝶純愛』篇。美濃の斎藤道三の娘で織田信長の正室濃姫=帰蝶が主人公。
同人物を主人公にした、諸田玲子著『帰蝶』があり、昨年既読。通説では、本能寺の変よりずっと以前に早世したとされていた帰蝶。最新の資料を駆使した諸田版では、信長の27回忌まで存命したことになっている。
本書ではどうだろうか?
帰蝶その人の人物設定についても、だいぶ異なっており、興味深い。実子がなかったのは史実で、両作に共通するが、諸田版では、側妾たちが生んだ子供を引き取って育てている。その数9~10人!
早世論については、大病を患い痘痕の後遺症を恥じて、表舞台へ出なくなったからと解釈している。
一方、宮本版では。
父道三似の不容色で、よき武将になるように育てられ、武芸習得に励んだ女丈夫に描かれている。そして、最終章での悲惨な暗転が待っている。
帰蝶を傍らで助ける人物もそれぞれ異なり、対照的である。諸田版では、異母兄弟を配置し、宮本版では、傅役(明智光秀の妻女)がその役を果たす。
読み比べてみると面白い両作品。果たして史実は、どうなのか? -
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周辺人物の話が面白い
書きつくされたテーマであるだけに、主役の信長.光秀以外の周辺人物の話が面白い。
特に意外な視点から描かれた宮本昌孝の作品が気に入った。