【感想・ネタバレ】風魔(上)のレビュー

あらすじ

南蛮人と見紛う異相、生まれながらの巨躯と膂力。箱根山塊に「風神(ふうじん)の子」ありと恐れられた英傑がいた――。時は戦国。関東の雄・北条氏一門は、関白豊臣秀吉率いる桁外れの軍勢を小田原城で迎え討たんとしていた。北条百年を影で支える風魔(ふうま)一党の束ねである小太郎は、主君を救う奇策を講じるが……。時代小説界の第一人者が、謀略渦巻く乱世に、自由を求め生きた、稀代の忍びの生涯を描く渾身の時代ロマン巨編(全3巻)発進!

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Posted by ブクログ

風魔衆の頭領となる風間小太郎の小説。

まず宮本昌孝さんの描く風魔小太郎のキャラクターが涼やかでかなり良い。
上巻450ページ程あり上・中・下巻で1400ページ程ありそうで、まだ上巻の段階だが面白く飽きさせない内容と涼やかな小太郎のキャラクターで楽しめる。
龍姫や蛾妙、甚内、対手方の忍びもそれぞれ良いキャラクターで楽しい。

過去にも感想で書いた記憶があるが、個人的には忍者が最強過ぎる描写が多すぎると冷めてしまう事が多いのだが、こちらも強いのは強いが理解出来る様な描き方で問題はなかった。
長く積読してあったがもっと早く読んでも良かったなぁと思える作品でした。

続きも楽しみだ。

2022/6

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2022年06月21日

Posted by ブクログ

宮本昌孝著「風魔(上巻)」を読みました。

 待望の文庫化、全3巻のうちの上巻です。

 時は、秀吉が天下を握ろうとしている時代、北条方に代々仕える忍者風魔一族の長、風間小太郎が主人公です。謀略渦巻く乱世に自由を求め生きた、希代の忍びの生涯が描かれています。

 主君を救うため、小太郎は優れた能力を発揮し、縦横無尽の活躍をするが、時代には逆らえず、北条方が滅んでしまう所までが上巻です。

 主人公は、忍者としての優れた能力を持っていますが、心は非常に人間的で温かい人物として描かれ、これまでの忍者とは一味違い、とても魅力を感じます。

 また、主人公を取り巻く歴史上の人物やライバルたちとの駆け引きなどが次々と展開し、読み応えたっぷりです。

 いよいよ次は、秀吉と家康との戦いが描かれますが、小太郎がどのように関わり活躍していくのか、目が離せません。

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2013年01月23日

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風魔、この有名だが詳細を知られていない忍者の存在が新鮮だった。小太郎についても人外の化性のイメージがあったが当作では爽やかに描かれて好感がもてた。次作が楽しみだ。

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2023年06月30日

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名前はよく聞くけど、実際の人物像とかは全然知らなかった。というか、空想上の人物かと思ってたし。戦国無双とかやってても、完全に化け物扱いやし。そういえば北条傘下として登場してたな、とか思いながら、イメージ的には戦国無双のそれを想い描きながら読み進めてます。完全に裏方の話だけど、雑賀孫一の話(尻くらえ孫一)とかと同様、この時代を彩る面々は、表裏問わず面白いすね。

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2012年09月26日

Posted by ブクログ

風魔小太郎を題材にした小説だから軽いのかと思ったが、なんて骨太な小説。特に豊臣秀吉の軍勢と北条氏一門の小田原城包囲戦は読み応えがあった。本当は氏康の時代をもっと読みたいのだが、4代氏政、5代氏直との関係性、そして氏照・氏邦・氏規とそれぞれ魅力的に描かれていてとても良かった。その中を風魔の頭領、小太郎が他の忍びの勢力と戦いながら北条家と風魔一党の存亡を賭して暗躍する。小太郎も忍びにして陽の性格であり非道を嫌い義を重んじ魅力的にキャラに仕上がっている。服部半蔵は恐ろしく、徳川家康はより狸だった。

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2012年04月22日

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全3巻。
なぜか自分の中で
宮城谷昌光と混合してて
避けてた著者。
名前にてるから。
初見。

よいね。

ダーティーで化け物なイメージの強い風魔小太郎を、
純粋で陽なヒーローにしてる。
無敵のヒーローが個性豊かな敵方と
胸躍る戦いをって感じ。
それほど忍者忍者な伝奇でもない。
小太郎の人物像もすごくいい。

ただ、
ちょいちょい入る背景説明が少し邪魔。
時代背景。
なんでだろ。
背景説明とか、この手の小説だと普通のことなんだけど、
若干くどく思えた。
背景説明が物語にあんまつながってなくて、
ただ単に背景描写になってるように見えたんかも。

特に戦国初期の政治的な関東情勢って、
複雑すぎてなんべん読んでもいまいち理解できてない。
おれが。
だからなおのことうっさく思ったのかも。

終盤の盛り上がりはかなりテンション上がる。
結びも爽やか。
読み終わりが気持ちいい。

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2011年07月21日

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主人公は戦国の世を忍びとして生きる風魔の小太郎。忍びでありながら陰にあらず陽の者。裏工作にありがちな非道を行わず、あくまで義を貫くナイスガイ。爽快感溢れるエンターテイメントです。

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2009年10月20日

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氏姫の守護者としての風魔小太郎という舞台が非常に面白い。宮本氏らしい、朴訥ながら芯の通った主人公と同じ志を持つヒロイン、そして胡乱な強敵。歴史小説ながら裏の世界を中心に描くため時代小説としての創作の腕が光る。ただ、上巻までは話が広がりすぎて敵も多く、いまいち乗り切れなかた印象。もう少し敵・味方、勢力図を明らかにしてほしい。

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2025年11月13日

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最近知った風魔流忍者。伊賀、甲賀は有名だけど他にもいたのか。
序盤で小太郎すごく好きだな〜とワクワクしたものの、北条の誰々の息子の誰々と…とか豊臣と徳川が…とかの説明が出てきて、歴史が苦手な私はかなり苦戦してしまった…。
名前が似てるし誰が誰?どっちの味方だっけ?となり、もう開き直ってそのへんは頭に入れずに読んだ。笑

武将たちは戦の頭脳戦というか、相手がこう出るだろうという先を読んださらにその先を読んで手を打って…と、賢さと豪胆さがあったんだなぁ。
そして武士の心意気ってすごい。
恩義、忠義を重んじていつでも死ぬ覚悟ができている武士ってすごかったんだな。
もう少し主人公のでる場面が多くあってほしかったけど、面白い。
中巻に続く。

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2024年03月25日

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ネタバレ

秀吉、関が原、家康の頃、忍びの風魔衆の棟梁、風間小太郎というとてつもなく強く、優しい忍びの話。
憎き相手となる、同業の湛光風車や家康方の忍びのまとめである柳生又右衛門との死闘や、敵・味方いずれともわからないような曾呂利新左エ門など、様々な特徴ある登場人物が入れ替わり立ち代り小太郎と関わりあい、助け合い、戦いあい、私の好きな種類のスピード感ある小説だ。
小太郎の強さは、少し、ファンタジー感のあるぐらいの人間離れした強さだが、それはそれで、楽しく読める。
とくに小太郎の人間味ある行動に惹き込まれた。
ただ、内容があるようで、ないようで、歴史小説と言うには、少し違うようで、どちらかというと、時代小説っぽい感じ。
全3巻。

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2017年12月08日

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北条家の忍、小太郎。
私のイメージは忍びと言うよりアメリカ映画のスーパーマンみたいな感じ。

歴史に疎い私でも割とすんなり読めた方だと思います。
実はこの本、三分の一くらい読んで、一年近く放置してしまっていた本。
先日ふと思い出し続きを読みました。
いや、良く内容覚えていたな。
中、下巻は間を空けずに読もうと思います。

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2016年06月02日

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風魔外伝を読んで、本編を覚えていないと楽しめないため、再読。確かにこういう話だったので、外伝の話があるのだなということがよくわかる。

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2014年12月16日

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まさかの仁義に厚い風魔小太郎。
バサラコタ想像しながら読むと大変首を傾げる結果に。
佐助に期待してはいけない。マジで。
おもしろかった!^^^

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2009年10月04日

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