宮本昌孝のレビュー一覧

  • 天空の陣風 陣借り平助

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    これは、面白い!と言うか、僕は、この作品を、ずーと読みたいと思っていたのだ!ただ、どこの本屋でも見付けられなかった。しかし、古本販売サイトで手に入るなんて、正に、目から鱗とは、このことだろう。今後も、読みたい本は、古本販売サイトで探すことにしよう。しかし、この平助は、男の理想だなぁ!

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    2025年06月21日
  • 天離り果つる国(下)

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    読後、爽やか。良い時代小説。
    登場人物達がとても魅力的。個人的には、主人公とヒロインの従者、兵内、おおさび、の忍び達が好きだなぁ。

    とにかく面白かった!

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    2025年05月26日
  • 天離り果つる国(上)

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    読みやすい。
    難しい漢字が出て来るが、それも気にならない。
    交わされる武家言葉が美しい。
    主人公は、文武に優れ、仁勇に溢れ、且つ男振りも良いというスーパーヒーローのTHE主人公。
    本巻は大きなドラマもなく淡々と読み進めたが、歴史を知る身としては、いずれドラマが始まると予想していたところ、後半になって主人公が苦悩を抱える展開になった。
    下巻が楽しみ。

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    2025年06月16日
  • 天離り果つる国(上)

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    戦国プラス昼メローーーー(*⁰▿⁰*)
    特に最後の方、昼メロ要素が強くなってきて、結構好きだった笑
    白川郷の深ーーーーーい自然が目に浮かぶ描写の数々。かなり気に入った作品です。ソッコー下巻へ‼︎

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    2025年02月09日
  • 剣豪将軍義輝(下) 流星ノ太刀〈新装版〉

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     最後まで熱かった!とはいえ最終章の義輝の動きは静かで、技に限らず人生も境地に達したかのようで少し悲しくもあった。兄弟3人の対話のシーンは印象深く、波乱の剣の旅を経て静寂に心を向ける義輝と純粋な心で自然に心を寄せる周こう、対照的に俗世に執着する覚慶(後の義昭)。実在と虚構の人物が活きいきと動く宮本作品だからこそ、この静寂な場面が心に残った。
     そして下巻の裏の主人公は松永弾正。極悪人に描かれている(史実通り?)が、人間味があって憎めない。そしてもう1人、憎めないキャラが義輝の因縁の熊鷹。彼の行動は一貫して(世間的に)悪だが、孤独に生きることしか選択できなかった人生には同情してしまう。最後は熊鷹

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    2024年08月15日
  • 天離り果つる国(下)

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    こういうたぐいの時代小説というのか歴史小説は、あまり読まないのですが、数年前に訪れた白川郷が、火薬の製造には欠かせない地域だ言うことを知り、それに関連した物語だたので、興味津々で読みました。
    上下巻で、かなり内容も濃いものなので、読むのが大変でしたが、物語としては、とても面白かったです。

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    2024年08月12日
  • 剣豪将軍義輝(中) 孤雲ノ太刀〈新装版〉

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     中巻は義輝の朽木政権時代、お忍びで武者修行に出るという設定で、完全創作、宮本ワールド全開で味わい尽くせた。
     西から東へ、王直・斎藤道三・武田信玄・真田幸隆・塚原卜伝・上泉信綱・織田信長という花形役者との交わりに興奮させられた。真羽との再会も微笑ましく、ただの悲運な将軍ではなく、短い中で命を燃やした将軍として描かれているのが非常に良い。
     下巻は殺害までのリミットが迫る中でどういう最期を遂げるのかが最大の注目。宮本氏らしく気持ち良い散り方になるだろうが期待大。

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    2024年07月29日
  • 松籟邸の隣人(一) 青夏の章

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    装丁と文字のフォントで、柔らかそうな小説家と思いきや、
    イヤイヤ血生臭い。
    近現代の歴史、政治、医療、内政と外国の事情が横串で繋がるのは面白い。
    読めない漢字にはルビがふってあり、便利。
    それでもわからない言葉は辞書をひく。そんな感じで読み進めた。
    登場人物が頭の中で元気に動いていたので、映像化出来るのではと思った

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    2024年03月20日
  • 天離り果つる国(下)

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    下巻を読みました。
    歴史が好きな人なら、白川郷にはこういう物語があったのかと興味深く読むことが出来ると思います。
    登場する帰雲城も現存すれば天空の城として、一大観光地だったでしょうね。

    天才軍師の弟子、津田七龍太と姫の恋もどうなるかと思っていたのですが、なるほどと思いました。
    大河ドラマになって欲しい本です

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    2024年03月19日
  • 武商諜人

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     最高の歴史短編集だった。どの物語も面白く、かつ宮本先生らしさが随所に見られ、ファンとしてもさらに好きになった。
     個人的なお気に入りは、『戦国有情』『不嫁菩薩』『武商諜人』『明治烈婦剣』の4作。
    『戦国有情』は赤母衣4人衆の桶狭間後の人生を描く。わずか14pながら追放になってでも友を救おうとする友情・絆の強さをしっかり感じられ、追放されてもなお主家を重んじる忠義に感情を揺さぶられた。
    『不嫁菩薩』は武田信玄の娘の於松と織田信長の息子の信忠の結ばれぬ恋を描く。作者の描く淑やかながら芯の強い女性は本当に短時間で読者の心を掴む。「天離り果つる国」の紗雪にも通ずる部分がある。特に武田滅亡後に信忠

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    2024年01月23日
  • 天離り果つる国(下)

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    七龍太と紗雪が異母兄妹ではないかと聞き、紗雪との婚礼を躊躇う七龍太。そこに織田信長の下命で紗雪を佐々成政の側室とする話が舞い込む。白川の独立、二人の恋の行方など内容の詰まった下巻。衝撃のラスト。

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    2023年10月29日
  • 天離り果つる国(下)

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     前評判通り、非常に良い作品だった。解説にある通り、現実と虚実が見事に交錯した、これぞ歴史小説という作品だった。
     前半、愛する2人が実は兄弟かもしれないという展開で終わり、このまま陳腐な展開で終わるのかという不安もよそに、佐々からの脱獄、秀吉との全面衝突に向かう。ここでも弱者が強者に抗うありがちな展開(私は大好きだが)かと思わせておいて、終盤更なる悲劇と、にも関わらず全てが回収されカタルシスの下りるラストに大満足させられた。
     上巻でも感じたが、七龍太のキャラクター造成が素晴らしい。文武両道で人柄が良いという完全無比のキャラは、現代小説や日常系の小説においては現実味がなく感情移入できない傾向

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    2023年10月16日
  • 天離り果つる国(下)

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     飛騨の「幻の城」を秀吉の魔の手から守るため、竹中半兵衛の愛弟子、津田七龍太が姫とともに立ち向かう戦国ロマン。

     上下巻合わせて1000ページを超える大作ですが、一気に読み終えてしまいました。

     まさに、戦国ロマンと呼ぶにふさわしい、戦国時代の歴史の醍醐味と若者たちの熱い思いや恋が描かれ、この物語の世界にどっぷり浸かることができました。

     豊臣と徳川の駆け引きに巻き込まれ、翻弄されてしまう飛騨を救うために立ち向かう姿がなんともかっこよく、また目が離せないほどの緊張感も味わうことができました。

     結末も非常にさわやかで、気持ちの良い読後感でした。

     歴史の裏にはたくさんの物語がきっとあ

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    2023年10月07日
  • 天離り果つる国(上)

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     飛騨の「幻の城」を織田信長の魔の手から守るため、竹中半兵衛の愛弟子、津田七龍太が姫とともに立ち向かう。

     これまでたくさんの戦国時代の作品を読んできましたが、今まで注目したこともない、この飛騨の城を舞台にした、まさに血沸き肉躍る作品に出会えたことに、とても幸運を感じました。

     この戦国時代のちっぽけな地を中心に、信長や秀吉、家康といった戦国武将たちが歴史を作っていく様が描かれるという、小説の醍醐味を思う存分感じることができました。

     また、主人公の津田七龍太は、架空の人物と思われますが、まさに読者の理想の人物であり、主人公に感情移入しながら歴史を味わうことができました。

     さらに、歴

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    2023年09月24日
  • ドナ・ビボラの爪 (上) 帰蝶純愛 篇

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    途中から不穏な空気が漂い…え?そういう話?うつけと蝮の娘そうきた?と予想外の展開。また帰蝶純愛篇というだけあって、勇ましくも女性らしい内面を持ち合わせた帰蝶様…映画レジェバタのワンシーンが幾つか思い浮かびました。不美人と言われても、帰蝶となると中谷美紀さん、綾瀬はるかさん、川口春奈さんが思い浮かんできて…ともあれ下巻にも期待できそうです。

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    2023年03月29日
  • 決戦!川中島

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    信玄ファンも謙信ファンも納得させる骨太のアンソロジーでした。それぞれ作家さんが独自の発想から大胆な物語を書かれていて楽しかったです。

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    2022年07月02日
  • 天離り果つる国(上)

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    2022.6 前半は冒険活劇、途中はベタなギャグで中だるみしかけたけれど後半はジェットコースターのような話の流れ、そして大団円。すばらしい構成の小説でした。

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    2022年06月28日
  • 天離り果つる国(下)

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    ネタバレ

    飛騨の国、白川郷を舞台に、名だたる武将らとの戦いを描く。白川郷を狙うは、信長、秀吉、上杉、武田、佐々…まさに戦国武将総ざらえの様相。対する白川は、内ケ嶋藩主と紗雪姫に配下の武士、竹中半兵衛の弟子津田七兵衛ら。史実の中に消え去った「帰雲城」と貧しくとも平和な白川郷を舞台に描かれる戦国フィクションの傑作。

    銀英伝で、韓流ドラマで、いぶし銀じじい大活躍で…盛りだくさんの読ませ所を散りばめながら、風呂敷を畳んでみせる宮本昌健の筆力さすがである!

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    2022年06月22日
  • 風魔(上)

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    風魔衆の頭領となる風間小太郎の小説。

    まず宮本昌孝さんの描く風魔小太郎のキャラクターが涼やかでかなり良い。
    上巻450ページ程あり上・中・下巻で1400ページ程ありそうで、まだ上巻の段階だが面白く飽きさせない内容と涼やかな小太郎のキャラクターで楽しめる。
    龍姫や蛾妙、甚内、対手方の忍びもそれぞれ良いキャラクターで楽しい。

    過去にも感想で書いた記憶があるが、個人的には忍者が最強過ぎる描写が多すぎると冷めてしまう事が多いのだが、こちらも強いのは強いが理解出来る様な描き方で問題はなかった。
    長く積読してあったがもっと早く読んでも良かったなぁと思える作品でした。

    続きも楽しみだ。

    2022/6

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    2022年06月21日
  • 陣借り平助

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    戦国時代の最強陣借り者・魔羅賀平助を主人公とする連作短編集。戦国時代の有名な戦いや事件を流浪傭兵視点で描く形にまず斬新さを感じた。そして各話の小説としての完成度が高く、殺し合いを舞台とするにも関わらず平助の人柄にもほんわかしてしまう。

    どの話も好きだが浅井久政の野良田の戦いを舞台とした「隠居の虎」が最も好きだ。父・浅井亮政、子・長政という才能ある武士に挟まれ苦悩する二代目を救う平助。猛き武士にありながら自らの幸せはふっくら温かな白米を食すことと豪語する平助に羨ましさと彼が息子ならという羨望を感じる久政。親子の仲を取り持ち、最後に久政に、彼の所望は三石半、毎日一升の白米を食べることと、言わせる

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    2022年04月17日