宮本昌孝のレビュー一覧

  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    さくっと読める決戦シリーズの設楽原編。武田家滅亡のきっかけとなった織田・徳川連合軍との設楽原の闘いを7人の作家がそれぞれの時点で描いています。私的に気に入ったのは、赤神諒氏の真田昌輝を描いた「表裏比興の者たち」。

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    2019年01月15日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    決戦シリーズ第7弾。今回の舞台は「長篠の戦い」。
    主戦場が設楽原だったということでタイトルになってます。鉄砲三段撃ちで有名なあの戦いです。

    武田側は信玄ありきだったのだなぁ、と改めて感じました。偉大な先代の影響から、勝頼も宿老たちも逃げられなかったのだなぁ、と。信玄の遺産で勝ち続け、この戦いで使いつくしてしまったわけか。
    そこから前を向く「ならば決戦を」。
    少しでも残そうとする「くれないの言」。
    敗北から這い上がろうとする話は、涙を憶えます。その後の武田の顛末を知っているだけに。

    「表裏比興の者」は、伊東潤の「天地雷動」との相似として面白いです。真田昌輝と釣閑齋の作戦は似たものだけど、導き

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    2018年10月29日
  • 決戦!本能寺

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    ついつい読んでしまうシリーズだ。
    最初の感動程はないがやはり面白い。

    一つの戦いに関わる人物達を別々の作家が書いている為に、事柄や登場する人物の捉え方がこの1冊の本の中でも全く異なってくる。
    本当はどうだったのだろうかが分からなくなるシリーズだ(笑)。

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    2018年06月09日
  • 風魔(上)

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    ネタバレ

    秀吉、関が原、家康の頃、忍びの風魔衆の棟梁、風間小太郎というとてつもなく強く、優しい忍びの話。
    憎き相手となる、同業の湛光風車や家康方の忍びのまとめである柳生又右衛門との死闘や、敵・味方いずれともわからないような曾呂利新左エ門など、様々な特徴ある登場人物が入れ替わり立ち代り小太郎と関わりあい、助け合い、戦いあい、私の好きな種類のスピード感ある小説だ。
    小太郎の強さは、少し、ファンタジー感のあるぐらいの人間離れした強さだが、それはそれで、楽しく読める。
    とくに小太郎の人間味ある行動に惹き込まれた。
    ただ、内容があるようで、ないようで、歴史小説と言うには、少し違うようで、どちらかというと、時代小説

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    2017年12月08日
  • 陣星、翔ける 陣借り平助

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     織田信長に最も頼りにされ、かつ最も恐れられた男、陣借り平助。旅の行く先々で歴史上の人物と出会いながら、己の生き方を貫いてゆく。

     シリーズ第3弾。今回も平助の男としての生き方が爽快で一気に読み進めました。

     今回も島左近や柳生が登場し、時代小説が好きな自分にとってはたまりませんでした。

     ぜひ、これでおしまいではなく、続いていってほしい所です。

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    2016年07月25日
  • 風魔(上)

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    北条家の忍、小太郎。
    私のイメージは忍びと言うよりアメリカ映画のスーパーマンみたいな感じ。

    歴史に疎い私でも割とすんなり読めた方だと思います。
    実はこの本、三分の一くらい読んで、一年近く放置してしまっていた本。
    先日ふと思い出し続きを読みました。
    いや、良く内容覚えていたな。
    中、下巻は間を空けずに読もうと思います。

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    2016年06月02日
  • 風魔(上)

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    風魔外伝を読んで、本編を覚えていないと楽しめないため、再読。確かにこういう話だったので、外伝の話があるのだなということがよくわかる。

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    2014年12月16日
  • 春風仇討行

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    【本の内容】
    丸亀藩に仕える足軽が斬殺された。

    娘のりやは剣の腕を磨き、父の仇を討つべく江戸へ。

    供の村瀬藤馬と助け合い、ついに藩主の御前で仇と相まみえる―表題作のほか、関白豊臣秀次と剣豪富田景政の悲しき別れを描く「一の人、自裁剣」など、深い余韻が残る傑作四篇を収めた時代小説集。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    安心して身をゆだねることができる時代短編集。

    四編とも読後、胸におちるものがある。

    その方向はすべて異なるのだが、どこか深いところにちゃんと届いている。

    表題作は、お約束の展開とわかっていても、おはなしのうまさと、ヒロインのりりしさに魅了されて一気読みの好編。

    冒頭、こ

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    2014年08月26日
  • 家康、死す(上)

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    家康の影武者&世良田二郎三郎との粗筋で購入。
    宮本さんは何気にお初だったりします。

    大筋は、三河統一後に家康が暗殺されてしまい、
    “たまたま”同じ領内にいた恵最という坊主が影武者になる、、

    のですが、死んだ家康と同じ日に生まれているとか、
    出家していた割には武芸に通じているとか、なんとも胡散臭く。

    実は二人は同日の生まれで取り換えられていたとかなんとか、
    いろいろと事情が交錯し始めて、一種ミステリーのようにも。

    主人公は世良田二郎三郎という、徳川家股肱の家臣。
    が、彼にもとある出生の秘密が絡んでいたりと、これまた謎が。

    “最初”の家康を暗殺したのはさて、誰になるのでしょうか。
    それは

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    2014年02月17日
  • 海王 下 解纜ノ太刀

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    まさに大作!
    最後まで楽しめる。
    ただ、上/中巻の勢いに比べると後半が盛上りに欠ける印象。クライマックスでは、成長したハイワンの剣技をもっと披露して欲しかった。

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    2012年08月19日
  • 陣借り平助

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    全1巻。
    気ままな傭兵が主人公の話。

    おしい。
    すごくおしい。

    前半は歴史ものっぽい。
    桶狭間、浅井対六角、上杉対北条、川中島と、
    有名どこ渡り歩く主人公。
    爽快で気持ちよい生き生きとした主人公の
    胸のすく活躍。
    文句無しに面白い。

    が。
    どうした後半。

    急にミステリアスだった主人公の過去を
    駆け足で全部ぶちまけたうえ、
    突拍子も無い展開についていけず。
    ガッカリ感が半端ない。
    途中で何かあったとしか思えない。
    制作側に。
    打ち切りのマンガみたい。

    ジャンプでやってたマンガ版の花の慶次思い出した。
    急に外人と闘いだしたりした後半のグダグダ感。
    主人公のキャラも慶次ぽい。

    あと表紙が

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    2011年06月09日
  • ふたり道三 上

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    ネタバレ

    斎藤道三を扱った小説は、司馬さんの国盗り物語以来ですが、この本は、エンターテイメントとしての小説なので、歴史を詳しく知りたいという方には、不向きだと思います。
    しかし、読むにつれて、人物のつながりが深くなっていき、また戦国の中での縁や血などについても、上手く描かれていて、楽しく読むことが出来ます。
    続刊を読むのが楽しみです。

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    2011年02月08日
  • 尼首二十万石

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    6編の短編集で戦国関連は「最後の赤揃え」と「袖簾」の2編で「雨の大炊殿橋」が武蔵が出てくる江戸初期の話。前者が岩村城落城の折りに武田家に人質として送られ後に本能寺の変で長兄信忠と共に命を散らした勝長、後者が伊勢新九郎こと北条早雲の恋話。私は「袖簾」が好き。やさしい話なのです。実はと真実がわかった時に尼僧天光の選んだ選択に幸多かれと願うばかりです。

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    2009年10月25日
  • 風魔(上)

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    まさかの仁義に厚い風魔小太郎。
    バサラコタ想像しながら読むと大変首を傾げる結果に。
    佐助に期待してはいけない。マジで。
    おもしろかった!^^^

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    2009年10月04日
  • 影十手活殺帖

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    駆け込み寺東慶寺に駆け込む女達を巡る様々な事情を、東慶寺専属の小役人と忍び達が探って助ける短編集。勧善懲悪のせいか妙に血なまぐさい解決法が多い。

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    2011年09月17日