松籟邸の隣人(一) 青夏の章

松籟邸の隣人(一) 青夏の章

1,899円 (税込)

9pt

3.6

明治時代の湘南といえば、大磯だった! この地には、明治20年代後半から、伊藤博文、大隈重信、陸奥宗光などの大物政治家や、岩崎弥之助など経済人が別荘を建て、そこを目指して多くの人が集まるようになった。また大磯は、日本初の海水浴場として、老若男女が集う一大リゾート地だったのである。本書は、この地をこよなく愛し、後に宰相となる少年・吉田茂と、謎の隣人・天人(あまと)の二人が、別荘地で起きる様々な事件を解決していく連作活劇ミステリー。茂が少年時代を過ごした吉田家の別荘は、父・健三によって「松籟邸」と名付けられていた。一方、隣人・天人が住んでいたのは、瀟洒な洋館。アメリカ帰りとも思えるこの若者は、一体何者なのか。そんな天人によって人間性を育まれた茂は……。『天離(あまさか)り果つる国』で注目を集めたエンタメ作家が、虚と実を巧みに織り交ぜて紡ぎ出した「明治浪漫」。

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松籟邸の隣人(一) 青夏の章 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月20日

    装丁と文字のフォントで、柔らかそうな小説家と思いきや、
    イヤイヤ血生臭い。
    近現代の歴史、政治、医療、内政と外国の事情が横串で繋がるのは面白い。
    読めない漢字にはルビがふってあり、便利。
    それでもわからない言葉は辞書をひく。そんな感じで読み進めた。
    登場人物が頭の中で元気に動いていたので、映像化出来...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月30日

    子供時代の偉そうな 吉田茂 、天人というとても魅力的な外人っぽい人、はたまた 八重の桜に出ていた主人公 八重が出てきて思わず 物語に引きずり込まれてしまう、この時代の 小説 はあまり読んでなかったので! 幕末の時に出てくる有名な人たちの名前が出るたびに とても面白く読ませていただきました。映画化され...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月29日

    明治初期の風俗や歴史上の人物をも交えながらの湘南の青春小説。湘南の太陽が感じられますね。天人という架空の人物と吉田茂夫少年。友人の広志くんと共に良い感じ。本の装丁に雰囲気が表れてますね。連載をまとめたもののようですが、青夏の章、とあるように続編があるのでしょう。

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月29日

    大磯の別荘で夏を過ごす少年時代の吉田茂と謎の隣人の時代ミステリー。

    ミステリーと銘打つと仰々しいですが日常の事件簿といった感じです。
    時代は明治の20年代、毎年の夏休みに別荘を訪れる吉田茂少年が謎の隣人と出会ってから不思議な事件が頻発するのでした。
    登場人物は虚実入り混じっていて、この時代は幕末の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月27日

    #松籟邸の隣人 #宮本昌孝 #読書記録

    吉田茂の子供時代を題材にしたフィクション。偉そうな金持ち吉田茂の周りで様々な事件(歴史的なこと、人が絡んでいく)がおき、その事件においてさして吉田茂が活躍するわけでもなく進む物語(そこがまたリアルで青春物語として良い気はします)


    年末の新聞の書評で大絶...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月30日

    どこまでが史実なのか、どこからが小説なのか曖昧なのが楽しい。また大磯周辺には明るいので、それも楽しかった。
    子供用の痛快小説の大人版と言ったとこでしょうか。この部分も楽しく読める。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月07日

    とにかくあの総理の吉田茂の少年時代が描かれている事におもしろさを感じた。幕末からの要人など出てくる人々のオンパレードには痛快さを感じた。あなたぜひ読んで楽しんで下さい。

    0

松籟邸の隣人(一) 青夏の章 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    PHP研究所
  • ページ数
    336ページ
  • 電子版発売日
    2023年11月17日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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